【京の近くの山奥】
粋「で、その鬼蜘蛛ってのは土蜘蛛とどう違うの?」挙手っ
彬羽「鬼蜘蛛にも色々居るみたいだが 土蜘蛛の上位交換と考えれば大体合ってるな」
シロ「また面倒なのに歯向かわれておるなあ」ふむ。
テオドール「強いバケモノ程自尊心が高う御座いますからね
従う等まっぴら御免と言う奴に御座いましょうか」ふむ。
白「あと人間って簡単に捕まるから 勝手に狩らせろって事らしい」むう。
彬羽「人でなきゃいけない理由も無いだろうに
人間共怒らせたら色々面倒だぞ」ため息
シロ「まあ晴明おる時点でな。」
粋「人間側の正当防衛って事にして暴れるの大好きらしいもんなー」うんうん
白(その為に人間側に居るのかなあいつ)あれ?
テオドール「という事は今回は話し合いでなくフルボッコに御座いますか」ほうほう
彬羽「あの蜘蛛都合悪くなるとキレやがるからな」ちっ
シロ「厄介な蜘蛛だな」うわあ。
白「バケモノの世界は揉めたら勝った方が正義だし
怒っていいならある意味やりやすいけどな」
シロ「うむ。大将からして厄介であったわ
お前も難儀な兄を持ったもの ん?」きょろっ
テオドール「あれ?粋さん何処行かれました?」
粋「Σぎっやあああああ!!!」ずーるずるずるっ
シロ「Σうおおぐるぐる巻きで穴に引きずり込まれた!!」
彬羽「Σ先手を取られたかっ!」ちいっ
テオドール「Σうわっ!」ぐるるるんっ
シロ「Σうおこっちも!!」
彬羽「Σまずいどうにかして外せっ 喰われるぞ!!」
テオドール「ベタベタ気持ち悪っ!」灰ざらああっ
シロ「Σそれで良いがどんどんメンタル弱くなっとらんかお前!?」
白「1人ずつバラバラにする気かな」炎ぼぼっ
シロ「Σんな冷静な
少しは弟の心配してやらんか!」
白「不味そうだし大丈夫だろ」きっぱり。
シロ「Σそういう問題か!?」
彬羽「手前ら気を抜くな! こいつの糸は1度巻き付いたらそうそう千切れな
ぎゅるるんっ
彬羽「ふんっ!」
ぶちぶちぶちいっ!!
シロ「おい。」
白「バカラスは色々おかしいから」うん。
彬羽「ったく危ねえ
ん? お前それ蜘蛛の糸溶けてないか?」ふと。
白「だな。燃えるんじゃなくてドロッとなるなこれ」
シロ「Σおお!こやつの糸は火に弱いのか!!」おおおっ
彬羽「成る程 蜘蛛の糸の主な成分はタンパク質
高温には耐えられねえか」ふむ
白「燃やせば良いんだな」
どむっ!!
テオドール「Σ粋さんの引きずり込まれた穴から火柱がっ!」ひいいっ
彬羽「Σ手前 ぽんぽん勾陣の封印解くんじゃねえ!!」
白「喰われてからじゃ遅いし」きっぱり。
シロ「あの怪獣が暴れとるとなると 鬼蜘蛛も逝ったか?」ん?
テオドール「どうで御座いましょう?
静かにはなりましたが」うーん。
しーん。
白「ん?」ぴく
彬羽「何かガサガサ言ってないか?」嫌な予感っ
テオドール「Σぎゃああ! ちっさい蜘蛛の軍団っ!!」灰ざらああっ!
シロ「純粋に気色悪い!!」ひいいっ
彬羽「また嫌な真似を!」鳥肌っ
白「そっか 土蜘蛛の更に上ならこれくらいやるよな」うわあ
シロ「Σいいからとっとと燃やさんか!!」
白「え? でもコイツらただの下っ端だし
Σん?」
ずぼっ!
彬羽「Σしまった!蜘蛛は囮かっ」はっ
ずざざざざっ!
ばしゃーん!!
テオドール「・・・ばしゃーん?」血の気サーッ
シロ「地下水 いや井戸か?」嫌な予感っ
彬羽「不味いなこりゃ」冷や汗っ
テオドール「蜘蛛にたかられながらカナヅチ救助出来る自信の有る方はっ!?」おろおろっ
シロ「Σ無茶言うな 深さも解らんのだぞ!!」
彬羽「Σあだっ!この蜘蛛噛んで来やがる! 完全にしてやられたっ!!」蜘蛛バッシバシッ
テオドール「どどどどうしましょう!
水の中で呼吸ってそんな何分も持ちませんよね!?」おろおろおろおろっ
シロ「おのれ蜘蛛の癖に小癪な真似 Σあだあっっ!」
鬼蜘蛛高い所からにやにやっ
シロ「Σだああ勝ち誇った様に!!」むかああっ
テオドール「あのっ 白さんが落ちた穴めちゃ静かですよ!?
行けるかわかりませんが私頑張ってみま
彬羽「いや待て 大丈夫だろ」
テオドール「へ?」
彬羽「さっきから弟の方も静かだと思わないか?」
テオドール「Σあ」
白「ある程度近くなら 式神みたいに使えるからな」
ざばばっ!
シロ(Σ粋の奴 完全に乗り物扱いされとる!!)ひいっ
テオドール「Σお お帰りなさいませっ!」びくっ
白「さてと。
此処に 念のためって魄哉に押し付けられた爆破符が有るんだよな」ぴらっ
彬羽「よし。お前ら逃げろ」
シロ・テオドール「Σえ」
白「焼き尽くせ」
爆破符ばばばっ
粋(勾陣)「がうっ」 業火ぼぼぼぼっ!!!
彬羽「覚えとけ
あいつはやられたら数億倍にしてやり返す主義だ」岩影っ
シロ「Σ限度があろうが!!」ひいいっ
テオドール「地獄って こんな感じに御座いますかねえ」うっわー
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【大江山】
酒呑童子「お?なんだ あっちの方山火事か?」
茨木童子「うっわー 空真っ赤。
怖あなあ」あーあ。