小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月10日

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大江山



茨木童子「お。ちょうど良い所に
注文の品出来てるぞー」ごそごそっ


粋「俺等が注文したわけじゃないんだけどなあ」うーん。

テオドール「飛天さん講習会しておられますからね」苦笑。

茨木童子「ん?講習会って 医者の?」


白「いや近所の爺ちゃん婆ちゃんに のどに詰めない餅の食べ方講座?とか」

茨木童子「Σうわ切実っ」



テオドール「ちなみに 万一詰まった時は人命最優先ですので
治療は任せて遠慮無く背中ぶっ叩けとの話に御座いました」

茨木童子「うわ 絶対お前らはやるなよ」一抹の不安っ

白「全く同じ事言われたな」うん。

粋「そもそも俺等の周りの高齢者 叩いても殴り返して来そうなのしかいねえよなー」うんうん。


茨木童子「どんな年寄りだ

はいよっと。じゃこっち納品書。
あ。運ぶ際 そっちの兄弟は特に気を付ける様に」

粋「へ?なんで?」



茨木童子「いわゆるカイロだ。 」カイロこんもりっ

粋「Σお前これ ちまちま作ったの!?」えええっ

茨木童子「幕府直営だから報酬良いんだよ。」きっぱり


白「鬼印のカイロ。
売れそうだな」へー。

テオドール「発火しそうな名前ですね」ほうほう




酒呑童子「お前何をちまちまちまちま内職みたいな真似してんのかと思ったら

鬼がやる事じゃねえだろ 」うわー。


テオドール「あ。構ってちゃんの露出狂さん お邪魔しております。」

酒呑童子「Σどんなアダ名つけてんだ!!」むかああっ



白「やっぱ嫌いなんだな」うん。
粋「絶対合わねえよな」うん。



茨木童子「あのな、
お前が正月の酒早くも消費しちゃったから苦労してんだろ?」ああ?

酒呑童子「Σそっそれならそれと書きときゃさすがに手をつけな
茨木童子「黙れ 小僧。」くわっ




テオドール「茨木さん それ言いたいだけに御座いますよね?」

粋「マジでケモノマニアだよな」うわー。

茨木童子「で、今ので思い出したけど 九尾さんは?
このメンツって事は」わくわくっ

白「切り替え早いな
九尾は えーと。

せっかく京に来たしって 都に遊びに行った」

茨木童子「Σえ」がーん。



粋「マジで四足歩行にしか興味ねえんだな」ドン引きっ

テオドール「よほど ストライクな容姿なので御座いますね。素の九尾さん」へー。


茨木童子「いや山に住んでると解るけど 動物ってのは無駄がなくてこう造形がな。惚れ惚れする物だぞ?
お前らも心に余裕持って見てみろよ」


白「俺も山育ちだぞ」きっぱり。

茨木童子「Σなぜ目覚めない!?」ええっ

粋「変なもん起こそうとすんな 頼むから」




テオドール「おや? あれ?これ茨木さんが作られたので御座いますよね?」ちらっ

酒呑童子「あ? 俺に出来るわきゃねえだろ。」



テオドール「失礼ですが。隻腕なのにいったいどうやってこんな」

粋「Σあ。言われて見ればっ」はっ



茨木童子「ヒント。冬でも意外と草木は元気。」


木の蔓うねうねっ

テオドール「お手伝いには事かきませんね」うわー。

粋「お前 絶対レア能力の使い方間違ってるって「生活費大事」きっぱり。


白「鬼印じゃなく 大江山印のが良いかな」ふむ。

粋「兄貴名付けハマってんの?
つかよ カイロって植物大丈夫なのかよ
お前も火とかダメだろ?」木の蔓つっつき

茨木童子「あー大丈夫大丈夫
中に入ってるのは唐辛子の粉末


ばくんっ

テオドール「Σうっぎゃあああ!粋さん食われました!!」

酒呑童子「Σ馬鹿 食虫植物知らねえのか!?」ひいっ


白「大江山の虫って大きいんだな」へー。

粋「Σ良いから助けろおおおおーーっ!!!」必死っ







間。







茨木童子「植物なめてたら死ぬぞ?」

粋「お前の使い方が間違ってて良かった」ぜーぜー。



茨木童子「えーと。何の話だったっけ?」はて。

テオドール「中身が唐辛子の辺りに御座いますね」

茨木童子「あ、そうそう
唐辛子の辛さ成分で発熱するって仕掛けだけど
人によっては肌負けて火傷みたいになるから気を付ける様にな」

白「ん?辛いと熱くなるのか?」

茨木童子「辛い物食べると口の中熱くなるだろ?
あれみたいなもんだ」

白「へー。」ほうほう


粋「やたら簡単解説に慣れてない?お前」

茨木童子「察しろ。」ふっ

テオドール「お魚を食べると賢くなるそうで御座いますよ?」

酒呑童子「いっぺん泣かして良いかコイツ」イラッ



白「大丈夫だ。お前を馬鹿にしてるのはここの全員だ」どやっ

酒呑童子「Σ!!」がーん。

粋「兄上、流れ的に兄上もです。」

白「俺はその辺自覚ある」どやっ

酒呑童子「Σメンタル強え!!」




茨木童子「注意点それくらいかな?
じゃ後は
こっち九尾さんに用意しといた土産もよろしく」渓流でとれた魚の一夜干しっ

一同(意図的に避けられてるの 話さない方がいいんだろうなあ)うん。








酒呑童子「毎度毎度 来る度大騒ぎだなあいつ等」ふかーいため息

茨木童子「来る度からかわれてるもんなお前。」片付けどっこらせ。

酒呑童子「からかわれてねーわ あいつ等が勝手に悪ノリ ん?何だよ。」









下っぱ鬼「あのお頭。
何腹に貼ってんですか?」

酒呑童子「カイロ?」困惑っ

下っぱ鬼「あ。また腹冷えたんすか?
年中半裸だから
元気なのは良いっすけど 風邪ひかんで下さいよ 」あーあ。

酒呑童子「Σお前らから見てもそんななの俺!?」ええええっ





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