小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月28日

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粋「えーとメモメモ ネギと胡麻油と 水飴?
何作んだよこれ ん?」






【割烹春一】


朱禅「よし。ダシいい感じっ」味見ぺろり



だだだだだだだっ

入り口がらすぱーん!

粋「Σちょ助けてカラス居るかカラス!!」ひいいっ

ひな「すみませーん。今日臨時休業なんです」にっこり

粋「Σ面倒臭がんなよおおお!!」


庵「で、今度はどしたの?
てか誰そのオッサン」

朱禅・ひな「へ?」


知らないおじさん「この日お会いしたのも何かの運命 是非とも我々に力をお貸しくださいっ!」拝みっ

朱禅「・・彬羽ならもうちょいしたら出勤してくるけどさ
うん。何か大変そうだし貸すわ 」

粋「ありがとう マジで助けて」げんなり。


知らないおじさん「Σむ!こちらからも妖気!!

いやしかし こちらは雑魚妖怪か。
とるに足ら Σあ、ちょ 何をするか小娘っ!!」


ひな「うちの人が雑魚ならあなたはせいぜいボウフラです」湿気た塩の塊投げつけっ


朱禅「・・」じーん。

粋「放置してて良いのかよ あれ。」



庵「彬羽早く来ないかな」遠い目。






間。






知らないおじさん「む! これはまた
霊格そこそこ しかもよく練られておるなんだこの町はっ」おおおっ


彬羽「なんだこの霊媒親父は」

粋「いやそれが俺にもよく解んなくてさ」困惑っ

知らないおじさん「Σこれは私とした事が!

私 此処から山3つ程離れました山村にて 鎮守の森を護らせて頂いております。あ、こう言う者で」名刺っ


庵「そっち系なのは大体解ってたけど
なんでコイツに着いてきたの?」

知らないおじさん「Σこれ指をさすでない!バチが当たるぞ!」ひいいっ


朱禅「バチ?」

粋「いや無理無理 んな真似無理」ぶんぶんっ



知らないおじさん「実はその 本日我が村では300年に1度の大事なその
その当日に用意の為に訪れたこの町でお会いしたのも何かの縁!! ぜひご協力をっ」土下座っ

粋「Σ説明が全っ然解んねえ!」ひいっ




彬羽「ふむ。つまり
お前にはこいつの正体が見えてるって事か」

粋「Σえ」

知らないおじさん「勿論ですとも!幻の隋獣勾陣殿っ 解らぬはずが御座いませんっ」くわっ



庵「あれ? 勾陣って」おや。

朱禅「だな、コイツが制御出来ねえから兄貴の方に封印されちまってて 普段はあんま人間と変わらないはずなんだけどな」ふむ。

彬羽「成る程 腕は有ると言う事か

でもってそれが助力が要るって事は大事か?」


知らないおじさん「ぶっちゃけ 失敗したら大妖怪復活して虐殺が始まります」真顔。

彬羽「Σ大事どころじゃねえじゃねえか!!」



庵「よしゃ。頑張って行ってらっしゃーい」


朱禅「あの ひな?有りがたいんだけど熱々のおでん投げるのはどうかとな 」おろおろっ

ひな「煮えたぎった大根ねじ込んでやろうかと「うん。やめよう拷問だ」どうどう。


粋「この流れでお前ら凄えな」うわー。





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粋「はー。ボロいけどすっげえ社」ほー

知らないおじさん「こちらになります」石段下りっ



粋「うわ。暗くてなんか不気味な

なあ?化け物絡みなんだろ?兄貴呼ばなくて良いのかよ」

彬羽「とっくに伝書カラス飛ばして有る
あのアホが来る前に状況把握した方が良いだろ」すたすた。


粋(いや明らかに何か出ますよ的なこんな所入りたくねえんだけど) びくびくっ

知らないおじさん「勾陣殿 どうされましたか!」
粋「Σは!はいいっ」声裏返りっ



彬羽(こいつも置いてきた方が良かったか?)うーん。



知らないおじさん「こちらです。

えー 私の一族はこの森の護り までお話致しましたか
実は300年程前に この地に大妖怪が現れましてな よいしょっと」蝋燭に火つけっ

粋「?」おそるおそるっ



知らないおじさん「ザックリ言うと この娘を生け贄にしまして
その妖怪を封印したので御座います」

幽霊「えーと。はじめまして」ぺこり。

粋 「Σおばけー!!」ひいいっ



彬羽「落ち着け 鏡子みたいなもんだ」

粋「Σ知らないオバケは無理無理無理っ!!」

幽霊「あのー、私祟ったりとかしませんので」どうどう。


彬羽「しかし そこそこの能力者なら解ってるだろうが 生け贄ってのはさほど効果は無いぞ?

化け物側が欲しがってる事なんざ滅多に無いし 大概はいらんのに押し付けられて迷惑ってもんだ
それで鎮まるとも思えんが。」

知らないおじさん「はい。ですのでこの娘も普通に使ったのではありません」

彬羽「と、言うと?」


幽霊「所謂弾丸と言いますか
私という不純物をぶちこむ事で霊力バリッバリの妖怪を中から破壊。 的な?」えーと。

彬羽「Σ悪魔か手前は!!」襟首掴みっ!

知らないおじさん「Σ私じゃなくって御先祖様ですってば!!」ひいいっ


幽霊「でも上手く行かなくって
半殺しが精一杯だったのでとりあえず封じたと言う」

知らないおじさん「そういうワケなのです
起きない様 この子が森の護り神になって居たのですが いかんせん普通の人間ですしそろそろ限界がっ」くっ



白「で、もっかい そいつぶちこむ気なのか?」ひょこっ

幽霊「Σぎゃ!びっくりした!!」びくっ




知らないおじさん「Σ命ばかりはお助けををを!!!」ひいいっ
粋「あ、すげ。
兄貴がヤバイの一目で見抜いた」わお。

彬羽「まあ 八百万の神公認の破壊神だしな」ふむ。



テオドール「お二人共 今ふざけるとマズイです」しーっ

粋「あ、お前も来たの?」

テオドール「私だけでは御座いません 大事っぽかったので」


蒼月「はあ?女の子に特攻させんの?
バカじゃないのこのヒゲ お前が爆散しろよ」けっ

魄哉「案外身近にえげつない物が埋まってたんですねえ」ほうほう。


粋・彬羽(Σまた心強いけど面倒なメンツを!!)



幽霊「あら沢山

申し訳ありません。今度こそ仕留めてみせますので皆様サポートお願い致します」ぺこり

白「嫌だ」即答っ

知らないおじさん「Σえ」

彬羽「まあ 言うだろうと思ったがな」うん。


知らないおじさん「Σいえあの 人情的に抵抗はあるかと思いますがっ
その この子がやらねば封印が解けてそのっ」


白「じゃ お前がやれば良いだろ
いくらでも投げ込んでやるぞ」しれっ

知らないおじさん「Σえ」

白「さっきこいつが普通の人間だから 仕留め損なったって言ってたよな?
霊感強いお前がやった方が確実なんじゃないのか?」

知らないおじさん「Σえ。あの それはそうなんですがっ」たじっ


白「気付かなかったはず無いよな?」くわっ

知らないおじさん「Σすんませんでしたああっ!!」ひいいっ


テオドール「お怒りに御座いますねえ」うわあ。

蒼月「そりゃ怒るよ」ふんっ

魄哉「断れなさそうな弱い子にどんだけ押し付けんだとか そんな所でしょう
先に全部言われちゃいましたね」ため息。



白「なんかもう こいつと同じ様にそれで良いと思ってるなら この辺の奴等滅ぼしたくなってきた」ふん
彬羽「やめろ 手前が言うと洒落にならん」

白「本気だし」きっぱり




魄哉「この場で悔い改めた方が身の為ですよ?」

知らないおじさん「Σだだだって! うちの御先祖だってホント色々やったんですよ!?
代々護って来て更に突っ込めとか ちょっと鬼畜過ぎやしな

白「うるさい下手くそ。」ずぱっ

知らないおじさん「Σぐはあ!」ぐさあっ


魄哉「こら 一族の使命全否定ですよそれ。」

蒼月(さほど本気でとめてないな ジジイ)うわー。



幽霊「あのー私でしたら300年前に消えてるはずですし
今更そんな気を使って頂かなくても」

魄哉「それから300年 森の護りしてたんですよね?
失礼ですがお給料はいかほど?」

幽霊「へ?」



魄哉「はいこちら 幕府が定めた労働に関する記述抜粋です
以前の事は仕方ありませんが 幕府が成立してから無給金で労働させていたとなれば これは違法ですのでしょっぴきますよ?」

知らないおじさん「Σ幽霊にも適応されんのですかそれ!」ひいいっ

魄哉「この国では僕が法です」きっぱり。



テオドール「天海様 今日は職権乱用凄まじいですね」うわあ。

蒼月「何だよ 皆俺以上にキレてんじゃん」





粋「で、具体的にはどうすんだよ」

魄哉「そうですねえ
お話から察するに 封印されてるのが地中そして数百年経ってから回復し復活。
植物系とみなして間違い無いでしょう

蒼月君 今日やる気ですよね?」

蒼月「だねー
よく寝たから目玉元気だし」へらっ



幽霊「へ?あのー」おそるおそるっ


白「片付けてやるから心配するな って意味だ」

幽霊「はい?」

白「お前が突っ込まなくても良いって事だぞ
ついでにそこの根性無いヒゲも要らない」ふんっ

知らないおじさん「・・・」ずーん。


粋「兄上どんだけキレてんすか」うわあ。

テオドール「1度怒らせたらお仕舞いな方に御座いますねえ」





魄哉「では 目標のだいたいの位置はお分かりですね」

幽霊「あ。はい
こちらですー」ふわふわっ


白「蒼月 細かい場所探るの頼んだ」

蒼月「良いけど 土の中でしょ?
バカラスが掘るの?」




白「いや コイツ。」

粋「Σえ」髪の毛ざわわっ


蒼月「Σちょ封印解くなら早めに言ってよ!!」

魄哉「Σ皆さん急いで離れて!食いちぎられますよ!!」ひいいっ






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大江山


酒呑童子「何だこのキノコ」怪訝っ

茨木童子「いやーいい原木見つけてさ

ちょっと試しに胞子植えてみたら栄養満点で急成長してさ。」わははっ


酒呑童子「何お前キノコもいけんの?

お、なんか独特の苦味が癖になるかもこれ」もぐもぐっ








テオドール「成る程。植物と言えば茨木童子さんに御座いますね」

彬羽「根っこの1つでも残されたら また復活しかねねえからな。」

蒼月「つか食べて大丈夫なの?あれ」うっわー


粋「また記憶飛んでんだけど 何があ
白「気のせいだ」きっぱり。




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幽霊「あのー なんか凄いお社パワーアップしてる上 凄い奉られてるんですが」困惑っ

魄哉「300年頑張られましたからねえ
その分大事にしないとバチが当たっちゃいます

物理的に。」にっこり。

幽霊「あのそれ 脅しと言うのでは」

魄哉「人間ってのは弱い生き物ですからねえ
アメとムチが大事なんですよ」




知らないおじさん「姫神様 夕食に御座います!」しゃきっ

幽霊「Σえ」引っ


魄哉「ちなみに今度の一件お話した所 ご希望なら八百万の神々に名を連ねるのも可能との事ですが
どうされます?」

幽霊「Σはいい!? え、なんで!?」

魄哉「貴女はそれだけの事をしてきたんですよ?

それと コネです。」きっぱり








蒼月「お前もムカついてたんだね。」伝書カラスに着いてた手紙っ

彬羽「何の事だ?」しれっ




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