小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月11日

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石燕「あれ?家の地下のダンジョン?コレって」ふむ。


白「ヒント。 そこに狐の毛だ」壁指差しっ

石燕「あー。やっぱ九尾さんの巣っすよねー」手ぽん。


家康「石燕ちゃんの順応力凄いよね」

魄哉「というか 元々僕が作ったヤバイ物封じ込めスペース何でなんですがねえ あ、そこ段差気を付けて」

挿音「あのデカ狐にはちょうど良いねぐらだよなあ
屋根裏入りきらねえしよ」よいせっと。





彬羽「で、何故に俺はこんな荷物担いでかなきゃ行けねえんだ?」カゴ背負いっ

魄哉「いやー蒼月君の力借りたいんですけど なんせ地下ですからね
寒いと冬眠しちゃうんで ひたすら着せ込んだら自力で歩けなくなっちゃって。」苦笑



蒼月「ほらキリキリ歩けよ 力仕事担当。」

彬羽「その辺に捨てて行っていいか?」イラッ


白「で、蒼月の手助けって?」

魄哉「ここヤバイ物沢山置いてるんでヤバイの更に呼んじゃうんですよ

これからやる作業の邪魔になるんで その間蒼月君の例の笛で低級霊やらもののけの類いを大人しくさせてて貰おうかと」

家康「Σオバケ居るとか聞いてないんですけど!!」ひいいっ



蒼月「あー。それで静ちゃんの笛持ってこいって話だったんだ
どうせ暇だし歩かなくていいしー
笛吹きゃいいんだから楽だねー」ピーヒョロロー

彬羽「Σ人の背中で吹くな煩え!!」


石燕「厚着徳盛で布団着込んでカゴ背負われてとか
音出るおもちゃで遊んでる赤ん坊みたいっすね」

蒼月「おい、冷静な判断やめろ。」




白「作業って何するんだ?
ここの変なの ほとんど前に俺が壊しちゃったぞ?」

魄哉「ですね。しかし今回のは壊さないで下さいね
普通なら行けない場所に有るので無事なはず、いえ無事じゃなきゃ今こうしてませんがね」よっこらせっと。


岩がこんっ。


石燕「お。何か出てきたっすよ?」




魄哉「はい殿 ここに手の平べたっと。
殿の手形を鍵にしてますので」にっこり。

家康「Σなんで私!?」

魄哉「ビビりなんでそうそうここに近寄らないし 安全かなー?と。」



蒼月「え?大丈夫なの?
馬鹿殿が誰かに闇討ちされて腕持ってこられたら開けられちゃうじゃん」

魄哉「そうなったら再設定しますから大丈夫です。
ただ、セキュリティ関係は設定し直すの大変なんですよねえ」ため息。

家康「うん。サラッと腕もがないでね

此処に手をペタッだね?」

魄哉「出来るだけ真っ直ぐにしてください
偽物対策の為 照合失敗すると溶けますよ」

家康「Σ溶けるって何いいい!!?」ひいいっ




白「相変わらずトラップがいちいち怖いな」うん。

挿音「だな。マジで勉強になるわ」ふむふむ。

彬羽「学習するな。
オーバーテクノロジーにも程が有るだろ」ドン引き。





がこんっ

ゴゴゴゴゴ。


蒼月「お。開いた」



魄哉「さて、此処からは足元気を付けて下さいね

あ、色々安定させないと行けないんで白君前でお願いしま
彬羽「Σおいフラグフラグ!その阿呆確実にコケるだろ!!」



挿音「コケたら根性焼きな?」キセルすちゃっ

白「解った。絶対コケない」うん






ーーーーーーーーーーー





石燕「馬鹿デカイ風水盤 っすか?」うわあ。


魄哉「みたいな物ですね
一度機能止めますので 蒼月君、静御前の笛お願いします。」


蒼月「ゆ、指がかじかんでっ」歯ガチガチっ

白「火。」ぼぼっ

蒼月「Σぎゃーやめてやめて!!俺火傷のトラウマあんだからっ!!」ひいいっ

彬羽「Σだから人の背中でうっせえええ!!」


挿音「彬羽よ もう下ろして良いと思うぞ?」キセルぷはー。



蒼月「Σあ。ちょっと 馬鹿扱い荒いっ 転がさないでよ!」カゴゴロゴロっ

魄哉「あの 今拗ねられると面倒なので転がすのは帰ってからに「Σ色々酷いなクソジジイ!」



石燕「お。風水盤止まったっすね」ふむ。

家康「私にゃなーんも解らないね」うーん。



白「あれ?俺はなんで連れてこられたんだ?」

魄哉「君が居るとこの手の物は安定するんです
事故防止みたいな物ですね」

白「?」


挿音「えーと。彬羽 解説頼むわ」


彬羽「ん?俺も詳しくは聞いて無いぞ
ただ陣の形状、様式からしておそらく何らかの封印。
それも単なる封印でなく、複数いや1つ2つでなく相当数を纏めてと言ったところか
加えて、五行の中心で有るそいつを連れて来た辺りからして地脈の安定を司る物であると同時に
放っておけばこの国自体が危険な何か抑え込んでいると推測される」



白「長い。」むう。

石燕「一言で言うと?」

彬羽「こいつをその辺に置いときゃ安定する。」

蒼月「それほぼスタート地点じゃん」



魄哉「説明が難しいですからねえ

まあ ぶっちゃけますと
天変地異や疫病起こして国滅ぼしかねないレベルの過去のあれやこれやを 龍脈、風水ですね。これを利用して閉じ込めてるんです」さらり。

蒼月「営業スマイルでなんて事暴露してんだよ。」



魄哉「この世で最も怖いのは人間なんですよねえ
怨念で此処までのものになっちゃうんですから」

蒼月「ん?封じられてんの元人間なの?
有名な奴ら?」


魄哉「名前を口にしただけで祟られるレベルの方々なので割愛致します」

家康「日本にはそう言うの多いよねえ」うんうん。

挿音(んなヴォ●テモードみたいなの実在すんのかよ) キセルすぱー




白「俺が居ると安定するって何だろう」ふむ。

石燕「えーと、都には災い避けに四方向に四神になぞらえた門を置くとかそっちの話っすねえ。
白さんは四神どころかリアルにその真ん中のヒトっすから 一人でその役目になるって事っす」

白「?」


魄哉「人間の石燕さんが一番理解してそうなのが凄いですね」うわあ。

彬羽「俺も正直理屈しか解らねえな。」


挿音「漬かりきってねえ漬け物の上にゃ 漬け物石置かなきゃいけねえとかそんなんじゃね?」

白「なるほど。」おおっ


魄哉「だいたい合ってますね」ふむ。

石燕「いつか漬かるんすか?この下の人等」

彬羽「そもそもどうやって封印したのか気にな「思い出したくありません。」きっぱり




家康「Σあ!もう機能停止してるなら蒼月笛吹いて吹いて!
変なの寄ってきちゃう!」

蒼月「えー。何かの作業する時だろそれ?
ずっとやってると酸欠になるじゃん」むー

魄哉「それもそうですね、
じゃさっさと始めますか」腕捲りっ



白「あれ?
家康は鍵、蒼月は雑魚避け、バカラスは蒼月運び 挿音はいつもの警護だろけど

石燕は何で来たんだ?」


蒼月「あ、そう言えば
何?また野次馬?」笛スタンバイっ


魄哉「いえ。石燕さんは有る意味メインです」

蒼月・白「?」






魄哉「はいっ こちらが見本となります!
書きたて新品レベルを目指して これの再現お手伝いよろしくおねがいします!」

風水盤設計図見本ばさあっ!


石燕「Σめちゃめちゃ繊細なんすけど!!」ひいいっ





家康「物って月日と共に劣化するからねえ」うんうん。

挿音「アレ完全修復って人間技じゃねえだろ」

彬羽「いや職人ってのは 時に人間を凌駕する物だ。」


蒼月(俺笛要員で良かった)ぴーひょろろー。


魄哉「いやー石燕さんが人間やめてるレベルの霊感野郎で助かりました
しかも絵描きとか 僕一人で修繕となったら地獄でしたよ いやー良かった良かった」ほっ

石燕(Σ駄目だ断れないっ!!)


挿音「気張れー。骨は拾ろってやらあ」








間。








魄哉「Σだああ間違えた!! ここカケアミじゃないですかっ!」ひいいっ

石燕「Σ魄哉さんそこもベタじゃないっす!後書き文字見本が小さくて解らないっす!!」

魄哉「しまった!資料資料ーー!!」がさこそっ




蒼月(何の締め切り前だよ)ぴーひょろー。

白「カケアミ?」はて。

家康「風水盤にカケアミとか使うの?」

挿音「つかカケアミって何だよ」

彬羽「線で濃淡をつける技法 なんだがな。」うーん。




白「コレ終わるまで俺らも帰れないんだよな?
九尾 茶菓子有るか?」

九尾「だーりんお呼びかえ?
Σお!なんじゃこりゃ わちの家に知らん部屋が」おおおっ



魄哉「Σすみません!バランス崩れるんで大物妖怪呼ばないで下さいーーっ!!」ひいいっ

石燕「Σああっ 墨こぼしたっ!!」うわあああっ




九尾「Σなんか知らぬがすまん!よい子にしておくわっ
あ、ここに茶と菓子置いとくでのっ!」そそくさっ

白「隣で大騒ぎこめんな。」饅頭もぐもぐ。



家康「伝説の大妖怪に気を使われちゃったよ」うわあ

挿音「つーかコレ 今日中に終わるのかよ」




彬羽「すまん。栄誉ドリンク的な物は無いか?
金なら払う」

九尾「わちは売店では無いぞえ?

んー。 おやつのマンドラゴラなら「よし。齧れば良いな。売ってくれ」

九尾「Σ生で!?」ひいいっ





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