小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月18日

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江戸城


魄哉「お盆休み明けたらコレですよ。」ふかーいため息。

家康「また書類凄いねえ
皆休んでないの?」うわあ

魄哉「いえ、お盆休みは強制!皆途中でも仕事取り上げて無理矢理休みにぶちこみましたからねえ
そのツケが一気に うわコレとか参考資料3日前の何処ですか
今日も徹夜ですかねえ」


家康(何が何でもホワイトにしようとして 政務トップがブラックだあ)うわあ。



襖すぱーん!


女中A「Σぎゃー!こらっ 勢い良すぎっ
天海様 お騒がせ申し訳ありませんっ」ひいいっ

女中B「お茶に御座いますー」

女中C「こちらうちの田舎の桃ですー」のほほんっ

女中A「Σ公務中に帰省土産渡さないの!!」くわっ



家康「どもー。お女中トリオ相変わらずだねえ」

女中B「あら、天海様の親戚の御方 お久しぶりです」お辞儀っ

家康「今日も元気だねえ」へらっ

女中C「はい! 田舎で休暇満喫して来ました!」

家康「あー こりゃ残業とかさせなんないね
解る解る」うんうん


女中A「あの、 差し出がましい様ですが
政務中に部外者を入れてよろしいので?

無下に出来ない御理由がお有りでしたら 向こうにもてなしの用意致しますが?」ひそっ


魄哉(どう見ても胡散臭いですが これ殿なんですよねえ) うーん。


女中A(親戚と言われても そもそも天海様とは髪色てか国籍違うでしょ この人)じーっ

家康「あの 私なんかした?」




魄哉「えーと。その
いわゆる相談役みたいな物ですので気にしなくて大丈夫ですよ」苦笑。

女中トリオ「Σこの人が相談役!?」えええっ

家康「Σそんっなに驚くレベル!?」



女中B「何でもちゃっちゃと1人で決められるイメージですが、何を相談されるのですか?」はて。

魄哉「Σそっそこは 庶民の目線であれやこれや的なっ?」ぎくっ

女中C「あー。」納得。


女中A「申し訳ありません。そうとは知らずずけずけと

ほら行くよアンタ等っ」ぺこっ

女中B「一気にやると御体に障りますよー
休憩取って下さいねー」ずーるずる

女中C「桃置いてくので食べて下さーい。」ずるずる引きずられっ



襖すぱんっ




魄哉「泣くな。」

家康「泣いてないよ」さめざめ。




魄哉「しかし 此処まで気付かれ無いのも凄いですねえ
オーラ皆無なんですね」ふむ。

家康「良いもーん。
その点は影武者のがオーラバリッバリだし

私はコレで良いんだよ」ふんっ

魄哉「じゃあいちいち傷付かないで下さいよ面倒臭い」ちっ

家康「Σ逐一酷い!

まあ優秀な天海様には解らないよねー
毎度おモテになる事で」あーはいはいっ



魄哉「は? 仲良い職場
遠慮無く話せる上司と部下って奴ですよ?」真顔。

家康(こればっかしは ボケかましてるのか、素でボケてるのか解らないなあ)うーん。



魄哉「良いトシこいて思春期みたいな事抜かさないで下さい
さて、お仕事お仕事」書類がさごそっ

家康「そう言う所は坊主らしいんだよね

ん?」






ちりーん。



白「あれ?」

どすっ!

家康「Σぐほあっ!?」



白「家康 何してるんだ?」あれ?

家康「Σ人踏んどいて酷く無い!?」げほっ

魄哉「白君 何故に天袋から?」わお。



白「今日色々有って帰り1人だったから
面倒だしマヨイガ使って一瞬でと思ったら 繋ぐ襖間違えた」うっかり。

魄哉「おや、休みボケですかねえ」

白「休み明けの仕事って疲れるな」うん。

魄哉「あー解ります
白君の場合 人前に立つので気合い要りますからねえ
どうしても気疲れ
家康「いいから早く退いてえええ!」ぐえええっ






襖がらっ


女中A「失礼します。
天海様 何か声が・・」



白「あ、 いつもの三人組の奴か」

女中A「あら。お久しぶりに御座います
お客様だったのですね」納得。


家康「Σ扱いの差あっ!!」がーん。




女中A「大変失礼致しました。」ぺこり。

襖すすー ぱたん。






魄哉「この子は謎のオーラ有りますからねえ」真顔。

家康「Σやっぱ泣いていいかなあ!?

こら ワケ解らないのにドヤるのやめて!!」

白「なあ、この桃食べて良いか?」無視。

魄哉「あ、殿 暇なら切ってきて下さい」

家康「Σ私の扱いー!!!」






間。





白「いじめ過ぎたかな?」

魄哉「休み明けでヤル気起きないから ついストレスぶつけちゃうんですよねえ」桃もぐもぐ


家康「もういいよ

で、何?
お前の方のサンドバッグは? 一緒じゃ無いってとうとう逃げ出されたの?」ふふんっ

白「良くないよな? ちょっとムカついてるよな?」


魄哉「確かテオ君は 今日風で傘吹っ飛ばされそうなので室内から出られませんでしたねえ

粋君はどうしたんです?」

白「盆の間行けなかったから祭り行ってる」


家康「あ、そっか
祭好きだったねあの子。」


魄哉「地元のお祭り長期間開催が売りですからねえ
気軽にいつでも参加出来て良かったですね」のほほんっ

家康「特別感が無いなあ。

てかそれ 治安大丈夫なの?
祭ってケンカが付き物だと思うけど」



魄哉「ヒント。本日挿音がオフです」

家康「うわー。 はしゃいだ怖い人達泣いてそう」



白「徳川忍だけど地元の親分だもんな」桃もぐもぐ

家康「つくづく表の顔と裏の顔の有る奴等多いねえ」苦笑。

白「お前が言うのか」もぐもぐ

魄哉「僕は別に使い分けてるつもり無いんですが「うん。お前が1番顔多いよ 阿修羅と良い勝負だよ」



魄哉「阿修羅って せいぜい3つじゃ無いですか」しれっ

家康「Σ普通は1つなの!!」








ちりーん。




焔「お、居た居た。
置いてく所間違えた気がしたんだよなー

お?どした殿様」ひょこっ





家康「いや よーく考えたら
今このせっまい仕事部屋に龍鳳揃ってんだなーって

そりゃ私オーラで負けるよ」


焔「今更か?」

家康「慣れって怖いよねえ」うん。


焔「慣れも何も俗説じゃ どちらも優れた統治者が居ねえと姿見せない事になってるんだがな?」ちらっ

家康「えー? 俗説でしょ?てかそれ ご本人が言うの?

ともあれ陰陽両方のめでたい獣達がついててくれるなら幕府安心だねえ」あっはっは


焔(器だけは途轍も無くでかいんだよなあ



多分。)うん。







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