家康「今年も終わりだねー。」しみじみごろごろ
千様「ねー。 今年は除夜の鐘聞けるかしら？」
シロ「毎年そんな早くに寝とらんだろが。」
千様「そうよ。毎年どんちゃん騒ぎしてるから聞き逃してんのよ」
小太郎「煩悩消えそうにないな」うん。
鏡子「そりゃ最高僧が既に目座ってますから」
魄哉「あー。 今年も乗りきった」ぷはーっ
蒼月「ジジイ 目付き怖いよヤバイよ
酒乱の癖にやめてよ」びくびくっ
家康「一年の重責から解放されてはしゃいでるねえ。」あっはっは
石燕「酔い方が忘年会って感じじゃないっすがね」
粋「あれ？兄貴は？
せっかく仕事納め脱出成功したのによ」きょろ
千様「それ失敗したらどうなんの？」
粋「表門から出なきゃまず失敗しないって。あれ？」きょろきょろ
シロ「役者業とは 帰るまでが本番なのか」ふむ。
家康「へー 遠足みたいだねえ」酒ぐびーっ
コマ『データ 解析終了。
室内にはおられませんね』筆談っ
粋「Σえ。マジでどこフラフラしてんの！？」
彬羽「あいつなら反対側の仕事だ
年末と言えどこればっかはな」
千様「彬羽君。 物凄い蕎麦の香りが」
彬羽「丸二日朝から晩まで蕎麦びったんびったん打ってりゃそりゃ蕎麦粉臭くもなるだろ」
シロ「本当にフルで蕎麦打ちしておってびびったわ」うむ。
石燕「そちらも仕事納めお疲れさんっす。」
彬羽「年越し蕎麦を考えた奴を殴りてえ事この上無い。」肩さすりっ
家康「まあまあまあまあ。」どうどうっ
粋「反対側って
役者業が表だし、つまりはあっち？」
蒼月「何？ またどこぞのはしゃいだ妖怪がつまらない悪さしてるの？」
彬羽「つまらねえのなら代打で俺がやってるだろが。
つまらなく無いのだから大将に一任してんだ。」
千様「Σえ？年の最後に大騒ぎ？」
彬羽「それも違う。
片付けるとなれば簡単なんだろが
まあ、俺には多分出来ないだろからな。」
粋「へ？ マジで何？」
彬羽「その何だ。
お前らなら解るだろうが
人間だけでなく 全てのもんは容易く鬼に落ちるもんだ
ただ 墜ちる程の地獄にそうそう遭遇するものじゃねえ。
だから 人間共が思うような鬼ってのはそうそう居ないんだが」
魄哉「戦国時代にゃ結構見ましたがね
だから何やかんやで 多少だらけても今が良いんですよ」ひっく。
彬羽「すまん。 説得力が無くなるから黙ってくれ」
挿音「つまりは 人が墜ちた鬼が出たって事かよ
年も終わるってタイミングでよ 哀れなもんだな」
彬羽「だな。
墜ちたら最後。もう理性も残っちゃ居まい
だが、何故墜ちるのか解ってるだけに 割りきるのはそうそう出来るもんでもない
だから この甘ったれ共にゃ言わねえんだあの阿呆は」頭ぺしっ
粋「いてえよ。
あー 何も言えねえわ」
千様「え？ んじゃ白君。一人でそんなの背負い込みに行ったの？
忘年会してる場合じゃないじゃない！」
彬羽「だから言ってんだろが
あの阿呆くらいなんだよ
全部理解した上で 割り切って迷わねえのは。
俺でも無理だ」
挿音「あー、あいつも普通に考えりゃ墜ちてても不思議じゃねえもんなー
最初の荒みっぷり知ってる側からすりゃー
何を支えにどうやって生きて来たんだって思わなくもねえわ。」キセルふー。
魄哉「大丈夫れす。お団子用意してます。」
家康「あの、天海？呂律回ってないけど」
魄哉「あの子ここの三色団子が好きなんれす」ふらー。
蒼月「あ、ダメだ 会話になんない」
九尾「良いのではないかの？
しんみりしとるのは御主ららしくないわい
アホ面さげてわちの可愛いだーりんを出迎えてやるが良いわ 」ほほほっ
石燕「普通に紛れ込んで来たっすね」
家康「いやでも九尾ちゃん良いこと言った！
よし、花丸あげようっ」膝ぱんっ
鏡子「こちらも既によっぱですね」うわあ。
玄関がららっ
千様「Σあ。帰って来たぽいわっ」
粋「Σ え、えーとえーと」オロオロっ
シロ「いらん気遣いは逆効果になるぞ 落ち着け。」
焔「ちゃーす。お呼びかかんねえから自分から来ちゃったぞー」ひっく。
白「途中で酔っぱらいに絡まれた」むすっ
一同(爺ちゃん今度ばかりはナイス！！)
焔「毎年忘年会やってんだろー
爺ちゃん混ぜろよ 泣くぞいやちょ吐く」うぷ
粋「Σぎゃー やめろよ厠行け厠！！」
彬羽「そうか。空気をぶっ壊すのは血筋か」ちょっとホッ
白「？」
一二三「んー。うっさいだなあ
あれ？白さんのおじいちゃん こんばんは
よい子はねんねする時間だぞ？」
焔「いやねんねっつか 嬢ちゃん悪いけど厠どっちだっけ？」
一二三「あー。夜のお便所1人で怖いだな。
よし、ついてってやるべ」手つなぎっ
蒼月「一二三ちゃん凄いな。」うわあ。
白「爺結局何しに来たんだ」
千様「飲む前から限界突破してるわねえ」うーん。
魄哉「白君。 一年お疲れ様です
今年も取り寄せときましたよ お好きな三色団子
すやあ。」
白「うん。ありがとう。
お前もお疲れ おやすみ」
九尾「慣れとるのう。」ほほほっ
粋「つーか。俺みたらしのが好きなんだよなあ
兄貴、甘党なのに三色派とか意外なんだけど。」
白「お前あんこもつぶあん派だろ
お前が好きなのは大概人気無いぞ」きっぱり
粋「Σみっみたらしは普通に人気だろっ！」
シロ「お前の場合 みたらしは汚れて面倒とかではないのか？」
白「そんなどんくさいイメージなのか
てか、なんか今日 お前らやたら絡んでくるな？」はて。
一同「気のせいです」
九尾「皆に愛されとるのう」にまにま。
白「？」団子もぐもぐ
挿音「お前が阿呆で良かったよ マジで。」キセルぷはー
玄関ばーん！
皐月「ちゃーす！飲み食いしに来たでー！」
つつじ「おこんばんはー 本年は誠にお世話になりましたわー。いやー 売上凄かったわあ」
ひな「あらそちらもですか。
一年お疲れ様です」ぺこり
庵「あのー ホントに私も来て良かったの？」
朱禅「お招き預かり えーと。何でもいいやお邪魔しまーす！！」
石燕「まーた 一気に来たっすねえ」
朱禅「その前に 蕎麦試食しまくって気持ち悪いから厠貸して」うぷ。
白「今うちの爺が詰まってるから無理だぞ」
朱禅「Σどういう事！？」
挿音「んじゃ揃った所でパーッと行くか」
千様「既に何人か限界こえてるけどねー」
シロ「さて、寝るか」
白「いやお前も大人って言うなら付き合え」がしっ
シロ「Σまた断りづらい言い回しを！！」
家康「よーし！ んじゃプロの腹踊りを見せて貰おうかなー」にやにやっ
粋「Σ一同たりともやった覚えねええ！！」
白「よし。やったらお年玉弾んでやる」
粋「Σぐ！ ちょ ちょっとだけならっ」
彬羽「通常運転だな」
九尾「うむ。年越しも通常運転じゃのう」ほほほっ
千様「Σあ。除夜の鐘忘れてたっ」はっ
挿音「いいんじゃねえの？
こいつらにゃ煩悩まみれのが合ってんだろ
