小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月2日

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小太郎「あれ?」わおんっ

シロ「む?どうした

ああ 粋の飼っとるカイコか」



小太郎「お前なんかデカくなったか?」わおんっ

カイコ「Σ!!」

シロ「おい。衝撃受けとらんか?」



カイコぱたぱたっ



小太郎「あれ?逃げちゃった」わおんっ?

シロ「何であろうな 嫌な予感が」うーん。







間。







粋「なあ。カイコがなんか隅っこで元気無いんだけど 病気かな」おろおろっ

魄哉「Σええっ!? カイコ蛾って何科に診せれば
いえあの子の場合妖怪専門医ですかっ!? 」困惑っ



小太郎「俺のせいかな?」

シロ「で、あろうな。」うむ



粋「え?お前ら何か知ってんの?」

シロ「一応確認する
ひょっとして食欲がないのでは「Σなんで解んの!?」

小太郎「忘れてたけどメスだっけ」あちゃー

シロ「完全に失言で有ったな」はーやれやれ。



魄哉「えっと。つまり小太郎君が女性が食欲無くすようないらん事 あー見当つきました

成る程 それで断食始めたと」苦笑。

粋「俺はあれくらいふわっふわで もちっとしてる方が良いんだけどな」うーん、

シロ「もちっはやめとけ トドメになるぞ」

粋「えー 動物は肉ついてた方が可愛いだろ?」真顔。

魄哉「遅かれ早かれハートブレイクしてそうね これは」うーん。





白「なあなあ廊下でカイコうずくまってたからちょっとつまづいちゃったぞ
腹減り難じゃないのか?


よいしょっ」

もちっとカイコ。

魄哉「Σうわでかっ!!」ひいいっ!!

小太郎「Σこら しーっ!しーーっ!!」ぎゃいいんっ

シロ「Σまさかのお前もか!!」ひいいっ



魄哉「そういう意味でなく!

え?ちょ この子骨格こんなでしたっけ?
妖怪化したとは言え虫ですよ!?」

粋「ん?そういえば始めは手のひらに乗るくらいだったような」


白「今これ 俺の猫より大きいぞ
ほら。」乗っけ

粋「Σあ、ちょ頭はっ
首折れる折れるっ!」



シロ「外見が動物ぽいので気にしておらなんだが
虫だと考えるととんでもないな この大きさは」

小太郎「見た目も虫っぽさかなり無くなってるし
なんか足の多い羊?」うーん。






押し入れがらっ

魄哉「晴明さーん どうせ暇でしょう
ちょっと知恵貸してくださーい」



白「晴明の結界の入り口 まだあそこのままなのか」

小太郎「うん。毎度頭ゴンって言ってる」わおんっ


粋「えっと病気とかじゃないとは思うけど
一応診て貰おうな?」

カイコ「?」よじよじっ






間。







晴明「単に食欲の秋じゃろ」ズバリっ

粋「Σ食い過ぎで骨格まで変わんの!?」 えええっ

晴明「普通はならんが その蟲が喰らうのは普通の物では無かろう?
そういう事だ」

粋「Σあ。そういう!?」



シロ「そうか。カイコが食らっておるのは粋の生体エネルギーで有ったな」ふむ。

魄哉「やっぱですか。

カイコの成虫は口が無いから固形の物は食べれませんしねえ
栄養豊富すぎる上 妖怪としてブーストかかっちゃった感じと言った所ですかねえ」うーん。

晴明「お前な 自覚はない様だが数おるもののけ妖の中でも珍獣中の珍獣。隋獣勾陣ぞ?

お前が混ざりものの人間ベースで無ければ 今頃この蟲は原型留めておらなんだろな」

粋「Σええええ!?」



白「ちなみに 普通の勾陣のエネルギー食べてたらカイコどうなってたんだ?」

晴明「おそらくじゃが 超絶巨大化し江戸城天守閣に繭作ったり毒の鱗粉振り撒いたり
吐いた糸で人の町は埋もれ そこで人間は生きていけなくなるであったろう」真顔。

粋「Σ心底半端もんで良かった!」変な汗どばあっ



テオドール「アレですね
裏山の犬神さんが 白さんの血液のせいで巨大犬化したみたいな羨まし・・ まあアレと同じに御座いますね」ふむ。

白「人を食べ物扱いするな」むう。

シロ「吸血鬼の論理感 見事に崩壊しておるな」うむ。



晴明「なんじゃ兄の方に前科有りか
むしろ何で問題無いと思った?」

粋「俺 半端もんだから?」きょとん。

晴明「・・もう少し自分に自信持って良いと思うぞ?」

魄哉「この子自己評価低すぎるんですよねえ」うーん。



テオドール「しかし私はこれくらいの方が好きに御座いますよ

ほら 安心して抱っこ出来ます」ずしっとモフッ。

シロ「完全に虫の扱いでは無いがな」うーん。

小太郎「何か新種の哺乳類ぽいよなあ」わおんっ


白「良かったんじゃ無いのか?
うっかり潰さないかちょっと怖いって言ってたし」

粋「いやそうなんだけど

えーと。コイツ健康面は大丈夫?」おそるおそるっ

晴明「その大きさで飛べとる辺り筋トレもしておる様だしの
問題無いのでは無いか?」


魄哉(あれ?あの大きさであの羽の比率で飛ぶ?
Σえ、理論的に不可能では!?)困惑っ




粋「健康に問題ないなら良かった」ほっ

テオドール「可愛く進化して良う御座いましたねえ」にこにこ。

粋「うん。マジで怪獣じゃ無くて良かった」遠い目。




玄関がららっ


家康「たっだいまー

あれ?カイコちゃんなんかおっきくなったねえ。
うんそっちのが良い良い ちょっとモフっていい?」躊躇ゼロっ

魄哉「その気楽さ 最早羨ましいです。」

家康「Σなんで!?」



晴明「おい 虫だと言うに」

家康「気にしない気にしない。
ちゃんと定期的に洗われてるし」もふもふっ


テオドール「虫を 洗う?」ん?



粋「Σえ ひょっとしてダメなの!?」えええっ


小太郎「生き延びる為に頑丈にガタイ良くなったのもあるかもなあ」わおんっ

シロ「うむ。今更だが カイコの生体ちゃんと彬羽に聞いておけ」


晴明「まあ、どっちにしても生き物が冬に備えて色々蓄える時期ぞ
害は無さそうだし しっかり食わせて好きにさせておくが良かろう」

粋「了解。 食うだけ食わせて良いの?」

晴明「元々カイコは大食いじゃ
こやつは賢いようだし食い過ぎる事は無かろう」

粋「へー成る程 助かった

よしゃカイコ向こうで飯にするか
皆こっちのが可愛いって言うんだから遠慮すんなよー」わははっ

カイコ頭に乗っけすたすたっ








白「・・・なあ、
食べる量って 体大きくなればその分増えるよな?」あれ?

晴明「ん?そりゃあ Σあっ」

魄哉「あれ?ちょっと待って下さい
カイコちゃんって 手の平サイズでもとんでもない量のエネルギー必要としてませんでした?」冷や汗たらりっ


テオドール「となると ひょっとして廊下でうずくまって居たのは 色々遠慮して空腹だったからとか?」おや

シロ「Σいかん!粋に死亡フラグが!!」ひいいっ

小太郎「Σ吸い尽くされてミイラになるうう!!」ぎゃいいんっ






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粋「あのさ
バケモノとしての格を上げるのって どうしたら良い?」げっそり。

蒼月「Σは!?何いきなり!
えー 俺人間混じりとかわ解んないしなあ」うーん。








家康「食欲の秋が終われば なんぼかマシになるの?」

晴明「おそらくは だがな。」うーん


テオドール「ペットを飼うって 大変に御座いますねえ」しみじみ





白「ちょっと吸うか? ちょっとな」何となく腕出しっ

カイコ「?」満腹ごろんっ




小太郎「動物の世話は家族の協力有ってこそだな。」うむ。




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