小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月5日

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白「なあ こどもの日公演とかおかしくないか?
子供が喜んで芝居小屋来ないだろ」

粋「兄上 考えたら敗けです
商売商売。」



小太郎「しょっぱなから世知辛いなあ」わおんっ

魄哉「はいはい。御仕事頑張って下さいね
帰ってきたら柏餅有りますんで」にこにこ。

家康「ほら見て見て あんこ包むの上手くなったでしょ」ほらほらっ

粋「お前 単純作業の繰り返し好きだよなあ また上手いし」うわあ。



シロ「Σうお 台所が作業場みたいに!」

魄哉「余ったら御近所にも配れば良いかなと思いまして」にこにこ。

千様「御隣が山の麓よ、コレ何処までが御近所なのかしら」うーん。


石燕「あー やっと仕上がった。徹夜疲れたっす」よろろっ


家康「疲れた体に甘いもの 練習台の形悪いのだけど気にしない」捻じこみっ

石燕「Σもがー!!」

シロ「Σおい水みずっ!窒息するぞ!!」ひいいっ



白「浮かれてるな」うん。


粋「石燕帰ってこーい!!」背中どんどん!

魄哉「ダメです!背中を叩くなら逆さにして
ちょい失礼 どりゃっ!!」ぶらんっ


小太郎「Σうおう! 相変わらず逞しいっ!」ぎゃいいんっ




家康「子供が餅を喉に詰まらせたらああしろって言うよね。」うん。

千様「そうね。大人もだけど普通持ちあがらない物ね
はしゃぐのも大概にね?」

家康「ごめんなさい。流れるようなカカト落とし食らって我に帰りました」脳天ずきずき。





石燕「ぶっは! げっほげほ」うええっ


粋「いよっしゃあ!!」

魄哉「はー。ギリセーフですねえ」ふう。


シロ「いや落ち着く前に降ろしてやれ」

千様「すんごい絵面ねえ」うわあ。







間。






彬羽「ーーーと言う事で 菖蒲の香りには魔除けの効果があると言われているので 菖蒲湯に浸かると病を遠ざけると言われている

石燕 迷信でもお前は入っておいた方がいいな」

石燕「いえあの、今日のはモヤシだからぐったりしてんじゃないんすけど。」げっそり




粋「へー。菖蒲湯ってそう言う意味だったのか」ふむふむ。

彬羽「だな。端午の節句にはこっちのブリを食べると言う風習もあるが これはブリが出世魚と呼ばれてるからだ」ブリでろんっ

蒼月「でかいよ」

彬羽「どうせ1日で消費するだろが」

千様「あら?ひょっとして彬羽君もはしゃいでる?」



彬羽「いや普通に教材だが?」

一二三「へー。これがブリさんだかっ」おおおっ

一同(Σある意味はしゃいでらっしゃる!!)

魄哉「この手の行事って保護者のが盛り上がりがちなんですよねえ」うんうん。




挿音「はー。ようよう鯉のぼり上がったわ
何考えてあんなでけえの買ったんだよ」肩ぼきっ

魄哉「おや。覚えてません?
自分がおっきいの欲しいって言ったんでしょうが」

挿音「Σ俺の時のかよ!!」


シロ「いや さほどガキなのおらんし
普通に考えてお前のだろう」

挿音「やっべ記憶にねえわ」うわあ

魄哉「珍しくねだられたんで張り込んだんですがねー」やれやれ。



千様「はしゃいでるわね」
粋「はしゃいでんなあ」うん。


家康「天海も昔は子育ての仕方解んなくて 躾には厳しい反面 その他は甘やかし放題だったからねえ」うんうん。

千様「アンタなんでそれでグレたの?」

挿音「俺にも色々あんだよ」ちっ



小太郎「でもさ。
ブリみたいにちゃーんと出世してるよな
ほら。徳川忍軍頭目だろ? ブリ効果凄いよなー」あははっ

一同「Σ確かに!!」おおっ


魄哉「あれ?あの頃の子育ても間違ってなかったんですかね?」おや

挿音「待てや親父。ひょっとして俺は失敗したとか思われてたか?」

家康「大丈夫大丈夫。
甘いだけでなく やらかしたらグーで殴り倒されてたんだから 厳しさのバランス取れてたよ」うんうん。

挿音「めっさ殴られたけどな」ふっ



シロ「つまり、相当甘かったのだな」うわあ。

蒼月(その頃転がり込んで無くて良かった)ほっ



家康「しっかしアレだねえ
こうやって子供が大きくなったら 昔を思い出して語るのもこの日の楽しみ方なのかもねえ」のほほんっ

一二三「てか、なんで家康さんは挿音さんの小さい頃の話知ってんだべか?」きょとん。

家康「んー。そこは人間のミステリーだよ」ふっ


彬羽「若作りと言う奴だ」きっぱり。

一二三「へー。」

家康「Σやめて教材にしないで!!」ひいいっ





粋「ま、いんじゃね
家康の年齢不詳は今に始まった事じゃねえし」気遣いっ

家康「うん。優しさ染みるありがとう」


シロ「もはや実年齢聞くのが恐ろしいわ」


石燕「暴露していいっすか?」

家康「Σぎゃーごめん!今後柏餅はネジ込みません!!」ひいいっ


シロ「いやもう聞きたくないと言うに。」

千様(そういや 殿って初対面からこんなんよねえ)うーん。





小太郎「あれ?お前芝居小屋行かなくて良いのか?」話そらしっ

粋「へ?ああ 兄貴の準備待ち」

千様「あーそう言えば、 こどもの日公演て何やるの?」



粋「新訳 桃太郎。」

シロ「気持ちは解るが それをどう大人向けの舞台にするのだ」

彬羽「難儀した」ふっ

蒼月「Σ台本お前かよ!!」


小太郎「え?じゃ白はどんぶらこーて流れてくる桃役とか?」わおんっ

一同「Σぶはっ」

蒼月「何それ絶対めちゃ似合う」ぎゃははっ

彬羽「Σんな台本書くか!!」

粋「てかお遊戯会じゃねえんだけど!!」



千様「え、じゃあ何役?
キジとか?」はて。

粋「なんで色物なんだよ」

小太郎「え?他なんかあったっけ?」わおんっ




粋「鬼ヶ島の鬼。」

家康「あーそりゃ 迫力凄そう」うわあ。


魄哉「あの、当日券あります?」ちょっとわくわくっ




千様「よし。せっかくだし 柏餅手土産に皆で行きましょうか」よっしゃあ!

白「Σえ」



シロ「プロでもさすがに嫌か」

石燕「色物公演はキツいんじゃないっすかねえ」うーん。




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