小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月1日

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襖すぱんっ

魄哉「あけましておめでとうございます!」晴れやかっ


一同「頭痛い。」屍累々っ



魄哉「新年からだらしないですねえ」むっ

家康「お前は早々に寝落ちたから元気だよね」頭ずきずき



魄哉「はいはい。とにかく皆さんあけましておめでとうございます」

蒼月「お、おめでとうございます」よれっ


白「皆酒弱いな。あけおめ」かまぼこもぐもぐ。

魄哉「あけましておめでとうございます。
二日酔いにならないのは素晴らしいですが おせち並べる前に食いつくさないで下さいね?」

白「努力はする。頑張る」うん。

魄哉「Σ不安しかない!
彬羽くーん! 配膳僕がやりますから!!チェンジチェンジ!!」ひいいっ


彬羽「いや家主は大人しく座って「Σ座ってられませんて!!」

家康「はいはい、お前はお皿配ってね」頭痛ずきずき。

白「子供の使いみたいだな」むう。

魄哉「あれ?子供と言えばシロ君は?」



白「元服してるからセーフだ」どやっ

シロ「・・これが二日酔い かっ」ぐはっ

魄哉「Σ年越しで大人の階段上ってたんですかっ!!」




挿音「おーい。年賀状来てんぞー
おい、お前ら床で転がんなよ 起きろ起きろ」足で押し退けっ


魄哉「昨日どんだけどんちゃんしたんですか?」

白「途中三回くらい酒補充したぞ」

彬羽「台所に逃げなかったら俺もこの仲間だったな。」背筋ひやり。


挿音「なっさけねえなあ
二日酔いしてこその元旦だろ
ほれ、挨拶終わったら脳ミソはち切れるまで飲むぞ起きろ起きろ」

千様「普通はち切れるのってお腹じゃない?」よれっ

魄哉「いえ、お願いですから加減して下さい」





小太郎「うー気持ち悪い ん?玄関開いたぞ 」わおんっ

白「元旦から客か?」もぐもぐ。

魄哉「あのー。」

彬羽「腹減ったと煩いから 切れはし与えてるだけだ。問題ない」

魄哉「あ。さすが」






家康「あのー お客さんには違い無いんだけどさ、
どうしよ?」

魄哉「?
どうしよとは?」


家康「年末に主に彬羽やシロ達と熱いバトルを繰り広げてた 大江山茨木童子さんって名乗ってるんだけど。」

彬羽・シロ「Σ殴り込みかっ!!」戦闘態勢っ




シロ「Σは!そうなると同じくやりあっておった与一も!!」

千様「与一さん無理無理。体の持ち主の石燕さんが二日酔いMAXで色々ヤバイわこれ」

石燕「頭が割れるー」うーんうーん。


シロ「Σ馬鹿者おお Σうお!頭に響くっ」くらっ



白「皆ボロボロだな。

で、何だ?今日俺いるし 殴り始めやるか?」

茨木童子「Σ新年からやる気MAX!?」ひいいっ



家康「白がいきなり拳とか珍しいねえ」

彬羽「こいつら学習能力の無い田舎のヤンキーみたいなもんだからな。
どんだけ叱られてもすぐに徒党を組んで馬鹿騒ぎ再開しやがるしどうしたもんか。」

シロ「成る程 しょーもな過ぎて適当にあしらうしか無いのだな」納得。


石燕(与一)(軍隊作って反乱起こすのを妖怪の世界ではしょーもないヤンキーの遊びと言うのかっ)頭ずきずきっ

挿音「与一 お前は無理して喋んなくていいぞ
モヤシの石燕の体じゃ無理だろ」キセルすぱー。




魄哉「ま、ケンカする気は無いようですし
お話伺いましょうよ
えーと。座布団座布団」がさごそっ

茨木童子「Σしっ新年早々なんかすみませんっ」

千様「?
いい子じゃない?」

粋「いい子は 金棒振り回してヒャッハーしねえよ」

白「ようやく起きたか」

粋「・・気持ち悪い」ずーん。


シロ「お前そんなのでケンカになったらどうするのだ」むう。

彬羽「ケンカしに来たようには見えねえがな

伏兵も居ねえし」外ちらっ



家康「悪いこと言わないからさっささと要件言った方がいいよ?
皆新年早々腹ヘリでイラついてるから」

茨木童子「Σ確かに!!」


千様「礼儀知らないなりに頑張ってる可愛いヤンキー君と見たわ」きらーん。

小太郎「範囲広いなお前」ドン引きっ


茨木童子「え、えーと
じゃ手短にっ


すんません!!うちのボスが年末にはしゃいで挑戦状とか送り付けたと思うんですがっ
本人酔っぱらって足腰たたなくなってるんで 今回無しもしくは 延期でお願いしますっ!」土下座っ

白「そんなんあったっけ?」はて。

シロ「おい。」


彬羽「おい、酒呑童子って名前なのに酒に負けてんのか。」

茨木「どっちかと言うと酒に呑まれる方なんすっ」くうっ

粋「あー。ここにも苦労してる副官が」
彬羽「一緒にするな。」




白「あ。ひょっとしてコレか?
字が汚くて読めなかった奴。」手紙しわくちゃっ

シロ「Σお前が言うか!?」

茨木童子「Σ扱い乱雑っ」

粋「いや、持ってただけマシマシ」



魄哉「まあまあまあ。
つまり 新年からケンカは無しって事ですね?良かったじゃないですか
よし。なら この話はこれくらいにしましょう。はい解決」手ばんぱん

家康「すっごい雑に流そうとしてない?」

魄哉「僕これから診療所のヘルプ行かなきゃいけないんで」

千様「あー。言ってたわねそいや
里帰りしてる飛天君の代打ね」


茨木童子「・・へ?」きょろっ

彬羽「だそうだ。
家主がああ言ってるからにゃ休戦してやる」

茨木童子「Σそんなでいいの!?」

シロ「そんなものらしいな。仕方あるまい」うむ




茨木童子「えっと。じゃあそう言う事で誠に申し訳無いんだけど

あ、これ遅くなりましたが お宅のお嬢ちゃんにお年玉。」ポチ袋っ

彬羽「Σは? あ、ああこりゃ御丁寧に。」

粋「Σ凄え!無能そうに見えて彬羽の懐柔方法理解してる!!」おおおっ





白「怪獣?」

粋「」きゅうっ

家康「怪獣だねえ。
粋、生きてるー?」



千様「よし。挨拶終わったなら
せっかくだから茨木君も一緒にどんちゃんしましょーよ。
ほらほらほら」腕がしっ

茨木「Σえ。いやあの「忘年会から居た組が起き上がって来ないからさみしーのよー
ほらほら人数かさ増しっ 宴会嫌いじゃないでしのょー?」

茨木「Σいやこれ全員二日居酔い!?」ひいいっ



庵「大声出すな。頭に響 いたっ・・」ぐたっ

茨木(Σ女の子その辺に転がってるって

これが都会っ!!)がーん。



白「お前色々大丈夫か?」




蒼月「つーかさ。ジジイさすがに元旦から仕事じゃないんだね」

魄哉「それしたら元旦から江戸城に出勤しなきゃいけない人が出るでしょう?」

蒼月「あ。そゆ事。」納得


茨木「江戸城?」



千様「あーそっか。

あいつねー。あんな派手な頭してて徳川幕府の実質トップの天海大僧正よー。

で、あっちが殿。徳川家康

んで、こっちの愛想無いのが徳川忍軍頭目服部半蔵よー」

茨木「Σえ。」


家康「千ちゃん千ちゃん。
忘れがちだけど、うちのトップシークレットそれ」

千様「Σあらやだ」げっ



挿音「っとに口軽いな馬鹿たれが

ま、知られたもんはしゃーねえけどよ。

口外したら妖怪でも何でもどうなるか保証できねえからな?兄ちゃん?」

シロ「新年から普通に妖怪脅すな」



茨木「こ、これが都会・・・っ」冷や汗ダラダラっ

彬羽「土産やるからもう帰っていいぞお前」お重っ


千様「えー! せっかく好みの子なのにー!」

挿音「うっせえ ガキ妖怪に手出すなや変態。」




焔「あーやっぺ
飲みすぎたー。俺もトシだなあ」どっこらしょ

一二三「おじいちゃんお便所からやっと出てきたただー。」


家康「お。やっと新旧総大将お揃いだねー」

茨木「Σすんません!お邪魔しました!!」だっ




白「ちょい待て。」


茨木「Σぎゃーごめんなさい!ほんと大概にしろってあのバカにゃ俺からもよくよく言っときますから!
正月なんだから見逃してえええっ」ひいいっ



白「あけましておめでとう。」真顔。

茨木「Σお、おめでとうございますっ」びくっ




白「挨拶大事だぞ。
今年もよろしく」

茨木「よろしく って
何? これ宣戦布告?」涙目っ

粋「いや表情解りにくいだろけど、単に新年の挨拶してるだけだから
多分他意ねーから。」


魄哉「さて、皆じわじわ起きてきた所で
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します」深々っ

蒼月「何回言うの?これ」

家康「さあ? 人に会うたび かな?」



挿音「つか、いい加減おせち開けねえ?」


白「よし。あけおめことよろ。開けるぞ」ぱかっ

粋「Σ一気に適当になった!」


一二三「わーい。今年もよろしくお願いしますだー!」





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