小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月30日

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石燕「そいや。この家の人等って 皆揃って餌付けされて居着いたんすよね?」

千様「そうよー
基本ご飯たかってた延長とか 荒ぶってた子もご飯でなだめられて居着いた感じよー」



石燕「典型的な胃袋から掴むタイプっすね」おおっ

魄哉「Σその言い方やめて下さい!」



彬羽「俺は違う」きっぱり

石燕「それっすよ。彬羽さんはそのタイプじゃないなーと。

何で此処に居るんすか?」ズバッと。

彬羽「Σえ」



家康「石燕ちゃん 結構ズバズバ行っちゃうタイプだよねえ」

シロ「本人も典型的内弁慶だと言っておるからな」うむ。

蒼月「えー内側にもそんな弁慶でも無


石燕(与一)「弁慶。武蔵坊か
懐かしいな」どろんっ

蒼月「Σあ。しまった中身入れ替わっちゃった」

シロ「そうか 義経知っておるなら弁慶も知っておるわな」ふむ。

石燕(与一)「うむ。あれこそ正に武人と言った

あ、 話の続きはやって貰って構わん
石燕にも聞こえておるのでな」

千様「さらっと自分の自由時間確保したわね」

石燕(与一)「自由なのに肩凝りが酷い」むう

家康「10代の中身で20代後半の体に文句はやめたげて なんか辛い。」



小太郎「えーと彬羽がうちに来たのはだ
ちょろちょろ聞いてるだろけど カラス天狗の里で跡目争いでイトコで年下の飛天が指名されたの 不服って事でドンパチやってー

で、俺ら飛天側についたから 多勢に無勢でボコられて負けて
決まった物に不服申し立てで暴れたし 負けて戦闘不能だしって事で バケモノの世界的にもアウトつって事になったんだよな」

蒼月「普段ポケッとしてるのに まとめが容赦ないなアホ犬。」

魄哉「びっくりするくらい的確ですね」おおっ




千様「で、そこに このタラシ常習が
『ならばうちで引き取りましょうか?』って 」

石燕「やはり遣り手。」ほほう。

魄哉「Σだから何故にそういう言い方するんですか!?」


千様「弱ってる所に仏スマイルとかねー
今思うとあざといわアンタ」けっ

魄哉「Σなんで責められてるんですか!?」



白「けど、確か どうせ行き場無いから好きにしろって言いながら 一週間部屋に籠って出てこなかったよな?」

石燕「Σ一週間!?」ひいいっ

彬羽「そう言えば 確か一週間目で脱水症状起こしたんだったか」ふむ。

家康「生物が生きられるギリギリラインだねえ」うわあ。




魄哉「そして 水と食べ物摂取して九死に一生を得た所で 白君がいらん事してケンカになり

大暴れしてなんか馴染みました。」

石燕「あー。暴れてスッキリしたんすねえ」うんうん。

一二三「ほうほう。」へー



小太郎「Σぎゃ! 一二三いつの間に!」

シロ「よし!向こうで遊んでやろう! 小太郎来いっ」一二三がしっダッシュ



家康「保護者として黒歴史は聞かれたくないよね」うんうん。

蒼月「もう遅くない?」


粋「えーと。どんまい」肩ぽん
彬羽「Σ煩え!!」



家康「んで、餌付けと言えば白のイメージだけど

確か最初は このオカンとガチバトルしたんだよね?」

魄哉「その点は僕の落ち度ですね

ガセとは言え『人に危害を加える鬼』を駆除しに行っちゃいましたから」うーん。

粋「あ、そか。昔は対魔の仕事もしてたんだっけ?」

魄哉「戦国辺りから 魑魅魍魎の類も中々に荒ぶってましたからねえ
今は白君がお役目してくれてるんで楽ですがね」



白「あれ?その頃じじいが現役のはずだぞ」

魄哉「Σあ。」

千様「お爺ちゃん 長期間お役目サボり?」あらま


彬羽「それについてはだ

その 手前の爺さんその頃 嫁に先立たれ1人息子に先立たれ 孫は行方不明になるわで色々ヤバい事になっててな

飛天の親父とダチなのもあって うちの里で好き放題やってた頃だな」思い出しげんなり。


粋「Σなんかごめん すっげえごめん!」ひいいっ

白「ひょっとしてお前のストレスの原因 うちのじじいか?」

彬羽「Σはっ!」




石燕(与一)「ん?仲が悪いのか?」

魄哉「逆です。
くっそ真面目で反応が面白いので さんざん苛めら、構い倒されてたようで。」コホン。

家康「蓄積された鬱憤の中の1つではありそうだねえ」うわあ。



蒼月「爺孫揃っていい玩具とか。お前ある意味凄いね」


彬羽「Σ本っ当にタチの悪い血だな!!」

白「俺に怒るな」むう。

粋「兄貴 はた迷惑な所はじじい似だもんなあ」納得。




石燕(与一)「で、
先程の初対面でやりあったとの事だが

双方無事だったのか?」
魄哉「んなワケありませんって。」即答。



白「やらなきゃやられるなら そりゃあな」うん。




挿音「小太郎が腹潰れかけて 俺が骨何本か逝って

親父は確か 初っぱなに利き腕へし折られたよな?」キセルぷこー


魄哉「1発目でガード不可なの来ると思わないじゃないですか」ふっ


一同(Σ殺る気しかないっ!!)ひいいっ



魄哉「あ!正確に言うとガードしたんです!!
こはちゃんとしたんですよ

そしたら受けた腕が砕けたっていう!」

石燕(与一)「いや。落ち度が無かったと言いたいのは解るが そんなに大事か?そこ」

蒼月「変な所負けず嫌いだよねホント」




粋「あの兄貴?小太郎も?」おずおずっ

白「襲ってきたから」うん。


千様「白君 数年でかなーり性格丸くなったのねえ」うわお。




挿音「んで、どう考えも無理だろコレってなってたらよ
親父が俺らに負けたら人に更に被害行きますよとか雄叫びぶっこいて、
白の奴が ちょい待て。人にケンカ売ってないぞむしろ逆だってなってなー」

蒼月「あー。2人とも戦闘中やったら冷静だもんね」ふむ。


挿音「んでまあ、
人間側が なんか人外ぽいの居るからって狩ろうとして、まあこんなもん無理だわな。
毎度逃げられっから 話盛りまくって専門家に退治させようって腹だったの解ったんだよな」


千様「Σえ。アレそういう事!?」

挿音「おうよ。本当に怖いのは人間ってオチだったよなー」キセルふー。

家康「いやお前も人間だよ?」

粋「うえー マジか

つーか お前大怪我してたんだろ?余裕あんなあ」



挿音「ここで人生終わりかと思ったらかえって頭も冴えるもんだぞ?」

粋「Σどんだけ!?」ひいいっ


魄哉「そういや折れた肋骨 思いっきり内臓に刺さってましたよねえ」しみじみ

千様「なんでそれで生きてんの。」うわあ



挿音「更に言うとだ
そんなケガしてる真横で 『こちらの誤解で大変失礼しました
もしお暇でしたら こちらまでおいでください』とか 地図かいたメモ渡してるのにドン引きだわ」

魄哉「Σだ、だって 君ら大ケガしてるんで早く撤収しないとダメですし!

でもお詫びは必要でしょう人として!!」




一同「やはりベテランのタラシ。」ドン引き

魄哉「Σあああ!やっぱ言われたっ」ひいいっ



白「プロの技だったのか?」はて。

彬羽「流れ的にコメントし辛えな。」




白「後、暇だし書いてたのに行ってみるかと思ったけど そもそも俺字とか読めないし
地図も見方解らないからな?」

魄哉「あれ?まさか3ヶ月迷子になったっていうのは!」はっ

家康「むしろなんで読めると思っちゃったの?」




石燕(与一)「ちなみに御前は何故だ?
やはりタラシの技にかかったのか?」

千様「むしろ来るなだったから 全力で居着いたわ」けっ

粋「あ。姉ちゃんが今回やたら絡むのってそう言う」納得。




石燕(与一)「だ、そうだ石燕

住む家無くして途方にくれて自棄酒くらってる所を拾われた御前はまだマシのようだ 安心しろ」


家康「Σえ!何そんな事気にしてたの!?」



彬羽「ちなみに手前らはどうなんだ?」

蒼月「えーっと
三食ついてて楽だしーって事で 1人くらい増えても良さそうだから居着いたよ」

粋「ずっと長屋とこっちとウロウロしてたからなあ

移動めんどくさくなっていつの間にかこっちに居着いたなあ


Σん!?」




白「その長屋 そろそろ解約していいか?」

粋「Σやっべえええ!金無かったから兄貴に家賃建て替え頼んだまんまだった!!

え!?ちょと待って何ヵ月分!?」

白「何ヶ月じゃない 年だ。」

粋「Σぎゃー!ごめん! 頑張って払いますううう!!」ひいいっ


家康「返し切れないに1票。」

挿音「あー賭けになんねえなこりゃ」ちっ


蒼月「稼いではいるんだよね この人」うわあ。

千様「野良からよくまあ ここまで人の世に馴染んだわよねえ


誰かさんのジゴロも役に立つのねえ」

魄哉「Σだから何で絡むんですか!!」

千様「だってアタシどっちかと言うと邪魔扱いなんだもの!!
紅一点よ!喜びなさいよおお!!!」きいいっ





挿音「いや。ガキ拾うのはともかく 女連れ込むのは抵抗あるだろそりゃ」

家康「仮にも坊主だしねえ」うんうん。





千様「それでもチヤホヤされたいのおお!
何このドライな逆ハーレム!」きいいっ

石燕「その言動が主な原因じゃないっすかね」

粋「お。石燕お帰り 与一はよ?」

石燕「千様さん怖いんで逃げたっす。」きっぱり

千様「Σなんでえっ!?」がーん。




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