小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月5日

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彬羽「ーーと言う事でだ
犬と違い 猫ってのは主に毛の長さや毛色が違うくらいしか人間には品種が改良出来なかった
頑張っても耳が丸まったり足が短いとかそこらだな」

小太郎「へー。犬だと結構別物になるのになあ」わおんっ





石燕「何の授業してんすか?」

白「んー。ちょっと困った事になっててな」




彬羽「簡単に言うと 少し汚れたら其処らの野良と大差ない
猫を見たら全て捕まえるくらいの心構えで行け!」くわっ

家康「ぶっちゃけ非常に珍しい種類の非常に珍しい化け猫がね
高そうだからか誘拐されちゃって
下手すりゃ国際問題に発展しそうな感じだよ」


石燕「すんません。何がどうなったらそうなるんすか」ええー。




魄哉「何と言いますか 国の上層部が人以外のものとの交流が有ったりしてるのはこの国だけでは無いと言いますか
しかし、向こうは宗教上その辺表に出せないのであまり有名ではない話なんです

で、化け物の存在が比較的オープンなこの国ならよかろうと、その高貴な化け猫さんが観光に来たんですが
見るからに珍しい娘さん猫が何処ぞの馬鹿たれに誘拐されちゃったと言う」冷や汗だらだらっ

粋「アホでも解るくらい高そうな猫だったんだろなー」ため息。





彬羽「そんな物に大金出すのは余程の物好きか猫好きな金持ち。と犯人も解ってるだろ
そう考えると全く絞り込めなくは無い が」うーん。

魄哉「表ルートでは無いでしょうからね
さすがの挿音も 猫の売買の裏ルートは探しあぐねているみたいです」

家康「他の裏ルートは知ってんだね やっぱ」ああうん。




千様「白君 御役者でしょ?そこそこ有名でしょ?
猫好きでーすてアピールしたら犯人ホイホイ来ないかしら?」

白「犯人ホイホイする前に養い切れない数の猫貰っちゃうだけだと思うぞ」

小太郎「知名度高いのは否定しないんだ」ああうん。

魄哉「そりゃちょくちょく江戸城のあれやこれやに出て貰ってますし。」

小太郎「Σ思ってた数倍知名度凄そう!」ぎゃいんっ



粋「つか兄貴 それ化け物の頭としてどうなんだよ
妖怪って一応裏側の生き物なんじゃねーの?」

白「むしろ化け物がそんな目立つ真似してると思わないだろ」しれっ





彬羽「こら お前らも馬鹿話してないで暇なら探せ。」イラッ
山のカラスの群ればさばさっ


蒼月「カラスって むしろ子猫食べない?」うわー。

彬羽「だから食わねえ様に注意喚起してんだ」

蒼月「Σそっち!?」ひいっ




家康「そもそもこの辺に居るのかも解らないしなあ

石燕ちゃんの霊視でどうにかなんない?」

石燕「あっしのはノーヒントじゃ探せないっすってば。」苦笑




テオドール「この辺の野良には混ざってない様に御座いますね」にょきっ

魄哉「Σうわテオ君!何ですか ボロッボロッ!?」ひいいっ

テオドール「この子猫も違うなとかやってたら親猫に襲われました
体は小さくてもさすが肉食獣に御座います」血だらだらっ

家康「Σ大丈夫なのそれ!?」ひいいっ



テオドール「以上、地元の野良はおそらく全てチェック済みです
お役にたてず申し訳御座いません。」

灰さらさらっ

粋「Σ力尽きんなああ!!!」


白「あれ?ひょっとして俺が猫は良いけど子供苦手とか言ったからか?」はっ

小太郎「Σどう考えてもそれだ!!」ぎゃいいんっ


千様「あーそっか
親が化け猫なら子猫も人に化けてる可能性有るのね」ふむ。

蒼月「あー。子供あるあるの急に金切り声上げるのとかめちゃ苦手だもんね この人。」

石燕「どっちが化け猫かって感じっすねえ」





白「よし。バカラス 今回は子守り慣れてるお前に頼んだ」きりっ

彬羽「ふざけんな。一二三が特殊なだけで俺は大概のガキには泣かれるぞ」


家康「今回は妖怪サイドが機能しなさそうだね」うーん。


千様「いきなり大声も猫だと思えば許せない?
ほら猫好きでしょ?」

白「猫はいきなり金切り声上げない」きっぱり。

粋「いきなり音もなく襲いかかっては来るけどな。」じょぼぼっ

石燕「あのー テオさんの灰に何かけてんすか?」

粋「消毒液。 猫に引っ掻かれたらバイ菌やべえだろ?」

家康「うん。優しさ大事だけど、テオちゃん灰が濡れると復活したくても出来ないからね」

粋「Σあ」


千様「今日乾燥してるしほっときゃ乾くわよー」

魄哉「ですね。飛び散らない様に室内に置いときますか」ちり取りざざっ



九尾「わちが言うのも何じゃが
この家の奴らは 論理感がおかしかないかの?」

コマ『常識なんぞ所詮人間が作ったものです。』カタタッ

九尾「いやわち狐。」




彬羽「だああこっちだって探してやりたいのは山々なんだ!しっかしこんな物 手前が号令かけないと末端の妖怪共まで動きやしねえだろ!」イラアアッ

白「そもそも探せって言われても 皆猫の見分けなんてつかないぞ
自分で言ってただろ。猫って結構みんな同じだって」

彬羽「Σう」



粋「確かに猫好きじゃねーと たまにある迷子猫探してる飼い主も サビ猫だっつってんのにキジトラ連れて来られるとか困惑してるもんな

慣れてねえと結構解らねえんだよな」うーん

小太郎「猫同士なら見分けもつくんだろけどな」わおんっ




白「・・じゃ猫なら誘拐された猫が何処に居るか解るのかな。」ふむ

魄哉「あー。 そうかも知れませんね
猫には猫の社会が存在してると言いますし」




石燕「それっす。」手ぽん

一同「へ?」





石燕「えーと。

少々お待ちを」すたすたっ



一同「?」


千様「知り合いの化け猫さんにでも相談しに行ったのかしら?」

彬羽「そうか、日本の化け猫って手があったか」成る程。









石燕「って事で お宅の飼い主困ってんで
そのお嬢様探して貰えないっすかねえ?」

白の猫「しゃーないなあ
ご主人には私が化け猫なの内緒やで?」しーっ




石燕(灯台下暗しっすねえ) うんうん。






挿音「親父ー。例の猫さらい
引っ掻き傷まみれになって江戸城の庭に放り込まれてたぞ
化け猫の娘も無事な」

魄哉「Σあっさり!?」えええっ


石燕「Σ仕事はやっ!!」






白「ん? もう片付いたのか?お前凄いな」

石燕「えっと。
とりあえず しばらく他所の猫に浮気しないであげやしょ?

怖いんで。」ちらっ


白「へ?」

白の猫「にゃあん。」すりすりごろごろっ






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