小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月3日

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魄哉「あー この時期肩腰つらい」肩とんとんっ

家康「毎度政務お疲れさん」苦笑


蒼月「あれジジイ 今日休み?」

魄哉「徹夜明けですよ
もちょい頑張ろうとしたんですが 早々にぶっ倒れる気かと偉い心配されまして」しぶしぶっ

蒼月「あー いつものお女中トリオね
死ぬまで働けって言われるよりマシじゃん?」

魄哉「・・そうですね。」


家康(微妙に余力残ってるワーカーホリックに相手にゃ毒舌蒼月が頼りになるなあ)しみじみ。


魄哉「では年越し地獄に備えてのんびり寝て休みますか」あくびすたすたっ


蒼月「だね。 何気に蛇の俺より冬場ポックリ逝きそうなんだからさー

多少煩いと思うけど気にすんなよ」

家康「あの 酒呑童子? 何?何でうちに居るの?」

酒呑童子「お宅の姉ちゃんが焼き芋やるから来いってよ」

家康「Σお前自宅が山でしょ!? 何サツマイモが珍しいの!?」



魄哉「害は無いと判断しました。寝ます。」くるり

家康「Σ判断はやっ!!」



酒呑童子「何だ 人間の殿様態度悪いな」むっ

千様「ごめんねー。
副官が疲れてるからって気を遣ってるみたいー」のほほーん

酒呑童子「つか 実際何で呼び出されたんだ俺は」

白「ん?」

酒呑童子「いや まさか本当に思ったより芋採れたからなんた理由じゃねえよな?」


白「口止めされてないしいいか
実は茨木童子に お前友達居ないから遊んでやってくれって言われ
彬羽「Σ馬鹿!口止めされてなくても言うな!!」しーっ



酒呑童子「・・帰るわ」真顔。

粋「あのーあいつの行動パターン的に
ここで帰っても山バリケードで入れないとかそんなんじゃ「Σどう考えてもそれだド畜生!!」




千様「お友達居ないの?」あらあ。

粋「Σ姉ちゃん!今追撃やめたげて!!」ひいいっ



千様「えー でも
お友達作るの苦手なら
石燕さんやテオ君と同じじゃない?
似た者同士仲良く出来るんじゃないかしら?」のほほーん」


石燕「いやー ジャンルが違いすぎてムリッす」きっぱり

テオドール「その方嫌いで御座います」ドきっぱり


酒呑童子「Σなんで俺が拒否られたみたいになってんだ!!」むっかああっ

石燕「Σ怒るとすぐ怒鳴る系は引きこもり系にはキツイんす!!」ひいいっ


千様「Σ石燕さんが妖怪駄目とか珍しっ!!」ええっ
粋「Σ更に追撃やめようってば!!」





家康「何?茨木童子ってお節介なオカン系なの?

副官てオカン化する運命なの?」ええー。

彬羽「なんで俺に言う」むっ

家康「だってお前 ダラダラしてるとさっさと食え片付かねえとかって怒るでしょ?」

彬羽「Σんなガキみたいな注意される方がおかしいと気付け!頼むからっ!!」

白「食べた後の食器はきっちり水に浸けろもあるぞ」

彬羽「Σ嫌なら自分で洗え!!」むかっ




酒呑童子「なんか 此処の奴等見てたらガキ扱いとかどうでも良くなってくるな」うわ

千様「家主がお仕事忙しいと家事責任者が彬羽君になっちゃうのよねー」



シロ「しかしこの図体でガキ扱いとは
茨木童子も大概理解出来ん奴だな」ふむ。

酒呑童子「あーそりゃアレよ
昔短期間だけど 育てられてっからなあ」ため息。

千様「Σえ、茨木君のが年上なの!?」

酒呑童子「おう だからなんか頭上がらねえんだわ」ため息。



石燕「魄哉さんの時もテオさんの国の主さんの時も 彬羽さんが一二三さん育ててるのも見てて思ったんすけど
妖怪って 子供育てるの好きなんすか?」えええ

白「人より長く生きるから 落ちてる子供拾う事も多いんじゃないか?」はて。

粋「そんな言う程そこらにガキ落ちてないだろ」




酒呑童子「あ、お前らそういう集まりかよ
あの黄色いのに拾われたっていう

なんだ化け物育てるプロかあいつは」真顔っ

シロ「いや育てると言うか居候なのだが 否定はしきれん」うむ。

石燕「神様から伝説の隋獣から絶滅危惧種の妖怪やら からくりも自我持つっすしね」うんうん。

蒼月「人間も2匹居るけど見事にまともじゃないよねー」

酒呑童子「やっぱプロじゃねえか」



粋「で、一週間て何?
拾われて一週間で何処かに里子にでも出されたとか?」

白「寝小便酷くて元の場所に戻されたのかもしれな
酒呑童子「この白髪殴っていいか?」額に青筋っ

彬羽「落ち着け そいつの言動は脳ミソ介して無いだ
気にするな」


シロ「こらお前ら 人の生い立ちを根掘り葉掘りと!
言いにくい事かもしれぬではないか!!」ぷんすかっ

酒呑童子「あーいや 普通に育っただけで んなドラマねーから
親切心でハードル上げねえでくれる?」

シロ「Σ育った!?」はあ?




晴明「ほうほう 面白い事を話しておるな」ずいっ

蒼月「Σまた生えた!」ひいっ



テオドール「対妖怪ならこの
方と思いまして」

晴明「いや結界でなんぞ灰がぷすぷすしておったのでの
事前に言わんと我が家の周りは其処らの妖怪が触ると消滅しかけん結界ぞ?」ふーやれやれっ


テオドール「とっさにあ、これ終わったと思い灰になって正解で御座いました!」どやっ

白「うん。蘇生出来なくなくなるからやめような」



酒呑童子「いや なんで陰陽師呼んだよ」

彬羽(相当嫌ってんだな )引。




晴明「さて、理解出来ん奴等が多い様なので説明してやろう
鬼と言うのは その名の語源は『陰』つまりこの世の良くなき事をまとめて鬼と呼んでいた事から始まると言われる説がある」

家康「何か始まっちゃったね」わおー。


晴明「ん?話が長いとキツイか
なら手短に

要するに何処にでも有る物であるが故に 何処からも生まれる
人の腹からも生まれれば 土から生える事もあり
もちろん鬼の親からも生まれる
まあそんな所じゃ。」

粋「Σあ。ホントに思ったより短い」

白「?
何が言いたいか解らない」はて?


晴明「解らぬか 鈍いのう

何からも生まれるなら 一週間其処らでそこそこ育つもの

つまり 文字どおり木の股から生まれれば 一週間くらい爆発的に成長するのも頷けようが」

彬羽「微塵も頷けねえし思い付くかそんなもん」きっぱり


酒呑童子「Σえ。俺 木の股から生まれたのかよ!?」えええっ

晴明「そう考えれば 植物操作の能力を持つ茨木の逆らえんのも納得行くであろう?」

酒呑童子「Σあ。そういう!?」



シロ「という事は 一週間育てられたと言うのは」

酒呑童子「一週間程で急成長してこの大きさよ」ふっ

蒼月「途中絶対捨てたくなったよね」うわ。



小太郎「へー 1週間で見違えるくらい育つのか
犬もそれくらいで赤ん坊が子犬らしくなるんだぞ」わんっ

酒呑童子「・・おう」なんか複雑っ




千様「へー。茨木君 そっか不良息子持つヤンパパみたいなものなのねー」あらあら

酒呑童子「いや一週間で親子も何もねえけどな」


晴明「ちなみに当時いくつくらいであったのだ?」好奇心っ

酒呑童子「いや なんかギリ二足歩行可能だったた とか?そんくらい?」えー。



魄哉「そりゃ 急成長する子で大当たりだったかもしれませんねえ」うわー。

蒼月「あれ?起きたの?」

魄哉「こんな興味深い話で寝てられませんって」

晴明「む? なんじゃ、子育てとはそこまで大変なのか?」

魄哉「はあまあ
僕も最小が 6歳くらいの挿音なんでまだマシだった方ですがね

日常生活で過労死出来るレベルです」真顔。

晴明「人間の子供相手にバケモノがか」うわあ。




魄哉「お話から察するに おそらく当初は魔の3歳児くらい
想像するだけで恐ろしいっ」

蒼月「いや、全くピンと来ないんだけど」



白「3歳か 俺もう野良だったな確か。」ふむ。

彬羽「よく解らんがとんでもない年齢らしいな」

酒呑童子(その歳からサバイバルとかそりゃ勝てねえか。)うわ納得




魄哉「という事で ぶっちゃけ僕でも育てる根性有るか解りませんねえ
一週間でとはいえ しょっぱなからイヤイヤ期とかよく拾ったもんですよ

たまには親孝行してあげて下さいね?」

酒呑童子「事有る毎に山から閉め出される不良息子にどないせーってんだ」

千様「あら今日は皆と仲良くして見えるけど?
ちゃんとお家入れて貰えるわよー?」

酒呑童子「Σその言い方やめろ!」




石燕「ん? 素朴な疑問なんすけど酒呑童子さんのその名前って」

酒呑童子「ああ んなワケで名前つける間も無くとっとと成長して いきなり酒がぶ飲みしたって事で酒呑でいいやってなったらとか何とか」

千様「え。本名だったの!?」あらまあ



白「じゃそれまで名無しか」

酒呑童子「いや 一応適当に。ほらガキってうろちょろするから呼び止めねえといけねえっして」

シロ「ほう、何だったのだ?」



酒呑童子「・・・名無しの権兵衛の ゴンベ」目そらしっ

家康「えーと。幼名でよかったね」冷や汗っ


彬羽(嫌ならそこまで答えなくても良いと思うがな。 )

晴明「話してみればさほど問題有る奴ではなさそうよの

ちとアホっぽいので式神としていらんが」さらり。

酒呑童子「Σ頼んでねえわ!!」




テオドール「ひょっとしてこの方
かなり歳若いのでは。」おや

粋「あ、そっか
図体でかくなるまでは少なくとも いやでも妖怪って何基準に考えりゃ良いんだろ」



白「そうか。ただの反抗期なんだな」うんうん

酒呑童子「いや何その勝ち誇った感じ」

白「大人として生暖かい目で見守ってやろうかって「やっぱこいつ殴って良いか!?」



魄哉「という事で 下手すりゃ物の解ってない年下かもしれないので あまり嫌わないでやって下さい」

テオドール「そうは見えませんが
んー。 前向きに善処致します」困惑っ


晴明「生暖かく見守られておるのー」


酒呑童子「Σこの家こんなばっかかよ!!」どちくしゃおおおっ!

家康「価値観似てないと居候なんて出来ないって」あっはっは









テオドール「年下 えーと。

おらおらヤキソバパン買って来い これに御座いますか?」困惑っ

酒呑童子「Σ!?」

粋「んー。ちょっと違うかな
無理すんな」




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