小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月20日

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シロ「無茶苦茶しおるなあやつは」ぶつくさ薬塗り塗りっ

千様「あら怪我?
朝の自主練頑張り過ぎちゃった?」あらー

シロ「俺はいつも通りなのだがな

今日は 粋の奴が少し相手するとか言ってきてな
何か知らんが加減が無くてな
こちらは怪我させんよう気を遣っておると言うのに」ため息。

千様「Σえ!じゃこっちのアザとか 粋君にぶん殴られたの!?」


シロ「はずみとは言えムカついたのでな。
家の裏に滑稽なオブジェが出来ておるわ」ふんっ

千様「Σ氷漬けっ!!」ひいいっ



シロ「稽古と言うのは対人の場合 相手の動きを読みお互い無傷で済ますのが理想なのだ
それをあのような攻撃モロ出しとは品が無さすぎるぞ」

白「それ本人に言った方が「喧しい保護者であろうが
だいたい氷漬けでは話せんわ さっさと溶かせ」ぷんすかっ


蒼月「自分で凍らせといて無茶苦茶言ってるなあ」ぶるっ

小太郎「今日寒いのにな」わんっ

蒼月「だね。春来たはずだったのに夢だったかなあ」遠い目。

小太郎(Σ冷えでテンション低っ!!)



千様「けど変ねえ
あの粋君がそんな荒れるなんて。

お兄ちゃん いつも以上に虐めた?」

白「俺ら兄弟何だと思われてるんだ」

シロ「む?違うのか?」

白「お前もか。」うわあ。





彬羽「ひょっとしてアレか?」ふむ。

白「んー。かな?」

千様「アレって?」



白「あいつ昨日 徳川の捕物手伝ってて下手人に敗けたんだ」

小太郎「Σう。人外として地味にキツい!!」ぎゃんっ


彬羽「相手は名の知れた剣豪だったし、力より技って奴となれば 敗けても仕方ねえとも言えるんだがな」

シロ「ふむ?」


白「やっぱ直後にお前が割って入って相手の刀素手で叩き折ったせいだと思う」

蒼月「Σうわキッツ!!」ひいっ

彬羽「Σ仕方ねえだろ! 店の前で暴れられたらそりゃ折るだろ!!」

千様「あー 彬羽君夕方からバイトだったわねー」うーん。

彬羽「第一俺が入らなきゃそこそこヤバかったろうが!!」

白「そうなんだけどな。
俺も一応 刀溶かす方向で行こうかなってなってたし どっちにしてもなんだけどな。」火ぼぼぼぼぼ


シロ「成る程。
日頃からあらゆる意味で兄に差をつけられとる上に、今回ので無力さ思い知らされた感じか
そりゃ荒れるな」納得。

蒼月「つーか この人らがおかしいんだと思うけどね
まずここに並ぼうとか思わないし」

小太郎「あいつ向上心は凄いからなあ」うーん。



石燕「そもそも粋さんって妖怪としての方はほとんど封印されてんしょ?
なら おっつかなくて当然じゃないんすか」ひょこっ

白「本人それ知らないからな」

石燕「Σあ」


千様「なんで教えてあげないのー?
聞いたら粋君の気持ちも楽になると思うけど」


白「教えるなってじじいに言われてるんだ」むう。

千様「え?なんで?」



彬羽「そりゃ 本気でキレたらうちの『総大将』でも抑えきれなくて暴走するようなバケモンだぞ?
手前で制御出来ねえのに んなもん所持してるの教えるのは危険だろが。」

蒼月「変に自信持ってポンポン自力でロック外すようになったら死人出るね」納得。



白「下手すりゃこの辺全部火の海だぞ
だから自力で制御出来るようになるか、自分で自覚するくらいまで 本人に教えちゃダメなんだ」

小太郎「うん。絶対教えるな」わんっ


千様「えー。でもその割に 白君故意にロック外して便利に使ってたり「その辺は俺が制御できてるからいいかなって。」



シロ「改めてアホ兄弟の監視くれぐれも頼んだぞ副官。
お前でなきゃ体持たん」

彬羽「危険物が二つか。」げんなり。

蒼月「お前さ。 断る事覚えて良いと思うよー?」




ーーーーーーーーー






コマ「カタカタっ」お茶くみっ




千様「って事があってねー

どうにかなんない?」

魄哉「あの、何をどうして欲しいのかイマイチ解らないんですが」困惑っ



千様「えっとー とにかく可哀想でしょ!」床だんっ

魄哉「せめて考え纏まってから相談して下さいよ」苦笑。

石燕「千様さんのは解らないすけど、あっし的には伸びる要素が有るなら伸ばしたげたい。
持って生まれた才能なら 埋もれさせとくのは勿体無いって感じっすねえ」

千様「そう!それよっ 全くおんなじ!」びしっ

魄哉(絶対 具体的なの考えてませんでしたよね)お茶ずずー。



石燕「ただこの場合 才能=破壊力なんで
周りに被害出ない程度に 粋さんに決して自分は劣ってないって自覚させたげたいんすけど。」むう。

魄哉「目に見えない物を自覚しろって至難の技ですよ?」

石燕「そっすよねえ」うーん。

魄哉「他に例があればなんぼかマシなんですがね
あの兄弟は 生まれがレアなんで前例が無いんですよ。
なんで僕も絞り出す知識が無いんですよねえ」うーん。

千様「生まれ? 人の血半分なら飛天君もよ?」

魄哉「えーと。それはそうなんですが。説明ムズいですねえ。

確かにもののけと人との混血は ごくまれに生まれます
しかしそれは既にある程度種が決まってる物との混血が大半を占めてるんですよね」

千様・石燕「?」



魄哉「つまり、飛天君の場合は妖怪の中のカラス天狗という種族ですね?
しかしあの兄弟の種族って

人の世で神様呼ばわりされてるようなレア物の上 皆結構特徴バラッバラなんで前例とか何の参考にもならないんですよね
てか前例もさほど有りません。」

千様「Σえ!皆バラッバラなの!?」



石燕「あー。そっか白さんからして 火属性と雷属性両方持ってるっすね」ふむふむ。

魄哉「でも本来の種族的には水の眷族のはずなんで わけ解らないんですよねー」

千様「えっと。つまり?」




魄哉「種族単位でめちゃ適当かつフリーダムなんで何を基準に考えたらいいかサッパリ解らないんです。」きっぱり

千様「めちゃめちゃなのは血筋なのね」納得。



石燕「あーその上 白さんは生まれつき人と妖が上手いこと混ざってたタイプで 粋さんはその反対って話しっすからねえ」ふむ。

魄哉「何でそんななのかも解りませんし
おそらく正しく導ける人なんて居ないんじゃないですかね」うーん。


石燕「ん? 反対って事は粋さんは元々ちょっと元気な人間と変わらなかったんすか?
今フルじゃ無くても自分の意思で勾陣化出来るんすし
何かきっかけとかそういうのがあったんなら


魄哉「当時色々誤解があって兄弟仲最悪と言うか その、白君ぶっ刺して覚醒しました」目そらしっ

石燕「すんません。絶対再現しちゃダメな奴っすね。」




千様「あの時大変だったわねー。

粋君 自分も結局は化け物って思い知った上、その直前に降りかかった災難は全部化け物に生まれたお兄ちゃんのせいって思い込んでザックリしちゃったしで。」

魄哉「あまりベラベラ喋る事でも無いので話してませんでしたが
今のあの子供っぽさは 自分の幼さ思い知ったからでしょうねえ」苦笑

石燕「なんか、人に歴史ありっすねえ。」しみじみ。



魄哉「と言う事で
僕には何も出来ることが有りません。
どうしてもと言うなら 白君にご相談下さい」きりっ

石燕「無茶振りしてホントすんませんした。」土下座。

千様「もっぺん刺されてとか言えるワケないじゃない。
無理言って悪かったわよー。 」 むー。




コマ『てか。この場合 今更刺されても無駄な気が』

北風びゅおっ!


石燕「Σうお!すんません換気しようと開けてやしたっ」




家康「え。誰暗殺するの?」コマの筆談拾いっ

魄哉「なんでんな警戒してるんですか。 」





ーーーーーーーーー



蒼月「まあ その内自分でどうにかなるんじゃやい?」コタツでぬくぬくっ

千様「そうねー それ願うしかないわねー」うんうん。


白「いつになるのかな。あいつ要領悪いし」

石燕「お兄さんが言うと説得力凄いっすねえ」うーん。



白「実際めちゃめちゃ悪いぞ。」くわっ

彬羽「芝居小屋の方も見習いとして何年目だって話だしな」納得。

蒼月「器用そうに見えて 何か一芸磨くのには向いてないよね」うん。



魄哉「おや。まだ皆さんで会議中ですか
あの子も愛されキャラですねえ」にこにこ。

蒼月「あれ?ジジイ仕事終わったの?」


石燕「Σえ!お仕事中だったんすか!?」
千様「Σそれならそうと言ってよ!!」ひいいっ



魄哉「そりゃ僕も出来る事ならどうにかしてあげたいですからねえ」

シロ「政務よりそっちなのか。」

小太郎「粋の奴 ホント愛されキャラだよな」うん。



挿音「で?その本人はよ?
どっかでふててんのか?」キセルすぱーっ

一同「へ?」




シロ「Σはっ!まさかっ」

白「誰か解凍したっけ?」あれ?

彬羽「Σんな物手前で以外の誰が出来る!!」

蒼月「え?え? 今日めちゃ寒いよ!? 自然解凍とか無理有るよ!!」ひいいっ

千様「いやああ!裏庭ね!裏庭よね!?見てくるっ」だっ






小太郎「愛されてる割に扱い酷いな」わおんっ

家康「色々あったし これからも有るだろけどさ、
人間じゃなくて良かったよねあの子。」しみじみ。




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