小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月4日

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襖がららっ!!



粋「カラス居るかカラスー!!」

一二三「Σうわあっなんだべなんだべっ!?」びくっ

彬羽「なんだ。騒々し


粋「鳥拾った。」

彬羽「Σ馬鹿野郎!素手で触るなっ
ヒナだったらどうする 人間の匂いついたら親が寄らなくなるだろ!」




粋「Σええええ!? うっそヤバどうし

はっ!!」どろんっ

彬羽「いや、勾陣になっても他の生き物の匂いに変わりないだろ」


粋「うええー どうしよ」

一二三「怪我してるんだべか? 何処で拾ったんだ?見せてけろ」ぴょこぴょこ


粋「これ以上ややこしくなったらダメだから 触んなよ
今日風がキッツイからか突風の後きりもみで落ちてきてよ

思わずキャッチ なんだけど。」うーん


彬羽「見たところ 巣立ちしたばかりのヒタキの雛か。
まだ飛ぶのに慣れてねえんだろ」ふむ。


粋「えーと。んじゃ多少人の匂いがついても大丈夫って事か?」

彬羽「巣から落ちたようなのなら絶望的だが、このサイズなら仲間ハズレってくらいか」



粋「・・・・」
彬羽「・・・・」





粋「地面に激突を見てれば良かったのか いやでもつい手が出て

一二三「Σしっ仕方ねえだよっ 鳥さんも変な落ち方したらケガしちゃうべっ」オロオロッ




彬羽「・・ふむ。」







間。







家康「あっれ珍し! 鳥バージョン久々に見た
どしたの?」

魄哉(鳥)「匂いの上書きです。」羽の下にヒタキ。



粋「えっと。他の鳥のならいいのかよ?」

彬羽「ただの鳥なら問題あるかもしれねえが
こいつはある意味キメラだからな

そもそも人型でも各種のメス鳥寄ってくるだろ」


魄哉「感性は人に近いんで すっごい複雑なんですけどねえ。
そして、狭いです 」天井までみっちり。

家康「あはは。でっかいからねー

・・ちょっとモフっていい?」うずうず



魄哉「つっつき割られたいですか?」

家康「Σすんませんでしたあっ!!」ひいいっ




白「ホントもこもこだな。」

魄哉「そろそろ羽の生え変わる時期ですからねー冬毛ならぬ、冬羽です」もこもこ。

千様「何が凄いって ヒタキが逃げない事ねえ。
あ、寝てるわ」

粋(オカン属性すっげえ。)




家康「鳥かあ

なーんか。イツマデを思い出すねえ」

魄哉「あー。 あの頃わっさわさ居ましたからねえ」



粋「いつまで?」


魄哉「戦国の世で いつまでも供養されない仏様が居ると飛んできておっそろしい声で『イツマデイツマデ』と鳴き続けるお化け寄りの妖怪です」

粋「Σ前ぶりなしのホラー展開!!」ひいいっ





家康「私アレがダメでさあ

けど時代が時代だから毎夜何処からか聞こえて来るしで怖かったなあ」

魄哉「まっさか夜中に厠行くから着いてきてと起こされるとは」ふっ。

彬羽「どんな主従だ お前ら。」ドン引き






燕返し「ちなみに こんな姿っすよ。」ぺらんっ

粋「Σ描かなくていいっ うぎゃああこっえええええ!!!」


白「あ。こいつか
今度会わせてやろうか。」にやり。

粋「Σ結構です!マジでやめて下さい兄上!!」

千様「やっぱ知り合いなのね」

家康「あんだけ居たからにはまだその辺に居るんだろうね絶対連れてこないでホント」がくぶるっ





魄哉「で、彬羽君。
この子人への警戒心薄くなっちゃっと思うんですが大丈夫でしょうかねえ?」

彬羽「最悪庭に餌台でも置くか。」ふむ


粋「おおお ほんっと助かる」

彬羽「ただし、カラスの匂いさせとく訳にはいかねえから俺は出来ないからな。」



千様「動物の世界ってデリケートねえ。」

小太郎「匂いは大事だぞ」わんっ




玄関がららっ



シロ「今日の鍛練終了っ

ん?蒼月 そんな所で何をしておる?」


蒼月「・・ 羽毛布団」ボソッ


白「そういや 今日肌寒いよな」ふむ。

千様「あら。調度いい気候のに蛇にはキツイのかしら」



魄哉「Σえ、えっと

こっちの羽空いてますがっ Σあいたっ」ごすっ

家康「天井破れるよ 気を付けてー」



蒼月「嫌だよ!なんでヒヨコ扱いなんだよ 羽毛だけ寄越せよ!」しゃああっ

魄哉「Σむしられるっ!!」頭ずきずき








白「けど 実際寝心地良さそうだよな もこもこ」じーっ

粋「Σ兄上っ プライドは!?」






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