小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月24日

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粋「サイン会?」はて。

石燕「と言うか 作者が著書の販促で店舗に来てます的なイベントっすね」




白「逃げるなバカラ
ファンは大事にしないといけないんだぞ」

彬羽「Σ役者からしたらそうだろがな!!物書きは顔出し要らねえだろ!!」しゃああっ

千様「はいはいはいはい。威嚇しないのよー」どうどう。


彬羽「だいたい何だこれ!
取れねえしっ」ねばーっ

白「とりもち。」

彬羽「Σんな物床に撒くな!どうやって片付けんだ!!」



粋「えーっと んで何?あいつ本出すの?」

石燕「今までにも何冊か出てるっすからねえ
ほら、あの人毎日瓦版のコラム書いてるじゃないっすか
それをリクエストに御答えしてまとめて出版と。」

粋「Σすっげえな」おおっ

シロ「確かに読み物としては面白いな。
本人の引き出しが多いので内容が充実しておる」うむ。

小太郎「何処で使うんだって知識凄いもんな」わんっ

粋「へー。あいつマジで凄いんだな

ん? てか出版て 名前とかどうしてんの?
本名?」


石燕「いやそれが そんなの思い付かないっていつも無記名でやってたら名前無しの無名さんとか呼ばれて
読者さんの間じゃ今じゃ無名さんが名前みたいのなってるっす。」

粋「すっげえ読者に愛されてんな」うわあ。



魄哉「皆さん娯楽に飢えてますからねえ
未知の事柄や知識が読めるなら楽しいでしょうし
その点 知識の塊である彬羽君の文は



ぐちゃ。



白 「あ。ごめん
そこにもとりもち撒いたぞ」

シロ「Σ足元見ずに蘊蓄垂れとるからだ!」ひいいっ



魄哉「Σ誰かー!ちょっ 粉!何でもいいから粉をっ」ねばあああっ

蒼月「粉?何に使うの Σぎゃー!何っ!? 何に捕まってんの!?」びくううっ

家康「Σえ。ちょっと天海!?
待ってて今助け「Σ来るなあああ!!」


ずるべちゃねばっ

家康「Σぎゃー!!」





白「どうしよう?」困惑。

千様「なんか粉かけたら良いみたいだし
適当に台所から取ってくるわ」すたすた。




石燕「で、そんなに顔出し嫌なんすか?」

彬羽「Σ今それどころじゃねえだろ!!」ねばーっ

石燕「逃げると思ったから白さんも事前にとりもち撒いてたんすよ?
良いじゃないっすか。 文章は流暢でもトーク下手とか有る意味受けるかもしんないっす「Σ誰も下手だから嫌だとか言ってねえだろ!!」



粋「絶対下手だよな」

シロ「うむ。知識量半端無いのにボキャブラリーは何故か貧困だ」うむ。

小太郎「会場絶対微妙な空気になるよな」わおんっ



彬羽「だそうだ。
確実に失敗するイベントなんざやってられるか。」真顔。

石燕「凄いアッサリ認めたっすね
そんなに嫌っすか。」



白「バカラス人に注目されるの下手だからな
特に何もしてなくても目立つ癖にな。」むう。

彬羽「自ら人前に出る奴のが理解出来ねえ」ふんっ


粋「いや役者は人前出なきゃ何もなんねーもんよ」



石燕「しっかし困ったっすねー
お世話になってる版元さんに是非やりたいって言われてんすが」うーん。

魄哉「ありゃそれは困りましたね」あー。

小太郎「ネバネバの中よく落ち着いてられるな」

魄哉「もがいた殿がネバネバ極まって繭みたいになってるもので
動くと危険と判断しました」


シロ「Σ家康ううう!!」ひいいっ

魄哉「たまにピクピクしてるんで 生きてます
千様遅いですねえ」うーん。

粋「姉ちゃんの事だから 台所でつまみ食いとかしてて忘れてんじゃねえ?」

魄哉「あー あり得ますねえ」





白「いっそこのままここで転がして繭みたいにして会場持ってくか?」

石燕「あー会場で粉ぶっかけてネバネバ取れば良いっすかね。」ふむ

彬羽「Σ作戦にツッコミ所しかねえ!!」




粋「悪い事言わねえから やっとけよ
このまんまじゃ解放して貰ねえぞ?」

彬羽「人間相手に愛想振り撒けるかっ!」くわっ

石燕「別に振り撒かないでいいんすよ
物書きなんて偏屈なのしか居ないんすから」きっぱり。

魄哉「凄い偏見ですね。」





蒼月「でもさ。本の販促って要するに握手会とか そんなのだよね?
喋る喋らないに関係無く往来で晒しもんじゃん。
お前メンタル持つの?」



ばきゃっ!


魄哉「Σ彬羽君落ち着いて 床板があああ!!」ひいいっ



粋「え!とりもちの効果おかしくね!?
ここまで粘着力あんの!?」

白「でっかい鳥捕まえるのに使うって言って 飛天に作って貰ったからな」うーん。

シロ「Σまたあいつのか!!」





彬羽「ん? ・・ そうか!!」はっ

蒼月「はっじゃないよ。

トドメ刺したの俺かも知んないけどさ 廊下どうすんだよコレ。」

廊下に大穴っ



魄哉「あの蒼月君?
ありがたいんですけど、これ何の粉ですか?」


蒼月「え?ジジイの部屋に有ったやつだよ?」

魄哉「Σ火薬ですそれ!!」ひいいっ


粋「Σそーっとな!!そーっと動けよ!!」






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【幕府公営診療所】





飛天「Σえ?このヅラかぶってお前のフリすりゃ良いの?」

彬羽「替え玉料は払う。」

飛天「よし。引き受けた」あっさり




家康「確かにそっくりイトコだけどさ」けほっ

小太郎「家康 生きて出られて良かったな」わおんっ



粋「替え玉なら暇な蒼月辺りでも良くねえ?
忙しい飛天に頼まなくてもさ」

彬羽「俺のイメージがあの淫猥蛇になるのは嫌過ぎる

それにその
さすがに全く違う物で騙すと言うのもだ」困惑っ


白「変な事拘るよな。お前」





飛天「ま、バイト料出るなら何でも良いけど

ヅラこんな感じ?」かぽっ

小太郎「んー。 眉間のシワが足りないね」

飛天「えー。別に本人まんまじゃなくて良いんだろ?」


白「どうなんだ?」

彬羽「まあ良し。」


粋「基準が良く解んねーなあ」うーん。


彬羽「恥ずかしくない程度の言動ならこの際何でも良い
あ、おい。あんまりヘラヘラするなよ
後変に饒舌なのはやめろ お前やたら口数多
家康「何でも良い割には注文多いね。」





飛天「あーはいはい。気をつけまーす


でさ、それにしてもだよ 人間の繭って始めて見たなー。
やっぱ将軍ともなると凄いなあ」あははっ



粋「いや うちのカイコじゃねーんだからよ。」


白「コレ よっぽどじゃないのか?」

彬羽「台本でも作るか」うーん。







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