小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月1日

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千様「今日から7月ねー」うちわぱたぱたっ

家康「だねえ さすがに蒸すねえ」のほほんっ



魄哉「だあああ!しまっ 月初めの朝礼があああ!!」どたばたっ

蒼月「Σちょ バカ頭っ髪!! 金髪丸出し丸出しっ!」

魄哉「Σはっ 危なっ 頭巾何処ですか頭巾ー!! Σぎゃ白君すみません!床転がらないで下さいっ」ひいいっ

白「踏んだな」むう。



千様「月初めからどたばたねー」麦茶ずずー。

家康「うちは年中そうでしょ」



シロ「普段が重役出勤だからな」むう。

小太郎「昨日夜中まで何かやってたしな」わおんっ


千様「てか アンタが天海なの江戸城の皆知ってんでしょ?」

魄哉「Σいやその 一応は幕府のトップシークレットですしっ」

白「ばらしたくないのに バレバレなんだよな」うん。

家康「形式大事なんだよー
大丈夫。隠してれば皆知らないフリしてくれるから」うんうん

小太郎「人間社会って大変だな」わおんっ




蒼月「ったく月始めからコレとか
今月も変なドタバタ起きる予感しかしないよ」すたすた


魄哉「Σあ!蒼月君
すみません ちょっと物置から予備の数珠取ってきて貰えませんかっ」わたわた

蒼月「は?何予備って」

魄哉「つまみ食いしてた殿しばいたら糸切れました」

蒼月「Σ刃物通さない特殊ワイヤーが!?」



家康「ちなみにこちらがその痕です」数珠型くっきり

白「変な虫に刺されたのかと思ってた。」ふむ。

千様「殿 ホント頑丈よねー」



蒼月「なんで生きてんだよ

てか物置だね。 良いからとっとと支度しなよ
それと苦戦してるけど頭巾前後逆。絶対ちゃんとかぶれないから」

魄哉「Σあ。」

鏡子「慌てないで鏡を見て身支度して下さーい」どろんっ




蒼月「あんなんトップで大丈夫かよこの国。
えーと物置 外の倉庫じゃないよねっ」

物置がららっ




どーんと棺桶。


蒼月「・・・。」



物置の戸ぴしゃん!!



粋「Σうお何!? 指挟んだら危ないぞお前っ」びくっ

蒼月「何か不吉なのがあった」変な汗っ

粋「え?何?あー 石燕でも引きこもって「Σ俺でも言わさそうな事を!!」





石燕「皆うっさいすよー
〆切前なんでちょい静かに ん?どしたんすか」

粋「あれ?石燕じゃねーのか」あれっ?

蒼月「無害そうな顔して アンタも大概あの人の弟だよ」

粋「Σ何それひっでえ!!」がーん。


白「燃やすぞお前。」

粋「Σぎゃー!兄上いつの間にっ」ひいいっ


白「魄哉が数珠まだですかーって言ってるぞ」

蒼月「いやあの 数珠もだけど
何かその 不吉な物がね?」物置の戸ちらっ



石燕「音もなく鋭い一撃入ったっすねー」あーあ。

粋「燃やすはフェイクか
狙いはスネとかさすが兄貴」スネじんじん。





白「忘れてた

テオ起きて良いぞ 物置だから灰にならない。」

テオドール「Lange nicht gesehen!
お邪魔しておりまーす」棺ぱかっ


一同(うわ まためんどいの来た。)うわー。




彬羽「言う程久しぶりでもないだろ」

粋「Σあ、そう言ってたのあれ」



テオドール「らしさを出したつもりだったのですが、日本語のが良いですか?」

白「だな。バカラスと魄哉しか言葉解らないし」うん。


蒼月「いや言葉よりもさ なんで居んの?
この前国に送り返した所じゃん」



テオドール「家出をして参りました」どやっ

白「だからしばらく面倒頼むって 保護者に言われたんだ」

石燕「それ家出じゃないっすね」きっぱり


粋「え?何 家出って
保護者?吸血鬼の奴等とケンカしたとか?」困惑っ

テオドール「いえいえ 私この通りみそっかすにございますので
一族から疎ましがられておりまして

不憫に思われた我が主に育てられました 故に吸血鬼とケンカ等しようがございません」


石燕「つまり、西洋のボス妖怪の養子的なもんすか?」ひそっ

白「だな。で、そのボスとちょっと揉めて自分の入った棺江戸城宛に送りつけたらしい」

粋「へっぽこなのになんでんな行動力は有るんだよ」うわあ。



蒼月「アンタさあ とんでもないのにケンカ売ったんじゃない?それ
俺ら巻き込まれたりしないよね?大丈夫?」

テオドール「問題ございません
日本の友人の元に世話になる!と申しました所、さっさと行けと冷たく言い放たれましたので」ふんっ


石燕(友達?)
粋(いつから友達?)ええー



テオドール「という事でしばらく御厄介になります」のほほんっ

彬羽「手前な 初対面で鬱陶しくケンカ売ってきた癖によく言えたものだな」怪訝っ


テオドール「日本では まずは刀を交え死闘を繰り広げた後 お互いの実力を認め、そこから友情が生まれるのでは?」きょとん。

蒼月「うん。外人あるあるの勘違いだね」

粋「若干レトロなヤンキー混ざってんなあ」うーん。



白「あれ?なんだお前 バカラスと友達になりたかったのか?」

テオドール「国は違えど同じモンスターのボスの補佐ですし
仲良くなれるかな?と」

彬羽「Σいきなり暴言吐かれて手袋投げ付けられて親しくなるか馬鹿野郎!!」


蒼月「がっつり決闘挑まれてんじゃん」

テオドール「本気でやりあうにはそれが早いかと」

白「殴り倒されて灰になってたけどな」うん。




石燕「あっしもあんま人の事言えないっすけど
人と関わるのに慣れた方が良いっすよ?」

テオドール「基本虐められるので距離取っておりましたし」うーん。




魄哉「あのー数珠まだですか?」

蒼月「Σあ、 忘れてた」

魄哉「Σあ!テオドールさん しまった 物置に突っ込んだまんまでしたっ」


テオドール「ご安心を。閉じ込められるのは慣れております」にっこり。

蒼月「Σ絶体いじめられっこだよね!?」

テオドール「みそっかすにございますから。」ふっ



魄哉「えっと細かい事は後で!
すみません 遅刻しそうなんで行ってきまーす!!」だだっ

テオドール「お気をつけてー」ハンカチふりふりっ



千様「あらテオドールさん また来たのー?
おせんべ食べる?」

テオドール「あ、はい頂きます」ちょっとぎくしゃく。





石燕「あんな感じでこの家とか大丈夫なんすかねえ」

粋「基本皆馴れ馴れしいから 慣れりゃ楽なんだろけどさ」うーん。



白「慣れるしかないだろ
保護者にも頼まれてるし。」

蒼月「あの その保護者に頼まれてるってどういう事?」

彬羽「聞いての通りだ

保護者 まあ西洋の化け物どもの大将がな
不憫に思って 出来損ないの吸血鬼のガキ育てた所
他の化け物から反感買いまくっていびり倒されて 出来上がったのがアレだ」

粋「あー そりゃ虐められるかあ」ふむ。


彬羽「で、他の国ならそんな目に合う事もなく 敵意が無いならあいつも社交性を身に付けられる可能性もある

って事で

親子ケンカを利用して俺らに押し付けられたって話だ」けっ

石燕「最後の方 説明が私情100パーすね」

彬羽「初対面が最悪だったからな。」ふんっ



白「ちなみに昨日夜中まで 晴明の水晶通じてつうしん?てのでめちゃよろしくて言われた

大概親バカだな。」ため息。

蒼月「あのそれ ひょっとしてジジイの寝不足って」

白「家主だし。」うん。


彬羽「大ボスからして時差とか考えねえ傍迷惑だからな
先が思いやられる」ふかーいため息。




家康「Σちょっと白!助けて テオドールさんが冷や汗で水かぶったみたいになってる!!」ひいいっ

テオドール「すすすすすみません、慣れない所とか人と居ると 気が遠くなって」冷や汗どぱー


白「なんで俺居たら平気なんだろ?」はて。

テオドール「うっかり何かやらかしても気にしなさそう? だからでは」汗ふきふきっ




蒼月「マジで大丈夫かよ コイツ。」




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