小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月22日

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大江山




粋「って事で アジの干物とスルメとカイヒモ
山の中じゃ生物まんまじゃすぐ腐るだろしよ」

酒呑童子「おおっ」ごきげんっ




茨木童子「で、急になんで?」疑いの目っ

彬羽「さすが聡いな」ふむ。


茨木童子「いつものメンツだけならともかく なんで女連れ?」はて。

千様「茨木君 相変わらずドライねー」にこにこ。

粋「いやお前が気に入られてんだよ」

千様「アタシ線の細めの子好きなのよね」ふっ


茨木童子「うわ。リアクションに困る」困惑っ

テオドール「確かにドライな御方ですね」おやまあ。

酒呑童子「そいつ人型の女に興味ねえもん。」きっぱり。


茨木童子「あ。そういや九尾さんは?
お前ら来てるなら一緒?」きょろっ

千様「Σえ!」がーん。

粋「姉ちゃんどうどう
こいつ女の趣味だけはド変態だから」


白「四つ足専門なのか」うーん。

酒呑童子「いや 二足歩行でも獣人系なら行けるっぽい」酒ぐびーっ

彬羽「流れる様に昼間から飲むな」

酒呑童子酒呑童子が酒飲まねーでどうするよ せっかくツマミあんのに」ふふんっ


白「残念だけど九尾は帰ったぞ
ここの 花粉?か何か合わないみたいで」

茨木童子「Σまさかの狐なのに花粉症!?」がーん。


一同(Σ絶対逃げた!!)



千様「何かしら マトモな可愛い子居たと思ったらコレだものねー。」ちえー

粋「つか姉ちゃん マジで落とす気だったのかよ」ええー

千様「そこまでは考えてないわよ
ただ好みの可愛い子とは親しくなりたいだけよー」あーあ。




酒呑童子「で、お前ら結局何しに来たんだよ
この女と茨木見合いさせるとかじゃねーんだろ?」

彬羽「んな菓子折りに爆薬忍ばせるみたいな真似するか。」きっぱり

千様「彬羽君 それどういう意味?」




白「えっとな。茨木童子が珍しい特技身に付けたみたいだから 見てこいって魄哉が」

酒呑童子「うん。まさにそれだな。後ろ見ろ」


茨木童子「今の内に花粉振り落としとけばOK?」真顔。

木の枝うにょうにょっ

テオドール「Σいえ花粉てか何ですかそれ!!」ひいいっ

粋「Σせっかくの能力の使い方間違ってんだろ!!」





間。






彬羽「成る程 植物操作能力か」ほう。

茨木童子大江山内でのみの能力だけどな
この地に生える植物の支配って奴だから」

木の蔦うにょうにょっ


テオドール「植物にお茶煎れて頂いたの初めてに御座います」へー。

粋「器用すぎんだろ

この前うちの変な書庫漁ってたのってコレだったのか
お前も変なの思い付くよなー」お茶ずずーっ


茨木童子「いやこの前さお宅のちっさいの。
アレの手合わせ頼まれたろ?

で、まあ難なく勝ったけど 子供相手でアレだし万一なんぞあった時 片腕の俺にどこまで出来る?ってなってさ」

千様「あら?シロ君鼻血凄くてあの後結局診療所のお世話になったのよー?」

茨木童子「Σげ。やり過ぎた!?」えええっ


彬羽「成る程 鬼族のNo.2として本気で考えた結果て事か。
確かにこりゃ便利だが どうやってんだ?」木の枝じっと見。

茨木童子「昔鬼切に切り落とされた腕 あれ最近見つかったろ?

それをここの地中に埋めて後は見せて貰った陰陽師の秘術でちょいちょいっとな。」


一同「Σえ」



白「肥料か。」手ぽん


粋「Σすっげー思ったけど言わなかったのに!!」あああっ!

茨木童子「まあタンパク質だしな」ああうん。

彬羽「原理的には間違ってねえだろ
腕が土に還って その養分を根から吸い上げた植物が支配下になる。という奴だと思うが?」ふむ。

テオドール「Σ肥料良ければ植物動き出すのですか!?」えええっ



粋「そういや 飛天が家庭菜園の品種改良失敗してちょいちょい動くカボチャとか押し付けて来るし アレみたいな物か」ふむ。

茨木童子「Σいや何それ」驚愕っ


白「違うぽいな」あれ?

千様「飛天君のは違う意味でヤバい物だと思うわー」うんうん。



酒呑童子(和気あいあいとしてんなあ)1人飲みぐびーっ




茨木童子「ま、そういう事で 手の内見せたし
敵意無いのはお分かり頂けたかな?」

彬羽「まあな。 疑って悪かった」うむ。


千様「Σえ。まだ警戒してたの!?」

粋「えー茨木昔から喧嘩やめろって言ってる方だろ?
変な真似するはずねーって

なあ?」

茨木童子「いやあんまり簡単に人信じるのも。
有難いけどさ」苦笑。


白「俺も無いと思うぞ 何となく。」うん。

茨木童子「いや大将さんは少し疑おう
アンタ闇討ちされちゃったら色々ヤバいんだし」

千様「てか何となくなのね。理由」わお。

テオドール「白さんが言われるなら大丈夫なのでしょうね」のほほーん。



茨木童子「うん。 もっと疑ってくれて良いや
信用するな 頼むから
警戒心無さすぎて不安になってきた」ずーん。

彬羽「な? 俺が考え過ぎないとヤバそうだろ」

茨木童子「頭脳担当 ホント頼りにしてます」



テオドール「何故に自ら信用されない事を願うのでしょう?」はて。


酒呑童子「頭が潰れたら また化け物の世界が覇権争いになって鬼族も平和に生きらんねーからだろ?
動乱のが良い俺が説明するのも何だけどよ」酒ぐびー


千様「あら?酒呑童子さん 鬼族のボスなのにその辺は決定権無いの?」

酒呑童子「もはやんな真似したら 山全部が敵だろ 締め上げられて八つ裂きにされるわ」けっ

茨木童子「よーく解ってんじゃねえか」ふっ

木の枝うにょうにょっ



白「手っ取り早くお前が鬼束ねれば良いのに」さらり。

茨木童子「いやそういうの無理。
肩書きとか責任要らないし」あっさり

酒呑童子「Σ本人の目の前で洒落になんねえ会話すんな!!」

茨木童子「じゃあ俺は喧嘩向かないんだよ
鬼としては異端だからお前のが合ってる
ほらこれで良いか」

酒呑童子「Σ適当!!」




彬羽「全く問題無いみたいだな
帰るか」ふむ。

粋「問題ねえの?これ」ええー


テオドール「何だかんだ楽しそうで宜しいのでは
ん?

Σあっ 雨です! お洗濯物干してましたよね!?」

粋「Σうおやべ!家居る奴等絶対気が付かねえぞ!!」

千様「Σきゃー!アタシ余所行き干してるのに!
急いで帰んなきゃ」ばっ








九尾(そろそろお迎え来ても大丈夫かのー

あの鬼は苦手じゃが だーりん迷子になったらいかんし)そーっと。





酒呑童子「Σうおおい!茨木しっかりしろおおっ!!」

粋「Σえ。ちょ 打ち所悪かった!?」おろおろっ



九尾「Σえ!ちょ どしたのじゃ!?喧嘩かえっ」

白「ん?
えーとな 不幸な事故だ」

九尾「ほえ?」



テオドール「ぶっちゃけ千さんのちちびんたがクリーンヒット致しまして
ノーガードだったので脳ミソ揺れたみたいです」

九尾「Σ真顔でど偉い事抜かすな小僧!!」ぎゃあああっ

千様「Σ大声でやめてよ!さすがにキッツイんだけど!!」ひいいっ



彬羽「Σ待てこらお前 そんな日本語どこで覚えた!!」

テオドール「え?家康さんと蒼月さんが」はて。

彬羽「Σまたあいつ等か!!」



テオドール「あれ? 日本ではそういうのオープンなのでは?」

粋「いやむしろオープンだとダメな方かな」えーと。



白「家康と蒼月は信用するな
俺も大概変な事教えられたし」むう。

テオドール「Σえ! か、かしこまりました!!」びしっ





茨木童子「あー 目の前チカチカした」くらくらっ

千様「ごめんなさいねー。何も考えないで思いっきり振りかぶっちゃって 」


一同(でかいと武器になるんだな。) 口に出さないけど納得



茨木童子「いや何とか大丈夫。こっちも油断してたし」頭さすりっ

千様「何かしら ごめんなさいの反面グーで殴りたいわ」ふっ

茨木童子「Σなんで!?」


酒呑童子「全く無反応だからじゃねえのか?」




茨木童子「いや キレるべき事でも無
Σあ!九尾さんいつの間にっ」はっ

九尾「Σぎゃっ 見つかった!!」ひいっ



白「九尾 人に化ければ良いんだぞ」

九尾「Σはっ!
わ、わちはだーりんのじゃからダメじゃっ!」どろんっ

茨木童子「Σう! 狐なのに奥ゆかし「Σポジティブ思考か喜ぶな変態めがっ!!」しっしっ




粋「姉ちゃん大丈夫か?」

千様「ちょっと女のプライドがね」どよーん。


酒呑童子「もし本気で落とす気ならだけどよ
全身毛むくじゃらにしたらワンチャン有るかもよ? ほれ獣人なら範囲内
千様「遠慮しとくわ」即答っ




彬羽「帰るか。

心底何も考えてなさそうだ」はーやれやれ

白「九尾が狐に戻らないと乗れないけどな。」うん。


茨木童子「Σ乗れなっ!?」ええっ

九尾「Σ何考えとる!セクハラやめんかああっ!!!」きしゃああっ




粋「真面目な奴ほど 道踏み外すと怖えよな」うっわー

テオドール「動物を可愛いと思う感覚と 異性へのそういう感覚がごっちゃになってしまった感じ に御座いますかねえ?」理解不能






酒呑童子「Σうおお!なんじゃこりゃああ!」ばくんっ

茨木童子「南米系 ハエトリ草。」
酒呑童子「Σ八つ当たりすんな!何植えてんだお前!!」ひいいっ



粋(酒呑童子 やたら鍛えられそうだなあ。)一抹の不安っ





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