小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月12日

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粋「はい。ではメモ用意でー
まず、バレンタインには大きく分けて 義理、友、本命の3つがありまーす。」

白「いきなり面倒臭いな」むう。


家康「あのー お兄ちゃんの教育はいいんだけどね?
今日まだ11日だからね? 張り切り過ぎじゃ無いかなーって」

粋「しゃーねえだろ

仕事 なんだしよ 今日辺りからスタンバっておかねーと。」


千様「お役者業だものね。
なーんかシビアねえ」うわあ。

蒼月「ロマンもへったくれも無いよね」うん。



シロ「そもそもだ。それは行事的に女側が理解しておくべき事ではないのか?」

粋「はい。いい質問

さっきの3つを理解して無いと 対応を間違った場合
最悪刃傷沙汰になるので気をつけましょう
って書いてるな」テキストぺらっ

家康「Σいきなり血生臭い!!」ひいいっ

千様「粋君 何その教本」

粋「去年隣町でバレンタイン後に事件起こったんだってよー
で、注意喚起に配られたんだよなあ」ページめくりっ

シロ「Σやめてしまえ そんな行事!!」




粋「そうもいかねーんだよ。人気商売だし
んで見世の恒例行事で男女逆になるけどお客にちょっとした菓子配るんだよなあ」

千様「あーそりゃややこしい事になりそうねえ」

粋「兄貴常に能面ツラだし、愛想良くもねえから大丈夫だとは思うんだけどよ。そろそろ一般常識レベルには知っておいたほうが Σってどこ行った!?」きょろっ

シロ「Σはっ!いつの間にっ」


家康「あーこりゃ 話長いから逃げたね」あーあ。




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【割烹春一】




白「教育って、人を馬鹿にしてるよな」ぶつくさっ

ひな「何ぶつぶつ言ってるんですか?

あ、そうだ。いつも御利用頂きありがとうございます
ちょっと早いですが店からバレンタインのちょっとしたお菓子を


白「コレが義理だよな?」真顔。

ひな「何当たり前の事ほざいてらっしゃるんですか?」イラッ




朱禅「え?何?何あいつちょっとモテるからって調子のってねえ?」

彬羽「いや あのアホだぞ?他意はねえだろ」




庵「Σえ。何?今年お菓子あげたら本命か義理か確認されるの?」ひいいっ

彬羽「お前はバレバレだし今更良くないか?」

庵「Σ良くないいい!!!」

朱禅「お前頭良いのにこっち側ダメッダメだよな」うわあ。




白(良し。 教えられなくてもちゃんと解ってるな)ふむ。



ひな「普段から変な人ですが 今度はいったい何なんでしょう?」怪訝っ

彬羽「だな。騒ぎ起こさなきゃいいがな」

朱禅「嫌な予感しかしねーわ」うん。




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【大通り】




皐月「あれ?何1人でふらふらしとんの?また迷子なんでー」

白「いつもいつも迷子になってる訳じゃないぞ」

皐月「嘘つけ
あー調度ええわ 荷物もち手伝ってんかー」どさっ

白「手伝うって言うかコレ全部「うっさい女は大変やねん
なんでこんな女ばっか配らなあかんねん めんどくさっ」けっ

白「今年もあの真っ黒なの作るのか」うわあ。

皐月「バレンタインのチョコってのは本来真っ黒やん
何があかんねん
貰えるだけエエと思いやー」



白「えーと

これが友チョコか?」困惑。

皐月「そやな。女の子同士でもやる奴やけど
つか悩むな 義理か友に決まっとるやろ」


白(あれ?女同士でも贈る物なのか?)うーん。

皐月「つーかんな言葉よく知っとったなー
勉強しとんやな偉い偉い
じゃ今年は大きめのやろ「普通でいい。」






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【幕府公営診療所】




白「はー。外ウロウロしてたらのど乾いた」やれやれ。

飛天「お前診療所を何だと思ってんだよ」

白「常に茶菓子のある所」

飛天「Σ反論出来ないけど!!

こら パッサパサなのに最中はやめとけ!ちょち待て茶淹れてやるからっ」お茶こぽぽっ

白「ここも早くもバレンタインだな」ふむ。

飛天「んー?だな

近所のおばちゃん達が結構くれるんだよ
西洋の祭に全力でのっかるとか やっぱ都会は違うなあ」しみじみ

白「お前人生楽しそうだな」

飛天「なんで真顔?

ま、いいや
そういや貰い物のチョコかすていら?有るけど食う?」



白「本命か?」はて?

飛天「ジャンル変わりそうな危険な質問するなバカ野郎。」



白(あれ?どれがどれだっけ?)混乱っ


飛天「そういう気持ち悪い質問する奴にはやーらね。」けっ

白「Σ!」

飛天「その辺の茶菓子で満足してろ
さーて 往診行くかなー」







九尾・地獄太夫(出遅れたあああーーーッ!!!)

九尾「お主が悪いんじゃぞ!!順番的に次が本来か?なのは解っておったろ!
そこでもちろん本命です。ポッ!とか この行事の醍醐味じゃろがああっ!!」きしゃああっ

地獄太夫「だからわちきの出番なんじゃごさんせんか!
邪魔はアンタさんにありんす! どちらが絵になるか考えてからもの言いよしっ!」きいいっ

九尾「はああ!?何が絵じゃ!
その気になればどんな美女にも化けれるわいっ
白粉臭いメス猿は黙っとれ!」

地獄太夫「おやおや獣臭い年増の台詞とは思えんせんな」ぷーくすくすっ

九尾「Σおのれも大概年増じゃろがい!」



飛天「お前ら 診療所の前で女特有のドロドロ喧嘩やめてくんない?

いったい何があったんだよ」




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粋「Σえ。ちゃんと勉強したい!?」

千様「Σ白君が!?え!何!?どっか刺されたのっ」ひいいっ



白「かすていら食べ損なった」むう。


シロ「は?」

蒼月「何か知らないけど 色っぽい話では無いに1票。」

家康「同じく1票。賭けになんないねえ」うーん。






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