小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月12日

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蒼月「よっしゃ!晴れたっ
お花見お花見っ」わくわく

粋「まだ桜咲いてねえぞ」きっぱり




千様「今日暖かいものねー
蒼月君。ようやく活動できる季節ねえ」にこにこ

シロ「そうだな。

夜の町の警備を強化した方が良いのではないか?」ちらっ

挿音「ガキが何心配してんだ。」



蒼月「俺の扱い酷くない?」

小太郎「蛇ハーフの赤ん坊がめちゃ生まれそうで怖いだろ?春だし」









家康「Σうっおう!これ蒼月!?
なんで蛇バージョン!?」ひいいっ

小太郎「助けてええ!!食われるっ」ぎゃいんぎゃいんっ!




粋「室内で大蛇やめろこらああ!!」きしゃああ!!

挿音「お前も勾陣なってんぞ。」

粋「Σあ!」


シロ「無意識に4足歩行か」うーん。

千様「春先は野生が騒ぐのかしらねえ」




粋「あれ?ん?」

シロ「ん?どうした?」



粋「戻り方どうすんだっけ?」冷や汗


シロ「Σ知らんわ!!」

家康「Σ野生がヤバイ事になってる!!」ひいいっ




千様「こういう時は



我が家の生き字引 彬羽くーん!!」


襖すぱーんっ!




彬羽「Σノックをしろ!ノックを!!」




蒼月「細かい事気にするなよ

なんでも人型に戻れなくなったらしいよ」

彬羽「お前がか?」

蒼月「Σあ。忘れてた」ずるり。


小太郎「ずっと蛇だったぞ」びくびく



粋「やっべえ!!カラスどしよっ
俺午後から稽古あんだけど!これじゃ外出れねえよ!」オロオロ

彬羽「稽古より日常生活の問題が先じゃねえのか?」


粋「サボったらつつじにぶった斬られる」がくぶるっ

蒼月「アンタ仮にも瑞獣だろ」

千様「あのー。殿として吉兆の証斬られるの嫌なんですけど」



彬羽「相談されてもな
こんなのアドバイスのしようが」うーん



蒼月「仕方ないなー


ジジイほら起きろよ 出番だよー!」


襖がらっ!



魄哉「甘いですね起きてます

徹夜明けとは言え毎度脅かされる程モウロクしてませんよ?」ふっ

蒼月「ちっ!読まれてたか」


千様「何の戦い?」




魄哉「話は聞いてました。

普段無意識でやってると たまーにおかしくなっちゃう子いるんですよねえ」

粋「という事は
治し方知ってると?」おおっ



魄哉「意識しないで生活してれば いつの間にかポンッと戻ります」にっこり

粋「Σ気を抜いたら四足歩行になるのにどう意識しないでいきゃいいんだよ!!」





魄哉「・・・・うーん。」悩。





家康「こいつが悩むとか相当だねえ」うわあ。


粋「えっと お前は羽とかどうやって引っ込めてんの?」オロオロっ

彬羽「手前は歩く時いちいち手足の動きを意識するのか?」

粋「Σ確かに!」




千様「つまりー 寝る前に腕の位置どうしようとか思っちゃうと どんな体制になってもしっくり来ないで
なかなか寝られなくなっちゃうアレみたいなの?」

シロ「Σおいやめろ!確実に寝られなくなる!!」

家康「ぎゃー!ダメだ絶対練る直前に思い出すやつ!!」ひいいっ




一二三「そんなんなるだべか?」

彬羽「考えなくていい」きっぱり





魄哉「うーん。
粋君の場合 僕らとは多少違う可能性もありますからねえ
どうアドバイスすべきなのか」むう

粋「へ?」


魄哉「考えてもみて下さい

まず父方が伝説級の生物であり
本来生まれる可能性すら0に等しいの異種間の子。しかもその確率での第二子

更に天然物の瑞獣ですよ?」

家康「考えたらあらゆる意味で有り得ない生き物だよね」納得。



小太郎「そっか。めでたさ最高級のレア生物なんだっけ」

粋「いやそれ 俺すんごいバカっぽくねえ?」


蒼月「変化の仕方忘れる時点で凄い馬鹿だろ」きっぱり






白「うるさい。」あくびっ


粋「おお!兄貴調度いい所に!!」おおおっ

千様「あら?寝てたの?」

白「春眠。」

小太郎「お前年中寝てるだろ」





家康「ーーて事で お宅の弟さん 人型に戻れなくなっちゃったんだけど

兄弟ならなんかいいアドバイスとか」
白「無い。」きっぱり


粋「Σ即答!!」


白「そもそも俺化けてないし」

シロ「そうだったな。 白髪そのままで外ではツノ引っ込めておるだけだったな」ふむ

粋「えーと。んじゃ ツノ引っ込める時ってどうさたら」




白「・・気合い?」首かしげっ

蒼月「あ。ダメだ こっちも大概怪しいね」


シロ「適当なのは血筋か」


白「もうそのままで良くないか?
稽古とか芝居小屋なんだし特殊メイクって事でいいだろ」

粋「Σいやいやいや!やれる役の幅がないだろ!!」

挿音「そういう問題かよ」





魄哉「ここは原因から考えてみましょう

いきなりこのような事になったのは おそらく春先である事が大きく関わっていると思われます」真顔。

彬羽「成る程。 急激に暖かくなった事で生物として半端に保たれていたホルモンバランスが崩れ脳のシナプスが上手く機能して居ないもしくはTSHが

千様「頭痛くなりそうだから結論だけ教えてね。」






粋「はあ。 このまんまになっちまったらどうしよ」ため息

家康「まあまあ。向こうで鳥コンビが脳ミソフル回転させてくれてるし」


蒼月「最悪人型に戻れないなら妖怪として生きりゃいいじゃん

問題ないない」

粋「Σまだまだ人の世に未練あんだよ!」



白「んー。難しいのわからないけど
さっき春だからとか何とか言ってたよな」ふむ

家康「だね。
なんか向こう二十四節季がどうとか言い出してるけど」

白「にじゅうよ・・?」

シロ「いらん事教えるな 脳が機能停止するぞ」





白「じゃそこ無視して


冬に戻せばいいんじゃないのか?」

蒼月「へ?どうやって? Σはっ!!」



シロ「ふむ。試す価値はあるか」








魄哉「とりあえず強めに頭しばいてみます?」

彬羽「一度意識失わせて 再起動って手も

Σちょっと待て 手前ら何を!!」




白「いつもより多目にブリザードな。
ごー」びしっ

シロ「心得た。」くわっ




粋「Σちょっと待っ ぎやああああああ!!!!」









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【石燕の部屋】




石燕「あれー?暖かかったのに なんかひんやりして来たっすねえ」

一二三「だな。外は氷だっぺ」襖ぴしゃっ


石燕「Σ寒の戻りっすか!?」

一二三「出たら凍るだ!決して開けちゃなんねえだぞ!!」






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