小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月18日

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挿音「うーさっぶ やべ冷えるな。震えとまんね」ぶるるっ

家康「あれ?ひょっとしてそれ熱でも出てるんじゃ?」

小太郎「あー昨日夜通し張り込みしてたよな。
寒かったしなー」わおんっ

挿音「んなわきゃねえだろ こちとら鍛え方が違うんだよ
この程度で体調崩すかよ」くるり

家康「Σあ、こら逃げるんじゃ




がいんっ!


千様「あらやだ。普段のアンタなら当たらないのにー」御盆のカドっ

挿音「Σてめこらいきなり何しやがるっ」くらくらっ


小太郎・家康(Σ恐れを知らなさ過ぎるっ!!)ひいいっ


千様「はいはいはい。あーやっぱ熱有るわ
やーね。夜勤で風邪ひいたのねー
忍だからってムチャするから」あーあ。

小太郎「ちなみに 張り込みって何処で何してたんだ?」

挿音「あ?橋の下で 見つからねえ様に水の中
家康「普通凍死するよね?それ」わおー。


挿音「だーうっせえな!! こんなもんちょっと昼寝すりゃ治んだよ!
少し仮眠取るから大人しくしてろよ」けっ

小太郎「足元フラついてるし さすがに無理じゃないか?」

挿音「しゃーねえだろ
年末に体調崩すわけに行かね
千様「彬羽くーん。病人の捕獲御願いー」


彬羽「嫌ならさっさと治してさっさと仕事に戻る事だな」

ひょいすたすた。

挿音「Σてめっ あのなうちのメンツ解ってんのか!俺が指示出さねえとそれこそ何やらかすか「そんな奴等なら尚更適当に指示出してんじゃねえ
とっとと治して とっとと万全の状態で指揮取れ。役職持ちの基本だろが」きっぱり。


小太郎「うわー。苦労してる役職持ちが言うと染みるな」わおんっ

家康「妖怪って比較的自由なのに 胃薬が友達だもんねコイツ」うん。



千様「あー 相当ヤバいわねえ
普段ならあんな易々捕まらないのにねー」あらまあ。

家康「うん。心配してるのは解るんだけどさ」

小太郎「なんかもうちょい優しく出来ないのか?」わおんっ

千様「アタシが白衣の天使してたらキモくて悪化すると思うわよ?」きっぱり。


家康・小太郎「Σ確かに!!」

千様「自分で言っといて何だけど 大概ムカつくわね」イラッ






間。





白「で、妖怪温泉のVIP室に放り込んで鍵かけてるのか」へー。

家康・小太郎「Σいやいやいやいや!あれでも人間!!」ひいいっ


彬羽「安心しろ 妖怪もバカじゃねえからな
あんなヤバ気な生き物に喧嘩売る奴は居ない」しれっ

千様「てか何でわざわざ温泉?」

彬羽「湿度、室温が高いからな 風邪の療養にゃ最適だ」



粋「へー。あいつでも風邪ひくんだ」なんかびっくり。

テオドール「大丈夫なので御座いますか?
あの方脱走とか得意そうなので御座いますが」



彬羽「問題ない。 鍵は難易度高めの立体パズル方式のを用意した
あの短気に開けれるとは思わん」真顔。

家康「何処から持ってきたのんなもん」

白「多分 こいつしか開けられない奴だなそれ」ああうん。




テオドール「と言う事は 実質監禁に御座いますか
怒り狂っておられそうに御座いますね」うわあ。

粋「うわ。怖えっ
温泉の壁ぶち破られるんじゃねーの?」うげ

彬羽「問題ない。何のためのVIPルームだと思う」しれっ

家康「何?壁も特別あつらえなの?」ええー



蒼月「そっか 設計したのジジイだっけ
そりゃ変な部屋の一つ二つ三つあるだろねー」ふーん。

家康「我が軍師ながら何で温泉にんなもん作ったのか謎だけどね」困惑っ

蒼月「モンスター客の折檻用じゃないの?」

家康「Σどんなモンスター想定したらんな部屋になるのー?」




白「今モンスターより怖いモンスター閉じ込められてるんだから結果オーライだな」うん。

粋「解放された時がこっええええ」背筋ぞわっ




彬羽「よし。じゃ俺は今から割烹なんでな

万一抜け出して暴れたらこれでも投げろ」包みっ

粋「ん?何これ?」

彬羽「飛天特性の眠り香だ。
毒に体慣らしてるとは言え一応は人間だ 効くだろ。」


蒼月(妖怪にここまで警戒される人間も凄いな。)うわあ



白「こんな事ならまっすぐ帰らなきゃ良かったな」むう。

テオドール「雨降りそうで御座いましたからねえ

あ、彬羽さん 傘お貸ししましょうか?私多分今日は外出致しませんしっ」

彬羽「いやすまん。 お前のじゃ小さすぎる」きっぱり。

テオドール「Σガタイの差!!」がーん。


白「バカラス そこらで売ってるのじゃ合わないもんな」

粋「着物もシンプルなので良いのに 特注しねえとつるつるてんだってボヤいてたもんなー」うんうん。





家康「しかし風邪ひいてヘロヘロなのに監禁かあ
そう考えると可哀想だねえ」うーん。

千様「じゃなきゃ逃げるからしゃーないんだけどね

まあ 彬羽君の事だから水やら何やらは中に用意してくれてるだろし心配ないんでしょうけどー」


白「凄いハラヘリになりそうだな それ」

粋「あ、俺あそこの警備バイトたまにしてるから知ってるけどさ

その手の部屋にもホントちっさい小窓?みたいなのがあって差し入れ出来るぞ」

蒼月「あのそれ 座敷牢って言わない?」



家康「よし!風邪と言えば卵酒!
差し入れしよう!!」


千様「あら。いいわねそれ」

小太郎「おおおーーっ!!」ぱちぱちっ


蒼月「いや んなもん良いから普通に出せってキレられると思うけど」えー。



白「卵酒 ってどうやって作るか解るのか?」はて。

家康「へ?

えーと。 テオちゃん?」

テオドール「Σえ。日本食はさっぱり解りませんが!?」


蒼月「おい聞けってば。キレられても知らないよ」



千様「とりあえず生卵をお酒で溶いてみたけど。」でろーん。

テオドール「・・栄養は有るとはおもうのですが。
これを飲むので御座いますか?」うええ



蒼月(あ。100%キレられるやこれ) うわ。




粋「えー 確か卵酒って子どもでも飲める奴だろ?
こんなのガキにゃ難易度高過ぎねえ?」

家康「あ、ちょっと待って そういや昔飲んだ事が有る
えーと 確かほんのり甘くて」えーと

白「砂糖か。」

どばばばばばっ


粋「Σますます飲めねえええ!!」ひいいっ





蒼月「巻き込まれたら怖いから避難避難っ」コソコソッ

小太郎「Σああ ズルい!!」ぎゃいいんっ






間。




石燕「で、何がどうなったらこうなったんすか?」

テオドール「色々突っ込んだ後、風邪ひきに生はどうだとなりまして じっくり熱したら洋菓子が出来上がりました。」

プリンぷるるんっ


石燕「有る意味凄いっすね」うわあ。



家康「また美味しいし」うーん。

千様「今じゃなきゃ絶対嬉しいんだけどね」もぐもぐうーん。




石燕「つか 栄養有る物が入ってんのは変わらないんすよね?
ツルンと食べやすいっすし コレ差し入れしても良いんじゃないっすか?」

一同「Σはっ」





粋「だってよ兄貴! わざわざ聞きに行かなくても良いかも」

白「遅い。」むう

晴明「なんじゃわざわざ呼び出しおって
なんぞ事件でも起きたか?」わくわくっ


石燕「いやなんでその人呼んだんすか。」

白「暇な年寄りだし 作り方くらい知ってるかな?って」





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【妖怪温泉】



魄哉「いやー 帰って驚きましたよ
まさか酷い風邪ひいて監禁されてるとか」苦笑。

挿音「おう 監禁された俺が一番驚いたわ

つーか あのめんどい鍵は「面倒なんで引きちぎりました」きっぱり。

挿音(この親父も大概ゴリラなんだよな)うわ。


魄哉「しかし さすがと言いますか短時間で回復した様で安心しましたよ
で、気になってたんですが
この部屋やたら甘ったるい匂いしません?」きょろっ

挿音「おう。旨かったわ」げふっ






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石燕(つーか 色々って何々入ってたんすかねえ
聞かない方が良い気もしなくないっすが。)うーん。


家康「よしゃー! 殿は卵酒の作り方を覚えたっ」ひゃほうっ

蒼月「絶対全然違うよね?」






玄関がららっ!


彬羽「ぶはっ 案の定雨にやられたっ」びしゃびしゃ袖絞りっ

小太郎「おかえり 大丈夫か?」わおんっ

彬羽「さすがにこの時期の雨は堪え ふ Σはくしょっ」ぶるっ



千様「卵酒飲む?」

プリンぷるるんっ

彬羽「どの辺が酒だ?」





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