小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月7日

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石燕「おや 絵本っすか?」

一二三「んだべー。字のお勉強にもなるだ」にこにこ。

石燕「あーいいっすね かぐや姫っすか
女の子はお姫様好きっすよねー」うんうん。



一二三「さあ白さん これなら漢字もおらでも読めるくらいだ!!頑張るだよっ」ぴしっ

石燕「Σお勉強ってその人のっすか!?」








間。







白「ひ、ひねずみのかわ・・ ?」

一二三「かわごろも だべ。」さらり。


蒼月「膝の上読み聞かせポーズで勉強って 新しいな」うわあ。


家康「なんだろねー。 パッと見微笑ましいのにね」うーん。

千様「若干悲しくなってくるわねえ」うんうん



シロ「む? 火鼠のネズミは読めたのか
進歩では無いか?」ほう。

一二三「シロさん残念だべ。子供向けだからそこは平仮名だ。」

シロ「Σくっ!」



千様「シロ君ひょっとして 見かねてフォローしようとした?」

家康「自分だったら辛い!とか思ったんだろね
繊細な子だし」うん。

蒼月「本人全く気にして無いけどね」


一二三「早くちゃあんと読める様になって 読み聞かせしてけろー」

白「だな。えーと。かわごろもかわごろもな。」ふむふむ


家康「てか一二三ちゃん 自分で読めるなら読み聞かせする必要ないよね?」

千様「ああ言えば 常にやる気無い白君が頑張るの知ってるわよね あれ。」うわあ。

蒼月「成る程。小さくても女の子だねー
将来楽しみだね」


粋「つーかよ。
兄貴の読み聞かせって 抑揚無さすぎて怖そうなんだけど」

一同「Σ確かに!!」ひいいっ

石燕「猿蟹合戦とか淡々と猿討伐してそうっすねえ」お茶ずずー



白「仕事スイッチ入ったら表現力上がると思うぞ?」

粋「すんません。それでも無表情なんで更に怖いっす兄上。」



蒼月「表情筋って大切だよね」しみじみ。

シロ「まあ何だ
それくらい読める様になってて損は無かろう
しっかり一二三に教えて貰うが良いわ」


白「うん。 で、一二三これは何て読む
一二三「ほーらいのたまのえだ だべ。」さらり。


粋「今度こそ難しい字さらっと読んでねえ?」

千様「まあ 彬羽君の教育受けてるものねえ」ああうん。




魄哉「おや、かぐや姫ですかあ
良いお話ですねえ」ふむ

石燕「内容真面目に考えるとなかなかエグいっすよ?」

魄哉「そうですか?

要は貢ぎ物でかぐや姫の気を引こうとしたバ金持ち達が自滅するお話でしょう?」

千様「なんでそこ中心なのよ」

魄哉「クライマックスここでは?」はて。

家康「うん 違うね
一般的には 月から迎えが来る所だね」



白「お前 貢ぎ物で気を引こうとする奴嫌いだもんな」

蒼月「あーはいはい。 私情バリバリなんだね」

魄哉「天海やってるとどうしてもですねえ」苦笑。


シロ「そもそも不可能と解っておって これを持ってこいと言うこのかぐやと言うのも大概だな」

蒼月「遠回しにふってんでしょ?」

千様「そうよね。
それで納得しないならって無理難題出すとか アタシは好きだけどー?」




粋「あ。なんか前にもこんな話したと思ったら」はっ

魄哉「Σそう言えば龍の首の玉 お宅の親戚さんが取られかけたとか何とか!!」

石燕「Σ実話を元にしたフィクションっすか!?」



千様「じゃあ他のも有るの?」

家康「火鼠の皮衣 は確か大陸のだよね」ふむ。

一二三「あーそれ 天竺の王様が今持ってるらしいだよ?
彬羽さんが言ってただ」

粋「Σどこ情報だよ!」

シロ「そうか。あやつは日本のもののけの総大将の補佐やっとるからな」ふむ。

蒼月「成る程 情報入って来てても不思議じゃないよね」



白「じゃ このツバメのこやすがい? てのは?」

魄哉「そういうのを巣に置いてるツバメが実在する。
もしくはツバメに似た妖怪が持ってるアイテムって事ですかね」


粋「マジかよ
これ全部実在すんのか」絵本まじまじ




シロ「しかし 蓬莱山に有ると言う この蓬莱の玉の枝と言うのは?」

家康「神仙の住むその山も実在する事になるねそれ」うわあ。




蒼月「なんだろ。神様とか聞くと 実在しても不思議じゃないなって気がしてきた」うーん。

シロ「そりゃそこで 漢字が読めんで絵本に困惑してるのも 人間から見れば神の1種だからな」うむ。



粋「ありがたみねえなあ。」うわあ。

白「お前よりはマシだと思う」※人外大将にして五行の真ん中『裁き』担当当代黄龍様。




魄哉「しかし かぐや姫は蓬莱の玉の枝なんて 万一持ってこれたらどうする気だったんでしょう」ふむ。

家康「ん?普通に飾るんじゃない?
金銀で出来てるんでしょ?」

魄哉「これキンキラして見えますけど普通に腐りますよ? 実なんですから」

家康「へ、そなの?」


シロ「ちょっと待て。まるで見てきたような言い草だな」



魄哉「蓬莱山ってのが 僕が知ってるアレならって事ですがね

ただ、 あーそっか
人間が取ってくる事は不可能ですよねえ」うーん。







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【常春の里】



夕霧「あっれー またそれ採ってきたの?
相変わらず作り物みたいな実だねー」

翡翠「長がお好きなのでな
此処でも滅多に手に入らぬ高級品だ 」すたすた。

旭「毎度ご苦労な事で。

そいや知ってっか?
それなあ 人間共の間じゃ不老不死になるとかって伝説になってんだとよー
さっすが王サマだよな そんなん嗜好品にしねーわ普通」


夕霧「ん?王サマって今歳いくつ?」 ふと。


翡翠(Σ私もやたらトシ食わんのはまさかっ!!)はっ

旭「お前 つまんだな? 高級品。」





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