小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月12日

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シロ「む?なんだあのアホ 具合が悪いのか?」びっくり。

千様「って言うより なんか体ダルいとかって布団かぶって出てこないらしいわよー?」

小太郎「Σえええ!風邪もひいた事ないのに!?」ぎゃいいんっ


千様「で、とりあえずー
今日は元からお仕事お休みだし 代わりに雑用のお使いに粋君とテオ君が行ってるのよ」


小太郎「なんだろ
お使いに行った先でも心配でパニック起こしてそうなコンビだな」うわあ。

千様「むしろ 心配して煩いからお使いに出されたのよ」ふっ

シロ「下僕コンビ 面倒な事この上無いな」うむ。







【その頃の大江山



粋「なあなあなあ 動物が元気ない時ってどうしたらいい?」オロオロオロッ

茨木童子「えー?えーと、とりあえず何か食わせるとか?」うーん。

テオドール「なんで貴方は常に半裸なのに元気なのですか露出狂っ!!」くわっ

酒呑童子「Σ八つ当たりすんな 面倒臭ええっ!!」イラアアッ




ーーーーーーー





シロ「まあ 解らぬでもないがな
普段が普段だけにちょっと何か有ると 大事ではないかと思ってしまうのも無理はない

せいぜい寝相が悪くて腹下したとかそんなであろうがな」ふーやれやれっ

蒼月「ガキのが冷静ってどうなんだよ」

小太郎「あの二人は白への依存ぷりが凄いからなあ」わおんっ




襖がらっ。


千様「あら殿 どうだったー?」


家康「・・ヤバいかもしれない」ボソッ

一同「Σへ?」



彬羽「無理矢理布団ひっぺがしたら こんなのなってたんだが」困惑っ

白「絶対騒ぐから籠ってたのに。」むすーっ



一同「Σ髪の毛真っ黒ーーっ!!」うわああっ


千様「え?え?何?
アタシ能力無効化使ってないわよ!?」

シロ「自分で黒くしてる とかでは無さそうだな?」えええっ


白「だな。頑張ったら火出せるし」ぼぼっ

家康「んー。ただの人間になっちゃったわけではないのか」ふむ

石燕「みたいっすね
気配はゴリッゴリ人外のまんまっす」うんうん。

蒼月「アンタもう歩く妖怪センサーだね」



白「戻るのか これ?」むう。

魄哉「何とも言えないですね
白君みたいな人間ミックスは珍しいですからねえ
調べ様にも前例が無いんですよ」うーん。

石燕「なんでいきなりこんななっちゃったんすかねえ」はて。


彬羽「とりあえず飛天に相談してみるか?
あれでも医者「嫌だ。」


家康「いや医者嫌いなのは知ってるけどね
お前それ戻らなかったら困るでしょ
何処か悪いのかもしれないし一応診て貰
白「あいつ 俺の体大概の薬は効かないしほっといたら再生するから
何かおかしかったら 効かない麻酔ははなから無しで腹開けて中身見たいって言ってたんだぞ。」 むすーっ

彬羽「よし。絶対行くな」きっぱり。




シロ「案外晴明辺りのがマシかもしれんな」ふつ

魄哉「ですねえ
大概変な事知ってますし」ああうん。








間。





晴明「なんじゃ似とらんと思っておったが 案外祖父と同じ体質か」しれっ

白「なんか嫌だ。」むっ


千様「Σお爺ちゃんもこんなのあったの!?」えええっ


石燕「あ、そういや焔さん 晴明さんの所で式神契約してたんすね」手ぽん。

晴明「うむ。気分が乗らんと呼び出してもガン無視するので難儀したわ
貴重な火力系だが性格に難がなあ」ため息。

魄哉「あー ドタキャンされてよく代打しましたねえ」

蒼月「そこ 同僚陰陽師として手助けじゃないんだね」

晴明「周りに被害及ばん様結界張って ピー助暴れさせたら大概終わるからの
疲れるのであまりやりたくないが。」扇子ぱたぱっ

家康「見たい様な見たくない様な」うっわー。




白「じゃ、じじいもたまに具合悪くなってサボってたのか
つまり 戻るんだなコレ」ふむ

晴明「具合悪いと言うか
あーほれ これがこの国、日ノ本としよう。

するとな 今ここ。この下の辺りに困った物がある。」紙にかきかきっ

千様「困ったもの?」


晴明「超特大の台風だ。」キリッ

千様「ごめんなさい 話が見えないわ」


魄哉「Σあ! そうか 白君も焔さんも種族的には水の眷属っ」はっ

小太郎「Σあ!火のイメージ強すぎて忘れてたっ!!」わおんっ



晴明「そういう事よ
水の眷属であるが故に 大きな水、つまり嵐の影響を受けてしまう
なんぞ不思議はない 遅くとも嵐が去れば戻るであろうよ」ふふんっ

石燕「へー。成る程」ほうほう。



彬羽「ん?いや待て 今までどれだけえげつない台風が来ても何ら問題はなかったぞ
今回の台風は何かヤバいのか?」

晴明「あーいやそうではない
祖父と同じならだが、近頃何ら心理的にキツい事はなかったか?

バケモノの体と言うのはそういうのが顕著に出るからの」


白「最近か? えーと
酔っ払った千様に夜中まで絡まれて寝不足になって、仕事前だからのんびりしたいのに祭に引っ張り出されて 栄養剤飲みすぎて寝られなくなった魄哉の話し相手させられてまた寝不足になって」えーっと

晴明「よし寝ろ。
恐らくそれで回復する」きっぱり


千様・魄哉「Σ物凄くごめんなさい!!」ひいいっ



晴明「ちなみにお前の祖父の場合は
後の嫁にフラれ倒してついでに殴り倒される度に炎すら出ん様になっておったわ」遠い目。

白「婆ちゃん 自分に勝てない男とは結婚しないとか言って返り討ちにしまくってたらしいからな」うん。

晴明「合点が言ったわ

まあ後に 所帯持つから式神やめるとか当日言い出しおっての
そういうのは3ヶ月から半年前に言えと言うに
魄哉「何百年前の話をお孫さんに愚痴ってんですか。」




シロ「よし。とっとと寝ろ
早く戻らねば色々危険だ お前は恨み買いすぎておるからな」


晴明「いや その点はさほど心配無さげだぞ」

シロ「ん?」

石燕「みたいっすね

シロさん ちょっと本気で白さんに斬りかかってみやしょか」木刀渡しっ

シロ「Σは!?
いわば半病人だぞ!その様な真似出来るか!!」



魄哉「あ、大丈夫です。
この姿でもシロ君程度指先1つでなんちゃらと言ってましたし

シロ「Σ人が心配してやっとんのに とことん貴様はあああ!!」
だおおりゃああっ!


白「言って無いけどな。」





間。






石燕「ね? 問題ないっしょ?

見た目はほぼ人間っすけど
注意して見たら内側ゴリゴリにバケモノっす」

シロ「早く言え。」かはっ

蒼月「あ。失神した」




彬羽「運動能力も問題ないのか」

白「ちょっと体重いかな? くらいかな」うーん。

晴明「元より半分人の血のおかげで 祖父よりは影響受けにくいようじゃな」ほうほう



蒼月「つまり マジで最近お疲れなだけだったんだねー

良かったじゃん。」

白「だな。 髪の毛黒いのなんか落ち着かないけどな」

千様「えーアタシはこっちも好きよ 新鮮で」にこにこっ



家康「問題ないなら良かった良かった
いやーさすがベテラン陰陽師だねえ 助かったよ」へらっ

晴明「いや レアケースだしの
私もこやつの爺と知己でなければ解らんかったわ

で、さっきから気になっておったのだが
お前確か弟、勾陣の封印も兼ねておったよな?
姿が見えんがそちらは大丈夫なのか?」

白「・・・Σあ。」

晴明「Σ忘れとったんかい!!」




蒼月「え?待って あの人今何処に居るの?」冷や汗つつー。

彬羽「大江山だな。」変な汗どばっ

石燕「えっと 酒呑童子さん達でアレどうにかなったり「相性悪すぎて無理だ」即答っ






ーーーーーーー




大江山




家康「この山ってこんな腐海みたいだったけ?」うわー

魄哉「防衛本能 ですかねえ」ちら。



茨木童子「死ぬかと思った死ぬかと思った死ぬかと思った」ぶつぶつぶつぶつっ

酒呑童子「あいつ植物と同化してんのに火とか鬼か手前らは!!」焦げ焦げっ

白「だからごめんって。」



一同(Σ生きてた!!)おおおっ


小太郎「無事か?」わおんっ

テオドール「だだだ大丈夫に御座いますっ
粋さんの髪の毛がザワワっと伸び出した時点で 本能的に限界突破して失神して灰になっておりましたっ」灰から復活ぞぞぞっ

蒼月「大丈夫なのかよそれ」わお。



千様「お兄ちゃんの見事な一撃決まったわねー」あーあ。

シロ「ベースが人でもあれだけ動けるのなら確かに問題ないな」

粋「」白目っ




家康「白を寝不足にさせると被害が偉い事になるねえ
気を付けないと」苦笑

白「よし 大手を降って昼寝が出来る」きらーん。


テオドール「Σあれっ 白さん髪の毛真っ黒に!?」えええっ

小太郎「あーその辺こっちで説明するから
ついでに元気だからこれ以上変な事にするなよ」どうどうっ




白「けど、怪我人出てなくて良かったな」ふむ


酒呑童子「いや俺火傷。」

彬羽「それについてはすまん。が、お前ならツバつけときゃ治るだろ」

酒呑童子「Σそうだけど扱い荒えなおい!!」





白「縄張りとかつける前で良かった」ボソッ


千様「あーそりゃ身内としてキツいわ」ああうん。

魄哉「勾陣の時の粋君はほとんど動物ですからねえ」

蒼月「最大の弊害そこかよ。」




白「あれ?髪白く戻ってる」おおっ

小太郎「気合い入ると戻るんだな」わんっ



一同(Σこの状況で気抜けてたのか!)





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