小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月20日

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粋「えーと後は ったく茶菓子の量多すぎだろんっとによー」メモ見てぶつぶつ



がいんっ

粋「Σうお ごめん見てなかった何蹴った!?」



路上演奏の男「あ、大丈夫っすー
あーでもでもっ これも何かの縁って事でー?1曲いかがっすかー?」ウぇえーい

粋(Σまた変なのに捕まったーーー!!)


路上演奏の男「いやー こちとらマジでやってんのにー 腕には自信あんのに?
だーれも立ち止まってくんないんで寂しー事この上ないんすわっ」三味線じゃかじゃんっ

粋「うん。冬だもんな
皆寒いから立ち止まってらんねーんだよ」

路上演奏の男「Σあ!そっち!?
うわ下手こいたー 早朝から頑張ってた俺、おつかれー」デコぺしっ

粋(くっっそウゼエけど悪い奴じゃ無いんだろなあ) おひねりちゃりんっ

路上演奏の男「あ。毎度ありがとう御座います」ぺこっ

粋「Σ何処までがキャラ!?」びくっ






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【芝居小屋】


白「で、なんで拾って来たんだ?」え


粋「売れない苦労話とか聞いてたら つい俺も万年見習いとかって話ちゃって
それでなんか芸能の世界に興味が有るって言ってその」えーと。

皐月「勢いに負けたんやな」ああうん



路上演奏の男改め三味線男「Σうっお!マジ本物
マジもんのホワイトファントム!?」おおー

白「俺どんなあだ名つけられてるんだ」

三味線男「うちのテリトリーじゃマジそんなで呼ばれてて
ちっせえのとか 夜遅くまで騒いでっとホワイトファントムに取って食われるぞ 的な?」髪ファッサー。


皐月「なまはげ扱いされとるやんか。」

つつじ「白はんの芸風は迫力売りやからなあ
そら子供泣くわな」ああうん。


粋「あ。テリトリーは長屋の事だってよ」通訳

皐月「うん。ほんまウザいな」きっぱり



三味線男「んでんで、路上ライヴは良いプロデューサーに見つけて貰わないと デビュー無理目?って事で
そんなら事務所に所属しちゃえーって事で お邪魔したんすけどー」

つつじ「事務所やのうて芝居小屋やけどな」ジト目。



三味線男「見習いから頑張るんでお願いします。」土下座っ

つつじ「Σ軽いんか真面目なんかどっちやねん!」


粋「なんかもういっぱいいっぱいらしくてキャラ迷走してるぽいんだよなあ」

テオドール「それで放置も出来ず拾ってらしたのですか」苦笑



つつじ「てかわても座長ちゃうんどすえ?
オーナーが忙し過ぎてとりあえず経営任されとるだけやからなあ」うーん。

白「ん?普段は入りたいなら良いぞ 見習いキツいけどなって結構簡単に「しーっ!!」



テオドール「つつじさん こう言うタイプ苦手なので御座いますか?」ひそっ

皐月「やな。軽い男は基本あかん
生理的に無理っつか 今も相当グーで殴りたなんの我慢しとるやろ」あーあ。

テオドール(元アサシンの平常心乱すウザさに御座いますか)うわ。



白「で、お前有名になりたいのか?」

三味線男「もちっす! 絶対トップ取る気持ちでやらせて貰ってまーす」

つつじ「ちょ 白はん話進めんといて

はー さいどすか
やる気は有るんやなあ」ふむ。

三味線男「お!好感触!? 動いた?心動いちゃった!?
ためしに使っちゃおうとか思っちゃったりしってー「我が身が可愛かったらちょお黙ろか?」



三味線男「・・ちょーこえっ」うわ。

粋「いや俺の影に隠れんな

そいや何でんな有名になりてえの?
なんか理由有るとか?」

三味線男「いやそれがー ちっさい頃からの夢っつか?」

皐月「ん?有名になるのがかいな
男のロマンて奴?」

三味線男「いや有名つかー
そういうのになりゃ 三食スーシーで座敷でチャンネーはべらしーの とっかえひっかえパラダイス?
俺が通れば皆がヒャオオオ!てカーニバルマジ最高つーか?」



白「何語だろ?」

テオドール「申し訳御座いません。私日本語は標準語しか覚えておりません」うーん。



皐月「元居た所に置いてこい」きっぱり。

粋「Σみかん箱にはいった捨て犬扱い!!」

皐月「ふざけんな。犬やったら飼い主くらい探したる」けっ



つつじ「えーと ほんならあんさん
贅沢したくて有名になりたい とか動機そんな感じなん?」

三味線男「恥ずかしいんすけど うちマジで貧乏なんでー?
一発当てれば俺イケてるし? マジ人生変わるかなー?って」三味線べべんっ


粋「良くある成り上がりたいって奴なんだろけど
言い方で此処まで変わるのか」うわー。




地獄太夫「おんや。騒がしいと思ったら また面白そうな御人が」くすくすっ

白「部外者立ち入り禁止だぞ」

地獄太夫「ちょいと差し入れ持って来ただけにござんす
多目に見てくださんせ」


三味線男「うっお! マジこう言うの
やっべ 楽屋に美人連れ込みホワイトファントムマジぱねえ!!」ひゃほうっ

白「その名前やめろ」


皐月「あいついきなり太夫レベル狙っとんのか」うわ。

地獄太夫「あれくらい魅了出来ねば 此方が務まりませんのでなあ」くすくすっ

テオドール「太夫さん 何気に怖い方に御座いますね」うわあ。




地獄太夫「しっかしお声が大きいんで聞こえてしまいんしたが
ちょいと御役者向きではないかもござんせんな」

三味線男「Σええ!マジでー 」がーん。

地獄太夫「主さん
見習いの雑用抜きでの日課はどうされていなんすか?」

白「ん?稽古の前に」えーと。


粋「良い姿勢と体力作る為に
腹筋100回片手腕立て各100回
からの素振り300回。
場合によっては町内走り込み 単位は10周で1セット
何かやらかしたら基本3セットずつ増えてく感じでー」えーと。

テオドール「Σ毎日そんなんやってたんで御座いますか!?」 ※こっちは雑用バイト。

皐月「出来るか?」

三味線男「いやー ええ?役者ってマジゴリラ?
無いわー」引。

つつじ「そら衣装だけで数十キロ有るのが当たり前やからな
ヒョロヒョロやったらくちゃっと押し潰されて終わりどす」

三味線男「マジっすか
うわ。ゴリラぱねえー」うっわ


地獄太夫「そういう事にありんす
水鳥が優雅に見えても 密かに必死に水を掻いている様に、華やかな物には苦労が付き物にござんすよ
座敷で遊んで居る御大尽とてそれは同じにござんす」

三味線男「うっわ 夢壊れるう」うええ。



粋「あの、地獄太夫の姉ちゃん
その コイツちょっとズレてっけど。よく解って無さすぎて朝から誰も見なくても1人で歌ってたりしてる奴だし

その そのくらいで」おずっ

地獄太夫「わちきも虐める気はござんせんよ?」

粋「へ?」

地獄太夫「人には向き不向きがござんす。
特に役者にこだわりが無いのでありんしたら
他にもっと向いてる物が有るのじゃござんせんか?」

皐月「あ、成る程」


つつじ「やる気が有るなら組合の人等に口きいたるで
あんさんどう考えてもウチの色には合わへんからなあ」

三味線男「Σうお!お願いしゃーす
絶対ビッグになって恩返ししゃす!!」うおお
つつじ「期待せんで待っとくわ」けっ





白「いつから聞いてたのか知らないけど助かった」ほっ

地獄太夫「主さんの為なら これくらいの口車いくらでも」くすくすっ

テオドール「口車だったので御座いますか」わお。




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蒼月「ちょっとちょっと!!
さっきちょこっといつもの店行ったら 馴染みの桃ちゃんが変な男にひっかかってて 何あのクソダサい奴ーーッ!!」きいいいっ



家康「お前 冬眠しちゃうのにわざわざ厚着で遊びに行ったの?」

蒼月「だって忘れられちゃうだろ!
ああもう命かけて行ったのにさ
何アレ 最っ悪!ダサカワ彼氏とか知るかっ理解出来ない!!」コタツでふて寝っ




テオドール「ひょっとして つつじさん ホストクラブ紹介しました?」

粋「あーうん。 なんか最近出来たらしいしな」


蒼月「なんかウェイウェイ言いながら『ミラクルマーマン マジで神』とかワケ解んない事言ってたしさ
あーもう何であんなのが良いんだよー」


千様「はいはい。ミカンあげるから元気出しなさい」ミカンころんっ

蒼月「あー千ちゃん優しい 大好き」ふかーいため息っ

千様「はいはい。アタシも大好きよー」お茶ずずー





白「ミラクルマーマン?」はて。

彬羽「マーマン 半魚人か
半魚人・・日本だと 河童か? 」

テオドール「ひょっとして おかっぱ頭と言いたいのでは?」

白・彬羽「Σ!」手ぽんっ


粋「万一挨拶に来たら今度こそたたっ斬られんな あいつ」うわー。






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