小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月7日

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【町中 某廃店舗内】



ずががががががっ


粋「Σだー無理無理っ! 机ガンガン削れてるううっ!」ひいいっ

テオドール「西洋でもまだまだレアな自動式連射銃にございますね」 座布団かぶりっ

家康「成る程ねー 狙い定められない分破壊力は数頼りっと。」ズドンっ!

粋「Σ頭出すな危なえええ!!」ひいいっ





白「俺等だけなら突っ切れるけど お前無理だよな?」

女の子「Σ!?」

家康「うん。無理無理
大丈夫だよー 見捨てるくらいならハナから助けて無いからね」薬莢ばらばらっ


テオドール「よく一瞬でかっ拐って廃屋なんて飛び込みましたねー」

白「勢い余って突っ込んだだけだけどな。」

家康「子供巻き込むテロリストとか嫌だね
文句が有るなら私に言いに来れば良いのに」


白「そっか。子供の命優先で お前突き出そうか?」

家康「Σさすがにそれはちょっと!!」ひいいっ

白「冗談だ」しれっ

テオドール「この状況でめちゃめちゃ余裕ですね」

粋「はいどうぞって差し出されても 誰だコイツってなんのかオチじゃね?
つーかお前ビビりなのに結構冷静だよな Σうおう!机ぶち破られた!!」ひいいっ

テオドール「隠れるなら柱かカウンターのがよろしいかと
私は弾丸よりボッチのがおそろしゅうございます」キリッ

白「だからずっと着いてくるのか」むう。

テオドール「知らない人は恐ろしいので」キリィッ


粋「Σ駄弁ってないでちょい助けてええ!!」ひいいっ

銃弾の嵐っ


家康「んー 動いたらやられるね
かといって 盾にしてるあの机が削り倒されたらどっちにしてもアウトだ」うーん。

白「えーと。お前 ここで見たの全部内緒な?」しー。

女の子「Σえ?」



テオドール「何をしてもOKですね
では私がっ」


粋「Σえ。お前 何か出来るの?」

テオドール「Σ役立たず認識にございますか!?」がーん。


白・家康(違うのか。)




テオドール「くっ! 百聞より一見 ご覧ください!!」くわっ

粋「Σおい立つな 危な


テオドール「バンパイアミスト!」くわっ

ぼんっ


家康「Σおお! テオちゃんが霧にっ」おおおっ



ぶわわわっ



粋「ん?」




しゅううう。





女の子「消えた?」あれ?

粋「Σ逃げたー!!」


白「やったは良いけど この後どうして良いか解らなかったんだな」

家康「まあ、ケンカ慣れしてなさそうだしね」あーあ。



粋「やっぱ役立たずじゃねーか Σぎゃー!!」ひいいっ

家康「Σうわ不味い テロリストの皆さん刺激しただけだー!」ひいいっ

白「普通びっくりするよな」うん。



粋「Σ逆効果じゃねえか!ド阿呆吸血鬼ーー!!」

白「もちょい我慢しろ
大通りでこれだけ騒ぎになってるならそろそろ」チラッ





ばきっ メシャアッ!どかばきゃっ!


家康「あの破壊音は彬羽だね。」ああうん。

白「春一近いからな。
バイトしてても気がつくだろ」うん。

粋「Σあ。銃弾止んだ」ほっ



しーん。



粋「ん?片付いた?」そーっと




ずがががががががっ

粋「Σなんでええええ!?」ひいいっ





家康「あー成る程成る程
私らとその子が中に居るの解ったんだ

つまりー 私らが出てこない =最悪子供が人質に取られてる
と判断したのかな?」

白「成る程 それじゃあいつ突撃できないな」ふむ。


粋「Σますます相手怒らせただけじゃねーかよ!!」ひいいっ


家康「そうでもないよ
多分この建物の外に居るのは殲滅させられてるし」

白「その分残ったのが必死なんだな」ほうほう。


女の子「あの、その さっきの出られるって言うのは」おずおずっ

家康「置いてかないから大丈夫

けどこのままじゃジリ貧だし
お前弾丸何発まで耐えれる? 」

粋「Σ連射されてるのにそれ聞くか!?」


家康「お宅のお兄ちゃんなら無傷だと思うけど?」あれ?

粋「Σ兄貴バケモノかよ!バケモノだけど!!」



白「誰も真っ向からくらいながら耐えろとか言ってないぞ」

粋「へ?」



家康「んーよし 考えまとまった。

テオちゃんまだその辺居るー?
あの棚の辺りでモヤモヤっとしてくれるかな?目眩まし。一瞬で良いよ 」

粋「一瞬て Σおいこら出るな危ない!」




家康「銃ってのは銃口に1発ぶち込めば 内側からドーンなんだよね
覚えとくと良いよ。」じゃこんっ


白「そんなん出来るのお前くらいだ。」







間。








家康「いやー びっくりしたー
外だ外だ」のびーっ



粋「あーそう言う
鉛弾は溶かせってそう言う」よれれっ

白「金物は大概熱けりゃ溶けるんだぞ」

粋「兄上 俺には瞬時にそこまでの火力出すの無理です。」げっそり。



家康「連射出来るのさえ壊せば 後は単発で撃って来るしかないからねー
あんなレア物何個も買えるもんでもないだろし。
いやー暑かった」扇子ぱたぱたっ


粋「あれ? ヘタレ吸血鬼は?
まさかあのまんま逃げ帰ったのかよ?」きょろっ

彬羽「アレじゃねえのか?」指差しっ

さらさらっ


粋「Σまた灰になってる!!」ひいいっ

白「ホッとしてうっかり日の下出てきちゃったんだな」うん。

家康「日陰に寄せてたら復活するよね?
今チリトリ無いし 足蹴でゴメンねー」ざっざっ

粋「うわ 扱い酷え」




女の子「あ、あのっ」

一同(Σ忘れてた)はっ



女の子「ありがとうございました! 内緒っ、内緒にしておきますっ」ぺこり たたたっ


家康「お。約束守ってくれそう 良かったねー」ざっざっ

粋「だな。結構派手にやったもんな」ほっ



白「あれ? 何か今思い出しかけた様な」


彬羽「そういやお前ら なんでこのメンツでウロウロしてんだ
今日は忙しいんじゃ無かったのか?」

一同「Σあ」




テオドール「本日七夕なので 折り紙と笹の枝買いに来たんですよ?」物陰で復活っ

彬羽「Σちょっと待て! 笹の枝の受け取り早くって頼んでたろが!!」

家康「ごめん。キレイさっぱり忘れてたよ」

彬羽「Σ何の為に暇人してんだ手前はあああ!!」



白「家康に頼むのが間違いだぞ
そもそもお前の事だから一週間前には用意してると思ってたし」

彬羽「笹枯れるだろが
くっそ忙しい時期だから 受け取りだけ頼んだってのに。
この馬鹿殿が」ちっ


家康「まあまあまあ。それで他所のお嬢さん助かったんだし ほら、結果的にあの子も無事七夕祭出来るよー?」へらっ

彬羽「は?手前何かの役に立ったのか?」

家康「Σひどっ!!」



テオドール「大活躍ではありませんでしたか?」あれ?

粋「あー イメージの問題かな」




白「よし。じゃ手分けして笹受け取りと折り紙買い出しな
絶体でかいの注文してるだろうし笹2人 残り折り紙な」

テオドール「お二方 笹竹行ってらっしゃいませー」ハンカチひらひらっ

粋「Σ問答無用で肉体労働!?」

テオドール「私非力にございます故。」

家康「あーまあ こうなるよねー」苦笑。


白「よし。じゃ後は任せて安心してバイトに戻れ」

彬羽「それは良いが 手前自分が肉体労働するって発想はねえんだな」

白「あいつらに頼んだら折り紙キンキラしてるのか ドドメ色とかばっかになる気がす「よし。頼んだ」

白「派手なら任せろ」どやっ。





飛天「アンタらな
この町で暴れるなら 兵器くらいじゃ足りねーよ。」救急箱ぱかっ

テオドール「おや 彬羽さんのイトコさん」

飛天「銃乱射って知らせが入ったからよー
今回もケガ人犯人だけか。

毎度毎度同情するなあ」はーやれやれ。






家康「うおおお笹重いいいっ」足がくがくっ

粋「何考えてこんなの頼んだよ あのカラス!!」ふんぬうううっ





テオドール「ここでは テロリストより笹のが手強いんですね」

白「だな。 忘れたら一二三に泣かれるし
折り紙どれくらい要るかな」むう。

テオドール「そもそも七夕って何ですか?」

白「バカップルが浮かれてオマケで願い叶えてくれて
あれ?なんで笹飾るんだっけ?」あれ?







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