小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月26日

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蒼月「あれ?どしたの犬」

小太郎「あっ 蒼月」きゃいいんっ!

蒼月「Σへ!?何々 お前が俺に懐くって何事餌持ってないよ!?」えええっ



小太郎「切腹 てどうやったらいい?」きゅーん。

蒼月「とりあえず 肉球じゃ無理じゃない?」えーと。







間。






シロ「ふむ。 つまり 隣町で雪が積もったと聞き
家康と共に散歩がてら向かったと」ふむ。

千様「あー だいたい想像出来るわー
雪合戦しようとか言ってそうよね」ふむふむ


白「で、雪ではしゃいで家康忘れて来たのか」

小太郎「ごめんなさい 雪で完全燃焼しちゃった」土下座。

蒼月「鼻冷たい時の伏せにしか見えないよ」きっぱり



小太郎「どうしよおおっ 人間が雪山とか無理だよな!?」ぎゃいいんっ

石燕「家康さんっすからねえ そう簡単にくたばりそうには無いっすが」うーん。



テオドール「あの 日本では遭難ってポピュラーなので御座いますか?」困惑っ

シロ「今年はやたらそんな感じだが
断じて違う」きっぱり。



玄関がららっ

挿音「あー駄目だ駄目だ
忍軍でしらみつぶしに探したけどよ 見つかんねーわ。
神隠しにでもあったんじゃねえのか」雪はらいっ




白・彬羽「やっぱりか。」うわ。

挿音「待てこら 心当たりあんのかよ」


彬羽「いや実はな
ここ数年その手の話と言うかな」

白「じじいの家あるだろ? あのマヨイガみたいなのが出てきて 遭難してる奴招き入れるらしいんだけどな」

蒼月「へ? 何 じゃ馬鹿殿無事って事?」



彬羽「いや 翌朝雪山でミイラになって見つかるそうだ。」

蒼月「Σ駄目じゃん!!」ひいいっ



シロ「む?それは むやみに人間にちょっかい出すなと言うお前の方針に反しておるのでは無いのか? モノノケ頭よ」

白「んー。けどこれは怒っちゃ駄目かもしれないしな」むう。

千様「て、言うと?」


粋「ああ!前に言ってた 綺麗な姉ちゃんが遭難してると招き入れてくれる家?
確かその姉ちゃんにちょっかいかけようとすると 生気抜かれてミイラにされるんだっけ?」 手ぽん!

テオドール「むしろ人間側から危害加えに行ってるので御座いますね」成る程。

彬羽「だな、正当防衛なら仕方ねえだろ」うむ。



一二三「危害ってアレだべか?
あーれーごむたいなー 帯くるくるーて奴だべか?」はて。

彬羽「誰だ 子供に変な事教えたのは。」

白「ごめん。うちのじじいみたいだ。」


千様「焔さん、でっかいから隠れきって無いわよー」

焔「えーとその この前酔っぱらった時だな多分
いや餓鬼なんて無菌室で育てるとひ弱になっちまうしこれくらい

石燕「彬羽さん キレちゃ駄目っす
マヨイガのプロなんすから やるなら後にしやしょ」どうどう。





更に間。





焔「しっかしなー
呼ばれた所でマヨイガについて とか特に語る事もねえんだよな

強いて言えば 他から探知される事はねえし
マヨイガ自体が微妙にこの世とズレた所を移動してるから 持ち主に招かれねえと入れないって事くらいか?」うーん。

シロ「鉄壁の防御ではないか」うわ

焔「ただし マヨイガに認められねえと食われるけどな」

蒼月「家に認められるって何?」

焔「本来家の姿は罠だからな
入って来た奴を食らうって言う

あ、そのマヨイガも その家主の姉ちゃんが不審者食わせてんじゃねえ?」

千様「あー そりゃ女一人暮らしには心強いわ」ふむふむ



彬羽「つまりは探すのは不可能。
朝になってマヨイガから出てくるまで待つしか無いって事か」ふむ。

石燕「ん? 朝になれば解放されるんすか?
つかなんでそれ ちょっかいかけたから命吸われたって解るんすか?」

彬羽「以前 兄弟で助けられた奴等が居たそうでな
弟の方は年端もいかないんで ちょっかいかけるって頭が無かった様だが「あっしとした事がすんません。怪談あるあるっすね」ああうん。



白「ちなみに生き残っ弟は 女怖くなってそこの下町の二丁目に居るぞ」しれっ

石燕「Σんなその後聞きたく無かったっす!!」ひいいっ

白「恩を仇で返した兄貴が悪い」きっぱり

蒼月「そりゃそうだろけど 何めちゃ地元の話!?」ひいいっ

千様「蒼月君気をつけなさいよー?」




挿音「で、 えらく静かだけどよ
主君行方不明なのに良いのかよ 天海サマ?」

魄哉「んー。話を聞く限り 大丈夫じゃ無いですかねえ」小太郎撫で撫で

小太郎「Σえ!大丈夫なのかっ」わんっ



蒼月「いや信頼すんのは結構だけどさ
バカ殿だって男だよ?
うっかり血迷う事だって有るかもよ?」

魄哉「んな君じゃ無いんですから」きっぱり
蒼月「そろそろ泣くぞ」




焔「なんだ?あの殿サマ オカマかよ」さらり。

魄哉「真顔でなんちゅー事言うんですか
皆さん大事な事をお忘れでは有りませんかね?」


粋「ん?なんか有ったっけ?」へ?

テオドール「家康さんについて
えー 酔っぱでも絶対下ネタセクハラは言わない方だと
あ、その辺に御座いますか?」

白「じじい耳が痛いな」

焔「帯くるくるは良かねえか?」


魄哉「彬羽君 確認しますが
そのマヨイガの主は若い女性なんですよね?」

彬羽「ん? そう聞いているが Σあ。」

千様「Σあ。そっか!」はっ




魄哉「殿は若い子に興味有りませんので
若い女の子なんていくら美人でも 可愛い赤ん坊だねーくらいの感覚です」きっぱり

一同「Σそこまで!?」

粋「Σある意味凄っげえ!!」ひいいっ



魄哉「ちなみにストライクゾーンは 御自分の親御さんくらいの年代だとか」

蒼月「いやバカ殿そもそもいくつだよ」

石燕「少なくともあっしよりは上らしいっすがねえ」うーん。

シロ「どれだけ少なくとも30は行っとると言う事か?

その親となると・・ なかなかに恐ろしい趣味しとるな」ドン引きっ



テオドール「下手したら結婚式の翌日お葬式に御座いますね」うわー

粋「Σ思っても言うなよ!!」ひいいっ


白「お前が家康に世継ぎ世継ぎ 早く所帯持てって言わなくなったのその辺か」納得。

魄哉「お分かり頂けた様で何よりです。」遠い目。






彬羽「あー つまり
明日の朝イチで捜索すれば良さそう か?」

挿音「だな。こっちでも探すけど そっちでも山のカラス総動員で頼むわ」はーやれやれ

彬羽「・・お前も大変だな」

挿音「いんや慣れたわ
つか汗ふけよ ボンボン育ちにゃ刺激が強「煩い。」





一二三「向こうでご本呼んで貰えって言われたけんど
コマちゃん何言ってるか解んねーだよ」むう。

粋「あ、そっか

えーと。桃太郎か 『昔むかし有る所におじいさんとおばあさんが

シロ「このタイミングで おじいさんとかおばあさんとかやめてくれんか。」






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【翌朝】





家康「いやー。親切な人が居て助かったよー」あっはっは



女妖怪「ガン無視爆睡はそれはそれでプライド傷付く」しくしくさめざめ。

一同(Σめんどくさっ!!)



家康「?」

粋「お前凄いよマジで」引。



魄哉「えーと お手数おかけして申し訳ありません
御安心を この人ちょっと特殊な物で。」

千様「またさらっと言ったわね」


白「無事なら良かったんじゃないのか?」はて。

女妖怪「Σそうなんだけどそうじゃないの!!」くわっ


シロ「こちらの女にも問題有りそうではあるがなあ」

千様「解らないでも無いけどね」うーん。




魄哉「えーと そんな自信を無くされる事は無いかと

うちの殿が特殊なだけで端から見れば充分に可愛らしい御嬢さんですし」さらりっ

女妖怪「Σえ」




千様「こいつはこいつで 感性が枯れたジジイなのよね」あーあ。

彬羽「成る程 近所の七五三のガキ褒める感覚か」

蒼月「どんな主従だよ」





女妖怪「結婚します?」真顔。

魄哉「Σはい!?え、あの すみません一応僧侶なんでっ」



蒼月「ハートブレイクした所にこれは 落ちるよねそりゃ」

テオドール「天然タラシ体質恐ろしい」うわあ。




挿音「なんで親父も毎度毎度学習しねえかな」キセルすぱーっ

彬羽「毎度なのか」

挿音「おう 地雷女は下手に優しくするとやべーぞ
お前らも気を付けろよ」


家康「? 普通に良い子だよ?」えー。

白「お前から見たらそうだろな」うん。





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