小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月24日

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白「ねむっ」目擦りっ

千様「あら。昨日はいつもの妖怪の集まり?」

白「夜集まるとかやめて欲しいな」あくびっ

小太郎「大将大変だな」わおんっ



家康「前から思ってたけど 蒼月は行かなくて良いの?」

蒼月「あれ名簿作ったり どんちゃん騒ぎの裏でトラブル回避の為の報告会じゃん?
俺名簿とっくに載ってるし トラブルとは無縁だから良いんだよ」

粋「お前程トラブル起こしまくってる奴他に居ねーよ」

蒼月「大概のはツケ祓えば済むんだしいいじゃん?
つかアンタこそ欠席でいいのかよ 大将の身内だろ。」

粋「オバケ怖えんだもん」きっぱり。




石燕「なんつーか 妖怪って関われば関わる程イメージと違うっすね」ふむ。

白「そうか?」

石燕「いやー 昔から人外ガンガン見れるせいで
朝になるとこの人等居なくなるなー 夜しか活動出来ないんだなーとか思ってたんすよ

朝日が苦手なのかと思ってたけど 皆普通に昼間お仕事やバイトしてたんすねー」あっはっは



小太郎「人間に混ざって普通に仕事してんのコイツらくらいだと思うぞ」わおんっ

蒼月「つーか。この人等基準にしちゃダメだって
世間一般の妖怪とは 誇張抜きで格が違うんだしさー」



石燕「成る程。世間一般レベルの蒼月さんは夜遊んで昼間ゴロゴロしてるっすね」ふむ。

蒼月「マジで食うよクソモヤシ。」むかっ



白「あのな石燕
夜通し動いてるから 単純に朝眠いんだそれ」

石燕「Σあ。」

粋「妖怪も寝るもんな」うん。



白「妖怪って人間に見られると面倒だから昼間寝てて 夜うろうろする奴多いんだ

動物から化けた奴とかだとそのまんま夜行性だし」

石燕「あー成る程。
つまり昼夜逆転っすか」

白「徹夜すると朝日目に染みるし
そりゃ退散するだろ」

石燕「Σうおめっさ解るっす! 紙の白ささえ目に染みるっすよね!」おおっ


千様「白君 今の自分の状況話してるわよねコレ」

小太郎「すっげえ眠いんだな」わおんっ



粋「あの兄貴 眠いならきっちり寝ろよ
今日芝居小屋休みだし」

白「んー。昼食べたら寝る」うとうと。

蒼月「昼まで持ちそうに無いね」うん。





白「けど 朝日が苦手か。

皆が皆じゃないけど、そういうのも居るには居るんだぞ」

石燕「お?どんな種類の妖怪っすか?」わくっ


白「えっと前に話したテオとか」うとうと。

粋「いや誰。」


白「日本の妖怪の有り方学びにちょいちょい海外から来る 吸血鬼のテオドールだ」

石燕「あー。朝日苦手の代表格っすね」

白「しそ?しんそ?に近いから 多少のダメージなら灰になって復活するって油断してよく朝日喰らってる」

蒼月「吸血鬼って賢いんじゃ無かったっけ?」うわあ。




小太郎「ん?よく喰らってるって
そんな良く来てるのか?」

白「ぶっちゃけると あいつ友達居ないんだ

基本高飛車で変な絡み方してくるし 夜遊びしてるといきなり朝日で灰になるし」

千様「後半本人可哀想なんだけど」

白「バカラスの話だと 普通の吸血鬼はそんなヘマしないらしい」

粋「あー どんくさいのか」あちゃー。




彬羽「その癖変なプライド持ってやがるからな
自分の得意分野だとやたら絡んで来て 鬱陶しくてかなわん」むすっ


千様「あら彬羽君 寝てたの?」

彬羽「バイト前だからな 仮眠取ってた。」髪ぼさっ

小太郎「副官おつかれー」わおんっ


白「で、友達居ないから こういう全力でキレて相手してくれる奴に鬱陶しく絡むんだな」

一同「Σ成る程!!」


彬羽「Σ成る程じゃねえ 毎度毎度どうにかしろバカ大将!!」

白「怒れば良いだろ」

彬羽「Σ怒鳴れば更にウザくなる 小突いたら灰になって甦る奴にどう対処すりゃ良いんだ!!」

蒼月「いやお前の小突きって 人体破壊レベルじゃん」

千様「そりゃ灰にもなるわよ」うわあ。





白「小競り合いしてると思ったらポンポン灰飛び散って復活して また飛び散って今度は小さいコウモリとかになって結構面白いぞ」

家康「Σおお!ちょっと楽しそう」おおっ

石燕「へー。やっはコウモリになったりするんすねー」ふむふむ



千様「何?彬羽君懐かれてるの?」

彬羽「絶体違う。」きっぱり


白「構ってちゃんにとっちゃ良い玩具何だろな」うん。

テオドール「構ってちゃんとは酷いですねー」えー。




一同(Σなんか居た!!)びくっ

テオドール「はじめまして。自己紹介はもはや不要ですね
テオドールと申します テオとお呼び下さい」きらーん。


蒼月「副音声で『構え。』て聞こえた気がするの気のせい?」



白「この国の奴等 お節介だから居心地良いみたいんなんだよな」むう。

テオドール「その為に日本語マスターしました。」どやっ

粋「すっげえ根性ある構ってちゃんだな」うわあ。



テオドール「罵り合いするのにドイツ語だと周りが引いてしまって物悲しいので」ふっ

千様「何?彬羽君ドイツ語で喧嘩してたの?」

彬羽「じゃなきゃ言葉通じないだろ」

小太郎「凄いけど 何処から突っ込んだら良いのかな」うーん。




テオドール「という事で ちょくちょく遊びに来ておりますのでよろしくお願い致します
昨日の集まりも楽しゅうございました」

千様「あ、昨日の居たのね
てか別に悪い人じゃ無くない?」あら?


彬羽「慣れてきたら最悪だぞ」けっ

テオドール「同じ黒き生き物なのに 屍肉を貪るしか能の無いカラスに言われたくありませんね」ふっ

家康「いやこれ お前以外には無害なパターンじゃない?」




白「カラスは変な物を集めるのも好きだぞ」

テオドール「Σコレクション!?
生意気なっ!!」くっ

彬羽「Σ援護なのかけなしてんのか微妙なのやめろバカ大将!」





白「もう無理。寝る
お前も変な事しないでちゃんと国に帰れよ」すたすた。

テオドール「大将さんに言われると変な事出来ませんねー

あ、そこの貴女 少し血を分けて頂け
千様「高いわよ。」

テオドール「Σ日本の女性は厳しい!!」がーん。





粋「どうしよう すっげえバカかもコイツ。」うーん。

小太郎「どう扱ったら良いか解んないな」うん。



テオドール「え。えーと

吸血鬼は招かれた家にしか入れないという 悲しい習性がございます
招いて頂いた大将さんがお眠りあそばしたので 私はこれにて」ぺこっ



小太郎(Σまさかの知り合い居ないと話せないタイプか!!)

蒼月(Σテンションおかしいと思ったらコミュ障かよ!!)

彬羽(何故に俺はしょっぱなから絡まれたんだ。)困惑。






白「忘れてた。

晴れてるから今お前外出れな



ざらああああっ


粋「Σぎゃー!灰いいい!!!」ひいいっ


白「大丈夫だ。日陰に置いといたらまた生えるから。」ホウキでざっざっ

小太郎「凄い荒いな。」うわあ




石燕「日本の妖怪って繊細だったんすねえ」しみじみ。

彬羽「いや コイツが落ち着き無さすぎるだけだ。」きっっぱり。





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