小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月29日

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挿音「あーあっぢい

家康後頼んだわ」汗ぬぐいっ

家康「はいはい。うわー大漁だねえ」わおー。



千様「なあに?あら 凄い数の玉ねぎ」

家康「転がしてると傷むから 葉っぱ取ってくくって軒先にぶら下げるんだよ
葉っぱはネギだから味噌汁とかで食べれるしねー」

シロ「それは良いが 主君にやらせる仕事か あの不良忍が。」むう


家康「所詮は居候と 家主の所の長男坊
さて、どっちが偉いと思う?」真顔。

千様「プライベートでは肩書き無視するタイプね?」

家康「てか私、政務向かなすぎて丸投げして 軍師の家に転がり込んでるからね?」


シロ(天下取っても 感覚がとことん庶民なのだな)うむ。

小太郎(ある意味偉いんだろうけど)うーん。

千様「そりゃ政務向かないわ」うん。


家康「解って頂けた様で何よりだね
さて。頑張らなきゃ終わらないねー」鎌でざくざく




粋「Σうお! こら皮ポイポイ捨てんな!」

家康「へ?」外皮剥き剥きっ

粋「捨てるんならちゃんとほれ! カスも残さない様にまとめて捨てる!!」桶どん!

家康「? その辺のザルで良くな「Σ細かいカス落ちるだろ!

つかもちょい家から離れてやれよ!!」



シロ「何を必死になっておるのだ?」

小太郎「さー?」はて。




彬羽「成る程。梅雨だしな
気を付けるに越した事は無いか」ふむ。

千様「え?彬羽君まで何?
梅雨だと何か怖いの?」



白「そう言えば 飛天が玉ねぎの外側の茶色い所は 茶にすると高血圧に効くって」ひょこっ

家康「玄関前でやるの怒られる理由になる?それ」

シロ「またマニアックな事教え込まれとるな」

粋「豆知識は良いけど それより一般常識覚えような兄貴。」



家康「で、玄関前に玉ねぎの皮ばらまくと結局何が起きるの?」外側の皮剥き剥きっ


彬羽「某家庭内害虫が臭いにつられて寄ってくる。」

千様「Σ殿今すぐ片付けてえええ!!」ひいいっ



家康「・・・。」

粋「いや毟った皮戻んねーから くっつかねーから。」

シロ「試みるな 片付ければ良かろう」

家康「Σだだだって! ほら結構散らかったよ!?
乾いて粉々のとか散ってるし ホウキでやるにも限界がっ」ひいいっ


千様「えーと。そうだ水流すのよ!

勢い良くやれば 最悪土に混ざって臭いとかそんなに

粋「いや ゴキが好きなのプレーンより水で傷み気味の皮の臭いだしよ。」

千様「Σまさかの悪化!?」


小太郎「Σシロ!水ダメだあああ!」ぎゃいいんっ

シロ「うおお!セーフ!!」桶の水わたわたっ




彬羽「手前意外と知ってやがるな。」ほう。

粋「そりゃよ きったねー所で育ったもんよ
ゴキ退治の毒団子には玉ねぎの皮練り込んだもんよ」どやっ



白「そうか、アレ落ちてても食べる気しないのそれでか」ふむ。

シロ「まず落ちてる物を食うな」引。





晴明「なんじゃ此処か。
遊びに来たのに皆おらんと思ったら」ひょこっ


千様「あら晴明さん。暇なの?」

晴明「常に暇だ」きっぱり。


白「また押し入れから這い出て来たのか」

晴明「私のせいではない
あの馬鹿が我が結界の出入口を押し入れに繋げよったので仕方がないのだ」ふんっ


彬羽「烏帽子歪んでるぞ」

晴明「頭ぶつけたからな。」頭ずきずき。




小太郎「毎度偉そうなんだか間抜けなんだかだなー」わははっ

晴明「犬に言われたく無いわ
して、偉く真面目に談義しておったが
ただの家庭内害虫で偉く盛り上がっておるな?

何か?私が隠っておる間に 奴等が驚異の進化でも遂げたか?」

千様「多分平安時代と大差なくキモいと思うわ。」うん。



シロ「俺らは問題無いのだ
ただその

ん?これ言って良いのか?」



家康「うちの軍師が引く程ゴキちゃん苦手なんだよねー」あっさり。

晴明「Σぶはっ! なんと」ぷるぷるっ


粋「うわー。笑い堪えきれねーって顔してる」



晴明「よし。今度式を化けさせて虐めてやろう」くっくっく。

小太郎「Σイタズラしょうもなっ!!」


白「やるなら式ごと吹っ飛ばされてチリになる覚悟しといた方が良いぞ」

晴明「待てい。苦手なのでは無いのか」

式を「苦手だから目の前から消す事しか考えられ無くなるっぽい」むう。


晴明「何故に逐一破壊的なのだ あのアホウドリは」うわあ。




彬羽「だから出現しねえように大騒ぎしてるんだ
下手な事するなよ 其処ら一帯平地になるぞ」


晴明「言われんでもあやつの恐ろしさはよく知っておるわ
命かけてまでしょーもないイタズラせん」ちっ



家康「んじゃこの玉ねぎの皮どうしよ?」

白「燃やすか?」火ぼぼっ

彬羽「だな。水分の1滴も残らず 出来たら灰も残すな」



白「火力ムズいな」むう。

ぼぼぼぼぼっ


晴明(この国の将軍と妖怪大将を害虫ごときで悩ませるとは
我が旧友、心底傍迷惑な奴よ)むう。




粋「おーすげっ

燃えたの飛び散るかと思ったのに 一瞬だ」おおっ

白「飛び散る前に燃やし尽くせば良いんだぞ」

シロ「んな事出来る奴他におらんわ

さて、これで憂いは無くなっ ん?」





てててててててっ

一二三「誰か退治っ!土間に 黒ひいいいカサカサしてるだあああ!!!」びえええっ

蒼月「誰だよあんな所に玉ねぎ置いたの! キモっ!!」ずざざっ

粋「Σまさかの此処だけじゃ無かった!!」ひいいっ



家康「あちゃー 玄関前に置ききれない分 中に放り込んでたのか」わおー

蒼月「誰か退治してよマジキモい!!」


シロ「お前も逃げるな情けない。」

蒼月「キモいんだもん出来たら近寄りたくないの!!」

粋「蛇が言うのかよ」


白「燃やすか?」ぼぼぼ。

千様「うん。室内はやめて」真顔。




晴明「おい。念の為確認するがピー助は!」はっ

家康「大丈夫。さっき江戸城向かった所だから

よし皆 駆除頑張ろか。」袖まくりっ




魄哉「うわまずい! 書類忘れてましたああ!!!」 すたたたっ

家康「Σ毎度毎度タイミング凄いよね!?」ひいいっ




白「コマ ビーム。」びしっ

コマ『あいあいさー。』ビーム!!


魄哉「Σうお何ですコマ!!
遊んでる暇無いんですけど!」



晴明「おお。お前の兄はあの人形を式にしておるのか?」ほう

粋「いや単に意気投合してるだけな。」




家康「天海 今そっちはダメ!
縁側から入りなさい!」びしっ

魄哉「Σいやめちゃ行儀悪いんですけど!!」

家康「行儀よりも皆の命が大事!」

魄哉「すみません説明下さい! Σこらコマやめなさいって!」

家康「ダメです 聞いたら聞いたでお前ヤバそうなんだもんっ!」必死


魄哉「Σその言い方が一番気になるんですけど!?」





彬羽「ダメだ 家康の野郎悪化しかさせねえ

手前ら今の内にさっさと駆除するぞ」

蒼月「Σえ。俺も!?」

粋「チリになりたくねーだろ!手伝えっ」瓦版丸めっ



魄哉「?

ちょっ白君コマ! やめなさいって Σうわ かすったあ!!」ひいいっ






シロ「今の内に回り込ん Σうお


石燕(与一)「我が前に醜悪な姿を見せるな下賎な害虫がああっ!!!」

弓乱射っ!!

小太郎「Σお前もかあああ!!!」ぎゃいいんっ


石燕(与一)「決して恐怖は感じんが

ハッキリ言って気色悪い 駆逐する。」弓キリキリッ


彬羽「鎌倉武士は戦闘民族だからな」ゴキぺしっ

粋「うわー頼もしっ
つか結構居るんだけど 何これ何処から来んの!?」鳥肌っ

彬羽「山の中だからな。そりゃ餌がありゃ何処からでも来るだろ」ぺしっ

蒼月「うわああキモい」ひいいっ



石燕(与一)「退けい蛇!
巻き込むぞっ」

弓ずばばばばっ!

蒼月「Σぎゃああ アンタも絶体苦手だろ!!

Σあっ」


彬羽・粋・シロ「Σあっ」








魄哉「いったい何が

ん?」


ちょろろっ




白「Σあ。」






晴明「青龍・白虎・朱雀・玄武・勾陳・帝台・文王・三台・玉女
我が剣呑を細断せよ!!」必死っ






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挿音「? 風呂入ってる間に何かあったのかよ?」はて。

シロ「Σやかましわ!適当忍が!!」ぜーぜー。

挿音「は?」




晴明「皆体はあるか?
指は全部ついているか?」心臓ばくばくっ

白「ついてるな。」うん。



彬羽「タイミング良く最強の盾がいて助かったか」ほっ

蒼月「あれ? そういや千ちゃんは?
千ちゃんの能力無効化使えば 安心安全じゃん?」きょろっ

小太郎「ゴキの時点で逃げたぞ」わおんっ

蒼月「Σう。責められないっ」




家康「あのー。うちの軍師は無事じゃないみたいなんですけど?」おそるおそるっ

魄哉「」きゅうっ




晴明「爆発する寸前にエネルギーをそやつに強制返品したからな
内側からの爆発食らえばそりゃのびるわ」

蒼月「Σえ!それ大丈夫なの!?」

晴明「陰陽師時代ちょいちょいやっとったが生きとったな」

白「昔からちょいちょい暴発してたんだな。」うん。




挿音「えーと なんか知らねーけどお疲れ

ほれ親父 こんな所で寝てるとまた腰に来んぞー?」ぺしぺしっ



一同(Σホント粗い!!)





彬羽「毒団子作っとくか」ため息。

家康「だねえ。 これからの時季はねえ」うんうん。


白「晴明お疲れ
団子あるけど食べるか?」

晴明「この流れで団子は要らん。」きっぱり



蒼月「てかさー これからマジで虫の季節じゃん?
いっそジジイの暴発防ぐ為にこの人押し入れに住んでて貰った方が
晴明「祓うぞ小僧。」


白「押し入れは良いけど 晴明が結界張るのやめたら この世って魔界になるんじゃなかったっけ?」はて。

晴明「良くないわ。
戦国のあれやこれが野放しぞ?平安時代の比ではない地獄になる
家庭内害虫どころの騒ぎで無くなるわ」ふんっ



シロ「まあ 家内を清潔に保てば良かろう

今回は運が良かった
いや助かったぞ さすがはベテラン陰陽師だ」

晴明「ほう 子供が一番解っておるのう
よしイザと言う時の為に魔除け札をやろう」ふふんっ


一同(うわ単純。)





粋「つかよー さっき呼んだ?」毒団子こねこねっ

晴明「大概頼っとる勾陣がこの所帯染み小僧とは思いたくないのう。」うーん。

シロ「すまん この札本当に効くのか?」一抹の不安っ




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