小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月27日

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挿音「お?どしたよ気合いの入った格好してよ

なんだついに人間襲う気にでもなっ
テオドール「確かに吸血鬼の正装では有りますが 人襲う気は皆無に御座います」

家康「幕府の番犬がなんて事言ってんのお前」わお。


挿音「残念 俺ら忍は基本人間相手だからなー
化け物の管轄はコイツ等だろ? 関係ねえっちゃねえんだよな」キセルすぱーっ

白「同じ人間なのに関係無いのか」むう。


テオドール「ならば尚更ご迷惑おかけする様な真似するわけないでは御座いませんか」きっぱり。

挿音「いや管轄こっちなら暴れてたのかよ?お前」

テオドール「・・無いとは思いますが」えーっと。




家康「テオちゃんがトチ狂わない様しっかり見ててね」真顔。

白「絶対やんないと思うけどな」うん。



千様「で、なんで急に正装?
あ、寒いのー?」のほほーん。

テオドール「いえ確かにマントって 本来防寒具に御座いますが」



家康「えーとね。
ヒント ハロウィン」

千様「何処ぞのイベント大好き僧正に頼まれたのね」ああうん。

テオドール「あの方 若い頃に世界中ウロウロしておられただけあって 他の国の文化を取り入れるのに抵抗御座いませんからね。
で、どうせなら本格的に行こうと西洋のお祭りに西洋の本物を参加させてしまえと」

家康「あー さすがに仮装感は無いもんねえ」

テオドール「普段着に御座いますし
それに 西洋の御祭ならこう言うのは外国人がやった方がと・・ おや?」



家康「天海、自分も金髪碧眼なの忘れてるよね 絶対」ありゃ

千様「えーと。あいつは一応日本産だから」


蒼月「つかハロウィンて月末じゃ無いの?
何?フライングではしゃいでるのお前」けっ

テオドール「いえ、月末だけでは参加できない人も居るのではと 例によって早目にお祭りムードに突入するみたいですよ?
下の町とかもう本番状態に御座います」にこにこ

蒼月「へー。俺寒くて動けないから解んなかったよ」ふんっ


テオドール「おはぎとシュトーレンどちらがよろしいですか?」

蒼月「Σ菓子欲しくて拗ねてんじゃないよ!」


千様「テオ君それ両方トリートよ」




挿音「つーか おはぎって
それ絶対親父作だろ」うわ。

家康「あ。残念 天海忙しいから別の人だよ」


白「晴明か」納得。

晴明「何故に解った」ひょこっ

白「暇そうだから」きっぱり


一同(成る程 じじむさい)ああうん。



千様「で、もう片方のシュトーレンて何?」

テオドール「故郷のポピュラーな焼き菓子に御座います」にこにこ。

晴明「こっちは確実にこいつが作っとるのう」

家康「吸血鬼って料理出来てナンボらしいからねえ」わおー





蒼月「あの さっきの中からなんか出てきたんだけど 何コレ」

テオドール「シュトーレンはイベント時には中に玩具を入れて焼き 切り分けて誰がアタリを引くかなーと言う「Σせめて食べれる物入れてくれる!? 何だよこれ思いっきり噛んじゃったんだけど!?」

テオドール「御安心を。レーズンで作った虫のレプリカです」キリッ

蒼月「Σ安心出来るか気色悪い!!」



千様「ちゃんとイタズラ仕込んでたわね」あらまあ。

家康「てか蒼月 ちゃんと貰ってたんだね」ああうん。



テオドール「と、こんな具合に町の方々にお菓子を配るイベント要員なので御座います
仮装してるのが目印なのです」どやっ

蒼月「いやそれ配んのかよ 」うええ

家康「おはぎ選ぶ渋い子なんて居るのかなあ」うーん。


テオドール「そこはご年配の方もご遠慮無くと回覧板回ってるそうに御座いますので。」

千様「さすが こう言う事は抜け目無いわね」



蒼月「ふーん じゃおはぎは絶対安全なんだ
何だよ舌切りスズメみたいだな」ちっ


晴明「は? 私が何も仕込まぬと思ったか?」

蒼月「Σ年寄りの心臓止める気かよ! マジでやめなよこの人怖っ!!」ひいいっ



晴明「安心せい
大した物は仕込んでおらんわ むしろやろうとしたら座敷童子に殴られたわ」ふんっ

家康「おお さすがっ」ほっ



白「じゃあ 先に粋の奴もやってるし
後頼んだぞ」

テオドール「はい!芝居小屋のお菓子撒き 頑張ってくださいませっ」ハンカチふりふりっ



千様「多分御正月の餅撒きみたいな感じね」

家康「ハロウィンって何だろうねえ」うーん。



テオドール「本来は私の故郷の御盆ですが?」

一同「Σそうでした!!」











粋「あの 兄貴。
これ何か違わね?」ナマハゲ衣装っ

白「大丈夫だろ 似合ってる似合ってる」適当っ

粋「Σいやガキすっげえ泣くんだけど!?」







【割烹 春一】



ひな「 ハロウィンメニューまだ決めてませんでしたね
どうしましょうか?」

彬羽「顔を彫ったカボチャをドロッドロになるまで煮付けるってのはどうだ?」試作品でろんっ


シロ「呪われそうだな。」うむ




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