小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月17日

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シロ「お前ら プライベートな空間とかそういうのが欲しいとは思わんのか?」


家康「え?何?藪から棒に」居間でごろーん

一二三「一人は寂しいだよ?」居間でお絵描きっ

粋「だよなー。あ、外れた
家康 ゴミ箱入れといて」菓子包みぽいっ




シロ(子沢山家族独特の密度の高い所帯染みっぷりがっ)



蒼月「あー。そっか成る程 成る程ねー。
うん解る そういうトシだよね」うんうん。

シロ「何が成る程だ」


蒼月「周りの目が気になるなら ここの店良いよー
女の子とは別の入り口からはいるとかも出来るし あ、会員証貸そっか?割引有
シロ「Σ待てい!何の会員だお前!!」ひいいっ

家康「蒼月 かっ飛ばし過ぎ
思春期にいきなり出逢い茶屋は無いって」



一二三「なんで耳塞ぐべか?」

粋「健全な幼女に聞かせる話じゃねーもん。」耳おさえっ

一二三「?」




シロ「何か誤解が有るようだが
俺は単に1人になる空間が欲しくは無いのかとだな」

蒼月「だからー 要はいきなり襖開けられる心配なく 安心して女の子連れ込める所って話でしょ?」

シロ「Σお前は生臭い話から離れろ!!」



魄哉「そもそもそれじゃ2人ですね 前提が違うでしょう
昼間から何て話してるんですか」生ゴミ見る目っ

家康「Σ確かに!」はっ

蒼月「ふっコレだから枯れたジジイは 連れ込む女の子は1人と限らな「黙れ。」


千様「蒼月君 セクハラ。」

蒼月「Σしまった!千ちゃんいるの忘れてた!」


家康「てか静かだと思ったら天海呼びに行ってたの?」

千様「春先は蒼月君が暴走しがちだから セクハラされたら早めに言えって言われてるのー」ふんっ



魄哉「そういう事です
3/17 マイナス1と。」メモっ

蒼月「Σえ!何!?」びくっ

粋「多分マイナスが一定の数になったら 何かお仕置き有るんだろな」

魄哉「既にイエローカードですよー
気をつけて下さいね」にっっこり。

家康「あ、本気でヤバイ奴だ
蒼月 慎んで。」



魄哉「で、どうしました?
1人になりたいとか悩み事でも有るんですか?」閻魔帳ぱたん。

シロ「あ、いや そうではないのだが、

仮に有ったとしてもこう人前で聞かれては 話しづらいとは思わんか?」

魄哉「何か問題でも?」はて。

千様「シロ君無駄よ
基本大家族のオカンだから その辺すっごい適当よ」

魄哉「賑やかなのは良い事ですよ?」のほほーん。


シロ「すまん。おそらく話しても解って貰えそうに無い。」





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石燕「で、あっしの所っすか」ふむ。

シロ「うむ。この家で唯一無二の引きこもり体質だからな

お前ならば理解して貰えるかと。」きりっ

石燕「悪気が一切無いのがグサッと来るっすね
ま、いいっすけど。
何をお悩みなんすか?」


シロ「その何だ 悩みと言う程でも無いのだが
常に賑やかだと疲れんか?」

石燕「?」

シロ「どう言えば良いのか
確かに自室は与えられておる
おるが、声かけ無しに開けられるのは当たり前。
ずかずか入って来られて掃除やら始められるのも当たり前

居候の身で贅沢は言えんし 部屋の手入れをして貰えるのは有難い 有難いがっ」


石燕「つまり。肩の力抜く所欲しいんすね」ふむ。

シロ「Σ解ってくれたか!!」おおっ



石燕(常に肩に力入ってる子っすから余計にっすかねえ
ま、成長期は メンタル不安定っすし、1人になれる空間とか必要なのかも)ふむ。


シロ「言っておくが 集団でおるのを否定するのではないぞ!
1人で無いのは有難いと言うのは良く解っておる

その上で たまには!たまにはそういうだなっ」焦っ

石燕「はいはい、中2的なのでは無いのは解ったっす
ホント肩の力入り過ぎっすねえ」苦笑。




挿音「なんだよ。そういう事かよ」天井からぶらんっ

シロ・石燕「Σぎゃー!!」


挿音「解らないでもねえわ
親父らみたいに 常に大所帯でわやわやしてんの俺も苦手なんだよなあ」うんうん。

シロ「いや良いから逆さまで喋るな!!」

挿音「忍あるあるだ気にすんな」キセルふー。

石燕「よく逆さで普通に吸えるっすね」



挿音「1人になれる空間が欲しいなら作るなり探すなりすりゃ良いんだよ

ほれ、着いてこいや」すたっ。

シロ「む?」


石燕「あー男の隠れ家的な?
いやー お仲間居て良かったっすねー」

シロ「ふむ。皆結構あるのか

俺が協調性無さすぎるのかと少し心配で有ったわ」ほっ



石燕(与一)「いやコイツは全く解っとらんぞ
子供の時から妖怪や魑魅魍魎が常に見られておったし、今は今で私に思考まで筒抜けだしな。
そういう願望どころか考えすら無かったようだ。」どろんっ

シロ「ドヤ顔するな加害者。」ドン引きっ





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【納屋】




シロ「Σうお!なんだこのホコリっ」けほっ

挿音「マトモに吸うなよー 肺やられんぞ
んで 実はこの奥にまーだ部屋があんだよな よっと。」壁蹴りっ

シロ「Σおお!」


挿音「かなりホコリっぽいがよ
こんだけ汚けりゃ他の奴等も来ねえだろ」

シロ「ほうほう。成る程

ん?このでかいのは」

挿音「親父作の 西洋の見様見真似自動四輪車 『ふらんちぇすか』だ。」キセルすぱーっ

シロ「有ったな そんなの。」苦い思い出っ

挿音「何でも エンジンが最新のなんか知らねえが まーたオーバーテクノロジーって奴だったみてえでよ

走る度外壁ボロボロもげて飛んでたのはそれのせいらしいわ。思い出したくもねえ」げんなり。

シロ「いつの間にか見なくなったと安堵しておったが」チラッ

挿音「おう。命がいくつあっても足りねえから隠した」きっぱり。

シロ「お前ら親子ホントに無茶苦茶だな。」



挿音「ま、コレ座席とかボロいけど 一応座れるしよ


たまーに先客居るがよ」

白「ぐう。」座席で熟睡っ

シロ「Σうお何か居た!!」ひいっ



挿音「なんでか入り口閉めてても何処からか入り込むんだよなあ
屋根に隙間でもあんのか?」うーん。


白「なんだ煩いな」あくびっ

シロ「Σお前は雀か何かか!!」

白「ん?鳥は魄哉とバカラスだろ?」ホコリまみれっ


挿音「ま、細かい事は気にすんな
空いてる時にのんびり1人時間過ごしてるって点じゃコイツも同じだっての」

シロ「Σう 成る程

ならば 俺も空いてる時を見計らって使わせて貰うとするか」ふむ。




がしょん。


シロ・挿音・白「ん?」




コマ『複数の生体反応有り。

何かと思えば御三方でしたか。』目からライトっ


挿音「Σげ! やべ 入り口閉め忘れた!」

白「?」寝ぼけぼーっ


コマ『このような部屋が有ったとは。
それにコレは何と素敵な』ふらんちぇすかライトアップ




シロ「ほう、カラクリにも1人になりたい時が有るのか?」

コマ『質問の意味が解りません』筆談っ





挿音「あー。やらかしちまった」頭抱えっ

白「? だから何がだ?」はて。






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コマ『話が違うでは有りませんか
車型は作れないとあれ程断られたと言うのにっ』

魄哉「Σうわああ!だから掘り出さかったのにっ!!」ひいいっ


千様「Σえ?何コマちゃん 戦車型になりたいの!?」

家康「なんかね。下半身4輪で上半身人型ってのがマイブームらしくてね。」うーん。


魄哉「それにしちゃったら屋内上がれないでしょ!
それに何より可愛くありません!」きっぱり

蒼月「アンタのその理由もどうだよ」

小太郎「娘みたいなもんだからなあ」うーん。



コマ『私の改造です 私が方向性を決めても良いかと思います!』カタカタっ

魄哉「Σいや確かにコマの人生ですが さすがに車になりたいとか言われるとそのっ!」


粋「どういう会話だよ」





彬羽「そうか。下半身が車になると正座も出来ねえな
習いかけの茶の淹れ方も半端で終わりか
筋は良かっただけに残念だ」しれっ

コマ『Σそれは困る!!』がーん。

家康「Σおお!家政婦カラクリらしい1面が!!」



千様「てか彬羽君何教えてるの」

一二三「お茶の御作法だべ。」

蒼月「あー。多分コマちゃんが教わりたかったのそっちの御茶じゃなかったんだろけどね」

シロ「茶道か。」

粋「ボンボン育ち凄えな」





魄哉「あーもう!なんでコマに見せたんですか!!」

挿音「見せてねえわ。事故だ事故!」

シロ「男の隠れ家が まさかのコマの感性にピッタリだとは」うーん。


コマ『車だけでなく 崩れかけの廃墟。ボロい鉄屑。ホコリっぽい空気
あそこは全てが好みにオールフィットです』親指ぐっ

粋「Σうお男前!!」


コマ『可能なら私も出入りを許して頂きたく

挿音「いやもう隠れても何でもねえから好きに使えよ」




白「なんだ。隠れ家探してたのか?

木の上にそれっぽいの作るか?」

シロ「確かにロマンだが。
目玉が茶碗風呂に入っていそうだな」うーん。




彬羽「普通に離れに書庫化してる部屋なり何なり有るんだがな
のんびり知識も頭に入って一石二鳥だろ」

粋「残念。それで落ち着けるのは頭良い奴だけなんだよなあ」ふっ





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