小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月6日

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厠の神「って事でこの人が人の家除くんで困ってるんです!」ぷんすかっ

加牟波理入道「わしゃー厠覗く妖怪なんじゃなから仕方無かろうが」むすーっ



白「じゃ今度から軽く壁とか叩いて 厠の神がいいよって言ったら加牟波理入道が覗く事にしよう」うん。

厠の神「Σえええー!」
加牟波理入道「ワシがなんでそんな面倒な真似を!?」ひいいっ


白「どっちも厠周りの性質なんだから仕方ないだろ」むう。

厠の神「でもでもっ 私の家なんですよ!?」

白「その前に誰か人間の厠だろ」

厠の神「Σぐ!」

白「で、誰の家でも厠でも勝手に覗かない
変態だぞ。

よし、これで決まり 次っ」びしっ

厠の神・加牟波理入道「はーい。」しぶしぶっ


シロ「いきなり何が始まったのだ。」

家康「いやその あの子そこらの妖怪のボスの上、この世の生物の裁き担当だからねえ」うーん。

彬羽「妖怪はノリで生きてるからな
天候が不安定で暇持て余すと喧嘩始める奴が多くて色々とな」ため息。

シロ「道理で昼間っから百鬼夜行みたいな行列が出来ておると」納得。

小太郎「どんだけ揉めてんだよ」わんっ



粋「にしても間違ってねえんだけど
こう言うのって どう判断しても言ってきた奴等晴れやかな感じじゃねーんだよなあ
兄貴コレ反感買わねえ?」うーん。

彬羽「間違ってねえなら問題ない

そもそも妖怪なんてのはそこそこ力が拮抗してなきゃ手前らで始末つけるもんだ
故に 一度揉めちまったら上の奴から言われた事に従う。それしかねえからな」

石燕「はー成る程。
つまり落としどころ求めて来てんすねえ

あ、そちらの御方達、この後お暇ならちょっと1枚描かせてくんないっすかー?」

厠の神「Σえ!私モデル!?」きゃー

加牟波理入道「おお!ワシは渋いイケメンで頼む!」ノリノリっ



小太郎「あそこでテンション超回復してるからなーんの問題も無さそうだしな」わんっ

千様「石燕さん 妖怪沢山描けて幸せそうねえ」あらまあ。



一二三「はいはーい。列は二人ずつ
揉めてる相手とお隣で 綺麗にお願いするだよー」ちょこちょこっ


白「いい加減めんどい」ふー。

彬羽「気張れ。立場を守るにはそれなりの労働は必要だ」

粋「で、お前は何やってんの? 裁きの記憶?」

彬羽「いや、時間が勿体無いので瓦版の方の記事をな。
解らん言葉が出たら言え。」記事書き書きっ


シロ「記事と裁きの補佐を同時進行か」うわあ。

小太郎「どんな頭してたら出来るんだろうな」ちょい引。



彬羽「おいこらお前 誰の使い魔だ
Σ逃げるな!賄賂の類は受け取らねえぞ!」

シロ・小太郎(Σ副官のが賢いのバレてる!!)





白「鬼熊となら土蜘蛛ならもうそれ同居で良くないか?
元々その穴どっちの巣穴でも無かったんだろ? 嫌なら他探すしかないな」うん。

小太郎「Σ血の雨が降る!!」ぎゃいいんっ!

粋「Σつか自然の穴でけえな!!」






魄哉「何でしょう 人のお白州と変わらないんですねえ」のほほんっ

家康「んー。人の裁きより平和かもよ?
人間は100パー自分が善で 相手が100パー悪で有るって結果を望んじゃうからねえ」

魄哉「あーその辺は有りますねえ

人より妖怪のが平和かもしれませんねえ」

家康「うわ、お前がそれ言っちゃう?」

魄哉「僕も人外ですので。」きっばり

蒼月「逃げんなバイオレンスジジイ」




白「ちょっと休憩。
頭が疲れた」むう

シロ「さっきの土蜘蛛 自分にも日照権がーとか人権がーもかゴネておったからな。」

白「そもそもにっしょうけんて何だ?」

彬羽「土の中の巣穴なら関係ない。人間ではないので人権も関係無い。
さっき言ったとおりだ」きっぱり。


魄哉・家康(Σ人間並にゴネてる!!)



家康「思ったより手強い?」うーん。

魄哉「てか確実に人間の真似してますよね?」



白「あいつら二人共。
ダメって言われてる場所に入ってきた人間しか襲うなって言ったのムカついてるからな」むう。

魄哉「成る程 君への私怨も有ると」うわあ。

粋「兄貴がイラついた途端大人しく納得したけどな。」うん。

家康「反抗するのも命懸けだねえ」うわあ。



蒼月「人間なんて反抗したら一揆じゃん。」しれっ

魄哉「Σ起こさせませんしそんななるよな悪政やってません!!」

彬羽「人間よりはマシだ。気張れ大将」

白「だな。」うん

家康「Σうっわ なんか人間で悲しくなってきた!!」ひいいっ



魄哉「ん?

あのー、実は前にも思ってたんですけど」

白「ん?」

魄哉「君 面倒面倒言ってますが

妖の世界で裁きを司るのは『麒麟』では無いんですか?
妖怪のボスってだけなら裁きまでやらなくても良いとは思うんですが」


一二三「キリンさん?」はて。

千様「んー。多分そっちのキリンじゃないわねえ」


彬羽「その麒麟が今居ねえんだ

むしろ生まれる方がざらだから めでたがられてんだろ」

魄哉「Σあ。そういう!?」

蒼月「何じじい。千年生きてて知らないの?」

魄哉「僕は人外と言っても 君らと違って人造ですからねえ。
そっちのネットワークはさほど持ってないんですよ
はー 成る程」

粋「ん? それだと何で兄貴になんの?」

彬羽「麒麟が不在だからと言って もののけ同士のトラブル。最悪の場合 人間やもっと上の方の争いを放置して置くとこの世が崩壊しかねねえからな。
麒麟と同じく 五行の中心。土の行であるこいつが適任と
意味解るか?」

粋「まず土の行て何?」

彬羽「よし。似たようなもんって事にしとけ」

家康「Σあ。面倒臭くなった」



千様「つまりー 白君は今二役やってるのねえ
そりゃ大変だわ」

一二三「よしよし、頑張ってるだなあ」背伸びなでなで。


彬羽「全く なんで兄弟揃ってこうも物知らねんだか
どっちかと言えばお前のが麒麟には近いんだぞ」ちっ

粋「Σえ」



魄哉「あ、確かに。
勾陣は 同じ土の行の中でもかなりのレア生物ですよね
立派な隋獣ですし」ふむ。

粋「え?え?」

彬羽「お前が妖怪として一人立ち出来るレベルなら 裁きの方はお前だったかもな。」


粋「つまり兄貴が何かの何でポックリ行ったら俺が代わりしなきゃなんねえの!?」ひいいっ

白「簡単にポックリさせるな」




蒼月「いや無理でしょ
そもそもアンタ半妖怪の中でもずば抜けて人間成分のが多いじゃん。小妖怪にもなめられてんだしさあ」

シロ「うむ 現在進行形でなめられとるな」

蒼月「誰が小妖怪だよガキんちょ。蛇に戻りゃ何十メートル有ると思ってんだよ」ふんっ


白「安心しろ 何が有ってもお前にゃ出来ないから回ってこない
半人前だし」ふんっ

粋「Σ安心して良いのかムカつかせたいのかどっち!?」

白「嫌ならこの水を溢さずその辺一周して来い。」頭に湯呑み乗っけ

粋「Σ半人前って役者業の方!?」


小太郎「公私混同でややこしいなあ」うーん。

千様「この場合どっちが公?」




彬羽「手前の兄貴は それで一滴も溢さず全力疾走できるぞ」

粋「Σそれはそれで怖っええええ!!」ひいいっ

彬羽「俺も正直何の遊びかとドン引いた。」きっぱり。

白「普通に俺の悪口になってないか?」





魄哉「成る程 詰め込み過ぎだと思いましたが
そういう事でしたか。
いやー納得しました」あははっ


白「お前にだけは言われたくない」うん。

蒼月「元陰陽師で現天海大僧正兼、人妖双方向けに事業してる甲賀忍の始祖なホムンクルスって何なんだよ」

魄哉「僕の場合はほら トシがトシですし」

千様「アタシタメだけど何一つしてないわよ」きっぱり。

シロ「集まる所には集まるのだな」うむ。



石燕「あのー 話中すんません。 後つっかえてるっすよ?
列が人里まで行っちゃいそうっす」

蒼月「Σ皆どんだけ暇なの!? 」



一二三「白さんがんばだ はーい次の人どうぞだよー」




茨木童子「うちのボスの酒の量が増えて 山の鬼達の風紀が乱れ
白「お悩み相談じゃないんだけどな。」困惑っ



彬羽「愚痴吐きたいだけならこっちだ。
そっちは白黒つけたい奴向きな」

粋「Σえ」

彬羽「何の為に手前も手伝えと言ったと思ってんだ。」しれっ




茨木童子「だああもう鬼やめたいーーっ!!」うがあっ

粋「あーはいはいはい。お前も大変だなあ」

魄哉「まあまあまあ お茶どうぞ」どうどうっ





挿音「なんかこう 町の裁判屋 とかそんな言葉が浮かんで来るんだけどよ」キセルぷこー。

小太郎「あー確かに 凄い気楽に来てるよな皆」


魄哉「人の世も見習うべきですかね?」ふむ。

家康「いやー 私らは真似しない方が良いんじゃないかなあ」苦笑

魄哉「ふむ。
なら 一般人でも投書で意見言える様 箱でも設置しますかねえ」



白「俺もそっちがいいかも」チラッ

彬羽「お前漢字読めないだろ 却下。」きっぱり





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