小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月8日

f:id:t00c:20211006091637j:plain






魄哉「あーもう残暑なんだか 冷えるんだかどっちかハッキリして欲しいですねー」ぶちぶち

蒼月「ハッキリしたら季節的に冷えるじゃん
やめてよ 俺まだ今年遊びたいんだよ」

魄哉「甘いですね
このパターンだと あれ?なんか涼しい?と思った途端雪来ますよ」

蒼月「Σやっば!徐々に寒さに体慣らさないと蛇ヤバいのに!!」ひいいっ



魄哉「そうですよー
ですんで例年どおりが一番なんです
てかそろそろ政務が地獄の年末ラッシュなんで冷え込みで頭冴えさせた

ん?」びく。


晴明「本っ当に残暑でボケとる様よの。」

結界ばしゅっ!


蒼月「Σぎゃ!まぶしっ」




鳥妖怪「ちいっ!!」バサバサ逃走っ


魄哉「Σえ ちょ何事ですか!?」えええっ


晴明「こっちが聞きたいわ
ホレ見ろこれを」

結界に羽ぶっ刺さりっ

魄哉「Σどんな強度なんですこの羽!!」

晴明「防御には自信が有ったのだがの
刺さると言う事は傷がつけられたか。 私も耄碌したな」ふかーいため息。



シロ「おいどうした!何の騒ぎ
Σうお蒼月どうしたああーーっ!?」

蒼月「目がっ目があああっ!」ごろごろっ


晴明「Σしまった 1発受けそこねたか!?」

魄哉「あ、いえ 結界のド派手さで目が眩んでるだけだと思います
至近距離で滅茶光りましたからねえ」






間。






テオドール「つまりはハーピー で御座いますか?」ふむ。

彬羽「西洋ならその辺だろうな
日本にも俺ら烏天狗の他にも鳥系のバケモノは多数居るが」



粋「質問。鳥って羽で鉄鍋ぶち抜くの?」 心臓ばくばくっ

シロ「鍋の焦げ付きとっておる時で良かったなお前」

鍋底抜けっ

粋「Σよくねえよ! 盾になんねえから結局全部避けたんだよ!!」

小太郎「Σ反射神経すごっ!」おおっ




晴明「やはりお前ら喧嘩を売られておる様じゃな」

魄哉「ですね。しかし謎ですね」

彬羽「だな」うむ。


蒼月「何がだよ
どの件の恨みだよって話?」目冷やしっ




魄哉「いえ、さっきもでしたが刺さってる方羽の根っこの方じゃないですか
なんでわざわざひっくり返して飛ばして来てるんだろうとか どうやって飛ばしてるんだろうとか疑問で」

彬羽「そもそも毛根だろこれ。
どれだけ屈強な毛根してたら刺さるんだ」うーん。


家康「鳥族として気になるのは解るけど 今気にすべきはそこじゃないと思うよ」きっぱり。



彬羽「それもそうか。

・・こんな真似してたらハゲるんじゃねえのか恐ろしい」

魄哉「ですよねえ
てか羽って毛根しっかりしてると引っこ抜くの痛いですよねえ」うわー。

※カラスと鳳凰



千様「あ、こりゃダメだわ」あちゃー


晴明「うむ。しばらく無理だなこれは」

粋「Σまさかの頭脳派2人が使えねえ!!」ひいいっ



白「とにかく何処から撃ってくるか解らないし、 蒼月達もギリギリまで気がつかない。気配も解らないのか

なんか昔のつつじみたいだな」うーん。

シロ「まさかのこやつが頼りになるとは」うっわあ

粋「兄貴サバイバル系なら慣れてるもんよ
えー んじゃ訓練詰んだ暗殺者系の妖怪?」



家康「あ、戦国の時そういう傭兵妖怪いっぱい居た居た」うんうん。

白「正体解んないなコレ」うん

千様「戦国時代思ったよりとんでもなかったのねえ」あらまあ

白「じゃあ 次出てきたら殺られる前にやるか」


シロ「それしか無いか
しばし気が抜けんな」むう

粋「Σえ。相手が仕掛けて来るまで待つしかねえの!?」えええっ

蒼月「そりゃ 手がかり無いならこっちから動けないからねー」



魄哉「あ、いえ 手がかりなら有ります」さっきの羽っ

彬羽「茶褐色でこの大きさ。ベースは猛禽類 速さ特化のやや小型種の系統という所か

種族なら絞り込めそうだな」


晴明「お、こちらの世界へ戻って来たか」やれやれ。


魄哉「机上の空論に過ぎませんが
これだけ頑丈な毛根とすっ飛ばしてくる筋力、つまりは体力考えたら 羽の生え代わりも非常に早いタイプではと言う事に落ち着きまして」

彬羽「案外サメの歯みたいに 抜けた時の為に既に皮膚下に新しい物が用意されてるパターンかもしれねえしな」真顔。


晴明「心底どうでもええわい」

小太郎「Σサメってそうなの!? すっごっ!!」おおおっ

白「2人共残暑に負けてるぽいな」あーあ。

粋「Σあ、そういう事!?」





ーーーーーーーーーーーー







千様「しかし怖い話よねー
アタシ等しばらく外に出れなくない?」

一二三「んだな。怖えだなー」むう。

晴明「だから私がおるのだろ
次は油断せんのでの 室内におる限り危険は無い。
喧嘩の出来ぬ女子供は大人しくしておれ」ふふんっ


一二三「晴明さんはケンカ出来るんだか?」

晴明「出来んからこその防御特化だ」きっぱり。

千様「悲しいけど めちゃ安心したわ」ああうん


晴明「さて。問題はケンカの得意な奴等だが

初動まずって脳髄ぶちまけねば良いがのう」ふっ

千様「じっとしてらんなくなるからやめてくれる?」










小太郎「Σちょ 白危ないぞ!
お前上から見たら目立つんだから」ぎゃいんっ

白「だからウロウロしてるんだぞ」しれっ

粋「いや囮必要かもしんねーけどさ
せめて鍋かぶって「意味ないよな? それ」


粋「Σ人情的に!なんかこう丸腰で的になりにいくって見てて怖

Σぐほあ!?」

吹っ飛びごろごろごろっ!

白「言ってる間に来た」


小太郎「Σうわっ粋の居た所 ヤマアラシみたいになってる!」ぎゃいいんっ!


粋「Σなんで俺!?」げほっ

白「狙いやすいんじゃないのか?」即答。

粋「Σ一瞬納得しかけちまったよ畜生!!」




シロ「では手筈どおり

参る!」くわっ



氷ビキビキッ!

鳥妖怪「Σ!?」




粋「おお凄っ!退路封鎖っ」おおおっ

シロ「良し 今の内に仕留めてしま Σえ!?」




千様「あの 氷の壁粉っごなに砕けたんだけど」

晴明「そりゃ 居合いも防ぐ私の結界に突き刺さる威力ぞ
連発すれば容易かろう」

一二三「あの鳥さんハゲるんでねえだか」あーあ。


シロ「ふっ。未熟で有ったか」がくり。

小太郎「Σ敵の前で心折れるなああっ!」ぎゃいいんっ


粋「あ、でも足止めなら充分なんじゃ」はっ

白「だな。 援護回るぞ。」てててっ




チュインッ!

鳥妖怪「Σ!」



家康「だあもう!!でっかい銃は扱いづらいなあっ」最新式舶来物のライフルっ

魄哉「大丈夫です。殿なら行けます行けます
はい、次こそぶち当てましょう」予備に銀の弾こめっ


鳥妖怪「Σ!!!?」鳥肌ぞくううっ!



彬羽「鳥として 狩られる側ってのは最早遺伝子に刻まれたトラウマだろうからな」ふっ

蒼月「嫌な作戦思い付くよねお前」うっわー

彬羽「ケンカってのは相手の心を折った奴の勝ちだ」きっばり。



家康「ごめんねー こっちも命がけだから」ライフル構えっ


挿音「気を付けろ 1羽じゃねえぞ。」

火薬どむっ!!

隠れてた鳥妖怪「ピイイッ!?」べしゃっ


魄哉「あ、やっぱ居ました?」おやまあ





蒼月「何処まで囮!?」えええっ

彬羽「さあな。
さて、何羽居ようが派手な奴等に気が行ってるだろ
今の内に他に居ないか探すぞ」すたすた。

蒼月(まさかの全員囮かよ。)うっわー





家康「うーん。そろそろ最初から居る子がヤバいね
あの感じ乱射来るんじゃない?」

魄哉「まあ追い込まれたら来ますよね
手は打ってます」

家康「ん?」



魄哉「与一さん ゴー!」


びすっ!!

鳥妖怪「Σピイイッ!?」えええっ!?



家康(相変わらず何処から射ってるんだろ)わお。



魄哉「Σまずい 浅い!」はっ

家康「Σえ」


白「どーん。」上から落下蹴りっ

鳥妖怪「Σぐはあっ!!」

魄哉「Σ助かりますけど 何処から降って来たんですか!?」ひいっ


粋「いや何か もう1羽飛び出してきたの踏み台にして」えーと。

家康「Σあ。知らない間にのびてる」



鳥妖怪「」きゅうっ



白「? なんかこいつ等 やたらガタイいいな」気絶したのぶらんっ

魄哉「確かに日本の妖怪ぽくないですねえ」おや。



一同「・・・。」





テオドール「あの また国から通信入ってまして

彬羽さん もうマジでベルゼブブ様加減なしでボコっちゃって下さいとの事です」

彬羽「Σ手前で難癖つけて来てどんだけ逆恨みしてんだあのハエ野郎っ!!」



白「わざわざ相手の国の言葉で べんじょむしとか言うからだと思う」うん。

蒼月「ハエ悪魔にそりゃ怒るだろ」うっわ

彬羽「Σこっちは難癖つけられた挙げ句 なんだその目付きはとか東の田舎者だとか散々煽られまくったんだが!?」

千様「彬羽君 もう本気でメガネかけましょ」

粋「つーか 田舎どころか京育ちのボンボンだよなお前」





シロ「おい、お開きのノリになっておるが
全部片付いたのか?

雇われ傭兵部隊ならこのくらいで済むとも思えんが」きょろっ


白「こっちも雇ったの到着したし」しれっ

シロ「は?」






酒呑童子「ふははははは!久々に本気で暴れられらああっ!!」

鳥妖怪軍団「Σピイイッ!!」パニック!
白「忘れがちだけど あいつ強いからな」

シロ「Σうおお色々えぐい!!」



晴明「おい 気を付けよ
飛び道具が来「全部叩き落としゃあ問題ねえ!!」わはははははっ


蒼月「うわ マジで全部落とした」

家康「さすが鬼族のてっぺんだねえ」わお。



茨木童子「けど 数がなあ。
とれだけ恨まれてりゃこんなにけしかけられるんだか」

彬羽「逆恨みだ」きっぱり


小太郎「あれ?茨木童子もか
あー お目付け役大変だなあ」わおんっ

茨木童子「ん?違う違う
今回は俺も雇われよ」

小太郎「ヘ?」




茨木童子「はい、此処に大枝山から持ってきた 1粒の種が有りまーす」じゃんっ

シロ「おい、まさか」はっ



茨木童子「鳥が身を潜めるのは木の上だろ?」

爆発急成長っ

ぼんっ!
うぞぞぞぞぞっ!!

粋「Σ気持ち悪うううっ!」ひいいっ



鳥妖怪「ぴー!!」ぐるぐる巻きっ

鳥妖怪「ギャッギャッ」じたばたっ!



蒼月「うわ あっちこっちから悲鳴が」

魄哉「どんだけ潜んでたんですかねえ」わお


晴明(鬼の全盛期の平安時代より強くなっとるのは何故だこいつ等)うーん。



茨木童子「よし。潜んでるのは全部かな

って事で こちら請求書。」木の蔓うにょうにょ


彬羽「いや酒呑の方がまだ暴れてるが「もう片付くだろ」しれっ




粋「こいつ等平和主義で良かったなあ」しみじみ。

酒呑童子「いや。俺は穏健派じゃねえんだけどな
酒貰えるなら良いけどよ」返り血べちょべちょっ


晴明(Σしかも飼い慣らされとる!!)






ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー







テオドール「蚊取り線香って ハエにも効きます?」

魄哉「田舎に送る荷物に入れるもんでも無いと思いますけど」うーん。



粋「ベルゼブブってハエかそういや
うっわ凄い怒られてそう」うわー。

蒼月「ん?そのハエに恨まれてるカラスは?」きょろっ


千様「海外旅行行ったわよ」

粋・蒼月「Σえ」


白「ボコって良いって向こうから許可出たからな
ハエ悪魔も変な事しなきゃ良いのにな」あーあ。

晴明「それならもうハエ避けなんぞ送らんで良いのでは無いか?」

テオドール「甘う御座います!
コバエは1度沸くとしつこいんですよ!!」くわっ





シロ「残暑は面倒だな」うむ。

蒼月「そういう問題かよ」


一二三「彬羽さんお土産買ってきてくれるだかなー」





>サイトトップに戻る