小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月13日

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【幕府公営診療所】




粋「ちゃーす。
兄貴が来てるはずなんだけど

飛天「あーうん。早く連れて帰ってマジで。
ここ託児所じゃないからなー」

白「失礼だな 」茶菓子食べながら全力ごーろごろ


粋「なんで診療所なのにこんな茶菓子あんの?」うわあ。

飛天「来るのじっちゃんばっちゃんが多いからなあ
なんと無く?」うーん。

粋「お前 自分には金かけない癖におもてなしの心の塊だよな」



白「こっちの湿気てるから早く食べきった方がいいぞ」きらーん。

飛天「Σえ。マジで!? うわもうそれ完食しちゃって
粋「Σくおら兄貴! 金平糖がどうやって湿気んだ!!
つかお前も騙されんな!!」


白「ただ食いするつもり無いから良いだろ
ほら。」ポチ袋。

飛天「あのー 何?これ」

白「お前 年下だろ?」

飛天「Σそうだけど貰えねーわ!」

粋「Σえ。ちょ 今年は俺も貰ってないのに!!」がーん!

飛天「Σお前そのトシで兄ちゃんにお年玉貰ってんの!?」

白「いいから。ほら袋は無視して 菓子代だ」

飛天「いやいやいやいや!無視出来ないって
何これ『うし。』っで見りゃ解るっての! センス凄いなお前っ」

白「一二三にやった余りだし」

粋「Σいやなんでそれ選んだの!?」




彬羽「保育園か ここは。」

白「あ。老け顔だけど お前もそういや年下「いらん。」きっぱり


粋「あれ?お前バイトは?」

彬羽「終わった。で、帰るなりミイラ取りがミイラになってる気しかしないから見て来いって言われたんだ
案の定か」ちっ

粋「へ?誰に」



彬羽「コイツにだ。」

コマ『私のメンテ用の油はまだでしょうか?』筆談。

粋「Σなんか小脇に抱えてると思ったら!」



飛天「Σえ。お前油取りに来てたのかよ!」

白「ごめん、綺麗に忘れてた」えへん。

彬羽「この馬鹿の手の届く所に食い物を置くな」

飛天「えー。届かないって言うと この辺の箪笥の上とか?
粋「おいやめろ。 自分で微妙に届く所とか 地雷だからそれ」


飛天「へ?」


コマ『言わなきゃ誰も気にしないのに 気を使い過ぎて自爆するタイプですね』筆談さらさらっ


白「この中で一番チビで悪かったな」

粋「Σしまったああ!!」ひいいっ



飛天「言っても俺らはでかい種族だしなあ」180cmオーバー。

彬羽「背丈なんざそんな気になるか?」約2メートル。

飛天「いやお前はでかすぎ。」きっぱり。



コマ『ちなみに 白さんからのお年玉は
魄哉さんからのと一緒にされて既に渡されております。』筆談っ

飛天「何で普通にやらねーの?あいつ」

コマ『基本的にめんどくさいお兄ちゃんだからです』筆談書き書きっ



粋「なあ、そこ何ヒソヒソ書き書きしてんの?」




白「なんでも無い。」

ぼぼっ

飛天「Σこらああ!薬品あんのに室内で火やめろ!!」

コマ『証拠隠滅とは恐ろしい』書き書きっ



彬羽「馬鹿やってないでとっとと帰るぞ
全く散らかしやがって」ぶつくさっ

粋「うわ、後始末に躊躇ゼロ
お前慣れてんなホント」

彬羽「誰の兄貴のせいだ」

飛天「あのちっさいお姫様のせいじゃないんだな。」うわあ。

白「一二三は良い子だからちゃんと自分で片付けするぞ」どやっ

飛天「うん。幼女に負けんなよ」





粋「いや、マジで一二三のが大人かも知れねーわ。」

彬羽「お前 なんだこの読みっぱなしの絵本は」引きっ

飛天「あ。それくらいなら読めるかなー?と思ってさ」あっはっは

粋「Σお前かよ!!」



白「平仮名しか読めないからって桃太郎渡されるとは思わなかった」むう。

飛天「いやー さすがに子供扱いし過ぎたなあ
鬼退治って これ人の家に押し込んで財産強奪するただの強盗だろって 至極全うなコメント言うとか思わなか
コマ『白さん がっつり読んでますね。』筆談っ



飛天「で、ちょっとランクアップして
こっちの振り仮名つきの『猿でも解る家庭の医学』をな。」

白「頑張れば読めるし 面白かった」達成感っ


粋「なあ、ひょっとして兄貴が帰らねえの お前が全力で相手するからじゃねえの?」

飛天「Σはっ!!」


彬羽「まあ暇そうだしな。
良い事だが」




コマ『何でも良いので油を下さい。
腕のジョイントがきしんで不快です』筆談っ

飛天「あ。悪い悪い

えーと。 確かこっちの棚に」がさごそっ



粋「診療所って何でも置いてんだなー」へー。

彬羽「今回のは人間の治療にも使える奴らしいからな
魄哉が年末に業者から仕入れるの忘れてたとか
ん?どうした?」



飛天「あのさ。大江山酒呑童子って居るだろ?

あいつさ。俺とお前見分けつかないらしくて ちょいちょい喧嘩売ってくるんだよな。」

彬羽「おい待て。今言うって事は」


白「あ、外めちゃ居るな
暗くて良かった良かった」外覗きっ



粋「Σあれ!?新年早々あそこの茨城童子が自重させるとか言ってなかったっけ!?」

白「奥の方でめちゃ頭下げてるの片腕のが居るな」うん。

彬羽「酒乱の大将をとめられなかったか。」ちっ


飛天「うわー。俺らあんま夜目利かないんだよなあ 鳥だし。」


白「爆発する薬はあるか?」真顔。

飛天「うん。絶対教えねえ」



粋「え?え?町中でやんの?」

白「仕方無いだろ ほっといたらあの馬鹿達周りの民家も巻き込むぞ」

彬羽「そもそも手前が早く帰ってりゃこんな事にならなかったんだがな」

飛天「いやさっき言ったろ
ちょいちょい間違えて喧嘩売ってくるって」

彬羽「Σちょっと待て!ここにか!?」

飛天「夜討ち朝駆けは日常茶飯事だけど?」しれっ


粋「Σ診療所なのに物騒極まりねええ!!」ひいいっ



白「その割には騒ぎにならないな?」はて。

飛天「あーそりゃ 運び込んだ薬品がドーンといったとか適当に言ってるし」

彬羽「それで納得されるってお前どんな医者だと思われてんだ。」




飛天「って事で 多少の事ならいつもの事だし大丈夫。

よし、からくりの嬢ちゃん。いっちょいってみよー」油瓶の蓋きゅっ


コマ『簡易メンテナンス終了
試し撃ち 始めます』ういーん。

一同「Σえ。」






コマ『ふぁいや!!』筆談っ

どむっ






白「あれ?また新技か?」

コマ『新機能により 腕に負荷がかかり油が多めに必要となったのです。』煙しゅううう


彬羽「えー。何だ
人違いしてんのは向こうが確実に悪いんだが

その、 この惨劇は俺のせいか?」

飛天「いんじゃね?
てか 焦げてる鬼共どうしよ」うーん。



粋(診療所って何だろう)ドン引き。





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白「なあなあ こうけつあつ っての大丈夫か?」

魄哉「はい? 血液サラサラなんで大丈夫ですが。
また難しい言葉を覚えましたねえ」ほう


千様「いっつも殿蹴り倒してるものねー そりゃ血液サラサラにもなるわー」あははっ

家康「うん。笑えないねー」



白「んじゃ つうふう。とか とうにょうびょうとか」えーと。




シロ「あやつには医療関係の言葉より 一般常識を教えて欲しいのだが」

彬羽「教えてねえし 丸投げするな。」



粋「兄貴 覚えたての言葉すぐに使いたがるんだよなあ」うーん。





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