小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月9日

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江戸城


女中トリオ「天海様 いつもお疲れさまでーす!」

魄哉「へ?あ これはどうも」

女中B「ここのお菓子美味しいらしいですよー」包みどんっ

女中C「実家から美味しいお茶が送られてきたんです
あ、今日ちょっと気温高いんで温めに淹れてますどうぞー」お茶すすすっ

女中A「先日筆が一本ダメになったと仰られておりましたので 勝手ながら御愛用の店のを買って参りました。 」いそいそっ



挿音(母の日だな。)天井裏っ

家康(母の日だねえ。)部屋の隅っこ


女中トリオ「ではお仕事頑張ってください
お邪魔しましたー!」襖そっと閉め。





魄哉「大変ありがたいんですが、僕の性別ってそんなあやふやですか?」困惑。

家康「お前江戸城内でまでオカンなんだもん」

挿音「普通なら幕府の最高権力者の仕事部屋に 下っぱ女中ウロチョロ出入りしねーわな。」天井からぶらんっ




白「ここでもオカン扱いなのか。」へー。

家康「お!珍しい ちゃんと廊下から来たね」おおっ

白「マヨイガも窓からも怒られるからな」どやっ

魄哉「窓はあの ここ天守閣ですからね?誰かに見られたら偉い事になるんでやめて下さい」



挿音「つーかよく辿り着けたな 方向音痴」


白「連れてきて貰った」どやあっ

女中A「表玄関で いつもの方が保護されておりましたので案内致しました」ぺこり。


魄哉「毎度毎度すみませんねえ」苦笑

家康「Σ迷子の顔パス!?」


女中A「いえいえ。では今度こそ失礼致し・・」



挿音「Σあ。」
※とっても解りやすく天井からぶら下がってる忍。

女中A「・・・・・。」



襖すすー。

ぱたん。




一同(Σ見なかった事にしてくれた!!)

挿音「やっべ今日天井裏蒸すもんで頭ボケッとしてた
あーやっちまった。」ちいっ

魄哉「雰囲気和やかなんで 害無しと判断して貰えたようで 良かったですねえ」あーあ。

家康「下手すりゃくせ者ー!とか大騒ぎだったねえ」あははっ


白「お前 いつも隠れてるのか?」

挿音「忍が面割れたらめんどいんだよ」

白「じゃ覆面してるからセーフか
暑苦しいな」

挿音「いやお前も今回は顔隠してった方が良いぞ」

白「?」



魄哉「忘れる所でした
その、管轄かどうか解らないんですが
ちょっと 調べて頂きたい事がありまして。」





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【某お屋敷前】



粋「うお!でっかあ」おおおっ

庵「うわー 商人て凄っ」おおー


粋「で、何でお前も一緒?」

庵「この前ここの若奥さんが ガラ悪いのに絡まれたの助けてさ。
それから何度か遊びに来てって言われてるしカモフラージュに調度良いかな?って」

粋「どこのイケメンだよ」




若奥様「ご無理言って申し訳ありません
前に江戸城にお品を持って言った時に お話したのが天海様だとは思っておりませんで
その、とんだ失礼を」

一同(そこらのおばちゃん並に話しかけて来るもんなあ)うん。


若奥様「で、話の内容を覚えていて下さった上、専門の方を寄越して下さるとは

そちらがその 祓い師の方で?」


庵「いや祓い師って言うか」



白「暑い。」
傘+フルフェイス覆面+ よく解らないそれっぽい僧侶みたいな頭巾

粋「えーまあ専門家には間違い無いんで
兄貴頑張れ。顔出したら騒ぎになるから」

若奥様「?」


白「前よく見えないぞこれ」よたよた

粋「怪異かどうか解らねえから どっちか見極めてくれって話だし
そんなら目隠ししてても解るだろ?」



庵「で、騒ぎにしない方が良いんだよね?」

若奥様「はあ。勝手な事を申しますが
他の者には見えぬ様で あまり騒ぐと私がおかしいと思われてしまいます」



粋「な? 兄貴 人の世界でも顔知られてんだから まずいだろ?」ひそっ

白「役者で売れたの間違いだったか」うーん。

若奥様「ほんとに申し訳ありません 私も嫁いでまだ日が浅いので 使用人の目も辛くて」苦笑。

庵「そそ。で、今回は知り合いが遊びに来るからーって事にしてんだって」

粋(Σしまった それで行くには兄貴不審すぎる!)はっ




白「ふーん。

そうだな 今あんまりストレスためると良くないもんな」うん。

粋「へ?」

若奥様「Σ解りますか!?」

庵「あ!ひょっとしておめでた!?」おおっ

若奥様「はい! まだまだ見た目で解らないってお医者様にも言われてるのに 本物なんですね」ぱああっ


粋「兄貴すっげー」

白「妊婦って独特のにおいがあるからな」

粋「Σあ、そっち!?」



若奥様「では早速 見て頂きたいのはこちらの部屋なんです。」いそいそっ

粋「Σう。幽霊出る部屋かあ」びくっ

白「怖いなら来るなってば」むう。


粋「だって兄貴達だけじゃ何やらかすか解らんねーし

あれ? なあ 部屋何個か有るけどそれって何処




庵(におい? 全然わからない)くんくんっ

若奥様「あの? 私臭います?」

白・粋「庵 ハウス。」





間。





庵「んじゃ 知らない女がここの柱の影からこっち見てたの?」

若奥様「ええ。
他の日は ここに座って庭を眺めていたり
思わず悲鳴をあげたらスウッと消えて

次の日は ぴったりと天井に貼り付いておりました。」びくびくっ

粋「Σこっえええええ!!」ひいいっ



庵「消えたって事はやっぱ幽霊?」

白「単に野良のくのいちが住み着いてるのかも知らないぞ」うん。

若奥様「まあ、そんな方がおられるのですか?」

粋「Σんなもんその辺に居ねえよ!
つーか ガンガン目撃されてんならそれもう忍として終わりだろ!!」

白「だから雇われなくて野良なんじゃ?」

粋「Σなんで今回はオバケ否定すんの!? 俺みたいになってんぞ!」

白「別に変なの居る気配しないし」しれっ

粋「Σだったらそう言えよ!こっちは怖いんだからあああ!!」


庵「落ち着けビビり。
でも 何か居るのは間違い無いんだよね?」

若奥様「ええ。 ひょっとしたら私が疲れているだけって事も考えられますが」うーん。


白「石燕が元気なら一発で解決するのにな」

粋「あー今日は無理無理 徹夜明けでどっちが悪霊か解らねえような状態だし」

白「タイミング悪いな」むう。



庵「じゃ ちょっと調べてみる?」

白「だな。
押し入れ開けるぞ」よいしょっと

粋「Σあ!兄貴たんま!! 今このメンツじゃ危な



どしゃがらがらがらがらどすーん!!

若奥様「Σすみません!私片付けるの下手で!!」

粋「Σ兄貴埋まったーーっ!!」ひいいっ



庵「Σやばっ! 距離もちょい取るべき!?」

粋「いつもより距離とってねえ?
今日お前が絶好調とかそんななのかも」うーん。


若奥様「??」

白「庵、貧乏神体質なんだ」ずぼっ

若奥様「Σ貧乏神!?」

白「なんでか俺以外に被害出ないから大丈夫 Σあ」


どすっ。



若奥様「Σああっ!作り直したばかりの欄間がいきなりっ」ひいいっ



庵「私外出とくね」ふっ

粋「うん。お前のせいじゃねーから 気にすんなよ」




間。





粋「マジで何もねえなあ」

白「ふーん。 ここは生まれてくる子供の部屋になるのか。」たんこぶ。

若奥様「はい。しかしこんな不気味な部屋ではとても

あのオバケが出るのはこの部屋のみですし どうにか上手く言い繕って主人に他の部屋に買えて貰うしか」


粋「成る程な 兄貴の頭直撃したこの欄間も どっちかっつと子供向けだし」ふむ。

若奥様「はい。浮かれて子供の為に新調したんです
しかしもう今はあのオバケがこの子に危害を加えないかもう心配で心配で」しくしく。



白「へー。まだまだ先なのに名前とか考えてるんだな」ぴらっ

粋「ん?何それ
あー 名前の候補リスト?
あ、成る程 まだどっちか解らねえから性別両方考えてんだ」へー。

若奥様「あ、それ此処にあったんですか?
まともに部屋に入れなくなって何処に置いたのかと」苦笑。



白「・・・・?」あれ?

粋「兄貴?」



白「なあ。こっちのコレって子供の玩具か?」

若奥様「あ。はい
習い事先の友達が気の早い人で

白「へー。そうか」振りかぶってぽーい。

粋「Σこらああ何してんだ!!」


ひゅんっ

若奥様「え?」



ごんっ

粋「Σうお 市松人形戻ってきた!!」ひいいっ

若奥様「Σさっきから色々大丈夫ですかああ!!」ひいいっ!


白「なあ。
これ不運じゃないだろ?」またまたたんこぶ。

若奥様「立派な怪奇現象だと思います」きっぱり

粋「ん?えっと

つまり 兄貴が色々食らってたのは 庵のせいじゃ無いと?」

白「だな。
なんか変だと思った
あいつの不運なら部屋入った途端とかじゃないだろし」

若奥様(普段どれだけ酷い目にあってるのかしら。)



粋「え。でも怪奇現象なのに 変な気配無いんだろ?
どういう事だよ」困惑っ

白「変な気配と言うか 俺ら以外の気配が無いんだ
そう言えば解るか?」

粋「へ?

Σあ!」

若奥様「どういう事ですか!?
Σえっ あの私が何かっ」


2人して腹ガン見っ

若奥様「Σまさかのこの子ですか!?」ひいいっ




粋「そう考えたら説明つく。か?」うーん。

白「あのな。最初の押し入れの雪崩な

あれ、布団に子供寝かせててうっかり開けたら偉い事になったと思う」

若奥様「Σあっ」

粋「そっか! ならいきなり欄間が降ってきたのも!」

白「子供が当たったら大ケガだろうな」うん。

若奥様「Σ確かに!!」


粋「えっと、そうなると 市松人形帰ってきたのは」

白「人のもの勝手に捨てるなだな。」うん


若奥様「あのーうちの子 ひょっとして超能力持ちですか?」お腹さすりっ


白「子供のうちは結構皆あるらしいぞ」

粋「あーそいや石燕が言ってた
大抵は赤ん坊の間にそういう変なの無くなって 普通の人間になるんだって
そっか そういう事か」うんうん。

若奥様「成る程。
つまり この子このままじゃケガしちゃうって言いたかったんですね」ほう

白「親の頭に物落としたり 生き埋めはどうかと思ったんだろな」うん。

粋(Σ兄貴有る意味すっげえ不運!)うわあ



若奥様「成る程
そっか、私 生まれる前から不安にさせちゃったんですね」

白「片付け頑張れば良いんじゃないのか?
欄間の方は大工のミスだし」




庵「そうそう。生まれるまでに几帳面になりゃいいよ」ひょこっ

粋「Σお前聞き耳立ててたな!」

庵「Σだってやる事無いし!私のせいじゃないなら良いじゃ


下働き「Σああっ躓いたっ!
お客さんすみませーん!!」 雑巾水ばしゃあっ

粋「Σ兄貴いいいい!!!」




若奥様「あの、ちょっと近かったみたいです。」

庵「Σごめーん!」ひいいっ






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【再び江戸城




白「以上だ。」ボロッ

魄哉「ほんとに心底変な事頼んで申し訳ありませんでした。」



家康「あの、一件落着と行きたいんだけど

何?最初の目撃されまくった女のオバケは誰?」

挿音「普通に腹の中のガキじゃね?
どうにかしてやべえの気付いて貰おうとしたんじゃねえの?」

粋「天井に貼り付く女ってどんなアピールだよ」



魄哉「成る程 女の子なんですね。

お母さんが怖がったんで
ダイレクトに姿を見せない様気を使ったのでは?」

家康「Σ気遣いが怖すぎる!!」

白「生まれる前だから色々解らないんだろうな」うん。


挿音「生まれる前からそれなら素質有るかもな
そこそこのトシになったら忍軍スカウトしてみっか。」ふむ

粋「天井に貼り付く才能かよ」

家康「まだ年齢マイナスだけどね」うん。




魄哉「ともあれ お疲れ様でした
帰ってゆっくり休んで下さいね」

白「うん。言われなくても帰って寝る
けど、その前にだ」

魄哉「?」



白「いつもお疲れ」
甘味屋の包みどんっ。

魄哉「ありがとうございます。
てかいつです?いつから聞いてました?
ちょっとわざとですよね? Σ こら待ちなさい窓から出るんじゃ有りませんてばー!!」




挿音「おい見ろよ また凄えもん持って来たぞあいつ」

家康「へ?お饅頭じゃないの?」

粋「お、なんか解説ついてる
えーと『当店オリジナル 極上のつぶ餡をプルプルのういろうで挟み 職人がひとつひとつ飴で包みました ・・』」




一同(旨いのだろうか。)困惑っ



魄哉「血圧上がりそうですねえ」うーん。

家康「日頃の感謝と糖分の量が比例してると思えば行ける行ける がんばれ」


挿音「どこから見つけて来んだろうな こういう色モン」

粋「人に物やる時は自分の好きな物やるタイプなんだろなー」



魄哉「砂糖の塊。気持ちはありがたいんですが ねえ。」困惑っ

家康「あの子甘党だからねえ」うん。






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