魄哉「では、今日は皆居ませんので お留守番よろしくお願いしますね」
粋「おうよ。珍しいなー
こんだけ人数居て皆用事とかさ」
彬羽「ん？今日は兄貴について行かなくて良いのか。 Σはっ！」
粋「Σはっ！じゃねえよ！ 何だと思ったよ！！
普通に稽古で足捻ったから休みだよ！！破門されてねー！！」
白「よく怪我する奴だな」むう。
シロ「いや なんでも大道具の作業場で転んだそうではないか。捻ったくらいで済んで良かっ「人の草履勝手に踏んで勝手に滑って転んで足捻ったんだぞ」
彬羽「お前は色々ともう少し落ち着け。」
粋「だよな。言い返せねえわ」うん。
白「けどそっか
バカラスもシロもバイトだし
今日は家康もなんか居ないし
蒼月 はだいたい解るな」うん。
シロ「また白粉臭くなって帰ってくるであろうよ」ため息
粋「あれ？そいや姉ちゃんは？」
魄哉「夏物半額だそうで 買い物行ってます」げんなり。
一同(小遣いせびられたな。)察し。
シロ「石燕はどうした？」
彬羽「ちょっと筋トレしてくるそうだ」
シロ「Σは！？」
魄哉「途中 石燕さんが瀕死になって帰ってくるかも知れないので
いきなりキンキンに冷えた水はダメですよ 胃がびっくりします。」
粋「いや。あいつこの石段上れんのかな」うーん。
白「その前にお前一人で留守番出来るのか？」真顔。
粋「Σ俺はいったい何歳児！？」
魄哉「小太郎君も居ないので 色々気を付けて下さいね？」心底心配っ
粋「Σ犬！？ 俺より犬のが頼りになんの！？」
シロ「すまん。小太郎のが常に冷静かつマトモだ」
粋「Σひっでえええ！！」
彬羽「いいからさっさと行くぞ 遅刻になる。
留守番なんざ特にやる事も無いだろ」
魄哉「ですがねえ
あ、前に預かってた魔道具の言霊置いときますね。」ごとん。
粋「留守番中に録音機能を何処でどう使うんだよ」
魄哉「気分の問題です」
白「大丈夫だろ
さっさと行かないと 天海サマが遅刻したら色々困るぞ」すたすた。
魄哉「んー。なんか気になるんですよねえ
では行ってきますが
怖い人が来ても戸をあけるんじゃありませんよー」振り返り振り返りっ
粋(マジで何歳児の扱い？)困惑っ
しーん。
粋「うわ、一気に静かになったなあ」
しーん。
粋「あれ？そういや今までこの家に一人きりとかあったっけ？
いや、ねえな。」ふむ。
庭のカエルげこげこっ
粋「いよっしゃああ！！今日１日俺の城ーー！」ひゃほうっ
カエルびくっ！
粋「ひゃほー 改築仕立て床ピッカピカ！ たまんねー」ごーろごろっ
コマ『廊下に寝転ぶのはさすがに汚いです。』筆談べろんっ
粋「Σお前居たの？」変な汗ぶわっ
コマ『朝から裏庭の畑の生きカカシをしておりましたので 数に入れられそこねたのかと』筆談書き書きっ
粋「あ、うん。
無機物感しかねえもんな」そそくさ起き上がりっ
コマ『で、床は気持ち良かったですか？』 筆談っ
粋「Σもうやめよう！ ちょっとはしゃいだだけだから！！」ひいいっ
間。
風鈴ちりーん。
粋「暇だな。」ため息。
コマ『1人に慣れていない人にはなかなかキツいかもしれませんね』筆談っ
粋「駄弁るにも お前いちいち筆談だしなー」むう。
コマ『発声機能が有りませんので
頭部で文字を書き込み 声の代わりに口から筆談紙を出すことは出来ますが「お前それ紙詰まり起こすだろ」
コマ『今日は調子が良いので行けるかもしれまままままままべまたやらべべべ』みみみみっ
粋「Σ詰まんの早っ！！ちょ これどうすりゃいいんだよ！！」
コマ『ぶぱはべますまぱろとととととぶう頭たまたま』がごががっ
粋「Σ頭部！？頭開けんの！？ 」ひいいっ
更に間。
粋「怖かった怖かった怖かった」がくぶるっ
コマ『カラクリをバラすくらいでオーバーな。』筆談っ
粋「Σお前人型だろ！見ろよこの手の震え！！俺グロいのダメなんだよ！！」涙目っ
コマ(グロいの「も」の間違いでは。)
粋「とにかく！口から紙出さなくて良いから！
つーか セリフ書いた紙べろべろ吐かれてもそれはそれで会話しづれーわ！！」
コマ『なんと我が儘な。』筆談っ
粋「Σ至って普通の意見じゃねえ！？」
コマ『退屈そうだから遊んであげてるのに
それなら良いです。1人寂しく啜り泣いて居るが良い』筆談っ
粋「お前、兄貴相手と偉く態度違くね？」
コマ『カラクリにも好き嫌い 上下関係ピラミッドくらいございます』筆談っ
粋「Σ俺ピラミッド下層！？」
コマ『申し訳ございません。 土台の部分です』筆談。
粋「Σ低いどころの騒ぎじゃねえ！！」
コマ『勝った勝った。』筆談っ
粋「お前 なんか最近性格悪くねえ？からくりなのに」ずーん。
コマ『実はお宅の兄上を参考にしております。』筆談っ
粋「Σ道理で性格悪いと！！」
コマ『私の夢は屈強な装甲車。
メンタルも鋼でなければいけません。
故に あの方の精神は理想的であります。』筆談書き書きっ
粋(いや兄貴は単に顔に出ねーだけなんだけど。)うーん。
コマ『何か？』筆談っ
粋「いやその 人の夢壊すのも何だし良いや
つーか 装甲車ってどんだけ改造する気だよお前」
コマ『そうですね。
まずは ボディを特殊合金製に。
キャタピラと砲台は外せません。
最終的には人の型を捨てて 己の意思で動く自立色要塞兵器と おや？どうしました？』筆談っ
粋(何処から突っ込めば良いのか解らないっ
カラクリ的には普通か？普通なのか！？)困惑っ
コマ『そう言えば 聞いて下さい。
この前のバージョンアップでビーム搭載になりました』うきうき書き書きっ
粋「Σやべえ既に改造が始まってる！！」
コマ『まずは変形から行ってみようとの事で「Σ魄哉の奴なんだかんだでノリノリかよ！！」
コマ『変形は男のロマンでは？』筆談っ
粋「いくら何でも知り合いが変形するのにロマン感じられねーわ」
コマ『うわ、人間めんどくさい。』筆談っ
粋「うっせえよ。つか俺は人間じゃねえよ」ちっ
コマ『さて、子守りはこれくらいにして 洗濯物を入れますね
雨が降りそうです』カタカタっ
粋「Σ待てこらお守りって！確かに相手されてたけど！
だああもう！洗濯物くらい手伝うからちょい寄越
ばきゃっ！
コマ『？』
粋「Σいっでええええ！！」じたばたっ
たわんだ床板で足挟みっ
コマ『Σ！？』
粋「やべえ 捻ったとこピンポイントで Σあだだだだっ！」ひいいっ
コマ『改築の際の繋ぎ漏れですか。
板を破壊すれば宜しいので？』自動ノコギリジョイントぎゅおおおおっ
粋「Σぎゃーたんまたんま！足がヤバイ！！
自力で抜くから変な事すんな！！」
コマ『左様ですか？』筆談っ
粋(やっべ。コマに手助け頼んだら足無くなりかねねえっ
けどこれ 何の板使ってんだよ堅えなっ。だああ捻ったとこマジでつらい！ 感覚無くなってきた！！)涙目っ
石燕「Σうお！粋さんどしたんすか！？」ぜーぜー。
粋「Σ石燕んんんん！！」おおおっ
コマ『粋さんが床板に噛まれました。』カタタッ
石燕「Σまた器用な真似を！！
え？どうなってんすか 」
粋「助かったー
出来たら金槌か何かで
石燕「Σあだだだだだ！！」じたばたっ
粋「Σひ弱なのに無理すんな！ 手突っ込むな挟まるに決まってんだろ！！」ひいいっ
石燕「あ。やば
無茶な運動したんで貧血が」くらっ
ばたーん！
粋「Σこの状態でかよおおお！！」ひいいっ
コマ『カタカタカタカタカタッ』おろおろっ
粋「お前までパニクんな！誰か助け呼んで来
コマ「カタカタカタカタカタッ」カタタッ
言霊スイッチオン。
粋「Σカタカタ録音してどうすんだ落ち着けええええー！！」痛みで半泣きっ
白「何してるんだお前ら。」きょとん。
粋「Σ兄貴いいーーッ！！！」おおおっ
白「怪我人が留守番してるなら昼飯持ってってやれって 皐月に弁当持たされたんだけどな。
何してるんだお前ら。」お弁当ぶらぶら
コマ『粋さんが床に噛まれました。』カタカタっ
白「ん？この石燕は？」
コマ「カタカタカタカタカタタタタッ」
白「あー。だから急に動くなって言われてるのにな。」うんうん。
粋(なんで毎度あれで言ってる事解るんだろう)困惑っ
白「つまり怪我してる所挟まって 抜くに抜けないんだな？」
粋「そうなんだよ 運悪りぃ
もう足ガックガクだよ」
白「成る程。
ちょっと歯食いしばれ。」
粋「Σえ」
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飛天「絶体安静。
とは言っても お前らなら１日そこらで治るだろなあ」ため息。
粋「まだコマにやって貰った方が良かったちくしょおおおお！！！」包帯ぐるっぐる巻きっ
コマ『まだとは失礼な。』筆談っ
白「同じ様に挟まれてるなら 絵描きの石燕の手優先だろ？」
魄哉「それはそうかもしれませんが
だからと言って 弟さんの足破壊するのはどうかと」うーん。
白「壊してない。
あくまで石燕優先にしただけだ。あいつすぐ治るし」
粋「Σ治りゃ良いってもんじゃねえよ！！
だああもう二度と留守番なんかしねえーーーっ！！」どちくしょおおおっ
シロ「今帰ったのだが 何がどうした？」
千様「アタシもだけど
えっとー。留守番寂しかったのかしら？」はて。
飛天「ちなみにこっちは全治2週間な」
石燕「Σええええええ！！」がーん。
飛天「ぎっちり挟まれた上にそのまま失神だぞ？
指無くならなかっただけでも儲けもんだって」
コマ『まさかの優先して大正解。』筆談っ
魄哉「・・ですねえ。
次からは殿でも置いときます。」うわあ。
