小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月14日

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【妖怪温泉】




石燕「おおー 本物だらけ。毎度凄いっすねえ」おおおっ

白「俺らも本物なんだけどな」

粋「ここの奴等みたいにモロ妖怪してないからじゃねーの?」


白「で、怖がりと人間がなんで来てるんだ?」

粋「Σえ。その石燕大丈夫かなーって。 」

石燕「ガードに着いて来て貰ったす
はぐれると即食われかねないんで」しれっ

白「襲って来るのがオバケおばけした奴だと そのビビり何の役にも立たないぞ」

石燕「そん時は 御二人の影に隠れるっす

よしゃ言ってる間にスケッチっす!」紙筆ばばばっ


魄哉「描く前にちゃんとモデルにしますって行ってくださいね
うちのお客さんなんですからね」苦笑。




白「描くらしいけど良いな?」

その辺の妖怪「Σ!?」びくっ

粋「いや 許可取る前にもちょい説明してやろうよ」

石燕「妖怪のボスに言われちゃったらワケ解らなくても断れないっすよね」書き書きっ




魄哉「(駄目だ。お客さんに迷惑かける前に戻るとしますか。)

蒼月くーん、どこですかー?」


粋「あれ?蒼月迎えに来たの?」

白「そうだぞ。
今日朝寒くて冬眠するだの死んじゃうだの煩いから放り込んでたんだ。」

石燕「んで、そろそろ夕飯なんで回収っす
あれ?粋さん知らなかったんすか?」


粋「お前が食われるから着いて来いってのしか聞いてねえよ
てか、お前に言われたら また命より化物絵かよくらいにしか思わねーよ」



白「お前はもうちょい命大事にな」

石燕「あー。与一さんにも良く言われるっす」

粋「あれ? つか与一は?
お前のガードなら取り憑いてる与一でいいんじゃねえの?」




石燕「いえ与一さんに体渡すと絵が描けなくなるっすし、なんやかんやと頭の中で雑音うっさいんでその辺で遊んでて貰ってるっす
ほら、ここ鬼門内だから あの人実体化出来るっすから。」

粋「Σここぞとばかりに休日子供放置で遊ばせる親かよ!!」

石燕「子供どころか嫁さんも予定すら無いっすよ」絵描き無きっ



魄哉「んー。蒼月君居ませんね
帰りたく無いんですかねえ」うーん。

白「女湯とかじゃないのか?」

魄哉「あの子人型の女性にしか興味無いんで そこは可能性薄いと思いますけど。」真顔


粋「Σいや理由よ!」

白「冗談だったんだけどな。」

魄哉「なんせ常に発情期みたいな子ですからねえ」ため息。

石燕「完全に淫獣扱いっすねえ」





河童A「なあなあ。向こうの湯にヨルムンガルド居るんだってよー」ぺたぺたぺた

河童B「Σえまじで!?海外からも客来てんの!? うわー伝説のアレだろ?下手したら食われんじゃね?」ぺたぺたぺたっ



一同「・・・・。」



白「気のせいか生臭

魄哉「湯船で脱皮しやがりましたね あんの小僧。」





間。








蒼月「いやーごめんごめん。
調度いい湿度でさー。暖かいしついつい?
やっちゃってから怒られるなあって思って息潜めてたよ」あははっ

魄哉「脱皮後大概生臭いんですからやめて下さい!!
結局湯船入れ直しになったでしょうが!!」くわっ

蒼月「えー。俺の脱皮した後だよ?
むしろ湯売れるんじゃな「Σその自信何処から沸いて来るんですか!?」



粋「また一回りでかくなってたよなー」うーん。

白「人間に化けてる時は変わらないけどな」うん。

石燕「このまま行くとマジでヨルムンガルドレベルになるかもしんないすねえ」


白「で、ヨルムン?何だ?」

石燕「外国の伝説の蛇っす
世界をぐるっと一周出来るくらいデカイって伝説っすよ」

白「世界をぐるっ?」



魄哉「その子にはまず地球が丸い所から説明要りますよ」

石燕「粋さんパスっす。」

粋「Σえ」

蒼月「あははー 頑張れ身内」


魄哉「あははじゃ有りませんよ
全く出禁にしましょうかね」

蒼月「えーあの家で静かに冷たくなってろって言うの?
うわこのクソ坊主とんでもないよ 生臭いのはどっちだってんだよねー」ははんっ


魄哉「そろそろ怒りますよ?」

蒼月「はいはい解った。お客として貴重なご意見ご感想言うから
『温泉なのに女の子呼べるオプションついてないのはどうかと思「Σうちはそういう温泉じゃありません!!」



粋「脱皮後でテンションたっけえなあ。」うわあ。

白「気持ちも大きくなってるんだろうな」



魄哉「あー確か大陸には 薬やお酒に蛇を漬け込んで妙薬とする文化があったはず。
そのノリで薬湯に蛇を沈めれば珍しい薬湯として
 「Σぎゃーごめん!調子に乗ってた!調子に乗ってました!!」ひいいっ




粋「けど、結局魄哉のエグさには勝てないんだよなあ」うんうん。

白「ちょっと目が本気だったもんな。」うん。

石燕「よくあの性格で政治家やってるっすよね あの人。」うわあ





魄哉「良し。蒼月君も捕獲しましたし早く帰りましょう
ご飯が冷めたら彬羽君に怒られます」

白「だな。ハラヘリだ」ぐーきゅるるるっ

魄哉「あ。 生きの良い蛇食べます?脱皮したてなんで若干柔らかいかと「Σだからごめんってば ねちっこいな!!」



石燕「あのー。すんません 与一さんも回収しないと」挙手っ

粋「Σあ。忘れてた」


白「おーい与一 帰るぞー」






しーん。





魄哉「実体に慣れなくてその辺沈んでるんでしょうか?」はて。

蒼月「いやあいつ生前武将だろ
さすがにそりゃ無いよ」

粋「迷子とか?」

白「ここ部屋多いしな」うん。

魄哉「今まで迷子になったの白君くらいですけどね。」



石燕「あのー 大変言いにくいんすが」

粋「ん?

石燕「ほら 与一さんって あっしに取り憑いてからほぼ一体化しちゃってるんで、感覚も脳ミソも共有じゃないっすか?
だからその 考えそうな事とか何となーく解るんすけど」

魄哉「考えそうな事とは?」



石燕「たぶん さっき来た所だからもうちょい遊びたい。聞こえないフリしとけとかそんなっす。」

粋「完っ全にガキだよなそれ。」


白「石燕のじゃない体で好きに動くのも久々だろうし
確かにちょっと遊びたいのかもな。」ふむ。

粋「Σいや兄上 同意しないで!!」

蒼月「この人も大概そっち系だもんねー」

白「うわ淫獣に言われた」

蒼月「Σ俺影でそんなん言われてるの!?」

魄哉「Σこらっ 意味も解らず覚えたての言葉使うんじゃありません!」

蒼月「Σこら待て言ったのアンタかよ!!」






石燕「与一さんやーい 帰るっすよー!」



しーん。





石燕「あ、駄目っすね」


白「蒼月みたいに変な事やって息潜めてるんじゃないのか?」

石燕「あの人が温泉で何かやらかすとしたら 頑張っても手拭いでシャボン玉大量に作りすぎたとかそんなレベルっすね」ふっ

粋「与一 すんげー馬鹿ガキ扱いだな」うわあ。

魄哉「しかし、 おそらくそれで合ってるんでしょうねえ

仕方無い。」よっこらしょっと


蒼月「? ジジイ 何すんの?」


魄哉「ここにはコマの兄妹からくりが沢山居ますからね。
そちらにちょっと繋ぎまして

『えー。 てすてす。』」ガガッ ピー



粋「Σうお何だこれ!」

石燕「館内放送っすか!?」おおっ





魄哉『えー 迷子のお知らせです

人世より御越しの那須与一 那須与一宗隆さん。

保護者の方が心配しておられます。 それらしきお子さんを見掛けられた方はお近くの係員までお知らせ下さい』


粋「Σいや言い方あああ!!」

魄哉『何も間違ってません。
オーナーなんで これもお仕事です』

白「放送のまんまだぞ。」



与一「Σくおらあああ!! 誰が迷子だ誰がっ!
そして保護者ってお前か!認めん!私は認めんぞおおおっ!!」

石燕「Σぎゃー!あっしは何も悪くないっす!!」ひいいっ


蒼月「あ。凄い 1発で出てきた。」






魄哉「あ。コレ良いですね

蒼月君が出てこない時もコレで行きますか」

蒼月「Σ冗談でもやめてよ!」ひいいっ

魄哉「なら呼んだらちゃっちゃと出てきましょうねー」にこにこ。




与一「どうしてくれる!しばらく外を歩けんではないかっ!!」うがあっ

石燕「Σだから何であっしに言うんすか!
てかアンタ その姿でそうそう外歩けんっしょ! あだだ首絞まる絞まるっ」



白「早く帰るぞ」腹の虫ぐうう。

蒼月「ほらほら 急ぎなよ。
猛者って言っても所詮人間相手で狙撃手だろ
この人に小突かれたら一発でデュクシだよ? 解る?お子様」八つ当たりっ


与一「Σガキ特有の謎効果音やめろ!!」

石燕「Σだああやっぱガキんちょ苦手っす!!」ひいいっ



魄哉『館内での乱闘はおやめ下さい』ガガッ ピ
ー。





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