小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月28日

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挿音「よーす。仕事帰りに良さげな魚あったんで買ってきたわ
腐らねえ様氷漬け頼んだ」魚ぽいっ

シロ「待て。まさかそのいかにもな忍装束で朝市か」


千様「てかいつも以上にずず黒くない?」

家康(まーた返り血でバリッバリになってるなあ。)うわあ


挿音「凶器は一切使ってねえぞ?」

シロ「殴り倒してその出血のが恐ろしいわ」きっぱり

家康「そもそも昨日は調べ物してただけだよね?お前」



挿音「忍なんてのは本来フリーの傭兵だかんなー」キセルすぱーっ

千様「そうね 今は公務員なんだから大人しくしなさいね」

挿音「・・・まあ 戦国も終わったしな。」


シロ「案外口喧嘩弱いな」うむ。



挿音「そういう事で俺は寝るわ
親父なり彬羽なりに魚渡しといてくれや」すたすた。

家康「はいよー 夜勤お疲れ様」


シロ「ホントにどいつもこいつも物騒極まりな
ん?何だ蒼月」



蒼月「夏と言えば海。海と言えば竜宮城だよね?
織姫彦星も実在するんでしょ?乙姫様もマジで居るの?」きらーん?

シロ「Σこいつはこいつでコレばかりか!!」


蒼月「だってほら 立派なタイじゃん?
タイやヒラメの舞踊りでしょ? ほらお乙姫連想しない?」

家康「死んだ魚見て即座に美女連想するのは お前くらいです。」きっぱり。

蒼月「マジかよ 想像力とぼしいな」ちっ



千様「ちょいちょいこの子アホじゃないかと思うのよねー」けっ

小太郎「発情期のオスは実際アホだからな」わおんっ

シロ「こやつは年中だぞ」引。




蒼月「お、ちょうど良い所に
ねえねえ。乙姫様実在するの?」いそいそっ

白「?
何で生魚持ってるんだ?」寝起きぼけーっ


蒼月「えー察しが悪いなマジで

で、居る?居ない?その辺だけ聞きたいな」わくわく


粋「いや乙姫って
どう考えても人間じゃねーだろ

お前が好きなの 人間の女じゃなかったっけ?」

蒼月「『人間型』の女の子だよ
よって人ぽい子は皆好みだね」ふふんっ

シロ「蛇が人間型しか受け付けんと言うのも不思議な話だがな」



蒼月「いや蛇って変温動物じゃん?
基本冷えてるから 体温のある暖かい生き物のがそりゃ良いに決まって
粋「お前が言うと生々しくて卑猥だからやめろマジで 朝から聞きたくねえわ」



シロ「不潔な
ほれ魚寄越せ 腐るだろう生臭いっ」タイ引ったくりっ

蒼月「魚類なんだから生臭いのはしゃーないじゃん。」

家康「この場合生臭いのお前だね」

蒼月「オスとして普通でしょ

で、実在するの? ケチケチしないで教えてよ総大将様
Σ生ゴミ見る目!!」ひいいっ


白「どうしても確かめたいなら まず虐められてる亀探せば良いぞ」ぷいっ

蒼月「Σそこから!?」


粋「お前な 兄貴に水場の奴等の話聞くとかやめてやれよ」

蒼月「へ? Σあ」



一同(カナヅチに海底とか怖過ぎるよな)納得。



白「第一ホントに居ても 会いに行ったらふやけた蛇の死体が浮くだけだぞ」むう。

蒼月「Σあ。確かに」


千様「あら?蛇ってエラ呼吸できないのー?」

小太郎「ウナギやアナゴと混ざってるな」うん。




蒼月「ん?何
知らない方が俺の為って事?」

白「下手に答えたら暴露になっちゃう奴だよなこれ」むう。

粋「俺も知らねえけど
解らねえ方がロマンあって良いんじゃねえの?」


蒼月「良いの?御伽噺の流れ見ると アンタの好きそうな綺麗なお姉さんぽいよ?」

粋「Σそれで仲間になると思われてんの!?」





白「俺今日芝居小屋出だし 遊んでる暇ないからな」すたすた。

蒼月「Σえ。ちょ 逃げた!?
どんだけ水嫌いなんだよ」えー

粋「しゃーねえって

あのプライドの高い兄貴だぞ?
これくらい大丈夫って調子こいてたら 膝くらいの水で足すくわれて思いっきり流され Σぐぼはあ!!」


シロ「プライド高いの知っとるのに声がでかいわ馬鹿者。」魚ぱきぱきーん。

家康「寝起きにローリングソバットとか元気だねえ」






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襖ぴしゃん。





白「よし。誤魔化せた」ふう。

彬羽「世の中にゃ知らねえ方が幸せな事も有るからな。」




白「あいつ前に人魚とか磯姫とか見てるのに なんで想像つかないんだろうな?」

彬羽「記憶より妄想と願望が勝ってんだろ
あんの万年発情蛇が」ため息。



石燕「えーとつまり 乙姫さんは実際はするんすね」ふむ。



彬羽「言葉を話して二足歩行するでかい魚だがな。」

白「蒼月が人型の女好きなのみたいに 魚型の女好きな男が居ても不思議じゃないしな」うん。

石燕「浦島さん なかなかに凄い趣味の人だったんすねえ」うわあ。



コマ『そもそも魚に欲情する漁師とか かなりヤバいのでは?』筆談っ

彬羽「Σ確かに!」

白「そう言えば 今日夕飯魚らしいぞ」

石燕「Σこの流れで聞きたくないっす!!」ひいいっ




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