だだだだだだっ
襖すぱーん！
石燕「ちょい魄哉さん！！ ここら一帯の鬼門フルオープンになってすけど！！」
魄哉「Σはいいい！！？」
石燕(与一)「その辺低級の餓鬼が溢れかえっておる！可能な限り駆除をしておいたが追い付かんわっ」どろんっ
千様「え？え？でも石燕さんて鬼門閉めれたんじゃ」オロオロっ
石燕「すんません。不器用なんで内側からしか閉められないんす」
千様「あーそりゃ帰って来れなくなるわね」ああうん。
家康「いや鬼門扱える時点で器用どころじゃないからね？」
蒼月「ジジイまーた閉めるの忘れてたんじゃないの？」
魄哉「Σどんだけうっかりなんですか！
そもそも何で全部オープンなんて事に
白「今閻魔のおっちゃんから連絡あったんだけどな。
うっかり盆と間違えて鬼門開いちゃったから 閉じるのよろしくって」
魄哉「Σ無茶苦茶うっかりしてらっしゃる！！」ひいいっ
白「毎日毎日罪人裁いてると日付とかどうでも良くなってボケて来ちゃうって謝ってたぞ」
家康「あー。精神に来そうだねえ」うん。
彬羽「更に追記だが
閻魔の手下は盆の時のみ鬼門の開け閉め出来るスペシャリストを臨時で雇う為 今人手が足りないそうだ
よって、こっち側で全部閉じる感覚でやってくれとの事だ。」閻魔からの謝罪のお手紙っ
千様「石燕さん。やっぱ人間やめてるわね」うん。
魄哉「こうしちゃ居られません！流れ出してるのが餓鬼レベルの内に閉じとかないと！
蒼月君！ほら 出番ですよっ」コタツうりゃあっ
蒼月「Σうお寒っ！なになになに！？」ひいいっ
魄哉「オヤツ食べ放題です！はいちゃっちゃと行きましょうっ」くわっ
蒼月「Σまたゲテモノ食べさせられる予感しかしない！！」
家康「毎度餓鬼だと飽きるの？」
蒼月「やっぱそれ？腹にたまらない珍味をひたすらわんこそばされてる様なもんだよ」うげー。
彬羽「いや。無理に食わなくても静御前の笛が有るだろうが 」
蒼月「Σあ、そっか」はっ
千様「まだ若干寝ぼけてるわねー」うーん。
彬羽「数が多いなら手分けするか。」
白「だな。蒼月の幻術で誤魔化せないし こっちは控えめにしないとだけどな。」うーん。
家康「今回私ら役に立たないねー」お茶ずずー。
シロ「うむ。」頷きっ
魄哉「あ、民家周り優先しますんで
餓鬼が出尽くした後に出てくる大物なら霊感ゼロでも見えます。食われない様自分の身は自分で護って下さいね」
家康「Σひゃっほう逃げ場無い！！」
魄哉「そのクラスだと普通に物理で攻撃入りますから では。」すたすたっ
粋「よし。兄貴 俺も手伝う」しゃきっ
白「お前オバケ怖くて隠れてただろ。」
粋「もちろん！！」必死っ
彬羽「駄弁ってないでさっさと行くぞ」げんなり。
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【幕府公営診療所】
近所の爺ちゃん「お迎えがああ」ひいいっ
近所の婆ちゃん「ナンマンダブナンマンダブ」南無南無っ
飛天「うちの患者連れてこうたあ ふてえ野郎だ」ちっ
粋「Σ診療所の周りボコボコになってねえ！？」
白「飛天こんな性格だったっけ？」あれ？
彬羽「この辺は心配要らねえな
ほれ近くの鬼門さっさと塞ぐぞ」すたすた。
飛天「Σあ！ちょっとお前ら何事だよこれ！」
白「今回は俺らのせいじゃないぞ」
粋「ん？あの爺ちゃん婆ちゃんらって餓鬼見えてんの？」
彬羽「年寄りは見えるくらいはするだろうな。
まあ、あの感じなら長生きはするだろ。」
爺ちゃん婆ちゃん軍団「病魔まで祓ってくれるよい先生じゃー」南無南無。
白「なんか変な宗教みたいになってるぞ」
彬羽「突っ込んだら敗けだ ほれ、次行くぞ次」すたすた。
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【長屋地帯裏路地】
魄哉「蒼月君 もうちょい音出ません？」
蒼月「プヒーー！ピッピッーー！(訳:無茶言うな！！)」
石燕「低級霊使役出来るの 笛の音が届く範囲っすからねえ
逆に言えば笛の音届かなきゃ何の意味も無いって言う」うーん。
蒼月「ぷはっ！
じゃお前がやれよ！近距離だけでもまとめて調伏出来るんだから贅沢言うなよ！」
石燕「いやあっしは笛の吹き方知らないっすし
アンタと間接チューとか死んでもゴメンっす。」真顔っ
蒼月「Σ30前の男が論点そこかよ！俺も嫌だけど！！」
魄哉「すみません笛続けて下さい
こういう湿気があって風通しが悪い所 めちゃめちゃ集まりやすいんですよ
流れを止めないと鬼門に近づけません」数珠で餓鬼しばきっ
石燕「カビみたいなもんっすかねえ？」弓びしっ
魄哉「間違ってないですね
餓鬼は自立した生き物ぽく見えますが 生物と呼ぶには感情その他が欠落して居ますし 生息しやすい所に沸いて出る分にはカビと大差ないかと
て事でカビ食わされたく無ければ本気で笛御願いします」
蒼月「覚えてろカビの生えたクソジジイッ」
ぴーひょろろっ
粋「お！いたいたっ」
石燕「あれっ？ まさか他終わったんすか？」
彬羽「大通りの方には朱禅が居たからな
商売の邪魔になるってんで 早々に片付けて鬼門も塞ぎまくってたらしい」
魄哉「おおさすがっ」関心っ
石燕「朱禅さん意外と凄いっすねー
特殊な能力持ってないって聞いてたんすけど」弓びすっ
粋「今日庵がバイト出の日だったから」冷や汗っ
石燕「あのお嬢さん何者なんすか」うわお。
白「元々跡取りとして男して育てられてたって話だし」うん。
魄哉(プラス 白君のストーカーと化してますし
体質も影響受けて 見える様になったと言う感じですか。)餓鬼べしっ
白「で、あと細々したのは 町外れのだったしすぐ終わった」
石燕「へ？すぐ？」
粋「いやそれがよー。その辺記憶無いんだよな」うーん。
魄哉「またやりましたね？」数珠べしっ
白「早い方が良いかなって」うん。
石燕「まーた本人の意思ガン無視で勾陣にしたんすか」うわあ。
彬羽「で、残りこの辺くらいだが 何だこりゃ」
石燕「餓鬼はこういう所に集まりやすいらしいんすよ」
粋「Σぎゃああ登ってきたああ！！」ひいいっ
白「民家だらけだから火ダメな」
粋「Σえええ！ちょ取って取って取って！！」
石燕「肩に毛虫乗っちゃった女子っすか」
魄哉「蒼月君 音途切れてます。ファイト！」
蒼月「Σ呼吸させろおおおお！！」ぜーぜー！
彬羽「息継ぎしてる間に寄ってくるのがネックだな」ふむ。
魄哉「大音量にしようとするとその分息継ぎムズいですよね」うーん。
白「なあ、こんだけピーピーやってたら近所から苦情来ないか？」
魄哉「その辺は 大道芸の練習やるんでって事で、忍軍に御願いして事前に粗品持って挨拶してるので問題ないかと「Σうっそ 大道芸って恥ずかしっ！！」ひいいっ
石燕「彬羽さんや白さんなら笛無くても突破して鬼門まで行けんじゃないっすか？」
彬羽「いやこれだけ大きな物だと無理矢理閉じても内側から簡単に開かれる
蒼月の笛なら相手のやる気が自体無くなるからな。
笛の効力が有る間は完全に閉める事が出来るってわけだ。」
蒼月「あー、そういう。
やらないわけには行かなくなっ ん？何見てんだよ」
餓鬼「」じーっ
魄哉「Σはっ まさかっ」
蒼月「へ？何っ とりあえず」笛スタンバイっ
落書きぺらっ
蒼月「Σぶはあっ！！」
石燕「Σあああ！ いつの間にか筆と紙スられてるっ！！」わたわたっ
魄哉「Σちょ 蒼月君何が書いてあっ Σう！！」
粋「Σえ！何！？」
魄哉「ド下ネタで僕の口からはとても。」くっ
石燕「何なんすかそのプライド」ちょい引。
白「ん？餓鬼って 文字書けるような脳ミソあったっけ？」
彬羽「まずいな
高度なのが出てきやがった。 こりゃ早めに手を打たねえと。」
蒼月「くっそカビの分際でやってくれたな
まとめてひれ伏させてやるから観念し
半紙を腰に巻いてちらっとセクシーポーズの餓鬼。
蒼月「Σぶはあっ！！」
粋「Σいやさほど面白くねえだろ！！」
魄哉「しまった！中身がアホの男児な事バレてます！！」ひいいっ
白「あれ？ 知能結構高くないか？」
彬羽「だな、笑かしてりゃ笛を吹けない事も理解してやがる。
こりゃまずい」
餓鬼わらわらわらわらわらっ
粋「Σぎゃー！ぎゃー！！」ひいいっ
石燕「ああっ！こっちの弱点もバレバレっす！！」
白「どうしよ？」うーん。
彬羽「一度力ずくで閉めて 落ち着いてから蒼月に笛吹かせてきっちり閉め直すか？」ふむ。
餓鬼軍団「Σ！」
白「だな。じゃ さっさと閉めちゃおう」すたすた。
粋「Σ兄貴めちゃたかられてるけど！？」ひいいっ
白「攻撃してきたら千切る。」きっぱり
餓鬼「Σ！！」びくうっ
石燕「あ、知能持ったせいで恐れが生まれたっすね」
餓鬼軍団 書き書きさらさらっ
蒼月「Σあ！こいつらまたっ」
魄哉「Σ白君気を付けて下さい！また笑かして隙を作ろうとしてま Σあいた！こら噛むなっ！」数珠べしっ
一同(いやこいつ笑うか？) はっ
白「漢字読めない。」
餓鬼蹴散らしっ
粋「Σあ、そっち！？」
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千様「はーい 皆お疲れ様」
家康「なんでお祓い出来る護衛置いてってくれなかったのおおお！！」涙目っ
魄哉「しゃーないでしょ 人手たりなかったんですから！！」
粋「って事は こっちも家康にも見えるレベルの出たんだ」
シロ「足手まといでしゃーなかったわ」けっ
蒼月「道理であちこち氷漬けなはずだね。寒っ」ぶるっ
小太郎「俺一応居たんだけど」きゅーん。
家康「Σあ！ごめんっ 番犬心強かったようん！」焦っ
小太郎「忘れてた癖に」ふんっ
挿音「化け物相手だと忍軍動けねーからなあ」キセルすぱー。
千様「アンタは見えない内からバトってたわよね？」
挿音「ケンカってのは気配でやるもんだ」キセルすぱーっ
石燕「それもうケンカじゃないと思うっす」
千様「ともあれ一件落着ねー。
閻魔さんから お詫びの地獄銘菓 血の池饅頭届いてるわよー」
ずず黒っ
家康「Σうっ！」後ずさりっ
蒼月「ねえ、誰か毒味しろよ」
小太郎「鉄分豊富なにおいがする。」くんくんっ
白「なあ。俺ひょっとして餓鬼よりバカなのか？」
彬羽「今頃気がついたか」
