小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月15日

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挿音「お。いい塩梅だなこりゃ
カゴくれカゴ」

家康「はいはーい。 Σどわ」ずるどしゃあ!



挿音「足元見ねえと滑るぞ」

家康「Σ遅い遅い!」ドロッ泥っ




千様「あら。何かの収穫?」

挿音「おうよ。スイカはまだだけど 瓜が結構 よっと。」ばきゃっ

千様「あの 美味しそうではあるんだけど 普通に素手で割るの怖いんだけど」


挿音「あ?
秋羽とかなら 普通に握り潰「何の話よ」



魄哉「おや。 今年も豊作ですねえ」

家康「あれ?今日休みだっけ?」

魄哉「いえ。もうちょいしたらまた江戸城に・・

あんまり洗濯物増やさないでくれませんか」げんなり。

家康「私にそれ言う?」堂々ドロドロべっちゃべちゃ

魄哉「Σアンタ今年でいくつですか!?」


千様「あー。はいはい
今更今更

それより初物早く冷やして食べましょうよー
初物食べると夏バテしないとか言うでしょ?」


魄哉「へ?
あーまあ そうなんですが


既にバテてる子が数人」遠い目。

挿音「だから夜勤明けにわざわざ収穫してんだろがよ。」



家康「暑さに弱いのって言えば やっぱ彬羽?」

千様「小太郎君もよ
犬だものね。 伸びてるわ」




挿音「こっちは冷えてねえけどまあ熟れてんな」もっしゃもしゃ

家康「Σあ。ずるっ!」

挿音「作ったもんが一番乗りで当たり前だろ」もぐもぐ


魄哉「あーもうホントいくつですか。
冷やしますんで 少し待ちなさいって!」






間。







シロ(当たり前のように 冷却装置扱い。か) ふっ


千様「シロ君居ると便利ねー」にこにこ

家康「だねー。一瞬でキンッキンに冷えたねー」ほくほく


シロ「良いがな。 役に立つのならまあ良いではないか」うむ。

粋「自分に言い聞かせてねえ?」



一二三「あのー。甘いのは彬羽さんダメだべよ?」

魄哉「あ、そういえば

んじゃ、彬羽君には冷やしキュウリでも持っていきますかねえ」

粋「Σカラスなのに河童みたいな!!」



白「冷やしキュウリうまいぞ?」

石燕「そっすよねー。
とれたては何でも旨いっす」うんうん。


粋「んー。まあそうなんだけどよ」うーん。



魄哉「んじゃ。キンキンに冷えたのサクッと行きますか」包丁きらーん。


白「ん?まっぷたつにするのか?」

魄哉「? ええ。まあ
何か?」



白「桃太郎とか入ってたらどうするんだ?」真顔。

魄哉「百歩譲って入ってたとしても 瓜子姫だと思います」



千様「白君以外とメルヘンねー

野菜や果物の中に小人なんて入ってるわけないわよー

ねえ?

魄哉「・・・・えーっと。」

千様「なんで否定しないの?」



シロ「ちょっと待て!入っておる事があるのか!?」


魄哉「ご、ごくまれにですが」

一二三「Σええええ! 桃太郎ってホントにいるだか!?」おおおっ


魄哉「えーとですね。
どこから説明すべきか」うーん。




蒼月「果実や木の実なんかには 不自然な空洞がある事があるよね?
種も無いのに ぽっかり空いてるの

あれは いわゆるそういう子供が入る場合を想定した構造になってて。
条件揃うと そこに生き物が宿っちゃうらしいよ」


一二三「おおお。蒼月さんの解説珍しいだっ」おおっ


魄哉「あの。蒼月君?」

蒼月「なんだよ。どっか間違ってた?」むっ

魄哉「あ。いえ ちゃんとした解説してくれるの珍しいなーっと。」

蒼月「なんか最近バカラスばっか賢い扱いじゃん?
俺だってあそこまでマニアックじゃないだけで 脳ミソには自信家あんだよねー

て、事でアピールだよ」ふんっ


粋「お前の場合知識はあるけど生かせてねえからバカっぽ「本物のバカに言われたくないね」即答。





千様「はいはいはいはい!ケンカしないの!!」

魄哉「そうですよー。今これ切ります

・・ので。」ごくり



家康「不安なら少しずつこそいでも良くない?」

魄哉「こそいだ所で中の人もこそぐ可能性がっ」冷や汗だらだらっ

シロ「中の人ってお前。そんな頻繁におるものなのか?」




魄哉「いえ。それは無いと思いますが
あ、やめましょう
せっかく暑い中実るまで育ててくれた挿音に失礼ですし」冷や汗っ

挿音「今更だっつの。」キセルすぱー


白「心底どうでもよさそうで良かったな。」





粋「いきなりが怖いなら振ってみれば良くねえ?」ぶんぶんっ

家康「Σちょっと荒いって!中に居たらヤバいヤバい!!」ひいいっ




一二三「さほど居ねえって言いながら 居るの当たり前で話してるのはなんでだべ?」

白「妖怪が多いところには妖怪が集まるからだ」


一二三「あー。そっか この家だからバケモンばっかなんだなあ」ほうほう


家康・石燕「人間です。」





挿音「何だな。別に育てたもんに 変なの入り込んでても青虫ついてらくらいにしか思わねえけどよ」

一同(Σそんなもんなの!?)

挿音「ただよ。
食いもん作ってんのに さっさと食えねえってのも興醒めだよな」




千様「つまりはなんかがっかりらしいわ」ひそっ

魄哉「でしょうねえ。しかし この流れで刃物ぶちこむ勇気はありません」うーん。


蒼月「じゃあ 刃物無しで開けりゃいいじゃん」

魄哉・千様「へ?」







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彬羽「暑さで参ってると言ったはずだが?」

瓜ぱきっ

石燕「おおお。めちゃ綺麗に割れるっすねえ」

粋「卵割る感覚かよ こっええー」うわあ。



千様「ごめんね彬羽君
ちょっと中身が怖くってー」

彬羽「は?中身?」


シロ「すまん。氷嚢新しくしたので勘弁しろ」ひんやり。

白「うん。シロ貸すから許せ。
とりあえず全部頼む」


彬羽「別に要らねえ。
何がどうしたお前ら」ぱかっ



一二三「えーと。そのつまり桃太郎だ!」

彬羽「は?」



魄哉「今頭も湯立ってるみたいですし後で説明しますね
あ。キュウリ要ります? 冷えてますよー」

彬羽「Σ俺は河童か!!」



粋「ほら。やっぱ抵抗あんだろ?」

石燕「ビジュアル気にしなきゃ旨いんすけどねー」




彬羽「しっかし甘ったるい匂いだな
お前らこれ平気なのか」眉ひそめっ

白「だからいいんだろ?」

彬羽「全く理解できねえ」ぶつくさ



魄哉「なんだかこういう団欒いいですねえ
最近皆お仕事で のんびり出来ませんでしたし」しみじみ

蒼月「いやアンタもうすぐまた江戸城じゃん」
魄哉「言わないで下さい言わないで下さい言わないで下さい」





彬羽「キツいなら少し休め
俺みたいにへばっても 知らね Σうわっ!何だこいつ!?」

蒼月「Σぎゃ!!マジで居た!!」ひいいっ






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