小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月16日

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彬羽「ふむ。そろそろ小太郎の予防接種の時期か」日めくりぺらっ


小太郎「Σぎゃいんっ!嫌だああ Σあっ」どしゃずるるるっ

挿音「甘えな。逃がすわきゃねえだろ」


千様「庭にガチトラップやめなさいよー 危ないわねー」



石燕「犬の予防接種てこの時期なんすか?」

家康「んー。他所は知らないけどね
小太郎はこの時期予防接種して
ついでに血液取って色々検査するらしいよ」


彬羽「いくら妖怪と言っても犬っころが人間と同じ物食って平気だとは思わねえからな」真顔。

小太郎「Σ毎年何の異常もないだろっ!」ぎゃおおんっ


一二三「わんわんには長生きしてて欲しい飼い主心だべ。
我慢してブスッ!とやられてけろー」南無南無。

小太郎「Σいやだああ!!」ぎゃいんぎゃいんっ



シロ「犬ではなく狼!といういつものツッコミすらする余裕無しか」うーん。

蒼月「なっさけないなあ 注射くらいで。
俺ならそれで冬場冬眠しなくて済むなら喜んでやるけどなー」



石燕「注射すんの飛天さんすよ?」

蒼月「うん、無理。
犬っころ御愁傷様」 即答


白「あいつのいちいち痛くて怖いもんな」

小太郎「そうなんだよおおお」ぎゃおおんっ


蒼月「多少痛くても女医さんなら良いんだけどね
あー むしろちょっとそういうの下手な新米助手とか そっちなら痛いくらいで調度良

石燕「アンタだけ何の話っすか。」


家康「蒼月 そういうのは心の内に秘めときなさいって。」しー。

蒼月「えー 女医が嫌いな男は居ないでしょ?」

小太郎「女医でも何でも嫌だ!!」ぎゃんっ


白「チクッで終わりだ 頑張れ」



襖がらっ

粋「あー兄貴居る?
何かさ 小太郎の注射と一緒に兄貴も採血して貰っててくれってさー」

彬羽「逃げるな。」がしっ。




千様「え? なんで白君も?」

粋「それがよ
兄貴さ 裏に干してたトリカブトを小腹空いたって齧ったんだって

で、効かないのはいつもの事だけど、なんで効かないのか 効いてるけど鈍いだけなのかとか今後のあれやこれやにデータ欲しいんだってよ」


挿音「ほー確かになあ。

そりゃ忍軍としても知りてえわ」ふむ。


白「離せバカラス 燃やすぞ」

彬羽「必死か。お前」



小太郎「やーいやーい。注射仲間ー」へへーん。

白「涙目で何言ってるんだ。」ふんっ




シロ「では、 診療所の方動物2匹で予約だな」

千様「はーい。お願いねー」









ーーーーーーーーーーー




小太郎「あぎゃおぎゃあああわおぉぉおおおんん"ッ!」ぎゃいいんっ!!

飛天「はいはい暴れない
彬羽補定もちょいしっかり」

彬羽「動くと終わらねえぞ」押さえつけっ





【診療所待合室】




シロ「彬羽が動物の扱いに慣れておって良かったな」うーん。

粋「だなあ。
下手したらすっげえ噛まれそう」苦笑。

家康「だねえ。
んで、白 大丈夫?」あははー


白「なんで皆して来てるんだ」

家康「お前がお注射にどんな反応するか楽しみだからです」きりっ。


石燕(与一)「案ずる事は無い。針で刺すだけであろう
切腹しろと言われておるわけではないのだぞ」

白「お前 切腹しろって言われた事あるのか?」

石燕(与一)「義経のアホにミスったら切腹な。とか口癖のように言われておったわ」けっ

シロ「ちょっと待て。 有名な船の上の扇を射落としたのは」

石燕(与一)「命がけであった」ふっ


一同(なんでそんな奴に懐いてたんだコイツ。)



家康「えーと。与一ちゃんのはいまいち慰めになってない気がするけど
んな怖がらなくて大丈夫だよ?」

白「怖がってない
怪我してないのに わざわざ怪我するのがワケ解らないだけだし」ふんっ

シロ「いや、怪我といってもだな ほんの少し針をだな


がしゃーん!!


彬羽『Σあだああ小太郎手前ええええ!!』

飛天『Σうっそ!彬羽の補定から逃れるだとっ!!』

小太郎『嫌だああ!!家帰 Σはうっ!?『医者なめんな 診察室に入った時点で既に痺れ香が蔓延しているっ』びしっ





家康「・・あの子ら何してんの?」

石燕(与一)「医者とはいったい。」



粋「兄貴マジで大丈夫?」

白「何がだ」

シロ「表情筋が仕事せんのをこれ幸いとしておるようだが
冷や汗出とるぞおい。」



粋「Σあ!そっか
兄貴毒も効かねえけど薬もほぼ効かねえし
注射とか始めてかっ!!」はっ

家康「Σあ、そういう事!?」

石燕(与一)「だ、大丈夫だ
その、腹を斬る奴も大概はぶっつけ本番「大丈夫じゃないから腹切りなんだろそれ」

石燕(与一)「Σそれもそうだったあ!!」はっ

シロ「すまん与一 頼むからおのれは黙っておれ。」



粋「え、えーと

うわマジか その、大丈夫ほら一瞬一瞬
ほら、猫と遊んでたらたまにチクッとするだろ?あれくらいの



白「さすが耳にぶすぶす穴空けまくってる奴は詳しいな」けっ

粋「Σ俺のピアス穴そんな嫌なの!?」耳おさえっ

白「怪我でもないのにボコボコ穴開いてるのって気持ち悪い」ずばっ




粋「・・気持ち悪。」ずーん。


家康「右利きだからって左ばかりに4つ?開いてるしねー
ちょっと多いかもね」うん。

石燕(与一)「あれは塞がらんのか?」おそるおそるっ

白「体があの形で覚えちゃってるから塞がらないみたいだぞ ホント気持ち悪いな」むう

シロ「追い討ちやめい。」



白「という事で気持ち悪い
平気なお前らがおかしい 絶対おかしい」けっ

家康「あー 本格的に駄々こね出した。」あちゃー

シロ「うむ。こやつが本気で暴れたら 俺らでは手に負えんぞ」困惑っ

石燕(与一)「・・・・。」



シロ「おい与一、此処で沈黙やめい。どうにかして緊張をほぐさねば「Σお前が黙れと言ったんだがあっ!!」むっかかあっ

家康「Σ意外と素直っ」おおっ



白「与一は待てが出来る分シロより賢いな」ふふんっ

シロ「Σんなっ」むかっ

白「前々から思ってたけど バカラスに教えて貰った方が身に付くみたいだし 向こうに色々教えて貰った方が良いんじゃないのか
あいつ今もやってるけど犬の躾得意だし」ぶちぶち。


家康「あーこらこら 不安だからって八つ当たりしないよ」


粋(Σん。なんか空気ヤバッ)はっ



シロ「そうだな。
俺も注射1本でビビり倒す ガキかと言いたくなるよなアホを師と仰いだりせねば犬の名前なんぞつけられんで済んだのにな」ふっ

家康「ん? あの、シロ?」びくっ




シロ「喧しいわビビりめが 逃げられなんだら問題ないわ!!氷漬けになってしまえ!」氷ぱきぱきぱきーん!!

家康「Σぎゃー!たんまたんま!!」ひいいっ

シロ「待たん! こっちこそ己の見る目の無さで腹切りたいわ!!」ぶちーん!!



飛天「そこ! 診療所で暴れない!!」

ずどどどどっ


一同「Σぎゃー!!」ひいいっ

家康「ちょ 飛天何これ何これ 何コレえっ!」ひいいっ



飛天「長崎から取り寄せた 西洋の手術刀。
所謂『メス』だ。」ふっ

粋「Σ明らかに違うもん混ざってるだろ!!」

飛天「あーどう人体に影響有るのか気になって、ついでに買ってきた 西洋の拷「Σやっぱいい言わなくて良い!」ひいいっ



彬羽「手前ら まーた待合荒らしやがって」ボロッ

白「お前のが凄い事になってるぞ」

彬羽「恐怖でリミッター外れた狼相手にこれならマシな方だろ」


家康「Σあ。小太郎は?」

彬羽「失神した。」きっぱり。

石燕(与一)「ビビり過ぎては無いか?」うわあ。



シロ「す、すまん。 こっちのビビりにイラッとなってしまいつい」

彬羽「こっちのビビり?「そんなの居ない」

粋「兄貴、もう無理があるって。」



家康「えっと。ほら 白って病院いらずだから注射も初らしくてさー」

彬羽「Σそういえば という事は」はっ


白「Σ!」びくっ




飛天「はいはい。そんなら気が付く前にやっちゃおーねー」

ずむっ!


白「Σ!!?」



一同(Σうわこれ絶対痛いいい!!)ひいいっ


飛天「はいはい。動くと針が折れて大変だぞー?
もちょい我慢なー
ほーれはいはい。後3秒
さーん。にーーーー。 いーーーーーーーちーーーーー


はい、終ーわり」すぽっ


彬羽「お前な。」引きっ

飛天「注射苦手な奴にはこれが一番なんだよ」消毒拭き拭き。



家康「よーしよしよしよしよし!よく耐えた耐えたっ」頭わしゃわしゃ

粋「あの、兄貴メンタルとか色々大丈夫?」おそるおそるっ


白「・・鶏ガラ馬鹿コンビっ」ギロッ

家康「あーうん。かろうじて大丈夫ぽいかな
凄い頑張ったねー」よーしよしよし。

彬羽「待て。コンビって 俺は何もしてねえだろ」



石燕(与一)「もう誰が犬やら解らんな」むう。

シロ「なぜこっちを見て言う。」





ーーーーーーーーーーーーーー




魄哉「Σはいい!?白君が体調崩した!?
なんでっ 採血だけで何も変な薬打ってませんよね!?」ひいいっ


コマ『寝込んだまま起きてきません』筆談っ



千様「拗ねてるんじゃないの?」

蒼月「あー有り得るね
野生動物って変な所気位高いし」うんうん。



魄哉「あの、診療所で何か有ったんですか?」オロオロっ

一同(Σさすがに言えないっ!!)



魄哉「と、殿?」困惑っ

家康「えっと
うん。プライドは傷ついたと思うよ
人居なきゃ良かったかもね 私も野次馬したけど。

その 色々察してあげて欲しいなあ」目そらしっ





一二三「お菓子持って行ったら元気になるだかなあ?」

彬羽「そっとしといてやれ。」消毒薬塗り塗りっ





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