小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月8日

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彬羽「最近の人間の文は内容が伴って居なさすぎる」むう

家康「いきなり何?」


蒼月「瓦版のコラムのネタが無いらしいよ」

一二三「で、いんすぴれーしょん?欲しくてあれやこれやご本漁ってたらしいだ」

家康「あーそういう」

彬羽「雨の日は頭の回転が遅くて敵わん」ちっ


シロ「これ全部読めるなら充分ではないのか?」

読み終わった本の山っ


千様「中見が伴ってないってどういう事ー?」

彬羽「あー例えばだ

偉い奴の前で とっ捕まった主人公がふてぶてしい態度を取るとか そういうお決まりのシーンが有るだろ」

蒼月「まず何読んでんのお前」

彬羽「ひらめきってのは何処から来るか解らねえんだよ」



家康「まあ古来からの物語あるあるなシーンだねえ」

シロ「ああ、何故かそれで 偉い奴が『面白い奴じゃ』とか許してしまい都合の良い事に信用されたりすると言う

お決まりだが何故そうなるの見本だな」うむ。



魄哉「ですねえ。
その展開になるお偉いさんなんて、信長さんくらいの物ですよねえ」うんうん。

蒼月「リアリティ有るっちゃ有るんだね」ああうん。

家康「8割はその場で首飛んでたけどね」きっぱり。


一同(やった奴居るのかよ)うわあ。



彬羽「信長は特殊過ぎるので置いといてだ。

このあるあるネタにしても 本来、つまり良くあるネタにされる前は筋が通って居たとは思われる」

粋「ん。筋って?」


彬羽「例えば お前なら 周り囲まれ偉い奴の前に不審者としていきなりポイッと放り出されて
ふてぶてしい、もしくは反抗する時はどんな時だ? 」

白「全員その場で殴り倒す自身のある時。」きっばり。

蒼月「あー成る程 そういう流れ
納得した」うん。


彬羽「これならだ、余裕ぷりから腕に余程の自信有り、もしくは策有りと考え 結果試され信用を得るという流れだと考えれば無理はない

しかし、このふてぶてしいのだけ見て意味も解らずガワだけ真似た というノリのが最近多すぎねえか?」

家康「意外と軽いの読んでるのは解ったけどね。
娯楽なんて それくらいで良いんじゃないの?」

彬羽「最近この手のガワだけ真似が ガキの読み物たけで留まらなくなってんだが?」

家康「Σすみません。少しは本読みます!」ひいいっ




魄哉「時代ですかねえ
小難しいのより 簡単手軽な物の方が読みやすくなって行ってるんでしょうねえ」うーん。

蒼月「妖怪って人より長く生きるから 小難しいのばかりの時代と比べちゃうんだろね

俺そんな読まないから知らないけど。」



白「バカラス小難しいの好きだからな
自分がちょっと賢いからって偉そうに言うもんじゃないぞ」むう。


彬羽「じゃあ聞くが
お前はさっきの状況でだ。何の策も無い非力な人間が平然と生意気な口叩いてたらどう思う?」

白「バカだと思う」きっぱり。

粋「兄貴でも解るくらいのバカ展開とかやばくねえ?」

魄哉「文の基礎を幕府公営の寺子屋中心に強化しますか」冷や汗っ





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【診療所】



飛天「へー。んで 学力強化月間?
また急だな」

家康「うちの軍師思い立ったら即だからねえ
て、事で 寺子屋に出向いてさ 医学方面で何か教えて貰えないかな?」

飛天「えー。寺子屋って子供だろ?
子供に教えられる様なのあったっけなあ」うーん。

家康「ちょっとした家庭の医学とか
怪我したらこの薬草が良いよー とか無い?」

飛天「いや殿様は知らないだろけど その手のは庶民は結構知ってる知ってる」

家康「Σそなの!?」

飛天「話聞く限り 必要なのはその辺からちょっと踏み込んだ事かな?
要するに 戦国落ち着いて気の緩んだ民衆のアホ化に歯止めかけるんだろ?」

家康「あー、そう言われたらそうなのかな?」うん。

飛天「あのひょっとして ガワだけ聞いてて中身理解してな「Σだだだ大丈夫!それくらい解ってるから!!」


飛天(こっちも大概平和ボケしてるなあ。
徳川家康は切れ物って聞いてたのに)うーん。

家康「とにかく! 何かその踏み込んだ事?何か教えてあげて欲しいって話でさ。
引き出し多いお前向きなの 頼むよ」

飛天「んー?
子供に理解させるのって 基礎が解ってないと無理だからなあ。

基礎要らなくて医学に興味持って貰うとするなら

麻酔ですやすや眠ったまんま開腹手術の様子でも見せる? 普通痛くて寝てらんな
「やっぱ良いです。」





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【芝居小屋】


つつじ「はー。次世代担うお子さんらの脳ミソ鍛えたいと」ほうほう。

粋「って事らしいぞ
んで、お前の芸風って伝統重視だろ?
兄貴だと独創的っつか伝統なんぞ知るか過ぎて 主旨に合わねえし 是非とも頼みたいとかってさ」

皐月「つまり
ガキんちょ達の前で 仕事すればええん?」

粋「そそ。昔からの物の良さっての解って貰えたらってな 」

つつじ「んー。お子さん方どすか」むう。

粋「あれ?なんか問題ある?
もちろんギャラは幕府の方から出るけど」

つつじ「いえその なあ。

たまーにお子さん連れで来はるお客はんおられるけんど

舞台上から アクビって丸見えやねんな」


皐月「コイツ何気に ガキ大っ嫌いやで」きっぱり

つつじ「精確には躾のなっとらんお子さんが嫌いどす。公演中に寄声上げたりなあ」ふふふふふふふふ。


粋(Σやっべ地雷踏んだ!!)ひいいっ


つつじ「なんやその鬼にでも会った様な顔 失礼やなあ」むっ

皐月「言っとくけどお宅の兄ちゃんも 座席走り回って周りのお客の迷惑になっとるガキ黙らす為に わざと扇子スッポ抜けたフリとかしてやなー」

粋「Σあの壁にめり込んだ鉄扇事件そういう事!?」ひいいっ

つつじ「当てへんだけ優しいわ」ふんっ

皐月「結果静かになったしな」うん。



つつじ「ちゅー事で 礼儀のなっとらんお子様は 本人も知らん間にバラバラになっとるかも知れんけどそれでエエっちゅうんなら「大変失礼致しましたああ!!!」ひいいっ



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【割烹春一】


ひな「で、特別講師は両方ダメだったと」あらまあ。

粋「それどころか事件が起きるっての」ぐったり。

家康「こっちは未来ある子供の精神がやばいねえ」一気に疲れっ

ひな「てか何であの人達に頼んじゃうんですか。」




朱禅「ま、確かになあ
言われてみればここの所人間共がどんどんバカになって行ってる気はしなくもねえなあ」うーん。

ひな「そう?」

朱禅「そりゃお前は結構最近まで山奥の農村に居

庵「てめこら誰に断って尻掴んどんじゃああ!!」

どがしゃああーーん!!



ひな「あ。既にお猿さんレベルですね」あらまあ。

家康「いやあの手のはどの時代も常に居ると思うよ」うん。




朱禅「はいはい。仮にもお客さんだからな?トドメ刺さない刺さない 」どうどう。

お客「Σそうだそうだ!お客に対してなんて
朱禅「けどうちお触りオッケーの店じゃねえんで、その手のは上に届けてねえんすよねー
しょっぴかれたらどうしてくれんだ?ああこら 目ん玉くり抜いてプチっと行くかハゲ」


ひな「あー 確かに前よりキツ目に怒る機会は増えたかも」あらー。

家康・粋(Σ蛇こっわ!!) ひいいっ



庵「んっとに腹立つ」むかむかっ

家康「災難だったねー」苦笑

粋「まあ店長がガッツリ怒ってくれてるし


お客「バカヤロー!お前が黙ってりゃ良かったのに このブスッ!!」

庵「あ゛?」かちーん。

家康・粋「」席ガタッ

朱禅「Σあ やべ」


粋「なあ?突き抜けたバカ一匹駆除したら平均上がんじゃね?」炎ぼぼぼぼぼ

家康「だねえ。やらない善よりやる偽善って言うし。」銃じゃこんっ

朱禅・庵(Σ八つ当たりだ!!)

ひな「直訳すると 今日のストレス解消ですね」



魄哉「やめなさい。てかケンカ売って逃げるな恰好悪いですよ」

お客「Σぐほあ!!」


一同「Σ一般人に腹パンやめたげてええ!!」ひいいっ!


魄哉「セクハラは犯罪です

それより二人の様子見るに断られましたか。」拭き拭きっ

朱禅(Σ殴った手拭いてる!!)

ひな(セクハラ親父は汚物に等しいと。やりますね)おおっ




粋「えーと。つつじの話だと ガキんちょは失礼極まりないから嫌みたいでその」

家康「飛天は基礎が出来てないと教えてもちんぷんかんぷんだろしって怖い物見せようとしてたね。」

魄哉「すみません 殿の説明が既に頭パッバラです。

ふむ つまり学ぶ姿勢を作る事から
ですかねえ?」うーん。


庵「あのーそれなんだけどさ
学べる状況の人ばっかでも無いからダメなんじゃない?

親だって自分の子を 傍迷惑なバカに育てたいわけ無いだろし
このオッサンみたいな。」

魄哉「私情が物凄いですがごもっともで。」ふむ。


家康「でも既に各地に寺子屋は作ってるよね?
それで学べて無いならどうすれば良いんだろう」うーん。

ひな「変な事しちゃうのは人間の気の緩みが問題なのよね?」

朱禅「ん?んー多分な
ガキにしてもオッサンにしても、怒られないだろう、これくらいならしょっぴかれねーだろ
とかそういうのが根っこに有るとは思うけど」


魄哉「成る程

良し。皆様ご協力ありがとございました!
糸口が見えましたよ」

一同「Σへ!?」


家康「あああの! ちょっとはしゃいだくらいで一々牢屋とかそういうのはどうかとっ」挙手っ

魄哉「んな事したら牢が足りたくなるでしょう
取り締まりを厳しくするんじゃありませんよ」


粋「え?んじゃどうやんの?」

魄哉「んー 僕らはあえて 特に厳しくしない。
ですかねえ?」にっこり。

一同「へ?」







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ウブメ「おやおや こんな時間まで悪い子だこと。
連れて帰って私の子にしてしまおうか?」くすくす。

手長婆「言ったろ言ったろ ここに入っちゃねんねえと
池の底で泣いても知らんぞー」じゃぶじゃぶっ

しょうけら「規律を護らぬ物は斬って良し。」爪ジャキーン!



蒼月「なんか妖怪達荒ぶってるけど!?」

白「人間が調子こき過ぎだから 少し遊んでいいぞって事になった。」

シロ「少し か?」



小太郎「あれ? つまり 妖怪のボスが白になって人間にちょっかい出すなってなってー
彬羽がサポートでその辺徹底したから反動で人間がぶったるんだ。

って事か?」わおんっ

彬羽「Σまさかの俺のせいか!?」がーん。



魄哉「それだけじゃないでしょうがね
悪い事をしたらお化けが来ますよ。は躾の基本ですもんねえ

甘やかしゃ良いってもんじゃありません」のほほんっ

千様「そりゃそうだけどー
これ大丈夫?」


魄哉「そこはちゃんと白君が 命は取らない約束でびんびんに泣かして良いって指示出してくれてますから」



手長婆「ぎゃはははは腰抜かして這って逃げた!
あーおかしい」あひゃひゃひゃ!

粋「Σこの婆ちゃん怖えよ!」ひいい!

一同(Σ殺意は無いけど邪悪!!)うわあ。




しょうけら「切り刻むううううっ!!」シャキンシャキンっ

シロ「おいあっちは本当に大丈夫か?総大将」

白「遊んでるだけだから平気平気」




石燕「なんやかんやで 知らずに皆共生してんすよねえ 妖怪の人等はもっと前でて良いんすよ

お。手長婆さん 池のそこ深いっすよー手貸しや Σあー」ずるばしゃーん。

手長婆「Σわしゃ沈めとらんぞ!!」ひいいっ


挿音「お前は馴染み過ぎだろ」キセルすぱー




家康(学力は何か違う気がするけど ま、いっか。)うん





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