小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月8日

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粋「あ、兄上。誠に言いにくい事ながら 本日腹痛につき 見習いの身として色々とアレなんですが休ませて頂きたくっ」嘆願書っ

白「腹ピーピーで来られてもな。」うん。







千様「あらー お腹冷えた?
昨日暖かめだったから布団蹴っ飛ばして寝たんじゃないのー?」

家康「いや薄着だからじゃない?
お腹てか体全体冷えたんでしょ
若い子って厚着嫌がるからねえ」

粋「Σ幼児の扱い!?」



焔「あー あったま痛え
腹弱いなお前。」

粋「Σ誰のせいだよ!!」


蒼月「成る程 お爺ちゃん来てたね そういや。」納得。

シロ「アホみたいに飲まされておったからなあ
腹も負けるだろ」



焔「同じ孫なのに なんでこっちは平気なんだろうな」はて。

白「二日酔いにしたかったのか。」むう。




千様「てか お爺ちゃん いつの間に来てたの?」


彬羽「瓦版に孫が載ってたとかで 夜にいきなり押し掛けて来やがったんだ」よろっ


シロ「お前まーたウザ絡みされて飲まされたのか」察し。

彬羽「ホントに爺孫揃ってたちの悪い」頭ずきずきっ



家康「え。孫って

どっち?」

粋「俺のニュースなんて 今日腹下してるくらいしかねーだろ」ぐたっ

蒼月「うん。ミジンコの毛程も価値の無い情報だね

つまりー」


千様「あ、そっか
白君 有名人だものねえ」

白「瓦版のネタが無くなると 芸人ネタになるらしい」うん。

シロ「ふむ。で、何をやらかしたのだ?」


焔「『出刃包丁持った暴漢が小間物屋に押し込み 舞台さながらの大立ち回り』ってコレな。 」瓦版っ

蒼月「うん。お爺ちゃん落ち着いて。
孫が記事になって嬉しいの解ったから」


家康「普通に事件じゃない?これ」うーん。

粋「兄貴にとっちゃケンカとか日常だからなあ。」


シロ「成る程。スクープ狙っとる瓦版屋には持って来いのネタだったわけだ」ふむ。

粋「俺は途中ツノ出ねーかとか凄っげえ心臓に悪かったけどな」

千様「はいよしよし。その辺の気疲れも胃腸にきてそうねえ」あらまあ。



白「あ、そうそう
思い出した。鉄扇黒くなったんだけどコレ汚れとれるかな?」ずず黒っ

彬羽「Σ明らかに返り血じゃねえか!!」

シロ「Σどんだけどつき回したお前!!」ひいいっ



粋「な? 心臓に悪いだろ?」ふっ

白「大丈夫だ。控えめに書く様に小銭渡したし。」さらり

シロ「Σ誰が教えた!?要らん知恵ばっかつけおって!!」

家康「あ。ごめん 私。」



焔「まあいんじゃね?
元気過ぎるくらいが調度いいってなー」わははっ


千様「お爺ちゃん ホント孫が可愛いのねえ」ほのぼの。

彬羽「少しは躾て貰いたいがな。」けっ



焔「ひとつ教えてやろう
爺婆が孫を甘やかすのは 育てる責任は無いが甘やかしたり構ったりするのは自由だからだ。」どやっ

彬羽「Σそんな知識要らねえ!!」




家康「こういう所 血筋だねえ」しみじみ。

白「俺あんななのか。」

粋「俺は似てないと思うけどなあ」うーん。

シロ「勾陣でなければお前だけはホントに血が繋がってるのかってレベルだな。」うむ。




千様「しかし瓦版の追っかけねえ。

気軽にその辺フラフラ出来ないわねー お役者も大変ねえ」

白「目目連の目くらいに思ってたらどうってこと無いぞ?」

シロ「うむ。普通なら気になってしゃーないな。」





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【某所 屋根の上】




挿音「あれ?お前こんな所で何してんだよ」

つつじ「しっ! あんさんこそ何してはんの?」こそっ

挿音「何って 忍者は屋根の上に要るもんだろ?」

つつじ「確かにさいどすな。
じゃあ、わても役者は屋根の上に要るもんちゅー事「いや舞台に帰れよ」



つつじ「あかんのや!
今降りたら捕まる!あん人ら ほんまうっといんどすえ!!」こそこそっ

挿音「何から逃げてんのか知らねえけど お前なら追われてんならスパッとやっちまえば」
つつじ「Σんな事したら 向こうの思うツボやん!!」



挿音「?」

つつじ「だああもう!これやから記者嫌いなんす!
アンタの親父はんに掛け合って 瓦版禁止にして貰われへんか!?」くわっ

挿音「言論統制になるから無理。表現の自由奪うなってうっせえ事になんだよ
つか瓦版かよ。
追われたくねえなら目立つ仕事してんじゃねーよ」キセルすぱーっ

つつじ「Σまさかの人から正論っ」ぐはっ


挿音「ったくどいつもこいつも 自由だ何だと
自由ってのは自己責任と背中合わせで成り立つんだよ
仕舞いにゃケツに爆竹突っ込むぞ」けっ

つつじ「Σどんだけストレス貯めとんの公務員!
ワガママ言ってすんまへんどしたあっ!」ひいいっ





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