小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月7日

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家康「Σぎゃー!小太郎がまた池の主にさらわれたっ!!」ひいいっ

蒼月「Σえ!あの魚まだ生きてたの!?」

千様「なんでもー お魚も冬の間は半冬眠で深い所でじっとしてるらしくてー

シロ「Σいいからとっとと助けてやらんかーーっ!!」



粋「うおやべえ! 深い所逃げたかも!」池ばっしゃばっしゃ

家康「Σうっそ! え!?この池どれくらい深いの!?」


千様「えっと。本来井戸にするつもりで掘ってたとか言ってたから かなり?
なんか外の大きい池と繋がっちゃってー 自宅で使うには色々入り込むから池にしたとかでー」えっとー



一同(Σ最悪 どこぞの池までもってかれる!!)ひいいっ


蒼月「あのクソジジイなんでんなもん庭に作ってんだよ!」ああもうっ

シロ「ノリノリで掘ってたらやり過ぎたので有ろうな。
しかしそうなると水は抜けんか

速く助けんと小太郎の息が持たんな」困惑っ


粋「Σあ!そうだ 兄貴の電気は!
主が痺れて失神するだろし!小太郎なら多少耐えれるし!」

家康「Σそれだ!!」おおっ



千様「小太郎君耐えれるの?」

蒼月「即死はしないって意味だと思うよ
このまんまじゃどっちみち 窒息か食われるかして終わりだし」


シロ「粗いが仕方あるまい
で、お前の兄貴は何処に行った」

粋「へ?

Σあー! 小太郎が犬かきしながら水楽しいとか抜かすからムカついてどっか行ったんだった!! 」はっ

一同(Σカナヅチのプライドー!!)



蒼月「え?なに? あの犬今までも散々補食されかけたのに そんな所入って遊んでたの?」

家康「結構おバカ犬だからねえ」うーん。

粋「とりあえず探して来る!!」だっ

シロ「間に合うか?
あやつはふて腐れるとどこ行くか解らんし。
他に何か手はっ」おろおろっ





じゃぷっ!


シロ「む?」



コマ『お任せ下さい』筆談べろんっ

千様「え、コマちゃん? どうするの?」




石燕「コマさんも痺れさせるくらいは出来るそうっす!」

シロ「Σおおっ!新技かっ 」





コマ『お下がり下さい 感電します』ぶいーん。

石燕「はい。皆下がって下がって」

家康「通訳居ると安心だね」ほっ




コマ『では 参りますーっ!』

ばちばちばちっ!!





蒼月「うわっ 結構凄いっ」後ずさりっ


家康「え。これコマちゃん大丈夫なの!?」

千様「へ?」



家康「だってコマちゃん 木製のからくり


ぼばっ!


蒼月「Σぎゃー!!発火したあああ!!」ひいいっ

シロ「Σコマーーっ!!!」



千様「え?え?これ大丈夫なの!?」

石燕「コマさん固まってるっす!!やばっ想定外の事故っすこれ!」

シロ「コマ動くな!そのまま凍らせ「Σバカ!池の中の犬がくたばるよ!!」





白「池に落とせ」びしっ

粋「だあああ!コマごめーん!!!」

助走からのドロップキック!






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魄哉「この馬鹿娘!なぜ勝手に改造なんかしたんですかっ!!」くわっ

コマ『・・・』正座でしょぼんっ





粋「こ、こっえええ」びくびくっ

シロ「目に見えぬ圧で潰れそうなっ」がくぶるっ

蒼月「俺は何もしてない今回は何もしてないっ」座布団かぶりっ


家康「天海怒るとめちゃ怖いからねえ
ははは まだ優しい優しい大丈夫やばい泣きそう」

千様「どっちなのよ。」

石燕(激怒で普段抑えてる化け物オーラが解放されてんで 皆本能的にアウトなんしょねえ)うーん。




コマ『・・私も皆さんのお役に立ちたく』カタタッ

魄哉「かと言って 勝手に体を改造して良いと思ってるんですか?
火薬を装備している時に 今回の様に発火したらどうします?」

コマ『Σう』




粋「あ、あのー そこまで怒らなくても
ほら、普段からランチャーやらで火薬使ってるんだし
燃えてもコマなら パーツ取り替えでほら そのさあ」冷や汗だらだらっ

一同(Σ勇者!!)




魄哉「確かに火薬を使う機能は本人の希望でつけましたが
絶対に発火等せぬ様に 物凄く緻密な設計にマメなメンテナンスを徹底しております」絶対零度の眼差しっ

粋「Σ口出し大変申し訳ありませんでしたあっ!!」ひいいっ



魄哉「それにです
そもそも燃えたら変えれば良いと言うのが間違いです
仮に全取り替えなんて事になったら それもうコマではありませんよ

そもそも 何処までコマを保ったままパーツ交換出来るか こちらにも解らないんですから」

千様「Σえ!そうなの!?」

魄哉「この子達は付喪神みたいなものですよ?
生物でも魂が何処にあるか解らないのに、無機物のこの子ともなると それこそ見当もつかないんです。」


白「どっちにしろ 手とか足とか簡単にポンポン取り替えるのは何か嫌だな」うん。

魄哉「ぶっちゃけ僕も嫌です

全く 全身燃えなくて幸いでした。
今後メンテナンス以外で 用具の置いてある部屋に入るのは禁じます」


コマ『Σ! では 新しいパーツの開発の話はっ』がーん。





魄哉「知らん。」

襖ぴしゃん。


蒼月「ですます口調まで忘れてるね」うわあ。

千様「えーと。 皆メンタル大丈夫ー?」

粋「泣きそうになった。」ふっ

シロ「お前はよく頑張った」うむ。





間。





コマ『あんだけめためたに怒られたのは始めてです。』どよーん。

石燕「まあまあ
可愛い愛娘の命に関わるから本気で怒ったんしょ」



シロ・粋・蒼月(何話してんだろ?)

※コマの言葉は一部にしか解りません


千様「小太郎君も助かったし 結果オーライじゃない
次から気を付ければいいのよー」

コマ『次 ですか
創造主に嫌われたからくりに次が有るのでしょうか』どんより。


千様「?」※言葉解りません。

石燕「今何言ってもダメかもしんないっす」あちゃー。


シロ「まあ何だ 犬は助かった うん。
今回はそれだけは良しと考えようではないか」

蒼月「あれ?そういやその犬は?」



粋「しょっちゅう食われるから池には近寄るなって言ったでしょうとか説教食らってる」

蒼月「Σあの激怒ジジイにかよ!!」ひいいっ



家康「最悪怒りの矛先受け止める為に行ってくる」すたすたっ

粋「Σうお さすが殿様っ!!」



シロ「自らサンドバックになりに行くとは 腐ってもモノノフか。」ふむ



コマ『皆様の力になるはずが御迷惑をおかけし誠に申し訳ありませ

石燕「すんません。慰めるってどうしたらいいんすか」困惑っ

蒼月「言葉解るのにコミュ力無いのも大変だな」


千様「頭よしよししたげるとか?
弱ってる女の子には効くわよ?」

蒼月「えーそれ 似合わない奴がやったらドン引きされるテクだよ?」

石燕「Σうおあぶなっ!!」びくううっ

シロ「似合わん自覚が有るのか」

粋「つかそれ 下心有るタイプの慰め方じゃねえの?」うーん。

石燕「Σ本気で色々と危なあっ!!」ひいいっ





コマ『何目的で有ろうとも、真横で作戦会議されて そのまんま実行されてどないせえと?』困惑。

白「ちょっと気分戻って来たな」うん。





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【その頃の庭】



挿音(物干し竿に犬干されてら。)


家康「あの、天海?
そろそろ乾いたんじゃないかなーって」びくびくっ

魄哉「いえ。ふかふかになるまで夕方まで干しときましょう」ふんっ


小太郎「Σ危ない遊びしてごめんなさーいい!!」ぎゃいんぎゃいいんっ





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千様「ま、良いんじゃない?
最悪作り主に見放されたって生きてけるしー」あははっ

蒼月「そっか 千ちゃんも人造生物だっけ」

千様「そうよー?
あ、このおっきい胸は別に作ってないわよ?
生まれつきだから」どやあっ

シロ「突き出すな。なぜにそういう話になる」引きっ

千様「人造とか言うから 念のためよ」ふっ




粋「姉ちゃん その言い方は逆効果じゃねえの?」ひそっ

千様「何言ってるのよ
壊れ物に触るようにって方が気分重いのよ

てかね。あいつ自信も創造主に牙むいた作り物だしねー」お酒ぐびーっ

石燕「Σなんか変だと思ったら昼間っから酔っぱ!!」


コマ『そうなのですか?』カタタッ

白「えっと。確か
魄哉も誰かに作られた 生物兵器
で、その辺嫌だったから逃げて来たんだっけ?」

千様「そうそう。 だからコマちゃんが強い兵器になりたいって言うの嫌がんのよねー」ひっく。

蒼月「あの、千ちゃん 後で色々怒られるよ?」

千様「お酒のせいにするから問題なし
アタシは怒られなれてるわ」キリッ

コマ『強い。』おおっ



千様「あらー?そういえば」ひっく

コマ『?』

千様「あいつ里からトンズラする時 滅茶苦茶あっちこっち爆破して撹乱させてたわねー
ついででアタシもトンズラしたけど、火薬多すぎじゃない?って思ったものー
ま、爆発派手なのにケガ人出てなかった辺り凄いけどねー

コマちゃんが火薬系好きなのはその辺似たんじゃない?」酒ぐびーっ

コマ『なんかやだ』

蒼月「うわ 言葉解らなくてもドン引きしてんの凄い解る」うわあ。


彬羽「火薬と言えばだ
家康が言ってたが 関ヶ原より前、どこぞの騎馬隊とやり合った時に 戦場にカンシャク玉を巻いて攪乱させたとかって話しも聞いたな」

千様「あら。彬羽君お帰りなさい」ひっく。

彬羽「Σ酒臭い!!」


シロ「それなら確か 相手が混乱しておる隙に退路に回り込んで
逃げる道筋にもびっしりカンシャク玉を仕掛けてあったとか何とか」

蒼月「基本性格悪いよね」うん。

粋「あいつが一番火薬好きなんじゃねえの?」うわー



コマ『成る程
使いこなして居るのですね』ふむ。

石燕「みたいっすねえ。
危ない物は 的確に扱わないと皆不幸になるすっからね」

コマ『成る程。
私が色々浅かったようです』カタカタっ


蒼月「ん?
なんかコマちゃん 落ち着いた?」

石燕「言葉解んないのによく解るっすね」

蒼月「いやからくりって言っても女の子型だし


千様「白君粋君 タラシ燃やしちゃってー」ひっく。

シロ「Σこの流れでやめええええい!!!」ひいいっ



コマ『いやもう 吹っ切れたんで良いです』あっさり。

石燕「うわ。さっぱりしてるっすねー」

コマ『石燕さんはねちっこ過ぎるのだと。』

石燕「Σぐうの音も出ない!」ぐはっ



シロ「誉めとるはずなのに何を言われとるのだ?」

蒼月「さあ?」





彬羽「で、何があったんだ?」

白「コマが躾されてる。」

彬羽「は?酔っぱらいにか?」



コマ『良し。では 改めてごめんなさいして参ります』すたすた。

石燕「Σえ!もちょい時間置いてからの方が!!」



粋「なんて?」

白「落ち着いたし、改めて謝って来るって
律儀だな」

蒼月「えー。ジジイ拗ねるとめんどいよ?
今行って大丈夫かなあ」うーん。


シロ「その為にイケニ・・家康が行っておるのだろう」

千様「シロ君 思いっきりイケニエって言ったわね」酒ぐびー。



粋「ま、大丈夫かな」うん。

白「大丈夫大丈夫」


彬羽「全く話が解らん」うーん。





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コマ『という事で まずは火薬の勉強から始めます
にわか知識危険!』びしっ

魄哉「なんでそうなったんですか?」


コマ『扱いに慣れれば危険も減ります!
暴発のリスク回避。』

魄哉「いえ そうではなく
勝手に改造するのが問題と 」えーと。

コマ『自分で安全にメンテも出来るなら良い事では?』はて。

魄哉「Σそれはそうですけど!あれっ僕何か間違ってます!?」

家康「私に聞かれても コマちゃんの言葉解らないからねー」うーん。



コマ『私にも向上心が有ります
同じくただの人形で居るのが嫌だったのなら解って頂けるかと』きりっ

魄哉「あんのアマ またいらん事喋りましたね」ちっ

家康「Σ口調口調!!」ひいいっ




コマ『とにかくそういう事です
半端な知識は危険なので勉強します。
もちろん勝手に改造はしません』

魄哉「んーまあそれなら良いんですが」苦笑


コマ『あ、それと』

魄哉「はい?」


コマ『ワガママな娘で申し訳ありません 「父上」。』ぺこり


すたすた。







家康「Σうわ!何で泣いてるの!?」

魄哉「泣いてませんが」どぱーっ

挿音「何か知らねーけど 良かったな」うん。



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