小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月29日








白「あれ?粋の奴帰ってこないな?」はて。

小太郎「んー?
あれ珍しいな
何が有ってもお前のお仕事前には必ず帰って来てるのにな あの下僕」わんっ

テオドール「朝方ちょっと出て来るとは言っておられましたが

どうしたので御座いま Σえ。」びくっ

白「ん?」

テオドール「Σ腕!御自分の腕見て下さいませっ!!」ひいいっ


白「腕?

Σあ。」

赤い紋様うぞうぞっ


小太郎「Σえ!これって確か!」ぎゃいんっ

テオドール「粋さんの勾陣の封印に御座います!
前に打ち破られた時も 封印してる白さんにその分のエネルギー逆流してこんな感じにっ」ひええっ



白「何かむずむずするから蚊でも居るのかなくらいに思ってた」うわ。

テオドール「Σ前に逆流のショックでぶっ倒れられたで御座ましょう!
もうちょい警戒して下さいませっ!!」ひいっ


小太郎「て、事は 何か起きててブチ切れ勾陣降臨の危機!?
あああ彬羽ーっ!!」きゃいんきゃいんっ




白「早く見付けないと色々ヤバイなこれ」うーん。

テオドール「まずは何処におられるかを
Σあ!化物探知なら石燕さん!!」だだっ





石燕「え?どしたんすかテオさん ちょ痛い痛い引っ張らないで Σうおおお!?」


白「今回じわじわ逆流してるな」

片腕びっしり紋様まみれっ

石燕「Σ粋さんっすね!らじゃっす!!」霊視モード!!





間。







晴明「で、御主でも見付からんのか」ふむ。

石燕「この辺に居るならあんな物見落とすワケないんすが」うーん。

小太郎「どどどどうしよっ
もう白凄い事になってるし 」


白「足はまだだな」袴めくりっ

彬羽「じわじわ封印解けてる感じか?」うーん。

白「一気にだと結構ツラいからこっちのが助かるけどな」


テオドール「えっとこれって 全部封印解けたら全身紋様になるので御座いましょうか?」ひええっ

晴明「いやならんだろ

こやつ等兄弟はそもそも血の半分は人間ぞ。
故に突然変異でこげな物が生まれたのだろうがの
半分が化物で有る物の封印なら 逆流したとてせいぜい半身で有ろうて」

白「封印ってそんな極端な物なのか?」えー。

晴明「理論上はな」うむ。



挿音「お。なんでえお前 個性的なモンモンみてえになってんじゃねえかよ」

白「モンモン?」

彬羽「入れ墨の事だ

警護が帰ってるって事はだ」ふむ。



魄哉「把握しました。
容疑者は京の都で噂になっている此方の術師
腕は立つ様ですが 勾陣狙う辺り本物のアホです」人相書きぺしっ

晴明「相変わらず仕事が早いのう」ほうほう。


シロ「ぜーっ ぜー!!」親指ぐっ

小太郎「毎度犬より早く全力で伝達ありがとう」うわお。




彬羽「つまり 知識はねえが腕は確かな売り出し中の対魔師が
特に悪さもせず、手前が化物の自覚有るかも怪しい それでいてそっち方面には有名過ぎる勾陣を討ち取って名を上げようとかその辺か。」げんなりっ


家康「てか勾陣て 悪い物なの?」

彬羽「むしろめでたい。だからアホだと言ってんだ」きっぱり。


蒼月「人間って特に肉も毛皮も要らなくても でかい獣見たら仕留めたがるじゃん?
それみたいなもんでしょ」はーやれやれっ

石燕「迷惑極まりないっすよねえ

つか、ナンボ強いか知らないっすが んなガバガバ知識の人間ごときが勝てるもんなんすか?」


魄哉「まあ 突っついて暴走させて 其処ら一帯ごと焼き尽くされて終わりでしょうね
人の手に追えないから伝説なんですよ」

白「巻きぞえ村1個2個じゃ済まないぞそれ」



家康「Σって 言ってる間に白ちょっと爪先まで模様!
ヤバイんじゃないの!?」ひええっ

彬羽「じわじわ来てるなら力で押し返せねえのか!
アホ本人はともかく 何も知らねえ一般人に被害が及ぶぞ!」

白「それがな。押され負けてるんだ」


一同「Σえ」




白「逆流したら俺もキツいんだってば。
だから押し返そうとは頑張ってるんだぞ

けど無理なんだよな 封印じわじわ押し返すってのもだけど、あいつここまで強かったっけ?」むう。



蒼月「マジかよ この人って魔王だろ?破壊神だろ?
あのヘタレ下僕に押し負けるってあり得ないだろ」冷や汗っ




魄哉「晴明さん?」

晴明「うむ。私にも探知できん
それだけ強力なエネルギーなら この国の中程度なら何処に居ても解るはずだがの

そして 日頃封印かけとる奴を上回る能力。となれば だ。」

魄哉「鬼門ですね。」ふむ。



与一「成る程! 確かにあの中では私も肉体持った様になるしな」おおっ





魄哉「では此処等の鬼門まとめてありったけ開きます!
皆さん色々よろしく!!」数珠じゃらららっ

家康「Σそれしたら此処等魔界に沈むんじゃ!?」

魄哉「ほっといたら罪ない人達があの世に沈みます!
蒼月君 しばし悪鬼餓鬼の類の調伏!静御前の笛お願いします!!」

蒼月「Σちょ待って待って待って待って!!」あたふたっ

魄哉「待てません! 行きます!!」くわっ






晴明「さて、お前らは建物内に入れ

喧嘩では無く勾陣抑えつけるのが目的だからの」簡易結界っ


彬羽「抑えつけるとは 具体的には?」

晴明「私を誰と思うとるか?
半端でも今現在封印で『繋がっとる』兄の方使えば 遠隔でも封じられるわ」ふふんっ

与一「ん?なら いちいち鬼門なんぞ開けとらんと さっさとやれば良いのでは?」


晴明「少しは頭を使え能筋幽霊めが。

あの小僧は相当の命の危険を感じぬ限り 兄の封印振り切って勾陣になんぞならんわ
と、言う事はかなり追い詰められた危険な状態ぞ?」

与一「Σあ。今封じてしまうと」はっ

晴明「うむ。くたばりかねんな

まあ、今勾陣を叩き起こそうとしとる奴は おそらくピー助が見付けるであろ
うちの子に何さらしますモード入っとるしの

ならばそれに合わせて 兄貴を通して封じてしまえば良しよ」


テオドール「日本ではこれが普通なので御座いますか?」ひええ

彬羽「いや 血縁通して遠隔封印とか頭おかしいレベルだな。」


白「そんな回りくどい真似しなくても魄哉と一緒に行って お前が封印したら
晴明「あんなもの下手に寄ったらケガするであろ 私はケンカ弱いのだぞ」きっぱり。


シロ「凄いのかヘタレなのか解らんな」うーん。




晴明「ヘタレで構わん 虚勢張ってくたばったらただの阿呆よ
ほれ 弟と同期するのでちとそこ立て」ちょいちょいっ

白「同期?」

彬羽「こっち見るな。説明求められても最早解らん」




白「俺は特に何もしなくていいのか?」えーと。

晴明「じゃな。
あ、私が封印かけたら抗わずそのままお前も人の姿に頼む
その辺弟と同じにせんと上手く封じれんでの」


テオドール「つまりは 粋さんとシンクロさせて代わりに封じられるとかそんな感じに御座いますかね?」えーと。

石燕「だいたいそんな感じっすね
いやー勉強になるっす」ほうほうっ

家康「いや石燕ちゃん 浮世絵師だよね?」





晴明「では同期参るぞ 何も考えるで無いぞ!」くわっ

シロ「其奴は普段から何か考えとるのか疑問だがな」

晴明「Σ茶々をいれるな こっちがやりにくい!」


白「笑うな 失礼だな。」むっ


テオドール「結構なんやかんや考えられておられますのに
その言い草は御可哀想で




びしゃあっ!!

一同「Σえ」




白「なんか いきなり腹に穴開いたぞ」けほっ

家康「Σげ!この傷口は 銃弾!?
あ!対魔の銀の弾丸かっ!?」うわっ


千様「Σえええ 粋君銃バンバンやられてんの!?」ひええええっ

一二三「Σ誘拐されてバンバンだべかああ!!!」うぎゃあああっ!

彬羽「Σ何で出てきた! 危ないから奥行ってろ!」


千様「いやあああ!何処のバカようちの子になんて事っ
泣かしてやるうう!!」きいいっ

一二三「うぎゃあああっ!」びえええっ



白「こっちは良いからお前はそいつ等奥に連れてけ 危ないし」びちゃびちゃかはっ

彬羽「Σ手前は手前で大丈夫なのか!?」

白「血の割には結構平気だ 何だコレ」びちゃびちゃっ

晴明「おそらくダメージも分散しておるのだろうが
タフじゃな」うわ。

小太郎「えっとほら テオ、今なら少しくらい血貰えるかも
テオドール「きゅうっ」貧血っ

小太郎「Σあああ和ませようとしたのにっ!!」ぎゃいんっ


石燕「崇拝しまくってる主様の腹から血ドバ吐血ダラダラ見たら 吸血鬼でも食欲よりショックが勝つんすねえ」わお。




晴明「しかし遅いなピー助の奴 まだ見付からんのか」イラッ




白「Σごほっ」びしゃっ!


テオドール「Σうわあああ!またああ!!」うぎゃあああっ!

小太郎「Σ律儀に起きるな 大人しく気絶してろ!!」ぎゃいんっ


家康「彬羽ごめん!この子も奥に連れてってパニックになるっ!」

彬羽「Σはああ!?こちとら腕は2本しかねえんだぞ!!」

千様「彬羽君離して! あの子等虐める奴は股から二つにぴーって裂いてやるのおおお!!」きいいっ

一二三「うわーん! 白さん血まみれだああっ」びえええっ



与一「阿鼻叫喚だな。」うわ

白「思った程痛くないけど それでも結構痛いしな」けほっ

石燕「これで人間化とか体持つんすか?「気合いで行ける。」きっぱり。



一同(Σこう言う所お兄ちゃん!!)




白「けど、出来たら早くして欲しいな
めちゃめちゃ痛いし」ぼたぼたっ


晴明「そうは言ってもな。ええいあの生臭坊主まだか!!」イラッ






『喧しわ手前が祓われなさい! 汚らわしいっ!!』

ズドオオオォン!!



ずずんっ



シロ「・・仮にも人間にぶちかますべきではなさそうな 必殺技ぽいのが見えた様な」

家康「別に天海 特別人間に優しいわけでも無いから」うん。

石燕「まあ 良くも悪くも平等なヒトっすからねえ」




晴明「良し!では参る くたばるで無いぞ!!」印結びっ


白「銃の1発2発でくたばってたまるか」ふんっ

シロ「いや。大概ヤバイと言うか よく立っとるなお前」うわ





ばたーん。



小太郎「Σあああやっぱ無理だった!!」ぎゃいんっ

晴明「ちと待て 今戻すでの
えーと。まずは同期を切ってだな」わたわたっ





すたっ。


挿音「おう 遅くなったわ

いやー 粋の野郎暴れて俺等まで攻撃すっから 腐れ霊能者に近寄れなくてよー
しゃーねえから何発か蹴り入れて殴ったわ」はーやれやれっ


シロ「ダメージは弾丸だけではなかった様だな」うわ。

石燕「そらぶっ倒れるっすよね」うっわー。






小太郎「あ。 周りの景色戻った」おおっ

与一「鬼門が閉められたか」ほう

石燕「あっし等出る幕無かったっすねえ」

晴明「この手のでお前らに活躍されては私の立場が無いわ
そして コレの後は頼んだ」


白「」きゅうっ

与一「さすがに延びておるな」うわ。

石燕「まあ 満身創痍の体に呪い食らって弱体化した様なもんっすからねえ
このヒトじゃなきゃ命無いっす」あーあ。

家康「あの、駄弁る前に止血と飛天呼んで来た方が」ひええっ




与一「む?それもそうか
おいカラス 伝書カラス飛ばすか?
面倒なら私がひとっ飛び どうした?」あれっ

彬羽「いや。テオの奴が見当たらねえなと。」きょろっ




千様「テオ君なら 魄哉の必殺技炸裂と同時にそっち側すっ飛んでったわよー」うふふふっ

一同「Σえ」


晴明「主と友を痛めつけられて相当数頭に来ておるだろうにのー
何で黙って行かせるかの」あーあ。

千様「アタシの万倍エグい事してくれそうだからよー」おーほほほほっ

挿音「お前な」うわ。




家康「えっと。つまりテオちゃんは今?」おそるおそるっ

彬羽「今回の犯人にトドメ刺しに行ったな」






魄哉「Σこらテオ君ダメです!消し炭にしたい所せっかく人の形残したのに!!
漬物石はやめなさい漬物石はっ」

テオドール「脳ミソぶちまけてくたばりなさいっ!!」漬物石振りかぶりっ



蒼月「あー・・ 探索中ずっと笛吹きとか窒息するっての」ぐたっ

粋「あの、俺何があったのかな」ぐったり血だるまっ

蒼月「また記憶飛んでんのかよ。トチ狂った人間に襲われたんだよ

けどまあ 万倍返ししてくれてるし良くない?」

粋「いや解んねえて何が起きたの?」



蒼月「とりあえずさ

帰ってお兄ちゃんの惨状見て卒倒しないでね? アンタすぐ思い詰めるしさあ」

粋「Σマジでどういう事!? Σあいだだだっ!!」

蒼月「医者来るまで動くんじゃないよ
つか 今回マジで被害者だし何なら蛇眼で記憶消しとく?」

粋「Σお前が優しいとか 俺どんな酷い目に遭ったの!?」ひいっ

蒼月「いやむしろ今からがヤバい」



テオドール「酷い目に遭われたのはお二人に御座いますがね」けっ。

魄哉「頑丈な子達で良かっ

Σあ!粋君腹に弾埋まってるんじゃ無いですか!?
急いで取り出さないと」袖まくりっ

粋「Σぎゃああ家康がマジで死にかけた奴!!
素手で摘出はやめてえええ!!」じたばたっ



テオドール「白さんはもう同期切られてるので大丈夫に御座いますね」 ほっ。

蒼月「いや 主様もだけどさ ダチも少しは心配してやれよ」引。








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