小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月20日

f:id:t00c:20200520120843j:plain







白「寝てたかったのに」ため息。




家康「どったの?」

千様「芝居小屋の方がお休みなのに 大将としてのお仕事入っちゃったそうよー」


家康「あーはいはい
頑張れー 人と化物がやり合うかどうかはお前にかかってるよ」へらへらっ

白「それ 人によっちゃプレッシャーかけられるよな」むう


小太郎(神経ごんぶとで良かったホント)






彬羽「全く毎度毎度。
そんなにダルいならお役目返上でもしとけ」うんざり




白「よし。そうする」

ちりーん。


家康「Σ決断はや!!」

千様「速攻でマヨイガ呼ぶんじゃないの!!」


粋「よっしゃセーフ!

こんな事もあろうかとじじいには温泉旅行プレゼントしといた!!」びしっ

小太郎「Σ何気にじいちゃん想い!!」おおっ




粋「バのつくカラス余計な事言うなよ!

兄貴がやんなかったら俺がやらされかねねーだろ!!
つか無理っ!」きっぱり


彬羽「Σう。確かに」


白「俺だって好きでやってるんじゃないからな?
じじいに押し付けられてやってるんだからな」むう




千様「仮に 白君が本気でお役目ボイコットしたらどうなるのかしら?」

家康「平安時代って知ってる?」

鏡子「あー。 凄かったですよ
まとめる人居ないと無法地帯になるのは人も妖怪も同じなんですねえ」※平安幽霊




彬羽「・・今回ばかりは俺が悪かった」しぶしぶ。


白「俺のありがたみに気がついたなら 敬ってへつらえ」どやっ

彬羽「Σ誰だ阿呆にいらん事教えたのは!!」


蒼月「えー。察しろよ」ふふんっ


小太郎「ここにいるだけでも 妖怪ってたち悪いのばっかだもんな。」うんうん

家康「そりゃ誰かがシメとか無いと地獄だろねえ」納得。





粋「んでよ。
今回は何?

つか最近多くね?」


白「そりゃ春から夏にかけては多いぞ」

粋「へ?そういう物なの?」




彬羽「そりゃ妖怪ってのは基本が動物、物によっては虫や植物の派生だからな」

粋「付喪神は「あれは特殊だ。」

千様「つまりー
虫が出てきたら妖怪にも気を付けろって事ね」


彬羽「若干ひっかかるが だいたいそうだな」



小太郎「蒼月も暖かくなったら動き出したもんな」わおんっ

蒼月「食うよ。ワンコロ」


粋「あれ?蛇って分類では虫だっけ?」

蒼月「Σ爬虫類!!爬虫亜目!!」




白「ちなみに今回のは こいつらな。

えーと。りょうせいるい?だ」手紙がささっ

彬羽「ん?

ああ。河童か」


家康「Σ河童って両生類なの!?」

小太郎「Σ知らなかった!」



彬羽「こいつらは少し特殊な

ん?ちょっと待て。これ特急て書いてないか?」



白「ふりがなが無いから読めない。」

彬羽「Σなんでこれが適任なんだ!!」 いらああっ




千様(ブレインの彬羽君がついてるからよ)
家康(聞けば答えられない事ないんだもん)
粋(こう見えて面倒見いいからなあ)



彬羽「なぜ俺を哀れみの目で見る。」

蒼月「心底巻き込まれ系だと思ってだよ」

彬羽「は?」




粋「えーと。どれどれ

Σげ。河童の子供ってマニアに受けんの!?
子供らが人間に乱獲されてるって」手紙がささっ

千様「Σは!?なにそれ!

ちょっと殿どうなって Σひっ」


挿音「この手紙 江戸城御庭番衆が預かる。でいいな?」



一同(足音消すな 服部半蔵!!)心臓ばくばくっ




白「じゃ。出来るだけ早く片付け頼む」

挿音「おう。秒で片してくらあ」すたすた





鏡子「い、生きてたら心臓停まってたと思いますっ!」ひいいっ


粋「頼りになるけど こっええええっ」冷や汗っ

家康「ほらあいつね。 実家の方では10人兄妹の一番上だし」

小太郎「成る程。子供がどうのっての地雷なのか」ふむ。

蒼月「へー。意外な人が子供好きだよねえ」






彬羽「一二三が唯一話しかけるの躊躇する相手なんだがな」困惑っ


千様「多分それ 共通の話題が無さすぎるからね」

家康「子供好きでも基本は物騒なアッチ系のあんちゃんだかねえ」うんうん




白「んじゃ すぐ片付きそうだし、
親河童達にその辺教えとくか」

蒼月「丸投げして寝るのかと思ったよ
意外ときっちりやってんだねー」

粋「この案件でその発想は人としてダメだろ」

蒼月「知らない 俺蛇だもん」ふふんっ









ーーーーーーーー





【一時間後】







一同(ホントにはっええええ!!!)


挿音「おらよ。全員居るか確認しとけよ」

おたまじゃくしびちびちっ



シロ「Σうおお 今度は何事だ!!」


粋「Σおたまでかあっ!!」

家康「Σ河童の子供っておたまじゃくし!?」





千様「あら。でもよく見たら人魚みたいで可愛い」おおっ



粋「姉ちゃんの感性すげえな
Σうお!あぶねヌルッとしてるから落としそうにっ」わたわたっ


挿音「おうよ。運び出すの大変だったわ

おたまなら水から出したら息出来ねーしよ」キセルすぱー


粋「Σうおお!ごめん桶もどれえええ!!」ばしゃーん!




蒼月「いや、なんでおたまじゃくし抱っこしようとしたの?」

粋「ガキってそんなもんじゃねえの!?」ヌルヌルベトベとっ

シロ「いや、知らん奴にされたら通報案件だろう」

粋「Σ怖かっただろよーしよしてアウト!?」がーん。

家康「お前 若いのに昔ながらの田舎の兄ちゃんだよね」





シロ「しかし、これが河童の子供なのか

となると。河童が川の子供と言われるのは間違いだな」ふむ

粋「へ?なんで?」



彬羽「この『河』の『童』の何処に皿がある?」おたまじゃくし指差し

粋「あ。これ俗に言う河童じゃねえわ」手ぽん



白「大人の奴らは皿があるんだけどな」

シロ「偉く姿が変わるのだな」ふむ



彬羽「変わるのは姿ばかりじゃねえがな」ごそそっ


家康「ん?何あげてるの?」


彬羽「鯉の餌だ。
まともなもん食ってねえだろしな」

千様「おたまちゃん達それ食べるの?
見た目が可愛いだけにシュールねえ」うわあ。



家康「で、変わるって
食べ物が鯉の餌から虫になるとか?」


彬羽「そりゃ蛙だろ」

家康「Σおたまじゃくしは蛙の子でしょ!?」



白「おたまじゃくしに似てるだけで違うからなこれ」

挿音「つーか。このでかさで蛙になったら人間やべえだろ」

家康「Σ確かに」





千様「えっと。
あーさっき言ってた両生類?
肺呼吸になるのねっ」どやっ

白「それもあるけど まだある」


シロ「他に?なんだ勿体ぶらずに言え」






彬羽「これから夏にかけて こいつらはオスメスに別れる」

白「だから両性類って言っただろ」きっぱり


一同「Σそっち!?」





彬羽「オスメス無いのが珍しいだの 育て方で性別変わるのがロマンがあるだのと変態受けするらしい

こいつらも災難だな」ため息。


白「な。オスでもメスでも河童なのにな」




小太郎「ロマン?」

シロ「俺には頑張ってもヌメった人面魚にしか見えんがな」うーん。






粋「兄上、絶対マジで引退しないで下さい」真顔。

白「いきなり何だ。」


粋「こんな世界の面倒見れる気がしねえ!! ホントよろしくお願いしますっ!!」必死っ





鏡子「あら。おかえりなさい

何か荒ぶってませんか?」

魄哉「か弱い子供を苛める輩は嫌いですからね」ふっ


鏡子「犯人さん達泣いてそうですね」うわあ。






>サイトトップに戻る