魄哉「えー。夏の暑さも何処へやら 爽やかな風の気持ち良い調度良い季節です
という事でうちの牢から活性化した囚人が集団脱獄しやがりましたので 捕獲お願いしたいんですが」
シロ「直訳すると せっかくの爽やかな季節に何さらしてくれとんじゃ。だな」うむ。
粋「集団脱獄って え?マジであんの?
牢破りだよな?」えええー
魄哉「警備は徹底してたんですがねえ
見回りの看守が頭殴られて倒れたんで 鍵持った人が慌てて駆け寄った所 という奴です。」
小太郎「うっわ。えげつないなっ」わおんっ
千様「その看守の人大丈夫だったの?」おそるおそるっ
家康「あー大丈夫。タイミング良く 診療所帰りの飛天と近くの屋台でおでん食べてたから。」
飛天「屋台とか ホントにあんだなあ。」しみじみ。
シロ「成る程 それでさっきからおるのか。」
小太郎「そりゃカラス天狗の里には無いよな屋台。」うん。
飛天「て、事で 看守のオッサンはちゃんと処置したから問題なし。
頭ぱっくりいってて もちょい遅かったら危なかったけどな。」わははっ
家康「よく食べた直後にあんな診れるよね。私厠走ったよ」あっはっは。
一同(Σどんだけ!?)
魄哉「まあ。色々ヤバかったですあれは
という事で 躊躇無くそんな事やっちゃう人達ですからねえ
野放しにしておく事は出来ないんですよ」
シロ「ふむ。成る程な
そして俺らに話が来ると言う事は 人では難しいと言う事か?」
家康「お。鋭い」
魄哉「民衆の中にも妖怪が普通に混ざってるくらいですからね
その手の人達と言えばお分かりかと。」
白「それで俺が呼ばれたのか」ふむ。
粋「兄貴、捕まえるんだからな?絶対絶対燃やすなよ?」
魄哉「いえ。やっちゃって構いません」びしっ
粋「Σなんかキレてる!!」ひいいっ
シロ「仮にも坊主が中指立てるなああ!!」
家康「その囚人達、逃げる時にあちこちに足止めに火つけてったんだけどさー
今までの国中の色々な資料燃えちゃって 天海今日から徹夜間違い無しなんだよ 」
千様「納得したわ」うん。
魄哉「相手の居所は忍軍が動いてますので大体掴めてます。
バラけて逃げた少数はそのまま追跡お願いしてますが、
面倒なのは 大半の集団が元山賊だって事です」
粋「ん?
山賊だとなんかヤバイのかよ?」
彬羽「高山病ってのを知らねえのか」
魄哉「ぶっちゃけ 逃げ込んだ先の山でまともに動けるのって 僕や飛天君、彬羽君、白君ぐらいじゃないですかねえ」うーん。
粋「日本にそんな山ポンポンあんのかよ。」
家康「ポンポンは無いだろけどね
向こうは山のプロだし、追手がバタンバタン行くようそういう所に逃げ込んだのかなーって。」
粋「あ。成る程」
千様「鳥トリオはともかく 白君は何で平気なの?
鈍いから?」はて。
魄哉「いえこの子も山育ち って
さらっと暴言出てますよ」
白「そんな鈍いか?」はて。
彬羽「鈍いと言うか 手前は脳ミソがねえだろ。」きっぱり。
飛天「けど、彬羽は今日その燃えた資料の修復で必要だし、俺も診療所空けらんないから 実質行けるの白だけなんだよなあ」
魄哉「多少内臓ひっくり返したような不快感と胃の中身逆流と頭割れそうな頭痛が来ますが 頑丈さに自信ある人行って貰えませんかね?」
シロ・粋「Σサラッと言うなああ!!」ひいいっ
挿音「おい親父 俺忘れてねえ?」
魄哉「あれ?高山病の耐性ありましたっけ?」
挿音「昔親父にぶん殴られた後で 絶対やり返してやるとかって山籠りしたかんなー」キセルふー。
魄哉「僕はどんだけ恨まれてたんですか。」
家康「下手すると命に関わってたねえ」
挿音「あんなもん気合いだ気合い」けっ
粋「気合いでどうにかなるもん?」
シロ「いや。無理だろ」
白「で、高山病って何だ?」
彬羽「簡単に言うと 高い所は酸素が薄い
慣れてねえ奴が動くと 酸欠で下手すりゃ死ぬって事だ。」
飛天「気合いでどうにかなるもんじゃないんだよなあ。本来」うーん。
白「それじゃ困ったな」ふむ。
家康「あ、やっぱ2人は人数不安?」
白「挿音じゃ迷子になっても探してくれなさそうだ。」真顔。
挿音「おう。はぐれたらそのまんま置いてくぞ」きっぱり。
シロ「Σいい加減方向音痴どうにかならんのか!!」
粋(頑張って着いてこうかなあ。)悩。
挿音「さすがに一人はなあ。
向こう人数居るんなら追い込み漁してえしよ。
誰かまともな奴いけねえのかよ」
魄哉「それなら迷子くらい多目に「山の中で迷子回収とかやってなんねえわ」
石燕(与一)「仕方無い。ここは 山だろうが何だろうが関係無く駆け回って来た私が出てやろ
シロ「お前の今の体は石燕だぞ。」きっぱり。
小太郎「高い山どころかちょっとした階段上がっても死んじゃうぞ」わおんっ
家康「ごめん。大人しくしてて」
石燕(与一)「だああ!この虚弱体質がああっ!!」うがあっ
飛天「行く前に秒殺だなあ」あっはっは。
彬羽「仕方無い 俺が行くか。
さっさと片付けて手伝えばいいだろ
それまで蒼月でも代わりに使って繋いでおいて
ん?そういや蒼月は何処だ? 」
飛天「そう言うかなーっと思って逃げる前に一服盛っといた。」
押し入れがらりっ
蒼月「こんの クソカラスッ」しびしびぜーぜー。
彬羽「Σ鬼か手前は!!」
魄哉「あの、
この子が痺れ薬盛られて大人しく手伝いしてくれるとは思えないんですけど。」
飛天「Σしまった!」
蒼月「Σそこかよ!少しは心配しろよ!!」
家康「あ。元気だね
良かった良かった」
白「えっと、バカラスが来るとして
速く片付ければいいんだよな?
で、酸素の薄い 山の上の奴らだよな?」
魄哉「ですね、何か名案あります?」
白「手加減しなくていいんだよな?」
魄哉「Σえ。ほっ 程々にならっ」
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【割烹春一】
庵「で、山焼いたの!?」ひいいっ
白「火が燃えたら 酸素?無くなるって前バカラス言ってたし」うどんちゅるん
彬羽「言ったが 普通やるか?」ドン引き。
朱禅「脱獄犯燃えてねえ?」
挿音「あーそりゃ大丈夫だ
あいつの火は勝手に拡がらねえし
けど、全員酸欠でとりあえず診療所担ぎ込んだわ」キセルぷはー。
白「ほら。速く片付けただろ。
脳ミソあっただろ。」どやっ
彬羽「Σそれが言いたかったのか!!
お前は頭使うなえげつねえっ!!」
ひな「あの、彬羽さん 片付いたなら江戸城行かなくていいんですか?」
彬羽「あ、いや
もう少し落ち着いてからにしたいと言うか」しどろもどろっ
挿音「あー。ありゃお前でもやりたくねえんだな。」察し。
白「天気いいのに
頭いいと大変だな」うどんもぐもぐ。