小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月22日

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襖がらっ


白「石燕居るか? 家康がどざえもんの人相書作ってくれって あれ?」

石燕「うわアレ苦手なんすがねえ
やりたい人のが少ないっしょししゃーないすが」うへえ。

与一「死者を前に動じんのはお前くらいであろ
そこは駄々を捏ねずやってやれ」


白「・・・?

えーと。じゃよろしくな 俺伝えたぞ」

襖ぱたんっ


石燕「Σいやいやいやツッコミ無しっすか!?」えええっ

与一「Σ何か来ると思って待機しておったのに!!」ええええっ




間。




白「あ、そうか
鬼門でも無いのに与一が外に出てるのがおかしいのか。」成る程

与一「まさか何か変だけどどうでも良いわ的な感じでスルーされるとは思わなんだ。」

石燕「ドッキリ仕掛けて自分で説明しなきゃいけないのも悲しいっすねえ」ため息。



白「だって俺 お前らそんなしっかり見てないし
そういうの自意識過剰?て言うんだと思うぞ」ずばりっ

与一「Σまたあのカラスいらん事を教えよって!!」

石燕「うわ 言われてみたら確に
こりゃーはっずいっすねえ」あちゃー


白「お前らほっといても死ななそうだからな」うん。

石燕「気にするかどうかの基準そこなんすね」わお。

与一「ならば喜ぶべき事 なのだろうか?」うーん。



白「で、なんで分離してるんだ?」真顔。

与一「Σ興味ないのか有るのかどっちだお前は!!」

白「何か見てたら気になってきた
俺にも解る様に話せ」

石燕「マジで自由っすねアンタ」わお。




更に間。






白「へー。 じゃ朝起きたらなんか出てたのか」ふーん。

与一「Σ人を夜尿症みたいに言うな!!」むかっ



魄哉「石燕さん居ますかー?
すみません 殿が急な御願いを
Σうっわ!与一さん!?なぜにっ!」びくっ

与一「Σおおお!それだっその反応だ!!」


白「ドッキリやろうって言ったの絶対与一だな」

石燕「あの人基本おガキ様で時止まってるもんで。」



魄哉「え?コレ大丈夫なんですか?
与一さんってかなり特殊な霊 と言うか石燕さんの影響で生まれた新ジャンルの霊体ですよ?
石燕さんの体から離れて大丈夫なんですか?」ええー。

与一「うむ。私も焦ったのだがな

よくよく見るとここにほれ 糸の様な物が有るであろ?」

魄哉「へ? あー確かに」老眼鏡かけっ

ほそーい蜘蛛の糸みたいなのテロンっ



石燕「どうもそれがあっしに繋がってるんで 一定の距離なら体から出ても動けるみたいっすね」

与一「こやつの体動かしとる時と違い体の感覚は無いがな」ふわふわっ

魄哉「また器用な方向に進化しましたねー」わお。


白「ん?繋がってるって事は 与一だけで遠くに行くのは無理なのか?」

石燕「多分無理じゃないっすかね。何処までセーフか解らないっすが。
万一糸切れたら即消滅だと思うんで試すのも怖いっす」うーん。

魄哉「そこは常に保護者同伴で良いんじゃ無いですか?」

与一「一応元服しておるのだがな」むっ




石燕「しっかし なんでまた急に
なんでオバケなのに進化してるんすか?」

与一「いや知らん。
何か有るとしたら『本体』であるお前では無いのか?」

魄哉「えーと こうなってたの今朝とかその辺の話ですよね?

昨日は確か・・」




白・魄哉(能力越えた枚数の絵具現化して 鼻血と耳血ドッバドバになってたな。)うっわ


石燕「・・死線乗り越えてレベルアップした感じっすかねえ」

魄哉「何処の戦闘民族ですか」

与一「お前がくたばると私も消滅するので無茶も程程にしてくれんか?」

石燕「他の人等に比べたら手堅く生きてるつもりなんすがねえ」うーん。

魄哉「僕ら人外と比べる辺りもはや修羅の道ですそれ」きっぱり。

白「石燕どんどん人間じゃなくなってってるよな。」うん。




粋「あれ?何してんの2人とも 」ひょこっ

テオドール「何のお話で御座いますか? Σえ」びくっ


与一「Σおお!コイツも反応したぞっ」ほらほらっ

石燕「あーはいはい。はしゃぐんじゃないっすよ」


粋「え?何?」きょろっ

魄哉「君ホント見えないんですねえ」苦笑。


与一「む。そうか こやつはそうだったか
なれば見える様にしてやろうっ」どろんっ




粋「Σぎゃああおばけーー!!!」ひいいっ

与一「Σそのビビり方はハラ立つ!!」むかっ


テオドール「あの。与一さん漏れておられますよ?」ひそっ

与一「Σこらそこ! 言い方何か嫌だそれはっ
お前らもっと普通にビビれんのかっ!」うがあっ

白「普通にビビるってどんなんだ」




千様「ちょっと何ー?
オバケっていつもの事じゃな

Σん!?」

与一「おっ!」わくっ




千様「誰この子 やだめちゃ可愛いじゃない」キラーン。

与一「・・Σへ?」



魄哉「与一さんです。
あ、千様は見た事ありませんでしたね。
基本鬼門や妖怪横丁なんかじゃないと石燕さんの体から出られないんで」

千様「あらあらあらあら そうなのー
石燕さんたらこんな可愛い子隠してたのねー」あらあらっ

石燕「隠してないっすし 中身知っててよく可愛いとか言えるなって気分っす」



千様「えーと。とにかく石燕さんの体から出られる様になったのよね?
具現化はいつ頃かしら? そうなったらお姉さんと遊びましょうね てか予約良い?」ずいずいっ

粋「姉ちゃん 何の予約だよ」引。



テオドール「あの 与一さん顔面蒼白になっておられますが」ひえっ

白「あそこまでオバケ怖がらせるの凄いな」うん。



与一「えっと すまん!ぐいぐい来る女は苦手だっ!!」ひゅぱっ

粋「Σ逃げた!」


千様「あら。シャイねー」おほほほほっ

魄哉「はい。千様、後でちょっとお話しましょうね。」

千様「Σなんでお説教コース!?」えええっ

魄哉「Σなんで解らないんですか!?」







シロ「うお与一!どうした単品でっ」びくっ

彬羽「なんだ石燕と喧嘩でもしたか? 早く戻らんと消滅するぞ」



石燕「其処ら逃げ回ってるみたいっすね」あちゃー

魄哉「オバケ形態だと偉く飛び回るんですねえ

まだ上手く動けないのも有ると思いますが」あーあ。



白「何処まで離れてオッケーか解らないし
連れて帰って来た方が良いんだよな」すたすたっ

石燕「Σあ、そっすね。
連れ戻さないと」たたっ

魄哉「与一さんが怖がるんで待機で御願いします。」すたすたっ

千様「Σちょっとー!剥がしなさいよこれーーっ!!」金縛りの御札っ









テオドール「与一さーん 怖くないんで降りて来て下さいませー!!」

粋「猫じゃあるまいしなんでんな高い所登ってんだよ」あーあ。


与一「いやその。 体が軽すぎて上手く動けんと言うかなんと言うか」木の上っ

白「お前不器用過ぎだろ」きっぱり。


魄哉「また高い所に」おやおや。


石燕「オバケなんすし飛び降りてもノーダメじゃないんすか?」

与一「Σ成る程。」はっ


粋「なんでオバケ自身が自覚してねえんだよ」



与一「そうか。霊体は基本ダメージを受けん
なかなか便利な物だな」ふむ。

石燕「良いから降りて来なさいっつの
あっしは北風冷たいんで中入るっすよ
消えちゃっても知んないっすよー」

与一「Σうわちょ 待て待て!今降りるからしばし待




北風ごうっ!!


一同「Σえ。」




粋「うわ風強っ! ん?あれ?与一は?」きょろっ



石燕「今の突風で飛ばされやした。」顔面蒼白っ
粋「Σはいいいい!?」



テオドール「Σえ?え?オバケって風で飛ぶので御座いますか!?」えええっ

魄哉「与一さんは特殊なオバケですし 普通はあり得ないですが
うわ 離れ過ぎたらヤバイんではっ」きょろきょろあたふたっ

粋「其処らにひっかかってねえかな!?」ひいいっ



白(やっぱコイツらも 気を付けてないと危なさそうだな。)うーん。

粋「Σ兄貴ボサッとしてねえで探すの手伝って!! また風が吹いたらっ」ひいいっ




魄哉「あ。石燕さんの目なら特殊な霊体追えるんでは」

石燕「Σうっおそうだったっす!」はっ

魄哉「落ち着いて下さい宿主さん」どうどうっ







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千様「?

なんで与一さん出てこないのー?」むすーっ


粋「どんくさ過ぎて命に関わるからだろな」うん。

千様「へ? どういう事?」




テオドール「で、また石燕さんの中に閉じ籠りに御座いますか?」

白「相当怖かったんだろな」うん。

魄哉「せっかく出られる様になったのに 勿体無い話ですねえ」苦笑。






石燕「んじゃ あっしは例の人相書作りに行くんで仕事の邪魔しない様に へ? あーはいはいそっすね。毎度大人しくしてるっすよねー あーはいはいはいはいはい そら心強いはいはい」適当っ



粋「内側から滅茶文句言われてるよなアレ」うわー。

魄哉「石燕さんのメンタル ホントどうなってんですかねえ」しみじみ。







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