家康「『ーーと言う事で 悪い魔女は兄妹に釜戸で焼かれ退治されたのでした めでたしめでたし』」
一二三「おおー。」ぱちぱちっ
千様「外国のお話って過激よねー」
一二三「めでたいだども。結局兄妹強盗だべな」ずばりっ
家康「Σう そういや魔女の家だコレっ」
シロ「子供とは残酷な」しみじみ。
白「なあなあ」ひょこっ
家康「ん？あれお前居たの？」
白「魔女って何だ？」真顔っ
家康「うん。まずこっちに質問させて
東洋妖怪の総大将だよね？お前」
シロ「西洋妖怪と交流有るんじゃ無いのかお前」うっわ
白「言っても向こうの奴等と話す時 バカラスが代わりに話してる感じだし
そもそも俺外国語解らないし」むう。
一二三「えーとな。魔女ってのはこの絵本の絵みたいなお婆ちゃんで イーヒッヒッヒって笑って
後なんだべ？」あれ？
白「笑い方が独特の婆さんが魔女なのか？」はて。
千様「其処らのお婆ちゃんに言ったらシバかれるわよそれ」
シロ「テオおるかー
すまん。お前の主に西洋の事教えてやってくれ」
間。
テオドール「と言う事で ホウキに乗って飛ぶ等色々な種類が御座いますが
基本的には『魔法』を使う女性を総じて魔女と言うので御座います」
粋「へー。 皆が皆飛ぶんじゃねえんだ」ふーん。
テオドール「同種でも得手不得手御座いますからね」
シロ「凄まじく納得した」うむ。
千様「テオ君も やたら灰になるけど十字架聖書克服してるものねー」うんうん。
テオドール「私は普通におかしいだけで御座います。」きっぱり
一二三「自覚あるんだべな」
白「で、魔法ってなんだ？」真顔。
テオドール「Σへ えっと
奇跡 と言うのも何か違いますか えーと化学的に有り得ない事と言うか あれ？それだと大概のモンスターは魔法使いのジャンルに あれっ」混乱っ
粋「その辺お前も解ってねえんだな」ああうん。
家康「おかえり 加勢よろしく」
彬羽「毎度帰るなりコレか。
日本で言う所の晴明みたいな物だ
呪術その他を西洋じゃ魔法と呼ぶと考えて問題無いぞ」
テオドール「毎度素晴らしいタイミングで解説ありがとう御座います」ほっ
白「えーと。じゃあ女陰陽師が西洋じゃ魔女なのか。」へー
粋「うわ イメージぶっ壊れる」
彬羽「あ、それと大概の奴は使い魔を連れてるのが特徴だな」
シロ「ん？お前の舎弟の裏山のカラスみたいな物か？」
テオドール「この子みたいな感じの生き物で御座います」
カイコのしっ
粋「いやそれ 普通に俺のペット。」
彬羽「どう見ても普通じゃねえだろ」
白「また虫感どっか行ったな」へー。
千様「ねー。モッコモコだし 白君の猫と同じ大きさよねー？」
カイコうとうとっ
シロ「カイコは日向ぼっこでうたた寝する物なのか」うーん。
テオドール「Σえ。カイコさんて虫だったんで御座いますか！？」えええっ
粋「Σむしろ何だと思ってたの！？」
テオドール「え？その 謎生物？小妖怪か何かだと」えーと。
粋「Σちょっと特異体質のオカイコ様だっての！！」
家康「ちょっと かなあ？」カイコなでなでっ
白「特殊っぷりはテオより上だと思う」うん。
テオドール「Σえ、私虫に負けました？」がーん。
シロ「勝って嬉しいのか？」
彬羽「で、何でこんな話になってんだ？」
一二三「おらが家康さんにご本読んで貰ったからだべ」良い子の絵本ヘンゼルとグレーテル。
彬羽「毎度良くしょうもない事で盛り上がれるなコイツ等」
蒼月「皆寒くて外出たくないから暇なんだよ」コタツからもそっ
一同(Σ居たのか！) びくっ
テオドール「しかし この子が虫で御座いますか」しみじみもふもふっ
千様「まあ思わないわよねー
元々カイコって可愛いし」
テオドール「実は最初 粋さん御自分のお部屋に偉く可愛いオブジェ置かれてるな。あーそう言う系統の方ですか とか思っておりました」
粋「Σどういう系統！？」えええっ
家康「ごめん。私も最初の印象ファンシーヤンキーだったよ」しれっ
粋「Σえええ！」
家康「ちなみに今は普通にお子様だからある意味問題なーし」へらっ
粋「Σいや問題有るって 悪化してんだろ！」
千様「粋君って可愛い物好きよね 実際」カイコなでなでっ
一二三「今更硬派になられても気色悪いからそれで良いべ」
蒼月「大概毒舌だよね 一二三ちゃん」うわ
彬羽(俺の躾け方がまずいのだろうか) うーん。
一二三「じゃ次 コレ読んでけろー。」
家康「えー。にんぎょひめ？ 渡しこの話苦手なんだよ
保護者帰ってきたし彬羽に読んで貰ってよ」
一二三「んだな。」くるり。
彬羽「Σえ」
一同(どんな顔して読むんだろ)怖いもの見たさわくわくっ
テオドール「これも魔女 海の魔女が出てくる話で御座いますね」おやまあ
白「あれ？ そういや 海の魔女とかって奴日本にも居なかったか？」ふと。
蒼月「外国っぽく言ってるだけじゃない？
一般的に不思議な現象起こしたら基本魔女らしいからさ」
白「そんなもんなのか」へー。
間。
コマ『おや。 カイコさんどうしました？』カタタッ
カイコ「Σ！？」ぎくっ
コマ『廊下は寒いですよ お部屋に戻りましょう』カタカタっ
カイコ「ーー！ーーー。」わたわたゼスチャー
コマ『えー。それは
ちょっとパピーの書庫漁ってみましょうか』カタカタっ
与一「会話 しとるのか？ アレは。」するりと壁抜けっ
石燕「こら 女性同士のお話を盗み聞きすんじゃないっすよ」
与一「Σ双方メスなのか！？」えええっ
石燕「少なくともコマさんは女性型からくりっしょが
魄哉さんに聞こえたら怒られるっすよ」しーっ
更に間。
魄哉「Σカイコちゃんが家出！何故に！？」ええええっ
粋「わわわ解んねえ！ 部屋に戻ったら書き置きがっ！！」おろおろっ
千様「この男前の文字は」うわあ
家康「また墨汁にダイブして自分の体で書いたねカイコちゃん」わお。
シロ「最近育ったから文字潰れておるな」
家康・千様「Σしーっ！！」
粋「Σひょっとしてお前 カイコをデブ扱いした！？
あいつそれめっさ気にしてんのに！！」うおおおっ
シロ「Σしとらんしとらん！落ち着け うお熱ああああっ！！」ひいいっ
白「落ち着け シロこんがり行くから」どうどう。
与一「家出か。ひょっとしてコマと何ぞ話しておったのと関係が有るのでは無いか？私には何言っとるのか解らんかったが」うーん。
石燕「あー アレっすか？
確か 魔女を捜しに行くとか？」えーっと
一同「Σなんで！？」
与一「お前もしっかり盗み聞きしとるだろが。」ええー
石燕「勝手に耳に入ってきたもんはしゃーないっす」しれっ
千様「でも なんで？何で魔女捜しに！？」
家康「あれ？ちょっと待ってよ
確か 昼間一二三ちゃんの絵本から魔女トークになって
それからカイコちゃんの居る前では人魚姫トーク だったよね？」えーと
魄哉「ん？ひょっとしてそれは」
白「声と引き換えに 人間の足貰いに行ったのかな？」はて。
テオドール「胴体カイコで足は人って怖すぎや致しませんか？」わお。
魄哉「あの、普通に考えて 人間の姿にとかそんなじゃないですか？
そもそもあの子 口無いんで声も有りませんし 完全再現無理です」
白「あ。そっか」成る程
千様「えーと。つまりー」
蒼月「あ、そう言う事か」
一同(カイコの嫁入り。) はいはい。
粋「Σ何になりたいのか解らないけど帰ってこーい！！」窓から叫びっ
蒼月「つくづく 本人範囲外の化け物に好かれる人だよね」しみじみ
家康「だねえ。カイコちゃん 泣けて来ちゃうよ」ほろり。
白「で、この辺の海の魔女って 虫を人にしたり出来るのか？」
彬羽「・・普通に考えたら難しい
いや晴明レベルの奴なら対価を払えば出来なくもないか？」うーん。
コマ『本日の天気予報。午後から海沿い猛吹雪の予報です』 カタカタっ
白・魄哉・石燕「」
粋「え？何っ？」
石燕「海沿いっすね！ちと見て来やすっ 一発書き首無し馬っ！」具現化っ
魄哉「あ、僕も行きます
小太郎君 匂いで追跡御願いします」戦闘準備っ
彬羽「野郎共 手分けして探せ！」
カラスばささささっ！
白「三秒以内で来い マヨイガ 」
鈴ちりーん。
粋「Σえ！なになになになにっ！？」
家康「はいはい。お前は大人しくここに居よう？
カイコちゃんが戻ってくるかもしれないし」どうどうっ
テオドール「ペットが行方不明の時って 飼い主のメンタル偉い事になられますからねえ」うーん。
蒼月「この一族って 常に女に振り回されてるよね」ぼそっ
シロ「Σ確かに！！」
コマ『アンタが言うんかそれ』カタタッ
