小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月10日

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魄哉「よし!これでもう今日はやる事無しっ
本日の業務終了です」ほっ

家康「おお、お疲れ

凄いねー 1週間はかかるとか言ってなかった?」



魄哉「飛天君に頼み込んで1週間は寝なくても頭冴えまくる栄養剤調合して貰いましたから」きっぱり

家康「それ 頭冴えたまんま召されたりしない?」背筋ぞわっ



魄哉「脳ミソ寝てる状態でダラダラやるより
多少無理させても片付けさせてさっさと大人しくさせる方が良い と判断されたらしく」書類片付けっ

家康「医者として英断なのかもだけど あいつが作ったのに命預けるのって怖いなあ」うわー。

魄哉「良いじゃないですか 結果生きてますし。
さーて、さすがに疲れたんで寝ますかねえ」肩とんとんっ

家康「効き目が切れた時が怖いなあ

まあもう夜遅いし しっかり休むんだよー」すたすた。














鏡子「というわけで 寝ようとしても全然眠くならない 困った御老人がこちらです」困惑っ

魄哉「我ながらアホな事しました。」ずーん。


白「何で俺に言うんだ」



鏡子「その、私は幽霊なので寝なくても大丈夫としばらく駄弁って居たのですが

ぶっちゃけネタがつきました。」ふっ

白「そもそもいつも何話してるんだ」

魄哉「平安時代あるあるネタ とかですかね?」

鏡子「他に共通の話題無いですからねえ」うーん。



魄哉「という事で何か眠れる方法有りませんか?
ほら君、暇だとやたら寝てるじゃないですか
何かコツとか有りませんかね?」真剣っ

白「そうやって考えちゃうからダメなんだと思うぞ」

鏡子「あ。成る程 だからよく眠れるのですね!」すんごい納得っ




白「・・・。」

魄哉「悪気は無いんです
鏡子さんおしゃべりモードに入ると 思ったこと口に出しちゃうんです」

白「いつもこんなのなのか「悪気は無いんです」



白「けどお前 ここ3日寝てなかったのか
全然気がつかなかった」

魄哉「そこは飛天君の腕ですかね
いやホントここまで効きまくるとは」苦笑。

白「意外だな
お前徹夜とか慣れてると思ってたけど」ふむ


魄哉「徹夜は慣れてるんですがその、
眠れないってのがほぼ無いんですよ
なんせ徳川に関わってからは 精神肉体共にに疲れ果てて気が付いたら気絶寝してたとかザラですし」

白「もうお前天海やめろ」きっぱり。



魄哉「Σ今僕がやめたら色々崩壊しちゃうんですせど!?」えええっ

白「今過労でポックリ逝かれても同じだぞ」

魄哉「Σう。
ま、まだポックリ逝きません!まだまだしぶとく生き続けてやりま「じゃ早く寝ろ」


魄哉「Σ今日なんかキツくありません!?」えええっ


鏡子「白さんも眠いんだと思いますよ」きっぱり。



魄哉「Σあ。成る程
すみません 皆寝てたもので」頭かきかきっ

白「珍しく夜更かしなんかするんじゃなかった」ため息。


魄哉「いつもなら誰なり起きてるのに 今日は皆早寝ですよねえ
殿なんてもう気持ちよくイビキかいて寝てたんで そっと塗れ布巾かぶせたら ぶはっ!てなってもっぺん即寝てましたし」はーやれやれ



白「それ主君暗殺じゃないのか?」

鏡子「眠くはならない分 脳ミソ疲れてテンションおかしくなってますね」うんうん。



魄哉「ホント 今日に限って皆早寝で運が悪いと言うか何と言うか あれ?」




がくんっ。

白「Σん? あ うん 聞いてる聞いてる」


魄哉「一瞬でめちゃ寝てましたよね?
うわ そこまで眠いとはすみません」わお。

鏡子(意外と気を使うタイプですね)あらー。




白「そっか とにかく夜寝れないの慣れて無いから1人嫌なんだな

子供みたいだな」よれよれっ

魄哉「へ? ちょ何処行くんですか!?」






棺桶とんとん。

白「後は頼んだ 夜行性。」

テオ「はい?」ひょこっ

魄哉「Σあ。そういや君吸血鬼でしたか!」

テオドール「Σ何だと思われて居たのですか!?」がーん。


鏡子「あのー 白さん力尽きましたよ?」

魄哉「Σうわ ホント申し訳ない!ほら風邪ひきますよ!」

テオドール「えーと。とりあえず私起きてればよろしいので?
なら棺桶使いませんし 白さん入れときます?」

魄哉「Σ御遺体すり替えてるみたいでなんか嫌なんですけど!」ひいっ



テオドール「空っぽの棺桶って見た目ホラーでは御座いませんか?」

魄哉(他人が入ってる方がおかしくありませんかね!?)困惑っ



テオドール「夜活動するの久々なので多少ボケているかもしれません
いつもは皆さん寝てるので無理矢理昼起きておりますからね」にこにこ。

鏡子「あー 成る程
なら夜の暇潰し何かご存知ですか?
魄哉さんが眠れないそうで。」

テオドール「そういう事に御座いますか
お任せください!」






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【裏山】



魄哉「・・あの、これ楽しいんですか?」


テオドール「楽しいと言いますか

ほら ご覧ください。

もはやほとんどの家が明かりがついてないのに あの家だけ明るいな、さて家の人の仕事は何だろうとか
真っ暗な中 灯りが移動してるのを見ると
ああ、こんな夜中に外を歩いてる人が居るんだなーとか
色々空想が捻りませんか?」


魄哉「思わなくはないですが
え、君 母国に居た頃毎晩こうやってひたすらボーッと?」えええっ

テオドール「私 血を吸わない派でしたので
他の吸血鬼の様に夜に狩りしておりませんし やる事なかったのです」真顔。


鏡子「ぼっち長すぎて ますます端から理解しにくい感性になっちゃった感じですかね」うーん。



テオドール「こうやってると あーあのかすかな灯りの中で 躍起になって人襲ってる同胞達の営みも何とちっぽけな と
自分が何かこう 自然の一部になったような
鏡子「偉いスピリチュアルな吸血鬼ですね」


テオドール「吸血鬼の時点で大概スピリチュアルだと思いますが?」はて

鏡子「いえ吸血鬼感は皆無です」きっぱり。

テオドール「Σ人に言われると傷付く!」がーん。


鏡子「そもそも血を吸わないなら吸血鬼呼びもおかしい様な。あれ?じゃ何とお呼びすれば


あれ?魄哉さん?」





魄哉「すやー。」すぴー

テオドール「おや。ぐっすり」おやまあ

鏡子「あーまあ 静かな所でどうでも良い物ボケーッと見てたら寝ちゃいますよね」ああうん。


テオドール「Σあれっ

こんな所で寝てるの放置出来ませんよね!?」

鏡子「頑張って下さい 夜なら吸血鬼はなんぼか体力増すんですよね?」

テオドール「Σたった今吸血鬼否定された所なのに!?」

鏡子「それはそれです。
私は鏡から出られないので手伝えませんし
皆さん寝てますし」



テオドール「うう

お、重い」足ぶるぶるっ







蒼月(Σ夜中に何事!? え!?ジジイ夜襲でも受けた!?)ひいっ

※夜遊び帰り。





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