小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月30日

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蒼月「あーもう 目が疲れるっ
お前の本ってなんでこんな字小さいんだよっ」本ぽいっ

彬羽「近眼の俺でも読めるが?」

蒼月「お前も読書すんのに人●しそうな目付きなんだよ! 気付けよ怖いんだからっ」



シロ「蒼月が読書だと?」

小太郎「何々?『夏の東海道食い倒れ』かあ」ふむ。

千様「何処か遊びに行きたいのね」納得。

粋「つーかカラスは何でこんなの読んでんだよ」

白「夏メニューの研究じゃないのか?」


家康「成る程 奇跡的に2人のニーズに合った本なんだねえ」うんうん。



蒼月「ひょっとして俺凄い馬鹿にされてる?」

彬羽「手前が読むとしたら吉原ガイドとかそんなのだと思われてんだろ。」

蒼月「へー。クッソ真面目の割に言う様になったじゃん」ははんっ



千様「蒼月君。上から物言ってるけど お馬鹿ぷりに拍車かかったわよ」

蒼月「Σなんで!?」

彬羽「夏か。変な病気ばら蒔くなよ」ちっ



小太郎「彬羽がどんどん順応していくー」うわあ。

白「下品ダメダメなお坊ちゃんだったのに 慣れって怖
彬羽 「Σ手前もさりげに馬鹿にしてんじゃねえ!!」



石燕「やっぱ片目だから疲れるんすかねー?」

蒼月「だろうね。普通の奴等が両目でピント合わせてるの片目でやってるからね
そりゃ疲弊もするよ」目こすりっ

石燕「あー成る程
素朴な質問なんすけど、蒼月さんって目玉媒介にして幻見せるタイプの妖怪っすよね?

それってやっぱ両目だと色々パワーアップするんすか?」

蒼月「なに? 変なの興味持つな

んー。どうなんだろ 火傷したのがガキの頃だし
でも理屈的にはそうなんじゃない?」えーと。



石燕「だそうっす。」

魄哉「ご協力感謝。
やはりそうでしたか

という事で こちらの義眼『馴染~む君』試してみません?」眼鏡きらーん。

蒼月「Σ手前のジジイの差し金かよ!絶体嫌だあああっ!!」ひいいっ



家康「まーた有りそうで微妙にダサいネーミングだねえ」

魄哉「親しみやすさ重視です。

大丈夫ですよ? こちら人工物とは言えど 人の技術と魔術の融合で作られた 言わば生きてる義眼です。
3日もすれば比喩で無く 実際に体の一部となり普通に見えるようになりますよ?」

シロ「どんな仕組みなら体の一部になるのだ」

魄哉「ほらこの後ろ
此処から イソギンチャクみたいな細い触手が出て来て視神経を絡めとり同化を始めると言う


蒼月「怖すぎるから絶体嫌だ。」真顔。

魄哉「Σ怖いですか!?」えええっ



白「怖いって言うか 気持ち悪い。」きっぱり。

魄哉「Σなんと!」がーん。





千様「あいつ頭は良いのに こういう感性おかしいのよねー」

粋「つーか人間の技術と融合って それ事態が毎度オーバーテクノロジーなんだよなあ
どうなってんだよアレ」



魄哉「暇潰しにしては良いの出来たんですがねえ」ちえー

蒼月「待てコラ 暇潰しで作ったもん人で試そうとしたのかよ」

魄哉「試しません 失敗しませんし、こんなの失敗したらエグい死体が出ます」


白「そんなに使いたいなら自分で使うとか
お前酷い老眼だろ?」

魄哉「いえ。僕は普通に使える目玉入ってますから
まずこれ撤去するのに抉らないとダメなんで さすがに

蒼月「このジジイもう嫌だ。」

家康「まあまあ。経緯と手段はどうあれ負担軽くしようとしてくれたんだし」

魄哉「ま、蒼月君も摘出要りますがね
元から火傷で使い物になりませんし 飛天君に軽くオペして貰えば「Σそっちのが万倍嫌だあああ!!」ひいいっ




彬羽「あいつは一応 正規の医者なんだがな」うーん。

家康「だね。身内びいき無しで幕府の許可証持ってるし」

シロ「純粋に何するか解らん奴だからな。」うむ





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【割烹 春一】




白「で、凄い物なのに使い道無いらしい」

ごろんっ


朱禅「飲食店に目玉持ってくんな」



白「仕方無いだろ。キゲン悪くした魄哉が 要らないなら潰しますとかって踏んづけようとしてたし」

皐月「なんで目玉に愛着持っとん」ソバずずーっ

白「いっすんの目玉にも えーと」

粋「魂あんの?」



皐月「何やな。 蒼月も大概ヘタレやからなー
私やったら治るんやったらそんくらいええやんって思うけどな」ずぞぞっ

粋「お前良く目玉ガン見しながら食えるよな」

皐月「そこらの墓から持ってきたワケちゃうやろ」


朱禅「お前らまとめて叩き出すぞ」

庵「まあまあ。今日はお客さんも少ないし
けど、もちょい小声で話そうか 食欲失せるから」


白「そういう事で目玉の貰い手探してるんだけどな」真顔。

ひな「一つ目小僧にでもあげたらどうです?」

白「つける穴が無いだろ
あ、 穴開けたらいけるか」ふむ

皐月「ドタマに穴開けても視神経ないやろ 単純に脳みそバーンて飛び散るわ」ソバずずーっ



朱禅「塩蒔いて良い?」粗塩の壺っ

ひな「常連さん常連さん。」どうどう。




庵「けど 実際勿体ないなあ
凄い物では有るんだよね。」ひょいっ

粋(Σ目ん玉 素手で持った!!)ひいっ

白「普通なら目玉の替えとか無いもんな」うん。

皐月「そう考えると贅沢な話やなー」ずぞぞー


隅っこの席の爺さん「Σ解っとるわい! ネチネチネチネチうっさい!
若気の至りなのは解っとんじゃーーっ!!!」

粋「Σぎゃー!すんませんすんません すんませーんんんっ!!」ひいいっ




ひな「あら ひょっとして 」

爺さん「昔ヤンチャしとっての
馬鹿な事したー 喧嘩の時に相手の振り回したドスが当たってなー」ひっく。

皐月「べろんべろんやな」

爺さん「もうすぐ孫生まれるんじゃ
けど残った片方も歳でのー 白っぽくなって来とって
後どのくらい見えとるか解らん 孫の顔見れるまで持つのやら」けっ



白「良し。 目玉要るか?」目ん玉ずいっ

爺さん「Σ真顔で笑えん冗談怖いぞ!!」ひいいっ

粋「兄貴 あの、せめて説明を」

白「面倒くさい。 渡りに船だ」

皐月「おー 間違えんで言えたな 偉い偉い」ぱちぱち。





間。






【幕府公営診療所】




粋「よし。術前術後の記憶飛ばす忘却香オッケー。
飲酒は あーまあ多少血ドバるけど行ける行ける

はい、皆入るなよー ちょっと緻密な作業だし時間かかるからなー」戸ぱたん。


一同(本当にコイツに任せて大丈夫なのだろうか。)一抹の不安っ




粋「う、腕は良いからっ」冷や汗っ

皐月「万一の変なのなったら 私ら爺拉致って改造手術受けさせた どこぞの悪の秘密結社と変わらんけどな」


白「その時は素直に謝ろう」うん。

粋「Σ謝って済む話!?」


皐月「ま、はっちゃんの作ったもんなら大丈夫やろけど

ギュイイイイン!ぎゃりりり
ガリガリガガガガガガッ!!


一同(Σどこ削ってんの!?)



粋「うん。 目玉は心配ねえんだ 目玉の方は」冷や汗どばー。

皐月「落ち着き 床漏らしたみたいになってるで」

白「あの目玉がマトモに思えるって凄いよな」うん。








飛天「あのー なんか目玉装着したら上がらなかったぽい肩も良くなったらしいんだけど。ナニコレ」血まみれ術着。


皐月「Σえ。もう目玉入れたん!?」

粋「Σ馴染むの早あっ!!」



爺さん「おおお!見える 視界がクリアじゃああ!!」おおおっ

白「? なんかやたら元気だな?」あれ?


爺さん「おお!体が軽い軽い!!
おおお奇跡じゃああっ」腕ぶんぶんっ

飛天「な?
あの義眼 なんか変な物入ってねえ?」


粋「むしろ変な物でしかねーもん。」

飛天「あーそういう」手ぽん。

白「医学って凄いな」へー。

皐月「こんなん医学ちゃうで。」

爺さん「なあ。急に体良くなってなんかこわいんじゃけど。
てかアンタら何者じゃい」

白「その辺は記憶消すから気にするな

えーと。 爺さんなんだし副作用とかってのも生きてる間は無いだろ 多分」うん。

飛天「だなー 忘れろ忘れろ」忘却香ふわーん。





皐月「そんなんでホントええの?」

飛天「知らないきゃ起きない不具合ってのも有るんだよ
プラシーボ効果だな」

白「ぷら?」はて。


粋「うん。ここでオペんのは嫌だなコレ」うんうん。





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