白「迷子だ」
粋「兄貴が？」
白「目の前に居るのに何言ってるんだ？」
粋「へ？迷子っつったら
え？他いんの？」
シロ「それがだ
鬼門内にうっかり人間が紛れ込んでしまったそうだ」むう。
粋「Σはいいいい！？」
蒼月「いわゆる神隠しって奴だね
この世界とは弱冠ズレた所だから探してもまず見つからないし
たまーに出られても 化物の世界の影響受けてトシくって無かったりさ」
粋「うえええこわっ！
兄貴ら普段そんなん出入りしてんのかよ！」
白「そりゃ人間じゃないし」きっぱり
蒼月「で、迷子ちゃんはどんな子？
神隠しって女の子のイメージなんだよねー」
御札ぺた。
蒼月「Σあああちょっと 何これ金縛り！？
なんでこんなの触れるの！！」
白「半分は人間だからな」きっぱり。
シロ(人間の部分あったのか。そう言えば)
粋「なあ。その迷子助けなくて良いのかよ
鬼門って要するにアレだろ？
知性の有る妖怪だけじゃなくて 食い意地しかないようなその」
白「低級のに見つかったら踊り食いだろうな」うん。
粋「Σ早く保護行ってやろう！マジで！！」 ひいいっ
白「それがな。
中入っちゃったのは解るんだけどな
どこに居るかは解らないんだ」むう
粋「Σへ。そういうもんなの？」
白「お前でも強めのバケモノは気配で解るだろ？
人間だと それに埋もれてどこにいるか解らない」
小太郎「くさやの干物の中に 魚の切り身落としたら生臭いはずでも解らないのと同じだぞ」わおんっ
粋「いやそれ 嗅覚死んでねえ？」
シロ「さて、どうするか
早くどうにかしないと 魄哉の出番になるし」
蒼月「完全にお経の方だよね」金縛りっ
粋「見当つかなくても中入って探すしかねえんじゃねえの！？
俺も手伝うし！！」
蒼月「よかったね。迷子が二人にならないで済むよ」
白「俺一人だと帰ってこれなくなるからな。」えへんっ
粋「Σ迷子体質だから二の足踏んでたのかよ！！」
白「よし。そうと決まったらコレかぶれ」もさっ
粋「ん？なんだこりゃ」
白「魄哉作 。迷子回収の時に顔見られない為の妖怪お面だ
俺ら特に顔見られると困るし。」もさもさ
粋「そりゃ妖怪って大袈裟なかぶりもんしてるイメージあるけどさ」もさもさ
シロ「なあ。 思うのだが」
小太郎「ん？」
シロ「神隠しに逢った人間を回収する時の為の面がアレと言う事はだ
神隠しな最中に出会った者達のイメージに多いのが
あの被り物の様な派手な物だと言うのはつまり」
蒼月「ほぼジジイ作のお面が作ってるよね そのイメージ。」きっぱり
一同(あいつ長生きしてるからなあ。)うーん。
蒼月「何年同じデザイン使い回ししてんだろねー」
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【鬼門内】
粋「なあ。素朴な疑問なんだけどよ
神隠しって昔から結構あるって言うよな」
白「だな。 あ、変な草」
粋「Σ迷子になるからチョロチョロしない！！」
白「ち。」
粋「あーもう 方向音痴つーより 兄貴はあっちこっちに意識飛びすぎなんだよ
んでよ。気になったんだけど
鬼門ってんな簡単に開いたり、その辺に入口あったりすんの？」
白「うちの押し入れも鬼門の入口だぞ」
粋「Σうっお！そう言えば忘れてたあっ！！」
白「更に言えば
何も無い所でも えーと。例えば バカラスと飛
天が小競り合いしただけてキズがいってて
何日後かくらいにポカッと穴が空いたり」
粋「Σいやいやいや！どんだけデリケート！？」
白「そういう物なんだから仕方ない
俺らに大人しくしてろって方が無理だしな」しれっ
粋「神隠しに逢った奴等が不憫すぎる」うわあ。
白「で、どっちから来たんだっけ？
話しながら歩いてたら解らなくなったぞ」きょろっ
粋「へ？
Σええええ！？嘘っやべえ 気が反れてたああ！！」ひいいっ
